二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- D.Gray-man〜contrast〜
- 日時: 2010/02/12 19:06
- 名前: 蛍 ◆Cmc.UvxEbM (ID: 9kyB.qC3)
ようこそお越しくださいました!
はじめましての方が多いと思います。
以前ここでD.Gray-manの二次小説を執筆させていただいていた蛍と申します。
作風の参考までに以前の小説を載せて起きます^^
【D.Gray-man 誓いの剣】
目次
オープニング >>2
- Re: D.Gray-man〜contrast〜 ( No.40 )
- 日時: 2010/04/04 15:41
- 名前: 蛍 ◆Cmc.UvxEbM (ID: LXOuWs6u)
3
・ニエル・リネ視点
ふと気付くと僕は石造りのボロボロの家にいた。
記憶をたどりしまったと思う。
「逃げている最中に眠っていたのか……」
結構な時間たっているのか日も暮れ夜の砂漠の寒さが訪れていた。
とにかく今の状況、アクマや神田たちがどうなったのか確認しないといけない。
建物の入り口から顔を出して外の様子を伺う。
———真っ暗だ……そうか、今日は新月の夜。月が出ていないんだ。
視界は悪いがイノセンスの力でオオカミに変身すれば臭いで道をたどれる。
僕にとっては逃げやすくて助かる。
———!!
ふいに隣の部屋から爆音が響いた。
「うーん、はずれですか。ここらへんからにおってくるんですが」
———AKUMA!! 神田たちはやられたのか!?
それにもう一つ嫌な情報が。アクマも鼻が効くらしい臭いで追われたら逃げ切れるか分からない。
急いで逃げなければと急に走り出したのがいけなかった。建物から出たとたん置いてあった踏み石に躓いて派手にこけてしまった。
「ふっ、そこか!」
もっと様子を見ていればとか先にオオカミへ変身していればとか悔やむところは沢山あったがとにかく走り続けた。
アクマとの鬼ごっこスタート。アクマが鬼で僕が逃げる。
———鬼ごっこは得意だったのに……。
鬼との距離を広げることができない。そんな時だって言うのに。
「もうだめだ……」
暗くて全く気付かなかった。いつも間にか壁際に追い込まれていた。
「このままじゃじぶんのじょうきょうがよくわからないでしょう? みやすくしてあげます」
アクマが指を鳴らすと火花が散り辺りに散らばっていた木片や乾いた草に引火させた。
なるほどオオカミに変身しないでも火に照らされてよく見える。アクマと対峙し背中には壁、左右には瓦礫。上はがら空きだけどアクマは浮遊能力があるので鳥に変身して飛んでもすぐやられてしまいそうだ。それに鳥は夜目も効かないし、僕自身オオカミ以外の変身がまだなれていない。つまり逃げる場所は無い。
「いのせんすをわたしなさい」
僕はもはや機械的にイノセンスを差し出すしかなかった。
「こっこんなものくれてやるから命だけは!」
我ながら情けないとは思ったが体がもうそれ以外の行動を許さなかった。
震える声で命を請う。
アクマはイノセンスを受け取るとゴミの様に後ろに放り投げた。
「たすけてあげない!」
アクマは嬉々とした表情で腕を振り上げた。
とっさにイノセンスを発動しようとするが全く反応しない。
———イノセンスを裏切ったから……。
振り上げた腕がロボットアームへ変化する。
———ああ、お仕舞いだ。
死を悟り、空を仰いだ。細い月が自分を見下ろしている。
人は死に際に走馬灯を見ると言うけどそんな物は浮かんでこないただ惨めに孤独に死を悟る。
———まて、月!? 今夜は月の出ない新月の夜のはず。
細い月が一瞬きらめいた。
「……六幻」
———あれは!!
細く光を発しきらめく刀身。
「災厄招来 界蟲一幻!!」
上空から放たれた蟲がアクマに降りかかった。
遅れて地面に降り立ったのは。
「神田!!」
僕は神田が希望に満ちた救世主の様にも見えたが、その思いとは裏腹に神田は僕のことをゴミでも見るかのように目の端で見据えてこう言った。
「イノセンス一つ守るために戦えねえやつがエクソシストやってんじゃねえ」
厳しい言葉だが何一つ間違いではない。
一幻での攻撃はあまり効いていないらしくアクマは再び立ち上がった。
「おまえしんでなかったのか!」
先程とは打って変わり苛立ちの表情を表している。
「ふん、レベル1なんかにやられるかよ! 禁忌 三幻式! 昇華!!」
神田がアクマへ攻撃を開始すると同時に今度はケイトが現れた。
「やつの言うとおりだ……なんて俺が言えた事じゃないんだけどな」
頬をかきながらケイトは笑った。
「俺はさっきまで忘れてた。自分が何でエクソシストになったのか、自分が何をしたいのかを」
ケイトが僕の髪をくしゃっとなでる。
「ほっときゃそのうち世界中みんな死ぬ。俺には守りたいやつがいるからその根源を叩かにゃならん」
アクマが捨てたイノセンスを拾って僕へ放ってよこす。
「その為にはイノセンスが必要だ。そいつとおまえの中に入ってるのもイノセンスだって事を忘れるな。それが奪われちゃ元も子もない」
ケイトは右手だけ振って刃斬月を発動させる。
「大切な人と平和に暮らす。俺は俺の夢を守るためにイノセンスを守りイノセンスと力を合わせる!」
ケイトもアクマへ向かい駆け出した。
———大切なもの、大切なひと、平和、幸せ! 僕も守りたい!!
「イノセンス! 僕はもう逃げない! 僕に力を貸してくれ! 力を合わせて戦ってくれ!!」
体が温かい。イノセンスが僕の声に答えてくれているのが分かる。
体が変化していく。恐怖は無い。むしろイノセンスとシンクロが強まるのを感じる。心強い。
アクマが小さく見える。自分が巨大化したのか。あらゆる獣の皮膚、能力を合わせた獣人と化した。
「終わりにしましょう」
重症のアリスも追いついた。
「三幻式 爆魂斬!!」
「刃斬千烈鞭!!」
「第二開放 絶空!!」
「グレートナックル!!」
「消えろ!!」
巨大な爆発的な衝撃を受けアクマは破壊された。
イノセンスの力、慣れないとやっぱ消耗が激しい。僕はそのまま意識を失った。
「神田、そいつはいいエクソシストになると俺は思うぜ?」
「そうね。私もそう思うわ」
「……ふん、どうだか」
———fin———
- Re: D.Gray-man〜contrast〜 ( No.41 )
- 日時: 2010/04/04 16:38
- 名前: 志筑 ◆aIk.35GwhE (ID: JryR3G2V)
良いの?!わあああ嬉しすぎるぜ♪
蛍、これから宜しくねーvv
まさかのOKが嬉しくて飛んじゃうよ^w^*
更新お疲れ様だぜっ! ((
お、ユウ君凄いじゃないか←★
続き楽しみにしてるね((お前更新したらどうだ
- Re: D.Gray-man〜contrast〜 ( No.42 )
- 日時: 2010/04/04 22:47
- 名前: アリス (ID: tyHe3Nhg)
- 参照: 春休みだけど塾だらけだぞこんにゃろー
な、何かアリスカッコいいぞ(黙
普段自分の小説んとこじゃ暴れ回ってるからですかね…。
アリス「失礼だねぇ♪私は普段こんなだよ♪」
- Re: D.Gray-man〜contrast〜 ( No.43 )
- 日時: 2011/01/14 17:10
- 名前: 蛍 ◆LU8WrcLlXI (ID: nFA1oz.j)
ここから先、とても腐臭がするのでお気をつけ下さい_ _
- Re: D.Gray-man〜contrast〜 ( No.44 )
- 日時: 2011/01/14 17:13
- 名前: 蛍 ◆LU8WrcLlXI (ID: nFA1oz.j)
ここはエクソシストの総本部、黒の教団。
ここでは多くの出会いと別れ、希望と絶望、生と死・・・・・・。
そんなようなもんが入り混じり日々感動的なドラマが繰り広げられている。
筈なのだが・・・・・・
十 黒の教団かいめつじけん 十
1———
じめじめした空気が肌に纏わりつく。
空は暗く雲に覆われ、外では激しく雨が降っているようだ。
雨季にあたる今の季節は毎日のように高温多湿。何もしなくてもじっとりと汗をかいてしまう。
自室で目を覚ましたティノセ・テラは連日の雨天に小さくため息を漏らした。
寝汗に濡れた着衣が心地悪い。
テラは一度シャワーを浴びようと汗のしみこむ着衣に手をかけた。
———っ!?
ふと窓から視線を感じた。
振り向いたとき窓の端で黒い影サッと動いたように見えた。
テラは『敵』を確認しようと素早く窓から身を乗り出したがすでに外に気配は無くかった。
———気のせい・・・・・・か?
下を向く。この部屋は教団の二十階に位置する。今は霧で隠れているが、晴れていれば地面が遠くに見える。
また、教団は敵の侵入を防ぐため壁面を登れないようなつくりになっている。
———気のせいならいいんだが・・・・・・。
だが、テラは気味が悪い、と鍵を閉め自室を出た。
教団を包む霧の白さが際立っていた。
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