二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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リリなの衛宮士郎に憧れたもの改
日時: 2013/03/21 11:12
名前: れ、れ、れ、霊 ◆3gSCMfYtlY (ID: JryR3G2V)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/regist.cgi

この物語は

駄文

主人公チート

キャラの言葉づかいが変わるかも(原作キャラも)

更新は遅い可能性大


原作を知らないと分かりにくいかも

デバイス、魔法、原作知識勉強中

能力が時々変わるかもかも

でお送りします。


ぜひとも温かい目で見守ってください。

感想は、あったほうが嬉しいです。
キャラ設定

主人公
 衛上 雪地
 
 魔力ランクD(faterの世界の魔力だから感じないが、本当だったらEXある。しかし、投影した物の魔力は感じる。)

性格
衛宮士郎を目指した少年。困っている人がいたら必ず助ける。生きている者を物みたいに扱う奴がいるとキレル。”自分の事はいい、他人さえ幸せになれば”をモットーにしており、人のためなら自分はどうなってもいいと思っている。 
 


 特技
大抵の事は何でもできる。


神の特典
『英霊エミヤの容姿と能力』そのまんまだが、
外套は赤ではなく青。右目は、髪で隠れてしまっている。
剣の他にも様々な物が投影出来る(士郎が神に頼んでやってくれた)

『ディーグレイマンのアレンに変身する能力』イノセンスは右手にある。(目の能力はもとから眼には特殊な力があるので使うときになると△の中に▼の禍々しい感じの目になる。)
この二つの特典はチェンジと唱えるか、己の意思で切り替えられる。
カードの能力と、目の能力はどちらでも使える。
目の能力は、基本右目だけで使うが両目でも使うことが出来る。

 
『歌姫の力』
シャイニングブレイドの歌姫の力。回復してくれなどと念じて歌えば、その効果が表れる。歌詞は関係ない。

『封印のカード』
どんなものでも封印出来るカード。見た目は、普通のトランプより少し大きいカードで表は白紙(封印してある物が表に写る)、裏は☆と真中に◆が書かれている。
使い方は、カードを投げて結界を作ったり、カードの中に物を封じ込めたりして持ち運ぶことが出来る。封印を解く方法は、自分の意思で念じると解けるが、ある条件を付けてその条件が達成できれば解けたりもする。カードは無限に作ることができるが、作るには負担がかかる。作るカードは元から何か封じ込めてあるカードも出せる。例えば、カリバーン、炎など出せ操れる。カード自体にも効果を付けることが出来る。


ある日、パソコンで見た衛宮士郎の生き方に惹かれ自分も人助けをしようと心に決める。雪地は中学生の時、いじめから人を助けてそのせいで自分がターゲットとなり、引きこもりをしていた。だが、またほかのところで人を助けようと考えていたのだが小さい女の子が指名手配中の男に殺されそうになったところをかばって自分が死んだ。しかし後悔はなく、逆に満足している。あの世の狭間では、神様の力で士郎とセイバーにあって話をして楽しいひと時を過ごした。あと士郎が神様にお願いをして、雪地の能力が強化された。

幼少期編
>>1

>>2

>>3

>>4

>>6

>>8(オリキャラステータス)

>>9

>>10

>>11(裏設定)

>>12

>>13

>>14

少年期

>>15

>>16

>>17

>>18

>>19(キャラ設定)

>>20

>>21

>>22

>>23

>>24

>>25

>>26

>>27

>>28

>>29

>>30

>>31

>>32

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Re: リリなの衛宮士郎に憧れたもの改 ( No.27 )
日時: 2013/01/17 17:46
名前: れ、れ、れ、霊 (ID: JryR3G2V)
参照: http//www.kakiko./novel/novel3/regist.cgi

あの〜突然ですが、この作品についてのお知らせがあります。
この作品でついついスランプ気味に陥ることがたびたびあります。
なので、そのスランプ気味の時に、別の作品を書きたいと思います。
タイトルは『リリなの願いを叶えるために』です。
二次創作(紙ほか)板(新)でやらせていただきたいと思います。
どうか、よろしくお願いします。

Re: リリなの衛宮士郎に憧れたもの改 ( No.28 )
日時: 2013/01/26 13:26
名前: れ、れ、れ、霊 (ID: JryR3G2V)
参照: http//www.kakiko./novel/novel3/regist.cgi

視点 雪

しっかし、さっきは本当に驚いたな…まさかアインドの孫に会うとは。
けどさ〜、あの執事の鮫島、血の気荒すぎだろ。
ま、次会った時すぐに襲われない様に、写真は置いといたけどな。
このことは多分アインドに伝えると思うから、その時にきっと「あの男の孫だ」っていう思うから“多分”大丈夫だろう。
ちなみに俺は今、方舟の世界の一番高い塔に居る。
最上階から見る景色は中々に見ものだ。
その下の景色は城の上から見る城下町の様な景色だった。
人が住んでいないのは残念だが。
そのまま寝てしまいそうになるが…今は我慢しよう。
それよりも確認しなければならない事がある。

「イノセンス…発動」

白くまばゆい光が視界を覆ったのち、俺の右手の感覚が消える。
光が治まった後、目の前に三人の女性が倒れていた。
はぁ

「やっぱりか…」

???「いててて」

???「ちょっと、何?」

???「きゅう〜〜〜」

「起きろ…そこのお三方」

「「「え??」」」

そう、この三人は…俺、と言うより雪地が助けられなかった女性たち。
おかしいとは思った。
俺の眼は能力を発動しなくても、幽霊を見る力があった。
だが、あいつらが死んだすぐ後、何処にもあいつらは見えなかった。
つまり、考える可能性は二つ。

体が魂ごと誰かに盗まれたか(その場合すぐ助けに行くけど)

俺が無意識のうちに封印したか、だ

後者の場合は力が戻っていないから出来ないと思うが、もしかしたらという事もある。
まぁ、そんなことはいい。
問題は…感動の再会が出来ないというわけだ。
俺は今、雪地に変身出来ない。
つまり、“今”こちらを振り向いた三人に、僕が雪地だという事を証明できません。
だから…「雪地〜!!」ぐはっ!!?

スルナ「雪地!雪地!雪地!」

「…あれ?スルナ…」

突然スルナが僕の名前を叫んで突っ込んできました。
おかしいです、僕は今雪地に変s…出来てますね。
いつの間にか口調も変わってますし、自分の眼には白い髪がちらついて見えますね。
あっ、やばい。

「スルナ、すみません。今、自分の状況が分かりますか?」

スル「雪地!雪地!雪地!」

はぁ〜駄目ですね。
完璧聞いてませんね、僕の胸に顔をうずめて抱きついているので、周りの状況が見えていませんね。

現在僕は、上空約900mを急降下中です。

いきなりのことだったのでそのままふっ飛ばされてしまいました。
景色が綺麗ですね〜、風が痛いですけど。
って、この場面どっかでやりましたね。
このまま落下したら流石に危ないので、空中で寝たようになっている体勢を起こして、思いっきり足で下の空気を蹴り飛ばします。

風震ふうしん

ボォン!!と、風を押す音と共に先程いた場所まで上がります。
この技は空気を切るというより、押すと言った感じなのでその反動を利用して空を昇ります。
まぁ、元々戦闘で使う鎧通しの技を参考にしたので戦闘でも使えます。

「はい、と」

少し威力がありすぎて2mくらい飛んでしまいましたが、まぁしっかりと着地しました。
そのままスルナを少し強引にヒッペはがし、ランディたちの方に向きあいます。

「お久しぶりです」

そのままニッと笑い、するとランディ達もつられて笑いました。

…ちなみに余談ですが、この後思いっきり殴られたり事情を説明したりしました。
痛いです…すごく。

視点 雪地OUT

Re: リリなの衛宮士郎に憧れたもの改 ( No.29 )
日時: 2013/01/29 19:08
名前: れ、れ、れ、霊 (ID: JryR3G2V)
参照: http//www.kakiko./novel/novel3/regist.cgi

視点 雪

しっかし、さっきは本当に驚いたな…まさかアインドの孫に会うとは。
けどさ〜、あの執事の鮫島、血の気荒すぎだろ。
ま、次会った時すぐに襲われない様に、写真は置いといたけどな。
このことは多分アインドに伝えると思うから、その時にきっと「あの男の孫だ」って言うと思うから“多分”大丈夫だろう。
ちなみに俺は今、方舟の世界の一番高い塔に居る。
最上階から見る景色は中々に見ものだ。
その下の景色は城の上から見る城下町の様な景色だった。
人が住んでいないのは残念だが。
そのまま寝てしまいそうになるが…今は我慢しよう。
それよりも確認しなければならない事がある。

「イノセンス…発動」

白くまばゆい光が視界を覆ったのち、俺の右手の感覚が消える。
光が治まった後、目の前に三人の女性が倒れていた。
はぁ

「やっぱりか…」

???「いててて」

???「ちょっと、何?」

???「きゅう〜〜〜」

「起きろ…そこのお三方」

「「「え??」」」

そう、この三人は…俺、と言うより雪地が助けられなかった女性たち。
おかしいとは思った。
俺の眼は能力を発動しなくても、霊を見る力があった。
だが、あいつらが死んだすぐ後、何処にもあいつらは見えなかった。
つまり、考える可能性は二つ。

体が魂ごと誰かに盗まれたか(その場合すぐ助けに行くけど)

俺が無意識のうちに封印したか、だ

後者の場合は力が戻っていないから出来ないと思うが、もしかしたらという事もある。
まぁ、そんなことはいい。
問題は…感動の再会が出来ないというわけだ。
俺は今、雪地に変身出来ない。
つまり、“今”こっちを向いた三人に、僕が雪地だという事を証明できません。
だから…「雪地〜!!」ぐはっ!!?

スルナ「雪地!雪地!雪地!」

「…あれ?スルナ…」

スルナが僕に向かって突っ込んできました。
おかしいですね、僕は今雪地に変s…出来てますね。
いつの間にか口調も変わってますし、自分の眼には白い髪がちらついて見えますね。
あっ、やばい。

「スルナ、すみません。今、自分の状況が分かりますか?」

スル「雪地!雪地!雪地!」

はぁ〜駄目ですね。
完璧聞いてませんね、僕の胸に顔をうずめて抱きついているので、周りの状況が見えていませんね。

現在僕は、上空約900mを急降下中です。

いきなりのことだったのでそのままふっ飛ばされてしまいました。
景色が綺麗ですね〜、風が痛いですけど。
って、この場面どっかでやりましたね。
このまま落下したら流石に危ないので、空中で寝たようになっている体勢を起こして、思いっきり足で下の空気を蹴り飛ばします。

風震ふうしん

ボォン!!と、風を押す音と共に先程いた場所まで上がります。
この技は空気を切るというより、押すと言った感じなのでその反動を利用して空を昇ります。
まぁ、元々戦闘で使う鎧通しの技を参考にしたので戦闘でも使えます。

「はい、と」

少し威力がありすぎて2mくらい飛んでしまいましたが、まぁしっかりと着地しました。
そのままスルナを少し強引にヒッペはがし、ランディたちの方に向きあいます。

「お久しぶりです」

そのままニッと笑い、するとランディ達もつられて笑いました。

…ちなみに余談ですが、この後思いっきり殴られたり事情を説明したりしました。
痛いです…すごく。

……駄文だね、そうだね!!………短いね、スランプだね!!
すいませんでした!!!!

Re: リリなの衛宮士郎に憧れたもの改 ( No.30 )
日時: 2013/02/19 20:49
名前: れ、れ、れ、霊 (ID: JryR3G2V)
参照: http//www.kakiko./novel/novel3/regist.cgi

視点 雪地

ゴキッゴリ!!

おかしな音をたてながらもスルナ達に外された右腕の外れた骨をはめます。
…はぁ、体中が悲鳴を上げています。
あの後すぐにカミラ達を元に戻してまた街に戻りました。
今の姿は雪地(子供バージョン)で、町でおかしな気配がある場所へ全力で向かいます。

「この気配は…おそらくジェルードですね」

今朝にフェイトさん達がジェルシードを探しに行ったので、今見つけて封印しようと苦戦している、と言ったところですね。
ちなみに、今話す事ではありませんがアレン…今の僕(雪地)の姿が急におかしくなってしまいましたよね。
あれはどうやら、前世の僕(雪)と雪地が融合し始めているらしいです。
その反動で雪に変身してしまいましたが、後二週間くらいで完全に融合してしまいます。
なので…そろそろフェイトさん達の元を離れようと思います。
このまま居ればきっと、また能力の反動とか言っても流石に怪しくなってしまいます。
それにずっといれば…甘えが出てしまいます。
甘えてしまえば情が生まれてしまいます。
情が生まれれば…隙が生まれます。
誰かを助けるなら、最善を尽くす為に情を生んではいけないんです。
その隙に人が傷ついてしまいます。
本当に人を助けたいと思うなら、これが必須条件です。

…と、着いたみたいですね。
ここから見るに後一キロぐらいはありますが、遠距離から援護した方がいいですね。
とりあえず、いつでも動けるように武装をします。

「イノセンス・発動」

………………………………………………………

「………………あれ?」

…………………………………………………………

「…イノセンスが……反応s『ふ〜んだ』……何やってるんですか、スルナ」

イノセンスが発動しないのを不思議に思っていると、右の掌からディスプレイの様に不貞腐れているスルナの顔が浮かんできました。
…そういえば、イノセンスはスルナ達と融合してましたっけ。
つまり、イノセンスのコントロールはスルナ達にある訳ですか。

「えっと、スルナ……イノセンス。発動してくれませんか?」

『つ〜ん』

何故かよく分からないのですが、どうやら発動してくれないらしいです。
どうも原因は僕にあるようですが…何故でしょう?

『そうだよね。雪地はかわいい女のk「何言ってるんですか?」』

「僕が何かしましたか悪いことしましたかいけない事をしましたか後かわいい女の子って何ですかフェイトさんの事ですかどうしてフェイトさんの事を知っているんですかもう時間が無いので別にいいです失礼します」

もうこの状態のスルナを相手していると長いので適当にあしらいます。
以前に同じような事がありましたが…はぁ、思い出したくもないです。
イノセンスのONOFFの権利はこちらにありますので強制的にスルナを黙らせます。

「ったくよぉ、とと。口調が変わる所でした」

スルナとの話で少し熱くなった頭を冷ますと、次はカードを使います。

「チェック・オン」

持っていたカードの絵がなくなり、その代わりに出てきたのは…

「ホークスリッパ—」

全長二メートルはある真っ黒なスナイパーライフルを召喚します。
基本的な所は普通の物と変わりませんが、かなりの威力を誇るこれは三十キロメートルの物さえも余裕で打ち抜けます。
使う弾丸も普通の物とは異なり長さが五十センチはある…とあまり説明するのもあれなので省略します。
さて、と。
ガチャン、と重量感のある銃を構えフェイトさん達の居る方向に向かって銃を撃ちます。
ああ、どうやらあの山に居るかなりの大きさの鳥をうてばいいんですね。

ズガン!!カラン…カラン。

耳をつんざくような轟音と共に、弾が打ち出され…あれ?
スコープからフェイトさん達の方を見てみますが、当たった様子はないです。
そういえば…普通の弾丸ってあの結界に弾かれてしまいますね。
今度は魔力弾を召喚し、ジェルシードの暴走体の羽目掛けて打ちます。

シュバン!!

ちなみに、今回は魔力弾なので薬莢はありません。
なので、煙が出ず匂いもないので敵には見つかりにくい一品です。

「さて、当たりました。あれではもう飛べませんね」

では、僕の出番はもうありませんね。
もう一度カードにホークスリッパーを戻し、フェイトさん達の家に!?
ばっ、と

「ジェルシードの魔力が…上がった」

どういう事“だ”?
いきなりの事態に熱くなった頭を冷やす暇はなく、眼の力を駆使しフェイト達の方を睨む。

「あれは…っち!もう一つあったのかよ!?」

どうも理由は分からねえが、もう一つのジェルシードがあの暴走体に反応したらしい。
ジェルシードが二つ同時となると…あいつらの手には負えねえな。

「…めんどくせぇな。仕方ねぇ」

もう一度イノセンスを発動し、少し落ち込んだ表情のスルナがもう一度現れる。
…ちょっと言い過ぎたか。

『雪地…あの「話は後だ」…』

さらに落ち込んだ表情を見せるスルナ。
…はぁ、胸糞悪ぃ。

「その…なんだ。後でたくさん話そう、だから…」

「力を寄こせ」

そう言うと、『…分かった』という声が聞こえた。
シュバッ、と右腕から白いベルトの様な物が四方八方に飛び出てくる。
それがギュルルと蛇の様に腕に巻きつき、それが体に広がり、一瞬で俺の体を包んだ。

「(進化したのか?…いや、おそらくスルナ達と融合した所為か。どちらにしても、体に馴染むのに時間がかかるな)」

だが、馴染ませる時間がない。
…まぁ、何とかなるか。
そしてまた一瞬で白いベルトがビリビリに破れ、視界が開く。

「基本的な武器が大剣から、太刀に変わったか…だが、他に変わった所は……あるな。かなり」
いつも着ていた執事服は、強制的に教団の服に変わり。
白いマントは、羽織る様な黒い外套に変わり。
仮面は顔を全部覆うこれも黒い仮面に変わっていた。
両手には指出しの青い手袋に、手の甲には六角形の鉄が取り付けられていた。
武器は先程言った通り、真っ赤な太刀を背にかけ、自分の両腕に小太刀が付いていた。

「接近戦特化型か…ここは変わらねえか」

両腕にある小太刀を引き抜き、その刀身は雪のように白く光っていた。

「さて…開戦と行こうぜ、化け物よォォォォォォ!!!!!」

風震を使い、空を駆けながらフェイト達の方に向かって走る。
…だが、この戦いの後、俺は後悔することになる。
……この後悔が、のちに大事件となり自分に降り注ぐ
…分けが無かった。

視点 雪地OUT

Re: リリなの衛宮士郎に憧れたもの改 ( No.31 )
日時: 2013/03/03 13:29
名前: れ、れ、れ、霊 (ID: JryR3G2V)
参照: http//www.kakiko./novel/novel3/regist.cgi

視点 フェイト

ダメだ…もう無理だよ。

「フェイト!!しっかりして!!?」

何処からともなく一番の相棒、アルフの声が聞こえてくる。
だけど、それをしっかりと言葉で返事することは出来ない。
私は大丈夫って意味で魔力弾をジェルシードの暴走体にぶつける。

『ガァァァァァァァァァァァァァァ!!!!』

だけど、さっきまでは効いてた魔力弾も、今の暴走体は気にした表情を見せることなく、私に突っ込んでくる。
思えば…どうしてこんな事になったんだろう?
………そうだ、確か今日やっと見つけたジェルシードを封印しようとした所で、もう一つのジェルシードがあった。
この森には二つのジェルシードがあった。今回暴走したのはその一つ。
だったんだけど…最初のジェルシードの暴走に便乗して、もう一つのジェルシードが融合した。
もう手に負えないくらいに…大分考え込んでいたけど、もう時間が止まって見えるくらいに暴走体が突っ込んでくるけれど…避けられる余力がもう無い。
ああ……私はもう、死んじゃうのかなぁ?
そう思っていると、どんどん申し訳なくなってきた。
まずはお母さんに…ジェルシードを集められなくてごめんなさい。
昔のお母さんに戻ってもらえると思っていたけど…ダメみたい。
次にアルフ…ごめんね、今までずっと一緒に居てくれてありがとう。
先に逝っちゃうけど…って、私が死ぬとアルフも魔力供給が無くなって死んじゃうんだっけ?
最後に…名前の知らないあの子、美味しいご飯を作ってくれてありがとう。
私が泣いている時に、慰めてくれてありがとう。
…あの子なら、私を助けてくれるのかな?
ダメ…もしものことを考えても、きっと無理だから。
あの子の体は治って無いし(フェイトは気づいてないだけで治っています)、
それに魔力もない。だから、ジェルシードの反応も感じ取れない。
(フェイトさんが知らないだけで、気配がするとの理由により気付きます)
だけど………

「彼なら…助けてくれるかな?」

そして、私は自嘲気味に笑った。

「任せとけぇぇぇぇぇ!!!!!」

視点 フェイトOUT

視点 雪地

クッソ!!間に合えよ…っ!

「オラオラオラオラオラオラオラ!!!!」

風震を極限まで駆使し、空を駆け抜ける。
いずれ結界にぶち当たったが、どうやらこの小太刀の一本は魔法を無力化することが出来るらしい。
縦に一閃、小さい穴を作りそこから結界内へ侵入する。
中では先程の化け物が、フェイトに突っ込んでいった。
ダメだ!!フェイトは避けられる状態じゃない…このままじゃ……。

———死ぬ。

俺の頭にその言葉がよぎった。
焦りながらも何とかフェイトを助けようと考えるが、このままじゃ届かねぇ。
炎魔の力を使うしかねぇな。
だが、それじゃあ庇うだけしか出来ねぇ。
俺の体…耐えられるか?
否…余裕だ。

「 “炎魔の力”(ブレイズブレイク)」

ボオォ、と体が一瞬炎に包まれる。
その瞬間、体が異形なる者へと変わった。
体の能力が跳ね上がり、先程の二倍ほどの速度でフェイトと化け物の間まで突っ走る。
その時、普通では聞こえないほどの小さな言葉が、俺の耳に届いた。

「彼なら…助けてくれるかな?」

何所か自分を嘲笑った様な声で、確かに助けてほしいと願った。

「任せとけぇぇぇぇぇ!!!!!」

空中を滑るようにフェイトの首筋を掴み、アルフの方へと放り投げる。

「「え!!?」」

アルフとフェイトから驚きの声が聞こえるが、反応している暇はない。

「ガハァッ!!」

『グギャァァァァァァァ!!!』

俺は…ジェルシード暴走体に、腹を貫かれた。

「い、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

フェイトから悲痛の叫び声が聞こえてくる。

「……残念」

ニッ、と俺は不敵に笑い、暴走体の首を掴む。

「え、ええぇ???」

今度はアルフから疑問の声が上がる。
それはなぜか?
いたって簡単…なぜなら、俺の胴体が炎になっていたから。

「案外試してみるもんだな…さて、化け物?反撃と行かせてもらうぜ!!」

そのまま化け物の首を持ち上げ、投げ飛ばす。

「まだまだ行くぜ!!」

今度はこっちの番と行かせてもらうぜ?
投げ飛ばした後、背中の太刀を引き抜き、切りかかる。

『ガァァァァァァァ!!!』

「おっと!まだまだぁぁぁぁ!!」

化け物が大きな羽を振り、竜巻を起こしたがそれを上に飛ぶことで避け、奴の胸を貫く。
が…

『ギャォォォォォォ』

「なっ!?」

すると、何を考えたか化け物がフェイト達の方に突っ込んでいった。

「え…」

フェイト達もいきなりの事で反応できなかった。
そして化け物は…フェイト達に襲い掛かった。

「させねぇ!!」

またもやフェイト達の前に立ち、化け物の動きを止める。

「ぐ、ぐぐぐぐ」

段々追い詰められていく。
ち、全力を出したら…体から、炎が噴き出しちまう。
やばい…このままじゃ、フェイト達にも炎が届いちまう。

「おい!さっさとフェイトを連れてけ!!」

「で、でもアンタが」

「俺の事は、放って、おけ。命の恩人を、死なせる、訳には、いかねぇ。
 何よりも…」

俺はいったん区切ってから、首だけ動かし後ろを振り向く。

「母親の為に、ここまで頑張れる子を、手伝いたくなっちまっただけだ」

これは俺の本心でもある。スルナ達も、三人とも両親は死んじまったが、育て親でもある婆さんに一生懸命恩返ししてた。
そう言う所に…。

「惚れちまったんだよなぁ」

「!!(///////)」

あ、やべ。口に出してた、ありゃフェイト完全に勘違いしやがってんな。
って、そんな事よりも。

「さっさと行け!足手まといだ!!」

「ッ!?…分かった。絶対死ぬんじゃないよ!!」

後ろからアルフとフェイトの気配が消えた。
…さて、と。
俺はまるで悪魔の様な…いや、悪魔の笑みを浮かべ、一気に力を込める。

「くたばれ…“破壊の業火”」

先程まで俺がつかんでいた羽から、白い炎が現れる。
そして、一瞬で化け物を燃やし尽くした。

「あ〜あ、ジェルシードは何とか燃え尽きなかったか。加減難いんだよな」

これでもまだ加減していたんだが、やっぱ全力出さないと体に悪ぃんだよな。
さっきまで風疹を全力で使っていたから地味に疲れてきた。
ちなみに今は背中から翼を出して飛んでいる。
…悪魔の特権だな。

「じゃあ、帰るか」

〜回想終了〜

と、言うわけで今に至ります。
まだフェイトさんからの誤解が解けておらず、目すら合わせてもくれません。

「え〜とアルフさん」

「…何だい?」

アルフさんも機嫌が悪いしですし…はぁ、不幸です。

「僕もうここから出ていきますんで」

「そうかい…って、ええ!?」

今まで素っ気なく返事していたアルフさんも驚きの声を上げます。
フェイトさんは…何か考えこと中ですね。

「もう体の傷も全快してますし、ジェルシードも二つとも渡しましたので、僕の出番はこれで終わりですね」

玄関まで移動し、靴を履いて外のドアに手を掛けると

「ま、待ちなよ。もう少しゆっくりしてったら「いいえ、これ以上は迷惑ですので…今までお世話になりました」…そうかい」

「はい、お世話になりました。また縁があれば会いましょう」

こうして僕は…フェイトさんの元を去りました。

視点 雪地OUT


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