二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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リリなの衛宮士郎に憧れたもの改
日時: 2013/03/21 11:12
名前: れ、れ、れ、霊 ◆3gSCMfYtlY (ID: JryR3G2V)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/regist.cgi

この物語は

駄文

主人公チート

キャラの言葉づかいが変わるかも(原作キャラも)

更新は遅い可能性大


原作を知らないと分かりにくいかも

デバイス、魔法、原作知識勉強中

能力が時々変わるかもかも

でお送りします。


ぜひとも温かい目で見守ってください。

感想は、あったほうが嬉しいです。
キャラ設定

主人公
 衛上 雪地
 
 魔力ランクD(faterの世界の魔力だから感じないが、本当だったらEXある。しかし、投影した物の魔力は感じる。)

性格
衛宮士郎を目指した少年。困っている人がいたら必ず助ける。生きている者を物みたいに扱う奴がいるとキレル。”自分の事はいい、他人さえ幸せになれば”をモットーにしており、人のためなら自分はどうなってもいいと思っている。 
 


 特技
大抵の事は何でもできる。


神の特典
『英霊エミヤの容姿と能力』そのまんまだが、
外套は赤ではなく青。右目は、髪で隠れてしまっている。
剣の他にも様々な物が投影出来る(士郎が神に頼んでやってくれた)

『ディーグレイマンのアレンに変身する能力』イノセンスは右手にある。(目の能力はもとから眼には特殊な力があるので使うときになると△の中に▼の禍々しい感じの目になる。)
この二つの特典はチェンジと唱えるか、己の意思で切り替えられる。
カードの能力と、目の能力はどちらでも使える。
目の能力は、基本右目だけで使うが両目でも使うことが出来る。

 
『歌姫の力』
シャイニングブレイドの歌姫の力。回復してくれなどと念じて歌えば、その効果が表れる。歌詞は関係ない。

『封印のカード』
どんなものでも封印出来るカード。見た目は、普通のトランプより少し大きいカードで表は白紙(封印してある物が表に写る)、裏は☆と真中に◆が書かれている。
使い方は、カードを投げて結界を作ったり、カードの中に物を封じ込めたりして持ち運ぶことが出来る。封印を解く方法は、自分の意思で念じると解けるが、ある条件を付けてその条件が達成できれば解けたりもする。カードは無限に作ることができるが、作るには負担がかかる。作るカードは元から何か封じ込めてあるカードも出せる。例えば、カリバーン、炎など出せ操れる。カード自体にも効果を付けることが出来る。


ある日、パソコンで見た衛宮士郎の生き方に惹かれ自分も人助けをしようと心に決める。雪地は中学生の時、いじめから人を助けてそのせいで自分がターゲットとなり、引きこもりをしていた。だが、またほかのところで人を助けようと考えていたのだが小さい女の子が指名手配中の男に殺されそうになったところをかばって自分が死んだ。しかし後悔はなく、逆に満足している。あの世の狭間では、神様の力で士郎とセイバーにあって話をして楽しいひと時を過ごした。あと士郎が神様にお願いをして、雪地の能力が強化された。

幼少期編
>>1

>>2

>>3

>>4

>>6

>>8(オリキャラステータス)

>>9

>>10

>>11(裏設定)

>>12

>>13

>>14

少年期

>>15

>>16

>>17

>>18

>>19(キャラ設定)

>>20

>>21

>>22

>>23

>>24

>>25

>>26

>>27

>>28

>>29

>>30

>>31

>>32

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Re: リリなの衛宮士郎に憧れたもの改 ( No.12 )
日時: 2012/11/18 10:33
名前: れ、れ、れ、霊 (ID: JryR3G2V)
参照: http://syaininngu

視点 弓矢(今まで雪地と書きましたが、アレンの姿の時に雪地にします。)

「…それでは今度こそ帰りますね」

士郎に引き上げてもらい。今度こそ、ホントに今度こそ窓から出る。

「それでは、本当にお別れです」

「待ってくれ。せめてこの傷を治したお礼がしたいのだが」

「だから僕ではn」

「そうか。だったらその人の代わりにお礼を受け取ってくれ」

はぁ〜もういいや。

「そうですか…では何をくれますか?」

「う〜ん。そうだね」

士郎は顎に手を当て、考えるポーズをする。

「それでは、もし貴方の家族の誰かが困っている時、勝手に助けていい許可をください」

「…それ、君にメリットないじゃないか」

「いいえ。もし勝手に助けた時、後々文句を言われたら面倒なので」

「…じゃあ僕からも。勝手に僕を助けた罰として、いつか僕が経営している『翠屋』いう店に来てくれ」

…意外と頭が柔らかい。

「何か言ったかい」

「いえいえ」

…そして鋭い。

「…じゃあ。また三年後に」

「三年…て、長くないかい?」

「ちょっと行く所がありまして。そしてやることがあります」

「そうかい。では、三年後に会おう」

「はい。それではお元気で」

俺は病院を飛び出し、家の屋根を足場にし、とりあえず。あの公園に行くのだった。

視点 弓矢OUT

視点 士郎

結局あの子は何だったのだろうか?
魔術師と言っていたが、本当に魔術師なのだろうか?
彼は何所にすんでいるのだろうか?
どのくらい強いのだろうか?

いろいろな疑問が浮かんでくるが、その疑問の種の子はもういない。
後三年待たなくてはならない。

「ああ。早く三年後にならないだろうか」

士郎は期待に満ちた表情を浮かべていた。

視点 士郎OUT

視点 弓矢

「さて、と」

俺は携帯を手に持ち、ある人物?に電話を掛ける。

Prrrrrr

ピッ、と電子音が消えた。

「おう。どうした」

「…どういうことだ」

俺は低い声で神に聞く。

「…何の事だ」

「とぼけるな。なぜ俺の他に転生者がいることを伝えなかった」

「…すまん。時間がなかった」
「一つ問う。あれは本当にセイバーか?」

「何を言う。正真正銘のお前が会っているセイバーだ」

「なら、“なぜ弱くなっている”」

そう。セイバーはもっと強かったはずだ。ギルガメッシュと戦っていた時のセイバーはもっと強かったはずだ。

「…それはマスターのせいだろう。あいつは力の使い方を理解していない。本来の力の半分しか出せていないのだ」

「そうか…」

「…お前、何を考えている」

「そっちこそ何を隠している?」

「…な「ごまかすな」…」

そう。神は何かを隠している・
明らかに故意的に転生者の事を隠していた。そして、俺の力が変化して行っている。さらには俺にだけ力の訓練をさせていた。これらは明らかに俺を試すようなことだ。
ここから導き出せる答えは

「神、お前、俺に転生者狩り。又は転生者の監視をさせること…か」

「…その通りだ」

とうとう神は観念したらしい。

「お前には後々伝えるつもりだったが…話そう」

そう区切り、神は俺に頼んできた。

「お前に、転生者の監視及び排除を願おう」

そう頼んできた。
その頼みを俺は

「いいぞ」

「そうか…ダメなら仕方がn…は?」

軽く答えた。
そして間の抜けた声が聞こえた。

「だから、その仕事受けてもいいぞ」

「…本当にいいんだな」

「くどい。仕事の内容を詳しく教えろ」

「…内容は、原作が始まってからこの仕事を始めてくれ。原作キャラクターを他の転生者に排除させないこと。また、原作に絶対介入しろ、以上」

「…それだけか?」

「今のところ、それだけだが。お前はこの仕事を引き受けることによって、報酬が手に入る」

「その報酬は?」

「自分で決めろ。一応なんでも叶えてやる」

「そうか…だったら」

 
「     。         。    」


「分かった。それじゃあ、また何かあったら電話しろ」

「じゃあな」

視点 弓矢OUT

視点 神

…何だってあんなものをお願いしたんだ。
あれを使えば、お前は確実に…
そう思いながら、あるものをあいつに送る。

「まあ、いいや」

視点 神OUT

視点 弓矢

…まだ隠しているな。
体の封印はとっくに解いており、元の姿のまま、そう思いながら街中を歩く。
時々、女子高生に絡んでいる不良をふっ飛ばしながら。

神は俺に『他の転生者に原作キャラクターを排除させるな』と言っていた。
そう、『他の転生者』と。
…他と言うことは、俺はどうなるんだ。
まさか、特別な転生者でもいるのか?
そして、詳しい理由を話していない。
…まだまだ分からないことがあるな。

視点 弓矢OUT

Re: リリなの衛宮士郎に憧れたもの改 ( No.13 )
日時: 2012/11/25 09:51
名前: れ、れ、れ、霊 (ID: JryR3G2V)
参照: http://syaininngu

視点 雪地

「さて、それでは、始めますか」

肉体をアレンにチェンジして体の年齢を元に戻す(二十歳まで)。
軽く屈伸をし、神から送られたあるものに目を向ける。
先程神に頼んだもの。何を頼んだか秘密です。
そして神から頼んだものにはある薬品等が並んでいる。
それを一つ、掴み、一気に飲む。

「ぐっ、あっ、ああ、ああああ、ああああああああああああああああああああAAAAAAAAAAAUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKK!!」

全身に激痛が走る。

痛い

熱い

苦しい

それが収まるころには、人の形をしたものでは無かった。
禍々しいオオカミのような耳と
真っ白な髪は灼熱の真っ赤な赤色に変わり
体もやや黒色に変色し、所々赤い線が走っている。
自分の姿が分からない雪地は痛みが治まったことから自分の体の変化が終了したのを感じた。

「はぁ、はぁ、はぁ…」

腕を見て体が変化していることを改めて認識し、安堵する。

「良かった。成功ですね」

俺は神からもらった薬を飲んだ。その薬は“悪魔の血”飲めば悪魔の力が手に入ると言われる強力な薬。しかし、ただの悪魔の力が手に入るのではない。
…詳しくは使う時になったらで。

「さて…と。これからどうしますかな」

神の言う様に、原作キャラクターの護衛に回らなければいけませんが…まだ大丈夫でしょう。
根拠は…あ〜物語をよく読んでいる人には分かりますが一応補足しておきます。
そうです、あの転生者は原作キャラにベタ惚れです。というか気持ち悪いくらいになのはちゃん達ことを好きでしょう。
ちゃんと、封印のカードで情報を調べていますから絶対に合っているはずです。
男の原作キャラは…危ないかもしれませんが、まだ問題ないはずです。

「よし。人助けをしに行きましょう」

取りあえずやることが決まった。次元世界に行って力の修行もしましょうか。
イノセンスとかほとんど使ってなかったし。あと歌姫の力も。

「…となると、まずここで待っていてなのはちゃんに、別れを言った後、ゲートの力を使ってすぐに行きましょう」

エミヤにチェンジして公園のブランコに霊体化しながら座って待とう。
もう空が白みを増しているし。後、数時間ぐらいかな?
視点 雪地OUT

〜数時間後〜

視点 弓矢

『待ってよ〜』

『その砂はこっちにやってね』

『もう我慢なりません。離婚します』

『待ってくれ!もう一度やり直そう』

………無邪気に遊んでいる子もいれば、おままごとをリアルにやっている子もいるか。…世も末だな。
あれから流石に暇すぎてつい眠ってしまったが、もうなのははいるだろうか?

「…エミヤ君。遅いな」

…居た、すぐ真横に、隣のブランコに、とても待ち遠しそうに。…まぁ、初めてできた友達と遊ぶのは楽しみだろうが。
取りあえず、霊体化を解くか。

「(スッ)…俺はここにいるが?どうした」

「ふぇ?…っわわわわわわ〜!!」

ズコッ
…なのはがブランコから落ちた。…頭から。

「ふっ、ふぇぇぇぇぇぇん!!!」

はぁ…やれやれまたか。

「どれどれ…ああ。額が赤くなっているだけだ。特に目立った外傷はない。だから大丈夫だなのは」

取りあえず。頭をなでながらあやす。
数分して泣きやんだ。だが、代わりに顔が赤くなっている
まぁ、放っておいても大丈夫だろう。

「さて、なのは。今日はどうした?」

「エミヤ君、今日お父さんの怪我が治ったんだよ。でも、遊んでほしいなの!!」

約束…ああ。約束ね

「だが、なのは。それは無効だ」

「無効?」

「…その約束はもう無いってことだ」

「ど、どうしてなの!?」

なのはの父さんの怪我は、もう治っているからだ
「なのはの父さんの怪我は、もう治っているからだ」

「…そうだけど。でも、遊んでくれるよ…ね?」

目をウルウルさせながら聞いてくる。…だが、俺も遊んでる暇はないんだよ。
仕事をしてない間は一人でも人を助けたいんだよ。

「…それは出来ない。俺には時間がないのだ」

「時間?」

「ああ。俺は、ここからもう居なくなる。お別れを言いに来たのだ」

…はっ?なんだか勝手に口が動くのだが。

「そんな…せっかく友達になれたのに…やだよ!!」

「…俺だって悲しいんだ。大丈夫だ、きっとまた会える。約束しよう」

そして俺は笑みを作られる。…おい、とうとう顔の筋肉まで勝手に動くぞ。

「わっ、分かったの(///)」

「そうか、では別れの歌を歌おうか」

「別れの歌?」

目を閉じ、ゆっくりと深呼吸をし、祈るように歌う。
曲名は 
   『14番目の子守唄』

 そして〜坊やは〜眠りについた〜♪
 息衝く〜灰の中の炎〜ひとつ〜ふたつと〜♪
 浮かぶ〜ふくらみ〜愛しい横顔〜♪

序盤の辺りからなのはは目を閉じ、耳を澄ましていた。

大地に垂るる 幾千の夢 夢を♪
銀の瞳の揺らぐ夜に♪
生まれ落ちた 輝くおまえ♪
 幾億の歳月が♪
 いくつ 祈りを 土へ還しても♪

 そして、最後の部分を歌い終えると同時に、なのはが涙を零した。

「とってもすごかったの…」

「…そうか。いつか、困ったことがあったら、俺と同じ魔術師が助けに行く。必ずな」

「…本当に?」

なのはが問う。…もちろん、俺は『正義の味方』だからな。
そっとなのはの手を取り、騎士のように甲にキスをする。
おい、ちょっと待て!

「ふぁぁぁぁぁああ!!(///)」

ものすごい速さで顔を真っ赤にする。
…勘弁してくれ。

「それではお姫様、ご機嫌よう。それと、友達の作り方は互いに名前を呼び合ったらそれはもう友達だ」

そう言い残し、俺は姿を消した。
…俺の体の自由は、この場から消えた時に戻った。
…一体何が起こったんだ?

視点 弓矢OUT

Re: リリなの衛宮士郎に憧れたもの改 ( No.14 )
日時: 2012/12/08 10:28
名前: れ、れ、れ、霊 (ID: JryR3G2V)
参照: http://syaininngu

視点 なのは

今日はとっても楽しみなの♪
初めて出来た友達と遊べるの。

「あら?なのは。今日はとっても機嫌がいいのね」

お母さんが物珍しそうに聞いてくる。

「今日はね!エミヤ君が遊んでくれるの!!」

「あら、良かったわね。フフッ」

早く公園に行かないとなの!!

〜公園〜

だけど…楽しみから一気に気分が悪くなったの。

「なのはのお父さんの怪我が、もう治っている。約束はもう終わったのだ」

えっ?最初は少し、何も考えられなかったけどそれでも遊んでくれるか聞いてみた。
だけど…

「…それは出来ない。俺には時間がないのだ」

そんな…

「せっかく友達になれたのに…やだよ!!」

そう思わず叫んでしまった。
するとエミヤ君は。

「…俺だって悲しいんだ。大丈夫だ、きっとまた会える。約束しよう」

するとエミヤ君は、優しく微笑んだ。
顔が少し熱くなったの(///)

「そうか、では別れの歌を歌おう」

「別れの歌?」

どんな歌かと疑問に思うと、エミヤ君は目を閉じ、祈るように歌っていた。
最後まで…聞いていると、思わず涙が零れてしまったの。

「とってもすごかったの…」

「…そうか。いつか、困ったことがあったら、俺と同じ魔術師が助けに行く。必ずな」

エミヤ君が言うなら本当だと思うの。だけど心配だから聞いてみたの。

「…本当に?」

そしてら、答えを言わず手を取って甲にキスをされたの(///)

「ふぁぁぁぁぁああ!!(///)」

やっぱり叫んでしまったの。

「それではお姫様、ご機嫌よう。それと、友達の作り方は互いに名前を呼び合ったらそれはもう友達だ」

そう言い残して、姿を消したの。
まるで、本物の騎士さんのように。

視点 なのはOUT

視点 雪地

さてと、行きますか。
あの場を離れてすぐ、近くの路地に入りこみチェンジ(雪地に)してゲートを使い、今方舟の中にいます。
知っている人もいると思いますが、方舟は一つの浮き島であります。
浮き島の周りはただ何もない、空の上のような空間です。
これが便利なことに、一度行った所にはこの空間にあるドアにつながっています。
と、いうわけで戦争が起こっている世界、強い敵がいる世界、困っている人がいる世界などに行ってきます。
近くにあった家のドアに手を掛け、ドアノブを捻り、中に入る。
中は初めてこの世界に来た時の荒野の割合が高い世界。この世界はキンファリという国がとても強い力を持ち、様々な国を潰して、壊して、殺しているらしい(封印のカード参照)。
…また同じことをやっているのか。
そう、以前もこのように思うがままにしているところを潰したんですけどね…。
はぁ…と何度も繰り返す者たちに呆れながら、怒りを覚えながらイノセンスを発動し真下1500メートルの所で前進している軍の上から、剣をたたきつける。

ドォォォォォォォォォン!!!!!!!

この攻撃で、軍の100分の一ぐらい(300人位)戦闘不能にする。
キンファリ軍は突然起こった、謎の物体の落下に戸惑いながら落下地点より距離を取っている。

さて…新しい力も試そうかな!!
仮面を顔につけ、思いっきり息を吸い、叫ぶ。

「ガァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!」

全身に激痛が走り、視界もおぼろげになるが、力にのまれまいと懸命に理性を保つ。
体はもうすでに…変わっている。
まるで悪魔の様な…否、悪魔そのものの様な雄叫びにキンファリ軍は怯える。
先程の落下の所為で、土煙が昇り姿がよく見えなかったが雄叫びにより、吹き飛ばされる。
真っ赤な色の髪はゆらゆら揺れ
顔の見える部分はやや黒く、タトゥ—の様に描かれている紅い線。
そして決め手が…こちらを睨む地獄の紅蓮の様な瞳。
まるで地獄の閻魔そのものだった。
だが…それは間違いだ。
この力は、罪人を業火の炎で焼き払い、全てを消し炭にして食らう力。

“炎魔のケルベロス”

と。
だが、相手も背水の陣で挑みにかかる。
しかし、化け物の持っているの大剣によって吹っ飛ばされ、なかなか近付けない。
バタバタと倒れる仲間たち。だが、あの化け物も遠くからの狙撃では傷をおってきている。
キンファリ軍は思った。このままいけば、絶対に勝てると。

視点 雪地OUT

短いっす。サーセン、グダグダっす。超サーセン。

Re: リリなの衛宮士郎に憧れたもの改 ( No.15 )
日時: 2012/12/08 14:15
名前: れ、れ、れ、霊 (ID: JryR3G2V)
参照: http://syaininngu

視点 第三者

〜海鳴市海岸〜

雪地が姿を消してから丁度3年が経った。
海鳴市は特に何も変化はなく、あの転生者も今は大人しくしている。
そして今日、その雪地が帰って来る日であると誰も知らない。
辺りは朝4時で暗く、まだ少し肌寒い季節風が暗い雰囲気を出している。しかし空に昇っている輝く月が辺りを照らし、それを和らげている。
それも束の間。

ヒュ—………………ドッパァァァァァァァァン!!

いきなり空に真っ黒な薄気味悪い板状の物が、現れた。そして、そこから何かが出てくる。
直径170㎝ぐらいの者が上空遥か高くから物凄い速さで海に落ちてきた。
落ちてきたものは、所々服が破けておりそこから赤い液体が滲み出ている。
元は白かった様な髪は、その赤く滲み出た液体によって少し赤くなっている。
早く治療せねば常人ならば死んでいるだろう傷は、徐々に黒い煙を出しながら、本当に少しずつ治っていく。しかし、流石に海の中では息が出来ない。
このままでは彼は死んでしまうだろう。

シュバ!

が、落ちてきた場所から白く長い包帯に似たものが防波堤に突き刺さる。
先端には柄から刀身まで真っ白なナイフが付いており、一見簡単に折れそうに見える程普通のナイフにだが、見た目とは裏腹にかなり深く突き刺さっている。
シュルルルっと包帯に似た様なものが短くなって落ちてきたものを引き上げている。
そして数分経ち、防波堤の先にある道路に少n…いや二十歳の体格の青年が防波堤をよじ登る。
いや…正確には“体が勝手に動いている”ように見える。
そう、これが青年の進化した武器イノセンス
だが、進化しなくても元々青年の武器は体に纏う系統の武器だったのでそれを操作して例え体が砕けても動かすことも可能だ。

しかし青年は今意識を失っている。
ならどうして動いているかって?
それが青年のイノセンスの進化した所でもある。
青年のイノセンスは人格を持っている、そのことにまだ彼は気づいていない。
まあ、近い未来…具体的に一週間ぐらいで気付くだろう。
おっと、彼がそろそろ起きるようだ。
私の出番はこれまでにしよう。
ああ、そうだ。ちなみに私の名は『強制退場』…私の名h!!

視点 第三者OUT

視点 雪地OUT

う……ん………あれ?

ここは…ああそうでした。丁度もう三年経つのですね。
あの最初に戦った時の戦いは、辛くも勝利を収めましたが、もう全身はズタボロでした。
自分でも一度はくたばっちまうと思いやしたが…失礼、死ぬかと思いましたがそこは持ち前の悪魔の力……生命力で何とか治りましたよ、はい。
まぁ…その後すぐにまた別の世界に行き戦い、また世界を移動し、戦いましたよ。
えっ、もう戦うのはいやじゃなかったのか、ですって?
確かに僕はもう戦いたくは無かったですが…結局人を助けるには“力”が必要不可欠です。
力、は人を助けるための手段の一つです。

だから———

『俺は、例えそのせいで俺が死にそうになっても、正義為に戦わなくてはならない』
『僕は、例えそのせいで僕が死にそうになっても、正義の為に戦わなくてはなりません』

…話を変えますが、僕いつの間にこんなところに移動していましたっけ?
考えても答えが出てこない…本当になぜでしょう?
この世界に来る直前までは………………………あぁ。
…とりあえず、その場を後にするのでした。

視点 雪地OUT

・・・また短いです。ごめんなさい。

Re: リリなの衛宮士郎に憧れたもの改 ( No.16 )
日時: 2012/12/10 16:38
名前: れ、れ、れ、霊 (ID: JryR3G2V)
参照: http://syaininngu

視点 雪地

はぁ…はぁ…はぁ。
まだ…まだ…いける。
今、僕は全力で走っています。
真っ暗な森の林の中、月明かりに照らされながら、右手に退魔ノ剣を持ち、左手にはマントで義手を作り、ルールブレイカー改(改なので、大きさが日本刀と同じ大きさ)を持ち、目の前の敵を薙ぎ払っていく。
真正面からは戦闘力がランクでAAA+は確実に超えている、魔法犯罪者達。
数は目測で200人ぐらい居るはず。今まで戦ってきた達よりは少ないですが、量は質で補っていますね。
今の僕の状態は最悪です。
右足首の骨が折れ、肋骨も2本折れ、右目も前方の敵の捌き切れない魔力弾によって潰されました。おまけに教団服もマントもズタズタです。
でも…それでも戦います。
前から二人の男が切りかかってきますが、退魔ノ剣で先手を打ち、無力化します。飛んできた無数の魔力弾はルールブレイカー改で切り捨てます。
もっと急がないと、助けられない。
早くしないと…大事な人達が助けられない!!!
痛む足にもっと力を入れ、激痛が走る代わりにもっと速く走ります。
炎魔の力は、負担が大きすぎてもう使えません。
なぜこのような状況かと言うと、あのキンファリ軍の戦いからもう三年経ち、その間世界を転々として戦い、修行し、多くの人を救いました。
そしてこれが、自分にとっての最後の世界。
この世界を最後に…僕は地球に帰ります。
この世界で出会った人達とも別れなければなりません。
それで皆さんとお別れ会をしようとしたのですが。
僕がいない間に…攫われていました。
攫った奴らは、僕が潰してきた次元犯罪者達。
おそらく恨み返し…でしょうね。
そして奴らの後を追ってきたのですが、嵌められましたね。
ここに来るまでにいくつ物爆弾が仕掛けられていました。
そしてこの人数

「完璧に罠ですね。はい」

しばらく敵をなぎ倒しながら走っていると、建物が見えてきました。
目の能力を使い、中の様子を探ります。

………嘘…ですよ…ね。
中の様子は…助けるはずだった人数は3人。
そして建物の中には、4人の人の姿が。

黒髪緑眼で童顔の元気いっぱいでいつも場を和ませる女性ランディ
青髪碧眼でお姉さんみたいな優しい顔つきのいつもクールな女性カミラ
そして…この世界で一番初めに“友達”になってくれた誰よりも優しい子、
赤髪黒目のパッチリとした目がかわいい女性スルナ

が、黒幕のような奴に…………剣で……串刺しにされていた。

「や、やめろおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

体はもう限界だがそんな事知るか!!
すぐに炎魔に変身し、今まで以上に全力で走る。
炎魔の力の代償で体がメキメキっと悲鳴を上げる。
んな事知るかぁぁぁぁぁ!!!

ルールブレイカー改を投げ捨て、建物の壁を思いっきり殴り、ぶち壊す。

「なッ!!」

いきなりの奇襲に流石に反応できずに、そのままぶん殴られる。
ボキッと何かが折れる様な音がして、黒幕はそのまま反対の壁をぶち抜ける。

「ランディ!!カミラ!!スルナ!!」

すぐさま剣を引き抜き、三人の

「!?グッ!!」

治療を開始する…という所で、後ろから胸が何かに貫かれる。

「ぐ…カハッ!……ざけんじゃねぇぇぇぇぇぇええええええ!!!!」

どうやら貫いたのは投げられた剣だったらしい。
すぐに引き抜き、そのまま後ろにぶん投げる。
うまく敵の足に当たり、何人かが倒れ動けなくなる。

「いいよいいよ来いよ!!ぶち殺してやる!!!」
退魔ノ剣の柄をクラウンベルトでグルグル巻きにし、振り回す。

ブォン!!

一振りで何十人という人が倒れていく。
そのままたった数分で犯罪者達を全滅させた。

敵を全滅させた後、建物の中に入り、三人の顔をじっくりと見る。
……三人はもう…助からない。
もう、人を生き返らせるだけの力も…回復させる力もない。
せめて火葬だけでもしようと力を振り絞り炎を出そうとすると

「…ゆ………き……じ?」

声がした。小さくも、誰かを求める様な声が。

「ス…ル………ナ、スルナ!!!!」

真っ白なワンピースは血で真っ赤に染まっている。
いつもはしっかりと開いている眼も、今はうっすらでしか開けない。
ぎゅッと簡単に折れそうな少し小さめな体を抱きしめる。
やさしく、今にも消えそうなくらいの儚い命を優しく抱きしめる。

「やっ…ぱり。ゆ…きじだね、助け……に、来て…くれたの?」

「しゃべるんじゃねぇ!今助けるからな!!」

だが…そうはいっても俺は何もできない。大切な人も…守ることが出来ないなんて。


「い、つもより、くちょう、あらい、よ?けほ、けほけほ!」

「スルナ!!」

少量だが、スルナが血を吐く。体温もどんどん冷たくなってきてる。

「な…んか、し…ん……せん」

「そんなことはどうでもいい!!今病院に」

「ねぇ…雪地、聞いてほしいの」

先程とは違い、しっかりとした意思で、一言一言しっかりとしゃべっている。
…ここで聞かなければ、スルナの意思を無下にすることになる。
ギリリっと歯を食いしばり、耳をすませる。

「…分かった」

「初めて会った、時。まだ他人だった時、この森でオオカミに襲われた時、助けてくれたよね?それが、すっごくうれしか、たなぁ」

弱弱しくも、満足そうな笑みを浮かべる。
この笑顔が、消えてしまう。
大切な人が、消えてしまう。
先に逝った、友達の後を追ってしまう。
歯に力を入れすぎ、口から血がこぼれる。

「それから、雪地も入れ、て。ランディ、カミラと遊んだ日々、楽しかったな」

「…ああ」

「特にさぁ、ランディがジュースを放り投げて、雪地にかかっちゃった時なんて」

「…ああ」

ただ、頷くことしか出来ないなんて。
なんで…なんで…なんでこんなに俺は弱いんだよ!!

「雪地、外に、連れてってくれる?」

「……いいよ」

ゆっくりとスルナをお姫様だっこし、壊した壁から外に出る。
空が明朝を迎え、朝日の光が目に入ってくる。

「綺麗だね…」

「ああ」

「ねぇ…雪地」

「…なんだ」

スルナの眼から涙があふれ出てくる。
俺も、目から温かい物が一筋左目から流れてくる。

「こんなにボロボロになるまで、助けてくれて、ありがとね」

「…いつか、大切な人達を、困っている人みんな守れるようになるから」

「うん」

「絶対になるから」

「…うん」

「だから…死ぬなよ」

「…雪地…」

「………」

スルナが俺の頬を撫でる。まるで我儘を言っている子供をあやすように…

「大好き、だよ」

「スル…ナ?」

スルナ手が、力なく、滑り落ちる。
………心臓の鼓動が、止まった。
目から、どんどん涙があふれ出てくる。

「あっ、ぁう」

声必死に殺していた声が、漏れてくる。
そして俺は、力なく膝をつき、両手から血が出るまで握りしめ、

「だぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

力が戻るまで、叫び続けた。

視点 雪地OUT


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