二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- るろうに剣心 —銀魂—
- 日時: 2010/09/01 22:33
- 名前: song (ID: kulimlUM)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=vqQR8QWI2xQ
songです。銀魂がついに映画化! 嬉しい限りです。触発されたワケじゃありませんが、ここに『るろうに剣心』と『銀魂』のコラボ二次小説を立てようと思います。
楽しく読んで頂けたら嬉しいです。
ちなみに、この小説は一度消えた物ですので、あらかじめご了承を。感想・意見など気軽に書き込んで下さい。待ってます!
- Re: るろうに剣心 — 銀魂 — ( No.12 )
- 日時: 2009/12/09 01:07
- 名前: song (ID: p17IpJNR)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=11516
「んで? 相手の道場破りは何組来るんだ? 」
そして、3人の間で会議が開かれる。
「今日は四組。けど、無作法な浪人も度々土足でこの道場に……」
火弥は悲観して答えた。
「それはさて置き……他の門下は今日は来ていないようでござるが」
剣心は話をかいつまんで火弥に聞く。
「……もういないの」
「え? 」
突然のカミングアウトだった。
「もう誰もいないの……私が最後の青念流道場の門下生よ」
火弥の言葉に剣心は拳を強く握りしめる。かつての神谷道場に……恒道館道場に酷似した道場は幾つも存在していることを剣心は噛み締めた。
「ひでーな……廃刀令に追い討ちをかけるようなもんじゃねーか」
「そうでござるな」
そういう時代に合間見えた道場はこれからどう生きてゆくのか……いや、すでに廃れ始めているのかもしれない。
「試合時間まで後1時間ある……それまでに確認したいことがある」
火弥は立ち上がり壁に掛けてある木刀を一振り手に取った。
「何する気だ? 」
首をかしげ銀時は聞く。
「私は銀さんの力は信用しているが、緋村さんの力は知れていない。確かめさせてもらう。異論はある? 」
火弥は剣心に木刀の切先を向けて言い放った。
「おろ? 」
きょとんとする剣心。
「そうだな、俺も見てみてーから丁度いいや」
「するか? しないのか? 」
威嚇丸出しで火弥は構えた。
「拙者も構わんでござる。力を誇示するのは好かんゆえ、手柔らかに願いたい」
「こちらこそ」
お互いの承諾の後、剣心は逆刃刀を構える。
- Re: るろうに剣心 — 銀魂 — ( No.13 )
- 日時: 2009/12/09 01:09
- 名前: song (ID: p17IpJNR)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=11516
「審判は? 」
火弥は剣心に尋ねる。
「いや、必要ござらん。体の一部に剣が触れた時点で終了でござる」
「分かった」
「怪我すんじぇねーぞ? 試合前なんだからな」
気ダルそうに銀時は言い、場の空気を少し乱した。
「承知」
「分かっている」
途端、その場が一気に静まり返った。集中した空間の中に火弥と剣心は約二メートルの距離を置き、互いに構える。そして……——
「はぁぁあッ! 」
火弥が上段に鋭く木刀を振り下ろした。しかし、手応えはない。
「キレのある上段でござるな。いや、大したモノでござる」
悠長に剣心は火弥の一撃を跳んでは避ける。
「くっ」
一向に当たらない火弥の木刀は次第に剣速も鈍くなって来た。一方剣心は逆刃刀を抜いてすらいない。
「力任せに振っても拙者には勝てぬよ」
剣心は珍しく挑発した。すると……
「分かってるよ! そんなコトはッ! 」
火弥は木刀を水平に構え突刺を剣心目掛けて放った。
「おっとッ」
しかし、剣心はまたしても空中へ避ける。と、そこへ——
「はッ! 」
空中で浮遊する剣心へ火弥は体勢を立て直して再び突刺を繰り出した。が——
「大した技量でござるが、そなたの剣は拙者には届かぬでござる」
剣心は火弥の木刀の切先を逆刃刀の鞘で受け止めていた。もちろん抜刀したのではなく、刀身もろとも鞘ごと腰から抜いたのだ。
「ウソ……でしょ」
さすがに、今の剣撃が通用しなかったのには火弥も驚いた様子。
「次はこちらから参るでござる……」
そう剣心が言った刹那、火弥は剣心の姿を見失ってしまった。
「え !? 」
一瞬のうちに、火弥の右の頬には逆刃刀がかざされている。しかも剣心は火弥の背後に気付かぬ間に移動していたのだ。
「終了でござる」
「くっ」
「スゴい。スゴ過ぎる……あんなに早く動く人、初めて見ました」
新八の感激はすぐさま言葉になった。
「動いたと同時に火弥の頬には剣がかざされてたネ」
神楽にも衝撃が走った。しかし、もはやそれは地球人を見ているような感覚ではなかったからだろう。
- Re: るろうに剣心 — 銀魂 — ( No.14 )
- 日時: 2009/12/09 15:33
- 名前: ☆苺☆ ◆XJQd.IA9aI (ID: 7tezM94T)
お久しぶりです。覚えていらっしゃいますでしょうか?苺です。テストなどが終わり開放感で満喫です^^
ちょこちょこsongさんの小説を見に来ています。
また新しくたてたんですね。お話もかなり進んでいるようですね。これからも先、影ながら応援しています。頑張ってください!
- Re: るろうに剣心 — 侍への鎮魂歌 — ( No.15 )
- 日時: 2009/12/09 22:54
- 名前: song (ID: p17IpJNR)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=11516
もち、憶えてますよー!
ありがとうございます! 次回、真撰組メンバー登場! この後の展開にご期待ください!
- Re: るろうに剣心 — 侍への鎮魂歌 — ( No.16 )
- 日時: 2009/12/11 00:05
- 名前: song (ID: p17IpJNR)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=11516
第2話
吼える狼。己が剣を振るい、牙を向く。
悪・即・斬
それこそが、俺の奮闘理念——……
「駄目だな……神隠しの件は、一警察でコトを納めるには力不足だ」
長身痩躯の男が煙草を吹かし、数枚の書類に眼を通す。すると——
「しかし、これは政府の威信に関る問題だ。どこぞの馬の骨の微力を費やす程、無駄なことはない」
丸々と肥えた人物が、痩せ男の言葉をひっくり返した。
「だったら自分で解決しろ。俺は俺のやり方でやらせてもらう」
「うぬぬぬ……」
かの人物も『神隠し』の件に関ることとなっているよう。
「おい、張。行くぞ」
そして、痩せ男は一人の配下を呼びその場を出て行ってしまった。
「へいへい……またタダ働きかいな。いい加減トンズラここうなったわ」
張と呼ばれる男は何振りもの刀を背負い込み立ち上がる。
「つべこべ言ってねぇでさっさと支度しろ」
「へーい」
異様な雰囲気が彼らを包み、警察署内から出て行った。
「しっかし、今時『神隠し』なんてガセネタをよう引き受けましたな……斎藤さん」
張はおもむろに痩せ男を『斎藤』と呼んだ。
「貴様にその名で呼ばれる筋合いはない」
「っけ、寒いやっちゃで」
張は道端の石ころを蹴っ飛ばし言う。そして、二人は歩きながら件の説明に入った。
「それと、『神隠し』の件はガセでもデマでもない。経緯は知らんが、今月に入って捜索願の届出が300件を超えた事実。そして、谷卿が強欲から我々警察に圧力をかけてきた過程を考えれば、さほど難しい事件でもない」
「と言うと? 」
続く張。
「誰かが意図的に仕組んでいるからに決まっているだろ。そいつが誰か分かれば、この事件は解決したも同然だ」
斎藤は煙草の吸いガラを道に捨て言う。
「んで、その犯人に目星があるから、俺を呼び出したんスよね? 」
「あぁ、先ほど浦村所長から、山口一休斎という男の情報を手に入れた」
「山口……一休斎? 」
「元長州派維新志士、奇兵隊幹部。しかし、そんな重役だったにも関らず、栄職には就かず関東の隠れ家に隠居していると聞く」
「ほえー、よくもまぁ数日で調べ上げましたなぁ……ほんで、いざ出陣ってわけやん? 」
「阿呆が。貴様は情報収集に呼んだだけだ。以前言ったろ『コロシは俺の仕事だ』」
斎藤は妖しく笑う。
「へいへい……んで、情報収集ちゅーのは? 」
「決まっているだろ。明日の夕刻までに、その隠れ家を洗え」
さらっと、無理難題を張に押し付ける斎藤。
「はぁッ !? あんだけ意気込んどいて居場所特定出来とらんのかい! 」
「一々騒ぐな、見苦しい。長州派と分かった時点で、これ以上調べる気にならんだけだ」
「なおさら納得できるかいッ !!! 何やソレ! ただの我がままやないか! 」
斎藤の身勝手さに当然、激昂する張。
こうして、斎藤らも、件の事件に関ろうとしていた。真相を突き止められぬまま、今日は夜が更ける。
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