二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ≪完結≫ねこずきん
- 日時: 2013/05/26 10:51
- 名前: 玲於奈 (ID: yd06hlbJ)
こんにちは!!れおなです。
駄作者ですが、それでもみてってやるぜ、というお優しいお方だけお進みください。
ちなみに一つ二次(紙ほか)では小説おわらせました。
それとつながってるかもしんないので、よろしくです。(何をよろしくだよw
ここでは主人公目線が主なんで、そんなんでもおkだったらどうぞ…。
ちなみに、もうお分かりでしょうが童話の『赤ずきん』をいじくります
アドバイス・感想等を頂けると嬉しいです(キツくいうのはできればやめてください。
では二次童話シリーズ、はじまりはじまり〜((殴 勝手に名付けんなww
○●○●○●○●○●○●○○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
幼いことからいわれてきた
『頭巾を人前でぬいでは駄目よ』
母もそういわれたらしい
一族代々守られている約束事。
だって—…
人間は怖いから
頭巾の下の秘密を知られたら
ここで、生活できなくなる
- Re: ねこずきん ( No.29 )
- 日時: 2012/11/10 10:43
- 名前: 玲於奈 (ID: yd06hlbJ)
朝、小鳥のさえずりで目覚めるというなんとも童話的な素晴らしおきかたをした
…ってそういやここ童話の世界なのかぁ
実感わかないなぁ
窓からは真くんがなにやら一生懸命頑張っていた
あれから、二人でそのまま七瀬さんとこにお泊まりすることになたのだが、寝る直前彼女が真くんは“森の外でもちゃんと化けれる”ってことを気にしているのだろうか?
彼は昨日の話を聞いていてどうやら絶対に森の外で化けることができなく、森の外に“でかけられない”と悟っていたところにそんなことをそう言われたからかな—…とかかってにおもいながら見つめていた
するとこっちに気づいた真くんが微笑みながら歩いてきた
「おはよう」
「う、うんっ!おはよう!!」
笑顔に不覚にもドキリとした私は“兄妹”ということを思い出し、慌てて顔を背ける
「今日、どうしたの?はりきって。」
「いや、森の外でも化けれるなら、やってみようかなーって。」
子供のように無邪気に笑ってまたそこが可愛いらしかった
「コツ…をつかめばいいんだよな?」
「…たぶん? てか、自然にできるモノじゃないの??」
「いや、誰かに教えて貰わないと魔法って案外使えないモノなんだよ、私たちでも。」
後ろから急に七瀬さんに声をかけられビックリした
「も、もうっ!!驚いたじゃないですかぁ。心臓に悪い…。ってか私たちでも…ってことは人間もつかえるの?」
「うん、人間で魔法が使えると魔法使いって言うらしいよ」
「へぇ〜、そうなんだぁ…。」
「…って縷々に聞いた」
「………」
“縷々”って単語一つで静まりかえる空気
「あぁ、ごめん。ごめん。でも本当に縷々はふしぎなんだよね〜。なんでも知ってる。」
「お母さんが…?」
「だからさ、身の安全ってことでも私のトコに一時いな。それともう正体ばらしちゃったし誠君も含めて三人一緒に住もうか。」
昨日からずっと若い姿の七瀬さんはにかっと真くんと同じ笑いしながら、そう提案した
- Re: ねこずきん ( No.30 )
- 日時: 2012/11/11 12:10
- 名前: 玲於奈 (ID: yd06hlbJ)
- 参照: http://http://ameblo.jp/0281551230/entry-11401637687.html
「すっかりなじんだかな? この生活にも。」
微笑みながら私の頭を撫でる
私は七瀬さんとこに同居して早一週間
もうすっかりこの生活に馴染みきった
私が照れながら心地よく頭撫でられていると突如、扉を叩く乾いた音がした
「はーい?」
七瀬さんがそういって扉へと向かう
珍しかった
この家にお客が来るところを初めて見た、といっても過言ではないほど。
「こんにちは」
扉には20代後半くらいの金髪のロングヘアの女性が立っていた
妖艶な笑みを浮かべている
「どちら様?」
「…どう答えればいいのかしら?」
…なんかさっきからこっちをじっと見つめてばっかなようなきがする
「そうね、名前はフィーラよ」
彼女の名前を聞いたとき何かがつかかった
「——あ!!」
「? 春、どうしたの?」
真くんが不思議そうにこちらを見つめてきた
「フィーラって名前、健太くんの犬と同じ名前!!」
驚きすぎてあわてふためいて真くんにいう
「ふふ、面白い子ね」
一歩、フィーラさん(人)の方はこちらに近づき、顔をくいっと上げて間近でそう笑った
その笑顔を見た瞬間、背中に冷や汗が垂れ悪寒がし思わず力ずくで退いてしまった
「いやっ…………」
するとフィーラさんはこちらを驚いて見て、悲しそうな顔をした
「は、春!!? どうしたの!?」
驚いて七瀬さんが私に近寄る
「……貴方はいつでもそうなのね」
七瀬さんが私に近寄る前にふとフィーラさんが私だけに聞こえるようにそう、呟いた
「…………?」
「それじゃあ、私は帰るとするわ。」
「えっ…、フ、フィーラさん!? えっとその…」
私が慌てて謝ろうとすると
「大丈夫。貴方のせいではないから—…。」
そういって扉に手をかけ、家の外にへと出て行った
慌てて後を追いかけて外へと飛び出したがいつの間にか消えていてしんと静まりかえっていた辺りは、ただ黒一色に包まれていた
- Re: ねこずきん ( No.31 )
- 日時: 2012/11/17 18:57
- 名前: 玲於奈 (ID: yd06hlbJ)
「ねぇ? 春、あの人と知り合いなの?」
フィーラさんがでていって、すぐに七瀬さんが問いつめてきた
「わかんない……。」
正直、初対面の人なのになぜか昔から知っているような感じとなった
「……………大丈夫?」
私のことを心配して真くんがそう尋ねてきた
「だっ、大丈夫だよ!! てか、私がそんなに馬鹿っていいたいの!!?」
みんながどうやら私のことを心配してじっとこっちを見つめてくるのが居たたまれなく、話題を変えようとした
「それより…」
私が話しかけようとした瞬間、後ろ…つまりは扉がおもいっきし開いた
「フィーラ!!?」
いきなり進入してきたのは私の母——…、縷々だった
- Re: ねこずきん ( No.32 )
- 日時: 2012/11/18 15:48
- 名前: 玲於奈 (ID: yd06hlbJ)
縷々は部屋の辺り一帯をなめ回すようにみると、舌打ちして憤怒の表情を表に出した
「遅かったか…………」
ぽつりとそう呟いた縷々は私の目を見つめ、ずかずかと近寄ってきた
見つめられた目に生死の光が宿っているようには見えず吐き気が襲ってきた
背中に浮かぶ悪い汗
体中に悪寒が走り、寒気で体が震える
「る、縷々!!? 春ちゃんに何の用だい?」
私が体を抱きかかえるようにうずくまると同時に七瀬さんが私をかばうように目の前に立ちはだかってくれた
「用? 貴方に味方した時点で私にとってこの子はタダのガラクタも同然の価値となってしまった。だけど、こんなのにフィーラは寄ってくる。だから単にまた利用してあげようとおもっただけ。」
まっすぐと光のない目で見つめ淡々と発せられた言葉に唖然とした顔をする七瀬さん
「………何のこと?」
「あなた達も会ったんでしょう、フィーラに。それに春は二度目も会ったじゃない。」
「にかい………?さっきの女性にはじめてあった………」
途中で言いかけてはっと思い出す
「まさか……」
「彼女は“魔女”なの。あの猟犬はフィーラ、さっきの女性と同一の生命体。」
そういって私に一歩近づく
「春………、大丈夫?」
真くんがそういって私の手をそっと握る
いつのまにか体の振るえは増していた
「貴方、あの人と過去であったの? いいえ、会ってないはずだわ。だって貴方の生活を今まで関ししていたもの。ずっと、ずっと、ずーーっと!!」
首をかしげ、血の気がない顔で縷々はそういい、どんどん私の方へと近づいてくる
「なのになんで? なんで貴方は彼女にこんなにも愛されているの? 同じ金髪のロングだから? 私の茶髪じゃダメなの? それとも何? 私には理解できない世代を超えた何か? 時空、童話の扉の向こうでの話かなにかかしら?」
「ど、どうわの扉……?」
「貴方は何も知らない、扉のこともこの家のことも、出生のことも!!」
七瀬さんを突き飛ばし、私を押し倒して見開いた目で醜いものでも見るような目で睨む
つないでいた真くんの手をその衝撃で離してしまった
その瞬間、真くんは手だけ獣化し縷々の服の襟元をがしっとつかみ扉の方向へとむかって放り投げた
「あんたさ、もう春と七瀬さんに近寄んないでくんない?」
暗い、低い声で真くんがそう話す
「………俺の大事な二人が不幸になる。」
その途端玄関にいた縷々は涙目となり森の中へと走っていった
- Re: ねこずきん ( No.33 )
- 日時: 2012/11/18 15:47
- 名前: 玲於奈 (ID: yd06hlbJ)
不思議なあの夜から数種間。
特に異変は起こらなかった
「あ、春ー? 小麦切れたから買ってきてくんない? 本当は女子じゃない真に頼んだ方が良いんだけど………アレだしね。」
そう言ってちらっと真くんを見やる
「なっ、なんだよ。俺がろくに変化できないことを馬鹿にしてんのかよ………。」
むっすぅと頬ふくらます真くんをみて、七瀬さんが笑った
それにさらに反抗して顔を真っ赤にしながら、反論する真くん
……こうしてみると本当に親子みたいだなぁ
親子……
そもそも“親子”ってどんな感じだったけ?
「—てことで、ごめんだけど行ってきてくれる?」
七瀬さんが暴れる真くんをなだめながらそういった
「あっ、はい。」
—私、一瞬変なこと考えてたな…
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