二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 名探偵コナン —最後の銀弾(シルバーブレッド)—
- 日時: 2012/10/11 18:20
- 名前: 未熟な探偵シャーリー ◆CwIDAY6e/I (ID: YxL1EeSq)
初めましての方、お久しぶりな方がいると思います。
まあちょっと名前をいじくったので……まあいいでしょう。
名前のとおり、未熟な探偵とされていますので、内容もかなり原作、このストーリー共々辻褄が合わないところが出てきます。
探偵っつーより…ただの頭の悪い受験生です。笑
でも頑張りますんで、温かい目で見守ってください!!
尚、駄文ですのでご了承ください…。
更新率は一週間に三回から五回程。
まあ亀更新になるかもしれませんが。
〓目次〓
プロローグ>>002 オリキャラ>>001
File01事の発端>>003 File02不可解>>011
File03愛莉と殺人事件 前編>>014 File04後編>>017>>021
File05本名>>027 File06アリスの生い立ち前編>>030後編>>39>>42
File07調査>>49 File08接触>>51 File09再会>>52
File10命からがら逃亡>>59 File11送ってくれた人>>61
File12人物紹介>>66 File13手掛かり>>70 File14一つの可能性を持って>>71
File15探し物>>77 File16収穫は>>80 File17>>83 File18理想=妄想>>87
File19西の探偵現る>>91 File20同時進行>>95
Special File>>88(番外編 アリスと世良真純)
Special File>>108(番外編 和葉の恋)
〓現在のストーリーの進行状況〓(全て読むのが面倒くさい人用です。かなり大雑把に書いてます笑)
コナンたちのクラスにハーフの安藤愛莉ことアリス・グウェイザーという組織の薬で小さくなった子が転入。
歩美、光彦、元太、コナン、哀、少年探偵団と仲良くなった愛莉は帰りに阿笠博士の家により、そこで愛莉は今までの事を全て語った。殺されたしまった兄であるFBI捜査官アルフィオの仇をとるため、組織の情報を集めている。
そして何らかの組織の情報がはいったメモリカードをコナンに渡し、コナンは後日改めてメモリカードの情報を見ることにした。(8/28File11現在)
〓読者様
レッド様 ももえ様 素海龍様 calgami様 鈴菜様
伊莉寿様 あやかん様 ゆりかん様 エリカ♪様 北斗七星様
※!!注意!!※
この小説はコナンの二次小説です。
この小説には世良真純、安室透が出てきますが、安室透が出てきてからそれ以降のストーリーとはかなり異なります。
まあパラレルワールド、こういう展開もあるみたいな気持ちで読んでください。
精一杯、原作に近いように頑張りますので何卒ご理解をお願いします。
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- Re: 名探偵コナン —最後の銀弾(シルバーブレッド)— ( No.48 )
- 日時: 2012/08/22 23:27
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
シャーリー
今日はお疲れ様!
明日の更新、楽しみにしてるからね♪
じゃあ、またね!!
- Re: 名探偵コナン —最後の銀弾(シルバーブレッド)— ( No.49 )
- 日時: 2012/08/23 17:47
- 名前: 未熟な探偵シャーリー ◆CwIDAY6e/I (ID: 7NQZ9fev)
File07 調査
「で?それからどうなったの?」
哀は自分で淹れたコーヒーをすすりながら言った。
「あ、それからは」
その時、インターホンが鳴り愛莉は言葉を遮られた。
博士は若干駆け足気味に玄関に向かい、ドアを開けた。
「やあ」
「君は確か……?」
そこには少年とも見間違えられるようなボーイッシュなショートヘアをした少女がいた。
制服を着ているところから見ると、どうやら学校の帰りのようだった。
「阿笠博士だよね。博士と会うのは初めてだな」
その隣からヒョイっと誰もが見覚えのある人物が出てきた。
「蘭姉ちゃん!と、真純姉ちゃん。どうしてここに?」
コナンは世良真純と蘭の元に駆け寄った。
ゲームに夢中になっていた元太達も一時中断して、玄関に来た。
「よう、少年探偵団諸君」
「あ、世良とかいう姉ちゃんだ!」
「せ、世良とかいうって……。世良姉ちゃんでも真純姉ちゃんでもいいからそう呼んでよなぁ」
元太の言い方に、世良は苦笑した。
蘭は愛莉に目を留めて、手を振った。
「コナン君たちのお友達?」
「うん!今日私達のクラスに転校してきたの!」
歩美が抱きつくように愛莉に駆け寄ると、愛莉は子供らしい笑みで自己紹介をし始めた。
「安藤愛莉です!あなた達は?」
「私は毛利蘭。で、この人が……」
「世良真純!僕も最近、蘭ちゃんのクラスの転校生なんだ。宜しくな!」
「うん、宜しく!」
世良から差し伸べられた手を愛莉は握った。
「ところで、蘭姉ちゃん達どうしてここにきたの?」
「そうそう!さっき帰り際にね、アパートの前に何台かパトカー留まってて、そこに高木刑事がいて……。事件解決したらしいね?」
「あ、ほとんどは僕じゃなくて、愛莉ちゃんが解決しちゃったよ」
「ほ、本当?」
蘭は驚いた顔つきで愛莉をしげしげと眺めた。
愛莉は得意そうに胸をはって、ニヤリとした。
「へえ、一年生なのによく事件を解決できるなぁ……」
世良は愛莉の頭にポンと手をおいた。
「すごいでしょ!ねえ、ところで……。以前どこかのデパートで会った事あったかな?」
すると世良は目を見開いて、愛莉に穴が開くほど見つめた。
そしてすぐに口元はニヤリとして
「ショッピングモールだったと思うよ」
と意味深げに返した。
「世良さん、愛莉ちゃんに会った事あるの?」
「え!あ、うん。まあそんなとこ。あ、蘭ちゃんそろそろ帰ろうか!」
「あ、そうだね。じゃあ、コナン君夕飯前には帰ってきてね」
「はぁーい」
「じゃあね!蘭お姉さんと真純お姉さん!」
「さよなら〜」
「じゃあな〜」
歩美達は大きく手を振って2人を見送った。
見も心も一年生の子供達は再びゲームに熱を上げはじめた。
「知り合いなのか?世良と」
「へ!?い、いやあ、あの会話どおりだよ!会った事あるような感じだったからさ」
「ふーん……」
コナンは府に落ちないような顔をした。
愛莉の顔から焦っているような雰囲気が伺える。
「で?組織とは接点あったのか?」
「うーん、多分、私よりも新一君が知ってると思う」
話を戻して、コナンの問いに、愛莉は力ない微笑で返した。
一息いれたあと、愛莉は再び語り始めた。
「コナンが工藤新一だと知ったのはアメリカにいたときから。推理物とかにハマっていたから、海外とかの探偵を調べまわってるうちに、日本に有名な高校生探偵がいるって聞いて。調べたら工藤新一って名前で。新一君が解決した事件は沢山あって、どれもすごかった。なのに、ある日突然、新一君に関する記事はパッタリと無くなった。その時期と重なるようにして有名になったのが、毛利小五郎。聞く話によると、毛利探偵事務所にどうやら男の子が居候してるってなってね。それも毛利探偵が有名になってく頃に。時期が怖いほど一致してるから、恐らくこの子が工藤新一なんじゃないかって……。でも、イマイチ自信がもてなかった。なぜなら大人になった人が子供になるなんて聞いたこと無いもの。だけど……女の勘っていうもんなのかな。どうもこの空想が頭から離れなくて。そしてそんなことがあって……」
時は二ヶ月前にさかのぼる。
アリスは独自にその組織を調べる事にしたが、0から始めても得る物は何も無かった。
手がかりが無く、途方に暮れていた頃、結構前のある新聞の記事が目に留まった。
薬をつくっている工場が何者かにより放火されて全焼したと書いてあるではないか。
アリスは自分の家と通ずるものがあり、過去の放火事件を全て探した。
犯人が捕まってしまっている事件を抜くと、先ほどの事件とあわせて三件ほどあり、全て放火犯は捕まっていない。そして何よりも、その内2件は関連性があるように思われた。
一つは有名政治家の家が全焼。そこから有名政治家その人とその妻の焼死体が発見されていた。
そしてその人の事務所も全焼。そこにあったパソコンのデータも全て消されていることがわかった。
- Re: 名探偵コナン —最後の銀弾(シルバーブレッド)— ( No.50 )
- 日時: 2012/08/23 18:09
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
世良登場キタ-----------------!!
何か可愛いな、アイリちゃん♪
コナンのこと知った経緯が出てたから驚いたわ!!
また来るね!!
- Re: 名探偵コナン —最後の銀弾(シルバーブレッド)— ( No.51 )
- 日時: 2012/08/23 18:37
- 名前: 未熟な探偵シャーリー ◆CwIDAY6e/I (ID: 7NQZ9fev)
File08 接触
この有名政治家を狙った事件は、この政治家に恨みを持った者の犯行と見なされ、犯人は捕まってはいないものの警察は、「全力で捜査します」と口からでまかせを言い、ダラダラを捜査をして結局捜査はなんも証拠が出ないとこからすぐに打ち切られた。
アリスはその政治家の事務所、家を調べて出掛けた。
しかしかつて事務所があった焼け跡は既に別の建物が建っていて、中まで調べることが出来なかった。
そこから20分歩くと、政治家の家があったところについた。
現在は更地だが、近々新しい家が建つという看板が掲げられていた。
『まあ証拠は見つからないとは思うけど』
グルリと周辺を注意深く歩いていると、目の前に黒い車が見えた。
今風のものでなければ、レトロさが伝わってくる、ポルシェ356Aだった。
アリスの兄は車に目がなく、幾度なく車の種類、良さを言われた事か。
アルフィオは特にこのポルシェ356Aを気に入っていた。
アルがこの車を実際に見たらどんな反応を示すだろうか、とアリスはそんな呑気な事を考えながらしげしげと車を眺めた。
『ん?』
トランクの蓋のふちに赤黒いしみのようなものがついていることに気づいた。
触ってみると、それは渇いていてパリパリとした触感と共にはがれていった。
間違いない、これは血のあとだ。
アリスは何気なくそのトランクに手をかけてみた。
心臓の鼓動はこれまでにない緊張で大音量で聞こえてきた。
もしかしから死体が……!?
思いっきりトランクを開けると、そこは何もなかった。
『な、なあんだ……』
変に期待してしまった自分が恥ずかしくなり、この車の持ち主に謝りたいという気持ちも沸き起こった。
きっとこの血はこの車の持ち主か誰かの血かなんかだ。
トランクを閉じようとして、何気なく前方を見るとアリスはメデューサに睨まれたかのように固まってしまった。
車のガラス越しで見て、ずっとむこうに2人組みの男が歩いてきた。
2人とも真っ黒で、一人は長髪なのが伺える。
あれは人間じゃない、人の皮をかぶった悪魔だ。
アリスは直感的にそう思ってしまった。何メートルも先にいて、2人はアリスに気づいてなかった。
さて、早く逃げよう。
しかしアリスは石の様に固まってしまっていて、動くことが出来ない。
ふと見つけたのが、このトランク。
そうだ、この中に入ってやりすごそう。
そう思うと全身を覆っていた石がボロボロと崩れていって、気づかれないように中に滑り込んだ。
さあもう大丈夫……。ホッと胸をなでおろしていると、この車に誰かが乗り込んだような音が聞こえた。
2人ほど。
アリスははっとした。
あの2人がこの車の持ち主だったのか!!
車は発進して、どこかへ向かっていった。
ボソボソと話し声が聞こえるが、くぐもっていてよく聞こえない。
このトランクに逃げ込んでしまった自分をひたすら恨んだ。
一時間乗っただろうか、車はスピードを落とし始めた。
じゃり道を走っているようだ。
すると、この車はゆっくりとなって……止まった。
2人が車から出てくる音が聞こえ、足音はどこかにいってしまった。
- Re: 名探偵コナン —最後の銀弾(シルバーブレッド)— ( No.52 )
- 日時: 2012/08/26 18:14
- 名前: 未熟な探偵シャーリー ◆CwIDAY6e/I (ID: 7NQZ9fev)
File09 再会
そうっとトランクの蓋を持ち上げて、辺りを見渡した。
木々が生い茂っていて、何メートルか先に落下防止の策がたててあった。
誰もいないことを確かめて、アリスは滑るように外に出た。
右方向に古びた小さなビルのようなものが建っていた。
窓ガラスは割れていて、メインの入り口は板で全て封鎖されている。
きっと裏口かなんかがあって、あの黒ずくめの2人組みはそこから入ったのだろう。
アリスは好奇心で、その建物に近寄った。
一見、怪しい雰囲気で誰も寄せ付けないような廃墟だが、窓から中を覗くと、床も綺麗に掃除されていることがわかる。
余程潔癖症の人なのか、物好きの人なのか、あるいは清潔に保たなくてはいけない事でもあるのか。
足元に大きめの石を積み上げて、アリスはガラスにあたらないように充分注意して中に入った。
ドクドクと心臓の音が聞こえる。耳元に心臓があるみたい、とアリスは心の中で呟いていると、薄っすらと薬品の臭いがあることに気づいた。
今の所人の気配は背後にもどこに感じられず、アリスはこの臭いの元をたどる事にした。
臭いを頼りにあっちこっち廊下を曲がり、この臭いの元と思われる部屋を見つけた。
ドアについている小さめの窓から中を覗いてみると誰もいない。
ドアノブをまわして、中に入るとビックリするほど薬品の臭いが漂っていた。
フラスコなど、よく実験室で置かれている実験器具がそっくりそのまま置いてあり、沢山の文書などが無造作に置かれていた。
色々見てると、四、五枚のメモリーカードが散乱してあって、アリスは何気なくその一つを手にとった。
その時。
『!?』
『声を出すな』
突然何者かに両手を拘束され、口に手が押さえつけられた。
そして無理やりしゃがませ、ダンボールがつまれている物陰に一緒になって隠れた。
するとドアから2人のあの黒ずくめの男が入ってきた。
『苦労しているようだな、例の薬作るのに』
長髪の男が最初に切り出した。
『まぁ仕方ないでしょう。あの女がいなくなってしまったんですから』
次に体格のいいサングラスかけた男が言った。
あの2人はアリスたちには気づいていない様子で、アリスはホッとした。
見るからにやばそうな雰囲気が漂ってくる。
『フン、まあいいさ。あの女がいなくなったところで、薬の完成は遠のくが、実現しないわけじゃない。あの女の始末は、ベルモットやあの気にくわねえ秘密主義者がやってくれるだろうよ』
『でも、あの女、どこに隠れていやがるんでしょうね。あのベルモットでさえもまだ見つけてないらしいですし……』
『ウォッカはあの2人の実力をみくびってんのか?』
『そ、そういうわけじゃないですが、ジンの兄貴に何も言ってこないですし……』
薬?あの女?ベルモット?秘密主義者?ジンの兄貴?ウォッカ?
チンプンカンプンな会話を残して、二人はこの部屋を出た。
足音も聞こえなくなった頃、アリスを押さえつけていた力がフッと緩んだ。
『全く、何でお前が……』
『アル!!』
すぐにアルフィオの声とわかって、アリスは涙ぐんだ。
アルフィオの額には大粒の汗が伝っている。
『わ、私、たまたまあの男達の車に乗り込んじゃって、後は、その……好奇心で……』
『好奇心で運悪く殺される場合もあるんだぞ!?』
しどろもどろに弁解するアリスに対して、アルフィオは子供を叱り付ける様にして、アリスを小声で叱りつけた。
小さくごめん、とアリスが呟くと、過ぎてしまったことは仕方ないと言わんばかりのため息をついて、近くの椅子にかけてあった白衣をアリスにかぶせた。
『お前をここから出す』
『ねえ、アル。ここって何なの?』
『ある薬の研究室。で、俺は助手。キャメルから聞いただろうけど、これは仕事なんだ。今は時間も無いし、さっさと行くぞ』
『何の薬?ベルモットと秘密主義者って?ジン?ウォッカ?皆お酒の名前だよね。これって何の組織?』
『質問は後にしてくれ』
ドアの小窓を見ながら、アルフィオは警戒してドアを開けた。
アリスは質問しても返ってこないということを悟って、口をつぐんだ。
『いいか、堂々と歩け。ただ話しかけられても、何も答えるな。オレがなんとかするから。外に出たら全速力で逃げろ。後ろ振り返らず』
『ア、アルは……死ぬの?』
恐々と尋ねるアリスを見て、アルフィオは頭をクシャッと撫でた。
『そんな顔するな』
久しぶりの兄の笑顔で、アリスは落ち着いたが、不安は全て拭えなかった。
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