二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

リリなの衛宮士郎に憧れたもの改
日時: 2013/03/21 11:12
名前: れ、れ、れ、霊 ◆3gSCMfYtlY (ID: JryR3G2V)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/regist.cgi

この物語は

駄文

主人公チート

キャラの言葉づかいが変わるかも(原作キャラも)

更新は遅い可能性大


原作を知らないと分かりにくいかも

デバイス、魔法、原作知識勉強中

能力が時々変わるかもかも

でお送りします。


ぜひとも温かい目で見守ってください。

感想は、あったほうが嬉しいです。
キャラ設定

主人公
 衛上 雪地
 
 魔力ランクD(faterの世界の魔力だから感じないが、本当だったらEXある。しかし、投影した物の魔力は感じる。)

性格
衛宮士郎を目指した少年。困っている人がいたら必ず助ける。生きている者を物みたいに扱う奴がいるとキレル。”自分の事はいい、他人さえ幸せになれば”をモットーにしており、人のためなら自分はどうなってもいいと思っている。 
 


 特技
大抵の事は何でもできる。


神の特典
『英霊エミヤの容姿と能力』そのまんまだが、
外套は赤ではなく青。右目は、髪で隠れてしまっている。
剣の他にも様々な物が投影出来る(士郎が神に頼んでやってくれた)

『ディーグレイマンのアレンに変身する能力』イノセンスは右手にある。(目の能力はもとから眼には特殊な力があるので使うときになると△の中に▼の禍々しい感じの目になる。)
この二つの特典はチェンジと唱えるか、己の意思で切り替えられる。
カードの能力と、目の能力はどちらでも使える。
目の能力は、基本右目だけで使うが両目でも使うことが出来る。

 
『歌姫の力』
シャイニングブレイドの歌姫の力。回復してくれなどと念じて歌えば、その効果が表れる。歌詞は関係ない。

『封印のカード』
どんなものでも封印出来るカード。見た目は、普通のトランプより少し大きいカードで表は白紙(封印してある物が表に写る)、裏は☆と真中に◆が書かれている。
使い方は、カードを投げて結界を作ったり、カードの中に物を封じ込めたりして持ち運ぶことが出来る。封印を解く方法は、自分の意思で念じると解けるが、ある条件を付けてその条件が達成できれば解けたりもする。カードは無限に作ることができるが、作るには負担がかかる。作るカードは元から何か封じ込めてあるカードも出せる。例えば、カリバーン、炎など出せ操れる。カード自体にも効果を付けることが出来る。


ある日、パソコンで見た衛宮士郎の生き方に惹かれ自分も人助けをしようと心に決める。雪地は中学生の時、いじめから人を助けてそのせいで自分がターゲットとなり、引きこもりをしていた。だが、またほかのところで人を助けようと考えていたのだが小さい女の子が指名手配中の男に殺されそうになったところをかばって自分が死んだ。しかし後悔はなく、逆に満足している。あの世の狭間では、神様の力で士郎とセイバーにあって話をして楽しいひと時を過ごした。あと士郎が神様にお願いをして、雪地の能力が強化された。

幼少期編
>>1

>>2

>>3

>>4

>>6

>>8(オリキャラステータス)

>>9

>>10

>>11(裏設定)

>>12

>>13

>>14

少年期

>>15

>>16

>>17

>>18

>>19(キャラ設定)

>>20

>>21

>>22

>>23

>>24

>>25

>>26

>>27

>>28

>>29

>>30

>>31

>>32

Page:1 2 3 4 5 6 7 8



Re: リリなの衛宮士郎に憧れたもの改 ( No.22 )
日時: 2013/01/04 12:34
名前: れ、れ、れ、霊 (ID: JryR3G2V)
参照: http://www.kakiko./novel/novel3/regist.cgi

視点 雪地

フェイトさん達に拾われて三日間、傷も力が元に戻ったので治して完治しました。
あれからもフェイトさん達の家に居候をさせてもらっています。
ただ………少し困ったことがあります。
僕は今、物凄く、すっごく悩んでいます。
本当に、ほんと〜に、悩んでいます。
その原因は……

フェイ「(チラッ)」

雪「…(チラリ)」

フェイ「!!(プイっ)」(///)

雪「は、はははは…はぁ」

……フェイトさんが、目を合わせるたび、顔を真っ赤にして逸らすからです。
僕はただ苦笑するばかりです。
…なんでこんなに懐かれたのでしょうか???
とりあえず、今は夜の午後九時。
フェイトさんがこのような行動を起こした今日を回想していきたいと思います。

〜回想〜

雪「うう〜ん、と」

カーテン越しに入ってきた光が目に入り、ゆっくりと目が覚めて行きます。
…と、言うわけでもなく普通に体がいつも起きている時刻午前3時に起きます。

 雪「…ごはん、作りますか」

とりあえず、台所のある部屋に行きます。
僕は大抵掛け布団だけをもらって廊下で寝ていますが、それではダメとフェイトさんの申し出でアルフさんを枕にして部屋で寝ますが(あまり変わらないような…)いくら子供だからと言って、頭は重いですし迷惑だと思うので、アルフさんが寝たらすぐに退いて廊下で寝ます。
最初は驚いていた体の縮みの原因も、封印のカードで何でも情報が書いてある『世界の記憶のワールドメモリーブック』を召喚して調べました。
原因はどうやら力を使いすぎたらしいです。
知っている人は知っていると思いますが、ユーノ君という子供がいます。
その子も同じで力を使いすぎて力の消費の少ない動物のフェレットになっていたことがあります。
それと同じで僕も子供になってしまいました。
まぁ…もう元には戻れるのですが、流石に今元に戻ると後々面倒なので止めます。

雪「さて、何を作りま…」

思わず呆然してしまいます。
僕は右腕が潰されていたので、料理を今日まで作りませんでしたが、能力を使い回復しています。
ちなみに右目も治っていますが、何となく眼帯をつけています\(^o^)/
って、そんな事よりも大変なことがあります。

雪「…料理器具が……無いじゃないですか」

そう鍋おろか、お茶碗までありません。
辛うじて電子レンジがありますが、それはおそらく買ってきたインスタント食品を食べるためでしょう。

雪「封印のカード発動…少しセリフがダサいですね。封印のカード発動チェックオン

と、言うわけで、カードからフライパンなどの料理器具や、野菜、肉などを取りだします。
さてさて…久しぶりの料理ですが、腕は鈍っていませんよ。

雪「レッツクッキングタイム」

〜料理中〜

〜三時間後〜

雪「あ、と言う間に出来ました」

なんて分けでもなく、丁寧に時間をかけて作りました。
出来た物は

・白米ごはん

・肉じゃが

・味噌汁

・紫色のフルーツポンチ

雪「……あれ?」

もう一度作ったものを確認します。

・白米ごはん

・肉じゃが

・味噌汁

・紫色のフルーツポンチ(真中に『雪地へ…食べてね☆』、が増えた)

雪「……………………………………………………………………………え??」

……右目の眼帯を外し、見た物の過去が見える『過去のバックアイ』を使用します。
そこには…

いそいそしくフルーツの飾り付けをしている、三体に分かれたクラウンクランがいました…。

雪「ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええ!!!!!!????」

急いでクラウンクラウンが発動しているか確かめます。
が、もう発動していませんでした。

雪「…これも『進化する力』の影響ですか、ね?」

自立稼働が出来た…いえ、どうやら人格が芽生えたのですかね。
しかも、書いてある言葉が少し女性らしいですから、人格は女性ですね。
しかも、三体に解れたから、人格も三つ分でしょうか?
なんて思考をしていると。
ん?何ですかね??
何処からともなく、ドドドドドっと何かが走ってくる音がします。
どうやらこちらに近づい「どうしたんだい!?」…アルフさんが来ました。

視点 雪地OUT

視点 アルフ

『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええ!!!!!!????』

何だい、今の声は!?
さっきまで寝ていたけど、今の叫び声で起きちまったよ!
とりあえず、急いで人型になって叫び声の聞こえてきたキッチンに向かうよ。

アルフ「どうしたんだい!?」

するとそこには…

美味しそうなご飯と

右眼の瞳の色が禍々しくなった

つい最近フェイトは認めてるけど、私は認めていない同居人の

……そういえば、名前を聞いてなかったね

アイツがいた

アルフ「アンタ…何やってるんだい!!?」

私は犬歯をむき出しにし、威嚇する。
だけど、アイツはまったく物ともしない。

雪「何って、えっと、ご飯を作ってるんですけど」

アルフ「ただ料理を作るだけなら、その右眼はどうしてそうなっているんだい!」

雪「右眼?あ…」

アイツはキッチンに有った鏡を見ると、自分の右目が異様な物に変わっているのに気付く。

雪「これはレアスキルの反動です。時々この眼になってしまうんですよ(誤魔化しときますか)」

あいつは苦笑しながらそう答える。

アルフ「分かったよ。そう信じるよ」

雪「ありがとうございます」ニコッ

…何かよく分からないけど、こいつの笑った顔を見るとムカつく。
そんな事を思いながら、私はフェイトを起こしに行った。

視点 アルフOUT

視点 雪地

…危なかった。
思わずふぅっ、とため息が出ます。

雪「あまり自分の事について、知られたくはないんですよね…」

そう、僕はあまり自分のことは知られたくはありません。
どんな能力を持っているかなどは、いずれ、もしも、かもしれないけど、敵対する時になったら戦いにおいて致命的になります。
それよりも……。

雪「そろそろ此処を去りますか」

もう傷も治ったし、原作キャラの護衛は近くにいなくても、敵がいれば遠距離から打ち抜けますし…。
何より…

雪「迷惑ですよね、」

こんなどこぞの怪しい子供がいたら、ストレスも溜まりますし、何より体に悪いです。
原作は…影から介入しましょうか。

雪「まぁ、それは後々考えましょう」

とりあえず、クラウンクラウン達が作った思いの籠ったフルーツポンチを食べて、

雪「意外と美味しい」

等と評価して、作った料理を全て運んで、フェイトさん達が来るのを待ちます。

視点 雪地OUT

Re: リリなの衛宮士郎に憧れたもの改 ( No.23 )
日時: 2013/01/05 15:13
名前: れ、れ、れ、霊 (ID: JryR3G2V)
参照: http://www.kakiko./novel/novel3/regist.cgi

視点 フェイト

アルフ「フェイト〜、朝だよ〜。起きなよ〜」

う…ん。
体が揺さぶられているような感覚の中、私は目を覚ました。
目の前には私を揺さぶって起こしているアルフがいた。

「……おはようアルフ」

アルフ「おはようフェイト!」

にっこりと笑うアルフ。
朝も元気な私の使い魔。
使い魔とは死亡直前、又は死亡直後の動物を利用して、人工の魂を入れて作る人造生物。
魔力が途切れない限り消えることはない、頼もしいパートナーの事。
…私は誰に向かって説明してるんだろう?
まだ眠たい体に鞭を撃ち、ベッドからのそのそと出る。

「…バリアジャケット着たまま寝ちゃった」

あの子と話した後すぐ寝ちゃってたんだ。
…そういえば名前を聞いていなかった。
とりあえず、朝食を食べようとキッチンへ移動する。

「いい匂い…」

ガチャッ、とドアを開けると、いい匂いが鼻孔をくすぐってきた。
…思わずお腹が鳴りそうになるけど、我慢する。
いい匂いが漂ってくるのはどうやら机の上にある肉じゃが達が原因のよう。

雪「おはようございます。早起きですねぇ」

「…あなたよりは遅い」

雪「それでも早いじゃないですか。今はまだ五時になったところですよ」

洗面台の所には、右眼に眼帯をしたつい最近家に住み着いているあの子がいた。
…この子の印象は、謎が多くてよく分からないけど…何かとても大きく暗い物を抱えてるような気がする。
後、いつもニコニコしてるけど…少し不器用な感じがする。
けど、私には関係ない。

雪「ご飯…作りましたけど食べますか?」

「…食べる」

アルフ「…あたしもいただくよ。けど、その前にあんたが食べな」

どうもアルフは警戒してるらしい。
私も最低限の警戒はしてるけど、そんなに悪い子には見えないからかな?

雪「そうですか、では」

あの子はそういい、肉じゃがを一口食べた。

雪「う〜ん。微妙ですね」

すると、笑っている顔が少し悲しそうに見えた。

雪「さぁ、どうぞどうぞ」

アルフ「…微妙な物を人に食わすかい?普通」

雪「いや、これ二時間かけて作ったんですけどね…はは」

あの子はぽりぽりと笑ったまま恥ずかしそうに頬をかいた。
…本当にずっと笑ってる。

アルフ「二時間って、アンタこれ三時から作ってたのかい?」

アルフは少し呆れながら言った。

雪「ははは・・・はぁ」

あの子はがくりっ、と項垂れた。

雪「まぁ、どうぞ。食べてみてください」

「……」

私は椅子に座り、アルフも渋々とだけど、用意してあった料理を机の上にあった箸で食べた。

「!!…美味しい」

アルフ「ちょ、ホントにこれで微妙かい!?」

アルフはそのままガツガツと生きよいよく食べる。
でも、本当にこれ美味しい。
何だろう…とても懐かしい気がする。
昔…何所かで食べた様な……そうだ、昔母さんが作ってくれた味に、ううん。
よく分からないけど『温かさ』、そう、心がほっこりするような…

雪「テスタロッサさん。大丈夫ですか?」

「何、が?」

雪「だって、涙が零れていますよ」

「え…」

本当だ…自分の頬を触ってみたけど、温かい涙の感触がした。

———何で泣いているんだろう?

分からない。分からないけど、どんどん流れてきて止まらない。

雪「…テスタロッサさん」

頭上から声がしたと思い、顔を上げると

ポフッ

頭に手が置かれ、そのまま撫でられる。

雪「どのような事情があるかは分かりませんが、貴方の様な年の子は、無理をしてはいけませんよ。疲れたなら、休んでください。悲しかったら、泣いてください。楽しかったら、笑ってください。何か困ったことがあるなら、頼ってください。力になれるとは思いませんが、よければ僕がいえ、アルフさんと力になりますよ」

「…う……ん」

なんだか、嬉しくなった。
そしたら、涙は止まらないけど、にっこりと笑った。

雪「そうですか…よかったです」

するとあの子も、不器用な笑いかたじゃなくて、ちゃんとした笑みだった。
そしたら、もっとうれしくなった。
…これはどういう気持だろう?

視点 フェイトOUT

視点 アルフ

…ご飯を食べてる途中、フェイトから感情がどっと、流れてきた。
どんな感じかっていうと、なんていうか、その…温かい感情が流れてきたんだよ。
アタシがまだ使い魔になる前、母さんに甘えていた時と同じ感じがしたんだよね。
…フェイトの方をチラって見たけど、あいつに撫でられてうれしそうにしてたんだよね。
…その、なんだ、アイツもそんなに悪い奴じゃないって思ったんだよ。
そ、それだけだよ!別に他意はないよ!!

視点 アルフOUT

視点 雪地

そういえば…あんなにも小さい子が、親の愛情を十分に受けて無いんだよな。
フェイト達が使った食器を洗いながら思う。
ちなみにフェイト達はまたジェルシードを探しに行っている。
俺は留守番ってわけ。その間、家事を終わらしておいて、今最後の家事の食器洗い中。
えっ?口調が変わってるだって??
そりゃ…ねぇ…。
洗い物をすませた俺は、バスルームの前にある洗面台の鏡に目を向ける。

「…姿が戻っちまったんだよ。前世の頃の…姿に」

そう、俺の姿は前世のころに戻ってしまった。
フェイト達を見送った後、体が急に光ったと思ったら、この格好だし。
口調は変身してると自然にそうなっちまうし、仕方ねぇよ。
ちなみに俺の姿は、お姉ちゃんより少し目が丸くて、黒髪黒目…のはずなんだけど、碧眼で白髪のオールバックになっている。服装は、これもまた全部黒色でジーンズ、Tシャツ、ジャケット、ブーツ(ボタンはすべて開いている)を着ている。ああ、ちなみに体のサイズは身長178の大人の姿だ。
これも『退化する力』の影響なのか?
………まぁ、どうでもいいや。弓矢には変身できそうだし、アレンに変身出来なくても、イノセンスは右手に宿ってるし。
その証拠に、右手は禍々しく赤黒の皮膚になっているしな。
なんか変身してから気分が変わった。ちょっと散歩して来よう。

「もしものために書置きは残しておいて…あと戸締りもしっかりしてと」

しっかりと戸締りや、出発の準備をし、外に出かける。

「あっと、鍵忘れてた」

封印のカードからフェイトの部屋のかぎを召喚し、閉める。

「それじゃ、行くかな」

にやりと笑い、俺はマンションを出た後、まずは公園に行くことにした。

Re: リリなの衛宮士郎 ( No.24 )
日時: 2013/01/06 18:02
名前: れ、れ、れ、 (ID: JryR3G2V)

視点 雪

「さて、何しよっかな〜」 

あたりを見回すと、今日が休日の性か、午前中にも関わらず子供達が多い。
子供達は、みんな元気に遊んで・・いなかった。
いや、ほら・・・どう見ても男の子達、無理矢理女の子達に遊ばれてるよ。
リアルおま○ごとやらされてるよ、不憫すぎるだろ・・半数以上が泣いてんじゃねぇか・・・。
俺は男の子達を助ける(注意を引いて)と同時に、元気が出るように祈って歌う。

曲名は【under the cry】 
ちなみにどうでもいいけどこの歌はこの世界には無かった。名曲だと思うけどな〜残念でならないな。
それじゃあ、


笑え 笑え 愚かな夢   

綺麗 ごとなんて 意味がない  

(子供達がこっちを向いて来たな。例え興味が無くても歌を聞けって念じれば聞くしな。まっしないけど)
 
等と思いながら、俺は正午まで歌を代えながら歌った。

視点 雪OUT


すいません!!スランプです!!!

Re: リリなの衛宮士郎に憧れたもの改 ( No.25 )
日時: 2013/01/08 19:12
名前: れ、れ、れ、霊 (ID: JryR3G2V)
参照: http://www.kakiko./novel/novel3/regist.cgi

視点 雪

さてさて、もうお昼だし良い子のみんなは大体帰ったかな?
結局、あの後十二時まで歌ったからかなり喉が痛い。
まぁ、封印のカードから薬出して治したけど。
それにしても驚いたことがあった。
なんと、もう成人の体になっているというのに、高い声が出るのだ。
これは多分、能力で歌姫の力が作用したんだと思う。
いや〜十四番目の子守唄が高音で歌えるとは思えなかった。
もうやることねぇし。じゃあ、移動するかな。
そのまま公園の出口まで歩いて行くと…不意に声が掛けられた。

??「あ、あの!!」

「うん?」

後ろを振り返ってみても、誰もこっちを向いていない。
…気のせいだったか?
そのまま踵を返し、公園を出て行こうとすると、服の裾が引っ張られた。

??「あの〜下に居るんですけど…」

「え??」

視線を下げて足元を辺り見てみると、栗色の髪をツインテールにした少し困った顔をした女の子がいた。

「どうしたのかな?」

??「えっと…その……その、さっきの歌」

「さっきの歌?って結構歌ったけど、どの歌かな?」

これは困った。『どこの歌ですか』って言われても、答えようがないぞ。
俺がさっき歌った歌は全部、この世界には無い歌だ。
……っま、嘘ついとけばいいか。それに、どこの歌ですかって本当に聞くかも分からないし。そういえば、この子どっかで見た様な気がするな〜。
少しマジマジと観察して見る。う〜ん、やっぱ何所かで見たな…。

??「あの…四番目に歌った歌なんですけど」

四番目に歌った歌…ああ、十四番目の子守唄か。
………ああこの子、高町なのは、か。

??「どこで、その歌を知りましたか?」

この口振りは、あたかも十四番目の子守唄を知っているような感じだ。
間違いない。俺は弓矢の時に、この子の前で歌を歌ったっけな。

「えっと、逆に聞くけど、君はその歌をどこで知ったのかな?」

??「…昔友達が歌ってくれたんです。私の、初めての友達が…」

なのはちゃんはそういって、少し悲しそうに笑った。
昔、友達が歌ってくれた…か。嬉しいことを言ってくれるね。
思わず口角が上がってしまいそうになるが、不審に思われるので我慢する。

「ちょっと聞くけど、君、名前はなんていうのかな?」

??「私ですか、私は…」

人違いと言うことは絶対無いと思うが、一応確認はしておく。

??「私は『高町なのは』って言います」

「…やっぱり、か」

なのは(以降、なの)「え??」

「ああ、気にしないでね」

懐かしいな…体もこんなに大きくなって。

??「ちょっと、なのは。どうしたのよ?」

??「そうだよ、なのはちゃん。急に歌が終わったら飛び出して」

なのはちゃんの後ろには、同年代と思わしき女の子二人がいた。

なの「あ、アリサちゃんにすずかちゃん。ちょっとこの人に聞きたいことがあって…」

そうか…確か原作でなのはちゃんの友達の、アリサちゃんとすずかちゃんだったか。
友達も出来て…元気そうで…何よりだ。

「なのはちゃん、あの歌はね、ある男の子から教えてもらったんだよ」

なの「それって!!エミヤ君ですか!?あ…」(///)

声を張り上げて聞いてくる。少し恥ずかしかったのか、顔をふいてしまった

「うん、そうだね。確かエミヤ君って子に教えてもらったかな」

「あ、あの!!エミヤ君って今どこに居るか分かりますか!?」

必死そうに聞いてくるなのはちゃん…何でそんなに必死になるんだろう?

アリサ(以降、アリ)「ちょっと、なのは!除け者にしないでよ!!」

すずか(以降、すず)「なのはちゃん。エミヤ君って誰のこと?」

話から仲間外れになっていた二人が話してくる。

なの「ごめんごめんなの。ちなみにエミヤ君って子はね、私の友達で、今遠くに行っててどこに居るか分からない子なの」

はははっ、と乾いた声を出して笑う。

「なのはちゃん。話を戻すけど、エミヤ君ならもう日本には居ると思うよ。この街に居るかは知らないけどね」

なの「そうですか…ありがとうございます。あの…名前を教えてもらってもいいですか?」

名前…ねぇ。
どうしよっかな、エミヤ弓矢は使ってるし。
衛上雪地は前世での名前で、アレンの時に使ってるし。
腕を組んで、首を捻り考える。

アリ「ちょっとあんた。まさか名前が無いとか言うんじゃないわよねえ」

この子は目上に人に対して敬うってことを知らないのか?

すず「アリサちゃん。失礼だよ、そんなこと言っちゃあ」

すずかちゃんがおずおずとアリサちゃんの失礼な言動を注意する。うん、この子は常識ある子だな。

「うん…そうだね。俺はね、名前が無いんだよ」

「「「え…」」」

なのはちゃん達が唖然する。まあ、普通はそういう反応するよね。
はっ、アリサちゃんが自分の失言に気がつく。

アリ「あの、えっと、ごめんなさい!!」

腰をしっかりと曲げ、謝って来る。こう言う所はしっかりとしているな。
…ネタばれしちゃうか(笑)

「ククク…あっはっはっはっはっはっは!!嘘だよ、う・そ」

アリ「……」(////)
アリサちゃんは顔を真っ赤にして下を向き、肩を震わしている。

アリ「そんな、くだらない嘘をつくんじゃないわよ!!」

少し涙目で睨みつけながら、脛を蹴って来る。
うん、あまり痛くないね。

「まぁまぁそんなに怒らない。アリ子ちゃんだっけ?」

アリ「ア・タ・シはアリサだ!!」

もう一発脛に思い一撃をくらわしてくる。
うん…少し痛いかな。

なの「アリ子ちゃんて…くふふ」

すず「ダメだよ笑っちゃ…プクク」

二人は顔を逸らして必死に笑いに耐えている。やべ、俺も笑いが…ククク。

アリ「ううううううう〜!鮫島!!」

え、何?アリサちゃんが急に後ろを向いて、誰かの名前を叫んだ。

鮫島「はい。此処に居ります」

すると瞬間移動したと思うぐらいのスピードで、俺の隣に立った。
ま、一般人から見たらだけどね〜。

アリ「こいつを取っちめちゃって!!」

鮫島「はい。分かりました」

「え、何?いきなりバトルパートなの?」

視点 雪OUT

Re: リリなの衛宮士郎に憧れたもの改 ( No.26 )
日時: 2013/01/15 18:11
名前: れ、れ、れ、霊 (ID: JryR3G2V)
参照: http//

視点 雪

鮫島「悪く思わないでください」

と、執事(?) の鮫島ってやつが突きを繰り出してくる。
見た目からしてもう少しスピードが出ると思うから、やっぱ手加減してくれてるかな〜。
けど、中々、結構早いぞ。
風切り音を出しながら、俺の顔に突きが飛んでくる。

鮫島「なっ!?」

「よっと」

だが、俺は受けてやるつもりは微塵もない。
すぐに懐に入り、突きを繰り出してきた手首を掴み、投げ飛ばす。

「く…」

しかし、それはさすが執事? (…ボディーガード兼??)。転がりながらも受け身を取り、ダメージを軽くする。
けれど、少しつらそうに顔をしかめた。
どうやら俺が掴んだ手首を痛めたようだ。

「………」

ちなみに俺の戦闘能力は……弓矢とアレンの強さを半分に合わせたぐらい。
今自分の体に『解析・開始』も出来たし、イノセンスもちゃんと右手にある。
だけど、それほど熟練した動きはできそうにない。
ま、それ位なら別に気にならないけど。

「なあ、これぐらいにしない?俺、怪我すんの嫌なんだけど」

鮫島「…なりません。私はお嬢様の命とあらば、どんな困難でも立ち向かいます」

そういい、俺をキッと睨みつける。
見事な忠誠心だな、おい。今時こんな奴はなかなか居ないぞ。
……昔もそんなに居なかったけどな。
居たとすれば…アイツぐらいか。
ふと、鮫島の態度を見た時に思い出してしまった。
俺が弓矢の時に、力の鍛錬に奮闘中の時、あいつに出会った。
確か…あれは、そう、60年くらい前にイギリスで見つけたんだ。
どっかのバカ共が資産家の家を襲っていた時だったな。
家はもうほとんどがそのバカ共に制圧されていた。
ある一部屋だけが、まだ、ギリギリだが、制圧されていなかった。
その部屋の前には、ある執事が主を逃がす為に、ボロボロになりながら戦っていた。
まぁ、俺が行ってとっととバカ共を縄で締め上げて捕まえたんだがな。
…だがな、執事は安心するとすぐ死にかけちまったけどな。
そして、執事は力尽きる前に、主に伝えてくれとこう言った。

『私は、主に…お嬢様に……お使い出来て、幸せでした。お嬢様に拾われてから…私の運命は変わりました。ゴミ溜めにいた、価値が無い私の人生は、お嬢様に拾われて…価値のある人生となりました。だから、悔いは、ありません。ただ……あるとすれば、これを直接伝えられなかったことですね。私は…お嬢様を……』

『愛していました』

男は静かに瞳を閉じてそう伝えた。
って…何死ぬ前の遺言みてえなこと言ってんだ。俺は誰一人として、死なせる訳にはいかねえんだよ、と思いながら。

「そうか…その様な大事な思い。私の言葉では伝えられない。だから…」

「自分で伝えろ」

傷をつかさどる剣…確か……ウォンドソードでいいや、めんどい。
それを使って男の傷を全部治した。その後は色々あって一月ぐらいお世話になっていただけで、その後のことは知らない。きっと、残りの人生幸せに生きたんだろな…そう信じるよ、俺は。後、形見みたいなものを貰った。
っと、回想終了。
どうも鮫島は俺が上の空だったようで、待っていてくれたらしい。
律儀だな、等と思いながら鮫島を見据える。
そういえば…あの執事の名前、何だっけな?
たっしか…

「アインド…スライナ」

鮫島「!?なぜ私のお爺様の名前を知っている!!?」

っと、どうやら口に出ていたらしい。
…っへ?先祖。……ええ!!

「お前……あいつの孫なの……か?」

震える手で指をさしながら、思わず絶句してしまう。
確かに忠誠心以外にも似ている節はあった。
けど、まさかな〜。驚きだよ。

「だから、なぜ、私の、お爺様の、名を、知っている!?」

「おっと、まて、話を、聞け、頼む、から!!」

どうも焦りから鮫島は冷静さを失っているようだ。
ま、アリサちゃんを弄ってた知らない男が、自分のお爺様の名前を知ってたら…いや、普通此処までにはならないぞ!?
言葉の区切れた所で、先程とは比べ物にならない足も使った連撃が飛んでくる。
少しギリギリになってしまったが、紙一重で避けられる。
…人の話ぐらい聞けよ。
少しイライラしてきたので、手っ取り早く終わらせるために…あれをするか。
鮫島の腹を蹴り飛ばし、みんなの注目を外してからあるものを召喚する。

「これなーんだ?」

もう一度注目を集めて、その召喚したものを見せびらかす。

なの「蝶模様の…大きい扇子?」

俺は綺麗な2mはある蝶の扇子を召喚し、首から下まで全部隠す。

「正解。さて、良い子のみんな…手品を見せてあげよう」

思いっきり扇子を上に投げ飛ばし、重力に従い扇子が落ちてきた所で、俺の体を全て覆い隠す。
その瞬間に、俺はゲートを足元に開き、方舟の中に逃げ込む。
完全に扇子が落ちてきた時には、俺はすでに姿を消している。
さて、次は何所行こっかな〜。

視点 雪OUT

視点 アリサ

なんなの…なんなのよアイツは!!?
私は今、冷静さを失っている。
何時もの様にうまく頭が回らない。
目の前に起きたことが理解できない。
だって…いきなり目の前で人が消えたのよ?

すず「え、ど、何所…?」

なの「あ、あれれ?」

鮫島「そ、そんな…」

鮫島達も驚きに顔を染めている。他のみんなも何が起こったか理解できていない。
これを起こしたアイツは…名前を聞いてなかったけど、アイツが起こした。
第一印象は、顔がいい好青年だと思ったけど、全然違った。
人を小バカにして笑い物にした挙句、謝りもしなかった。
だから、ついやりすぎだとは思ったけど、鮫島に頼んで懲らしめて貰おうとしたわ。
けど、アイツはそれを軽くあしらった。
鮫島は例え武術の達人だとしても互角に戦える力はある。
それを軽くあしらったって事は…アイツは『達人以上の力がある』。
しかも、目の前で姿を消せるあり得ないことを起こした。
…一体どうやってやったのよ?

視点 アリサOUT

視点 鮫島

ば、ばかな…そんな……ありえない。
辺りを見回しても、奴は居ない。
私はお嬢様のプライバシーに関わらない程度の所で護衛をしていました。
急にお嬢様に呼ばれたと思ったら、知らない青年が居り、あまり気が乗らなかったが、お嬢様の命で少し痛い目に合わせることにしました。
しかし、それは浅はかでした。
奴は最初の一撃は手加減とは言え、並みの武芸者では避けるのも困難だったはず。
しかし、奴はそれを逆に掴み、放り投げるという荒業をした。
なんとか受け身は出来ましたが、しかし手首を痛めてしまいました。
その後もお爺様の事を奴が知っていたりなどおかしなことが多々あったが、まさか一瞬で姿を消すなどと言う事をした。
何か手掛かりは無いかと、やつが置いて行った大きな扇子を見てみると。

「こ、これは…」
そこには…

お爺様が大事にしていた、若き頃の二人の男性が写る写真があった。

視点 鮫島OUT



すいません!!スランプです!!!


Page:1 2 3 4 5 6 7 8



この掲示板は過去ログ化されています。