二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 冬結晶. 〔 inzm・東方小説集 〕
- 日時: 2012/03/19 20:33
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
- 参照: お菓子の袋開けたら中身が飛び散りました。ポップコーンェ……
「やっほう、来ちゃった」
「……あ、あんたら何人の家でくつろいでるのよッ!」
>>東方幻常記
:::::::::::::::::::
始めましての方は始めまして、お久しぶりの方はお久しぶり、こんにちはの方はこんにちは。
<紅闇-くれあ->とか言う者です。はっきし言って読み方とかご自由に。気にしてない馬鹿が此処に。
注意——……はもういいよね。
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*******魔道の世界--旅人達は--(イナズマ二次創作)********
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*夜桜様 *桜花火様 *イナズマン様 *月影様
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<後々更新> 10/16.
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- Re: __________冬結晶. *小説集*_________ ( No.78 )
- 日時: 2012/01/31 19:50
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
- 参照: ※ 二 次 創 作 で す ! ※
【目次】
<東方幻常記>
>>79@幽冥屋敷にて、半霊人間の修行。
*頑張って書いて投稿。思ったより短くなっちゃってオワタ。何故冥界からって? 俺が幽々子様好きだからだよ!*
>>91@悪魔の館にて、メイド長の勤務。
*はっきり言って魔理沙はゲスト。ただ咲夜さん出したかっただけ。妖々夢ではお世話になりました!*
>>@境界神社にて、楽園巫女の迷惑。(予定)
- Re: ________冬結晶. *小説集*_______ ( No.79 )
- 日時: 2012/01/12 21:12
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
幻想郷。
非常識が常識の世界。強力な結界によって外の世界と隔離され、人間と、忘れ去られた妖怪が共存して生きているのだ。
今、この幻想郷は桜が咲き誇る春の季節。人間と妖怪が浮かれ、宴会をする季節でもある。
春の宴会に桜の花見は至って普通。その中でも、この場所の桜は見事だった。
桜で埋まり、最近になってから知る人ぞ知る花見の名所になった。とてつもなく大きいお屋敷があり、それに見合う程の庭園もある。広い庭には数え切れ無い桜の木があり、それはこの世のものとも思えない程に美しいのだと言う。
だがここは、寂しいぐらいに静かだった。物音も、そこに住む虫の声も、何も聞こえない。
——冥界。罪の無い死者が、ここで次の生を待つ。
「妖夢、どこに居るのー」
庭師の魂魄妖夢は、主の声を聞きつけた。箒を持つ手を止めて姿を探すが、目に見える範囲には居ない。庭師の足元に積もれている花びらの山は、長い時間掃除をしていた事を伺わせる。その場を離れて、主の元へ向かおうとした。
「……あ、居た。どこに居たのよ、探したじゃない」
「私はずっと此処に居ましたがね」
妖夢の背中側、屋敷の広間から主が出てきた。名を西行寺幽々子。千年以上前に亡霊になった、西行寺家のお嬢様である。
幽々子は縁側に座り込み、従者の掃除を眺めた。主の用事が緊急では無い事を確認すると、妖夢は止めていた手を再び動かした。広い庭と、沢山の桜の木から散っていく花びらを見て、妖無は内心溜め息をつくのだった。
「幽々子様、何の用件でしょうか?」
屋敷を振り返り、そう言った。
「んー、何にしようかしらねぇ」
「さっきの呼んだ意味は何だったんですか」
顎に手を当て考え込むようなしぐさをすると、幽々子は笑いながら言う。
「もうすぐ三時のおやつだから、一旦掃除を止めたら?」
「はて。もうそんな時間……?」
「私もお腹空いたし。ね?」
「何か、もうおやつの準備が出来てそうですね。じゃあ、ちょっと休憩でも……って、う、わッ」
足元を見ていなかった妖夢は、歩き出した一歩前に桜の山がある事を忘れていた。
立ち上がった幽々子は、目の前から妖夢の姿が消え、その代わりとでも言う様に花びらが舞い上がった瞬間をしっかりと見ていた。
「妖夢ー、大丈夫かしら……」
「うぅぅ……ハイ、何とか……」
「仕方ないわねえ。おやつが終わってから掃除のやり直しで良いわよ」
幽々子はそう言うと屋敷の奥へ入っていった。
よろよろと立ち上がり、体中に付いた花びらを払い落とすと、美しい庭園を眺めた。ひらひらと舞い落ちる桜を見ながら、ゆっくりと目を閉じる。死んだように静かだった冥界がだんだんと騒がしくなっていくのだ。
(“この世”に生きる者達が騒霊でも呼んで、花見でもするのだろうか)
あの世とこの世の結界が未だに修復しない。生と死の狭間が、こんなにも不安定で良いものなのか。
妖夢は、屋敷から主の声が聞こえるまで、物思いに耽っていたのだった。
- Re: ________冬結晶. *小説集*_______ ( No.80 )
- 日時: 2012/01/13 17:04
- 名前: ドロップ ◆8WWubVa7iM (ID: Rj/XAYnz)
…久しぶりに来たら東方の話ができてたことについて。
みょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!
幽々子様…ふつくしい(((
…次の紅魔の咲夜さんを見てぇ((
そういえば、もこたん倒せたよ!!
奇跡的に咲夜さんのラストスペルで勝ちました^p^ノ
今度は花映塚でも買おうかなw
妖々夢もほしいなぁ…((
……全部自機が咲夜さんじゃねぇかww
更新がんばって!
応援してるよ!
- Re: ________冬結晶. *小説集*_______ ( No.81 )
- 日時: 2012/01/14 19:45
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
@ドロップ
いきなりでマジサーセン!
みょおおおおおおおおぉぉおん!(
ゆゆ様はいつでもふつくしいですが何か?←
え、咲夜さん? お、俺は悪魔の館で仕事するメイド長、とだけしか書いてないんだぜ…?(エ
もこー? すげぇ、おめでとう!
ラスペで? 確か咲夜さんのって、殺人鬼とか何か恐ろしい名前だったようn(ry
こっちはらんしゃま、もうちょいだったんよ……
後1秒か0秒ぐらいでピチューン! しちゃってさぁ……その後興奮が冷めなくて手がガタガタいってたw
最後からスペカ四枚ぐらいは初見だったからね、凄いプレッシャー掛かってた。
妖良いよ! ゆゆ様のスペカ凄いぜ、『反魂蝶』のスペルと曲は鳥肌ものだったし。
花は体験版しかやってないけど、えーき様の説教を見てみたいかも。
ありがとう! 頑張ります!
- Re: ________冬結晶. *小説集*_______ ( No.82 )
- 日時: 2012/01/15 12:38
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
10話
茜の槍が生み出した“その刃”は、ヒトの体を無残に切り裂いていく。
三人が倒したそのヒトらは、既に息絶えて骸となった。
「ひえー……相変わらずおっそろしいな」
「まだどこかに残ってるな。……出て来い、死に損ないの愚か者めが」
「……誰? 貴方は人か、それとも別の何か?」
「何を言っているのか分からんな。私は普通の人間だ」
(普通……?)
(きっとちげえ)
森番二人がそんな事を思っていたのは夢とも知らず、茜は警戒しながら茂みの向こうを見る。
「お前こそ何者だ? 人か、別の物体か?」
「私? ただの人間。多分」
ガサガサと茂みを掻き分けて出てきたのは、虚ろな目をした女。今の季節に似つかわしくないマフラーをして、手に剣を握り締めている。
女は前に出ている茜から、微妙な距離を取って止まった。それを見た風丸は目を細める。
「森番二人と部外者一人。まあ、“普通の人間”に会えて良かったのかな」
「……おい森番。この女は何だ?」
「さあ。森に入ってきた“普通の変人”じゃないか?」
「変人……って? 私はオラリス・エルセレル。“普通の人間”よ」
そう女は名乗ると、後ろで立つ円堂と風丸をキッと睨んだ。
「森番。貴方達はまだ、この異変に気が付かないのか」
「異変? 此処に転がってる奴の事か? ならもう終わった所だけど」
「奴らはほんの一部にしか過ぎない。“もう一方で”全てが起きたの」
「カーナと天月か!? ……すまない、一体何があった?」
我此処に在らず。そう飄々としていた茜が急に反応する。そのいきなりの声に、オラリスはビクッと体を震わすと、一歩下がった。
「……名前は知らない。ただ二人が、貴方達と同じ奴らと戦っていた。ああ、でもその前、親玉みたいな奴が現れた」
「親玉、ね。私の目の届かない所で登場とは、やってくれるじゃないか……」
「遠くて何を言ってるかは分からなかったけど、一つだけ。『希望の石だっけ?』親玉の手に、小さな何かが握られていたのを覚えてる」
「「希望の石ッ!?」」
また二歩後ずさる。茜は、叫んだ二人に腕を伸ばして制すると、オラリスに声を掛けた。
「教えろ。今此処で何が起きている?」
「大きな歪みに気付かぬ哀れな“普通の人間”。“普通の人間”の私が、その歪みを表してあげようか」
オラリスが両手を胸の前で組んだ。祈るように目を閉じ、その言葉をゆっくりと呟く。
「<エレメントアーツ>。自然を司る神よ、我にその歪みを見せよ!」
突然、茜は顔をしかめて後ろに背ける。後ろで見ていた円堂が何事かと近寄るが、すぐに手で鼻と口を覆った。
「何だ……よ、この臭い……」
「火で何かが焼ける異臭と、……血の生臭い臭い、だ」
「部外者の女。これが示す先は分かる?」
「破滅、その象徴は余り良い意味では無いな」
オラリスはその言葉に頷くと、組んでいた手を離した。それと一緒に異臭は消え、元の静かな夜に戻る。
茜は辺りを見回すと、息を吐き出して言った。
「カーナ達と合流しないと。何があったか説明してくれないと状況が掴めん」
「彼女達ならほら、すぐそこに居ますよ」
天月の明るい声が響いたのは、そのすぐ後の事だった。
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