二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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モンハン おこがましくも諦めきれず再開します!!すみません!
日時: 2010/11/22 15:37
名前: 秋空 (ID: lY3yMPJo)
参照: http://syousetu.gaym.jp/monster_hunter/patio.cgi?

クリックしてくださった方々本当に有難う御座います^^
Ep2もついにフィナーレを迎え個人的には念願の一番書きたかった話へと漕ぎ着けたです♪
これも一重に皆様のお陰だと思います!
サンキューです^^


来賓して下さったお客様達
鏡様・アビス様・獣好き様・ナッポッポ先輩様・D様・レッド様・美優様・天道様
カルカム様・連翠様・夜兎様・翡翠様・虎鉄様・雷電様・かゆうま様・志筑様・ガング様

ご来店下さった方々有難う御座います!



〜目次〜
No1>>1:今までのストーリーを全て掲載!
No2>>3:プロローグ
No3>>5:Ep3 第一話更新
No4>>7:Ep3 第二話更新
No5>>12:Ep3 第三話更新
No6>>14:Ep3 第四話更新
No7>>19:Ep3 第五話更新
No8>>22:Ep3 第六話更新
No9>>33:Ep3 第七話更新
No10>>35:Ep3 第八話更新
No11>>40:Ep3 第九話更新
No12>>47:Ep3 第十話更新
No13>>52:Ep3 第十一話更新

番外編
No1>>1:以前の設定資料
No2>>3:十年前の人外メンバー設定資料
No3>>10:キャラクタインタビュー<フォルサーミア&ノーヴァ>
No4>>27:モンスターデータ①
No5>>29:死亡キャラ台詞集①
No6>>32:死亡キャラ台詞集②

≠注意≠
1.更新は実生活と勉強の両立をしながらなので自然遅くなります!!
2.読み手のモンハンのイメージを著しく壊す危険も有ります。心の広いか頼み!
3.エロやグロが入ると思います。覚悟のない方はリターンしてください!
4.荒しや私が嫌いなお方・そして,モンハンが嫌いなお方はお断りしたいですvv

▽ギルス達の住む大陸について△
三百年位前に開拓された大陸で古龍大陸と呼ばれる。本当の名はレオドレッソ大陸。南方には天を貫くかのごとく巨大な活火山帯がそして北には霊峰ストロミョーネを中心とする雪山群が広がる。
主に都市等は海に近い東側にあるが首都ダリスヴェンドは中央に存在する。理由は多くのハンター達の中継地点に成り得る事と交通の便を考えてである。また,首都ダリスヴェンドは腕利きハンターの多く集まるハンターのメッカとして知られる。
西方は犯罪者や流のハンターの逃げ場となっている砂漠地帯である。因みに古龍大陸と呼ばれる所以は他の開拓された土地と比べて圧倒的に古龍の発見頭数が多いからである。大型モンスターの量も多い。



〜お知らせ〜

鏡様の最後のコメントを読む内に火が着きまた,作品への思いいれも強い故に復帰する事になりました。
快く打ち切りを承諾してくださった読者の方々には振り回してしまって申し訳ないと思っています。

何時まで続けれるか分りませんが暖かい目で見守って貰えれば幸いです!
以上,身勝手な作者より再開の報告でした!!

※更新するのはまだ暫く後になると思います
そして,相変らずの亀更新だと思います!!
それでも見てくださるという方は宜しくお願いします!!

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Re: モンハン Ep3 イヴァリス・ヴァスカビル コメ求む!! ( No.40 )
日時: 2010/06/26 12:43
名前: 風 (ID: PMHGkQdB)
参照:  

MonsterHunter Ep3 イヴァリス・ヴァスカビル
第九話「血に燃える凍土」
(ノーヴァ・ヒュールン視点)

私の故郷は小さな安堵に包まれていた様な気がした。
何故ならその日,人員不足の私達の村にダリスヴェンドと言う大きな街から
増援が来るというのだから。
其れもその人物は1人じゃなくて複数…更には英雄とまで呼ばれる集団……

彼等が来るまで大事が無ければこの異常な緊張感ともおさらばだ。
そんな空気が流れていた。
当然だ…私達の住む村はたった2人定住するハンターが居るだけの辺鄙な村だ。
其処に英雄と呼ばれる実力者達が来る。
正直,絶大な安堵感が有った。


   ————でモ,其れガ泡沫の夢ダッたのかナ?


                         彼等は間に合ワなカッタ_____




                              <間に合ワナかったンダ>


私達の村は数ヶ月前から異常に凶暴化したモンスター達による被害が続いていた。
凶暴化したモンスターは日に日に数を増していき2人のハンターでは
最早抑え切れる状況じゃなかった。
抑え切れない所か村の人達にも多くの犠牲者が出て…
行商人が物資を私に村に訪れる事すら嫌がるようになった。
私達の村は殆ど自給自足の出来ない寒村地帯…街からの時々来る援助物資が頼みの綱だった。
其れすら望めない状況が対先々週やってきて先週ハンターとして村を守護していた男性が死んだ。
状況は最悪___事態は火急を要する。
だから,村長はこの村だけで解決したかった問題だがと重い腰を上げ援助を…
物的援助ではなく人的…戦力的援助を街に要請したんだ。



_____朝
珍しく吹雪も荒ばず雲の隙間から太陽が顔を出していた。
白い肌に日光は熱い。
私はもう直ぐ来る街からの客人に胸弾ませていた。
英雄と言うのだから強いのだろうな…若しかしたらその人は格好良い人かもしれない。
凄い渋くて私の心を掴むような素敵な声の持主かもしれない。
私の父もハンターだ。この村で現存する唯一の…だから,武器や防具も興味が在る。
きっと,見た事も無い凄い武器を持っているんだろうなぁ……
朝,目覚めた瞬間から私は心躍らせていた。


コンコン___

「ノーヴァちゃ〜ん,パン焼けたわよぉ♪」

「は〜ぃママぁ♪」

何時もの時間に何時ものお母さんの声,あぁ…今日も日常が始まるんだと…
幼い私は死など全く感じず呑気な物でお母さんの甘い声に返事をした。
そして,ドタドタと二階から駆け落ちて行く。
私の部屋は二階に位置している。
積雪が多い時は一階が埋れてしまうから二階から出入りするのが普通だ。
正直,普通の村は二階建ては珍しいらしいけど雪深い山村では二階建てが常識だった。
今では懐かしい話だ。
正直,街の常温は雪国育ちの私には少々蒸暑い。

バタン…

勢い良く私は扉を開ける。
少し驚いた表情の父さんが其処に居る。
美味しそうな料理が食膳には並びそれだけで私は母に感謝していた。

「わ〜ぃ,いっただっきま〜っす!!」

ガシッ…

ムシャムシャ___

「うっ!?」


ドンドン____


「水っ!水ぅ〜!!」


「はははは,幾ら母さんの料理が旨そうだからってそう焦るなって…
別に足が生えて逃げる訳じゃ無いんだからなノーヴァ」


何時もどおり元気で大きな声を上げて私は直ぐに母の造った料理へと手を向ける。
豪快に大きな口で味も確かめないような風情でパンを口の中に入れていく。
当然,喉につかえて息が苦しくなって…良く父に窘められた物だ。


あの時はあんな悲劇が起ころうとは思って居なかった。


朝食も食べ終えて私はお隣さんの家に遊びに行った。
当時数少ない私と同年代の子が居た家だ。隣接していて本当に行き来が楽で良かった♪

「ロッソォ!ノーヴァちゃんよぉ…降りて来なさい!」


近所のその子供の母親のオバサン,声量が大きい事で有名なオバサンが
勉強なんてしてないで子供なら外で遊びなさいとでも言いたげな感じで子供を呼ぶ。
その子供は呼ばれたと言うのに控え目に悠々と階段を下りてきた。


「ロッソ君,遊ぼう♪」

「うっ,あぁ…今日はマカ漬けの壺を使った遊びをしよう」

スチャッ…


青のボサボサ頭に少し尖った感じの眼鏡を掛けた大人っぽい顔立ちの少年,それがロッソ君だった。
ロッソ君は常に研究熱心でいつかは街に出てモンスターの生態を研究するんだと言っていた。

そのロッソ君と裏庭の小高い山の様な場所で遊ぶのが日課だった。
その日もそうだった。
何時ものように彼と笑いあって居た。

「ふむ,ただの回復薬が秘薬にまでなるのか…凄いな」

「うん,凄いね…少し時間が掛かるのが難だけど」
「あぁ,時間が掛かりすぎると今のハンター達には廃れた道具だが,
改良して時間短縮すればハンター達にとって大いなる利器に」


その日は彼が偶々雪山で埋れていた古いマカ漬けの壺を見つけたので其れで遊んでた。
お昼御飯はサンドウィッチを持参してその場で食べて午後の3時位になるまで遊ぶのが日課。
流石にそれ以上遊ぶと親が心配しそうだからその時間には帰る。


____3時

私達が帰路に付いた時だった。



「ワオォォォォォォ」


聞き慣れない雄叫びが何処からとも無く響き渡った。
悲劇の開幕だ。


「なっ何だろうあの声…ロッソ君分る?」

「いや,飛竜種も牙獣種もあんな声を発する物は居ない筈だ…」

その時のロッソ君は勤めて冷静を装っていたが内心では家族や村が心配で汗を流し早足だった。
村の状況が見える位の距離まで歩いて直ぐに私達は惨状を見た。


「ノーヴァちゃん,ロッソ君!逃げるんだ…この村はもう…」

ガブゥ…

「えっ」


息を切らしながら走ってきた村人が私達に大いなる力に襲われているという警告を発した。
見慣れた人だ。その人は言葉を言い切る前に
見慣れない白い羽毛の四速歩行の化物に喉を噛付かれ即死した。

生暖かい血が私の頬を伝った。
信じられなかった。
今まで一度たりとも人が死ぬ所等見た事がなかったのに…目の前で容易く_____

命が____奪われた。


「えっ…叔父さん?えっ……死んで…嫌だ…いやっ!!」

ガシィ…

「あの遠吠えの正体はきっとコイツ等だ!叔父さんはもう助からない!!逃げるんだ!!!」

「ロッソ君」

グィッ…

「グルルルルゥ」


その化物は待ってくれる筈も無く私達の体格や様子を少しの間伺っていたが直ぐ動き出した。
ロッソ君に手を引かれていなければ瞬間私は血化粧に沈み雪の白を血の赤に変えていただろう。

普通に考えれば私たちとその化物の距離は殆ど無くて子供の足では容易く追いつかれる程度だった。
でも,其れを回避したのもロッソ君だった。
その四速歩行の牙の異常に発達した化物が口を開けた瞬間彼は獣の口内に痺れ生肉を投げたのだ。
獣は悶絶し動けなくなり私達は逃げる事に成功した。


「父さんや母さんは大丈夫かな?」

「さぁな…分らんがお前の父はこの村の誇るハンターだ。
この程度の輩にそう簡単にやられるとは思わん」
「そうだね…」


家族の安否,
まだ,世界の広さを知らないあの頃の私たちには何より大事な事だった。
だから,危険と分っていても自らの家へ足を運んだ。
その間にも食い荒らされた村の人々の残骸を幾つも見た。
最初の頃は胃の中の物を吐きそうにもなったが5人〜10人と見る事に慣れて…
こんな物なのだと思うように成っていた。


自らの家へと到着した私達は狼狽した。
私の母さんとロッソ君の両親は既に所々の骨が覗く無残な姿だった。


「うわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!嘘だ…嘘だ…」

「ロッソ君」

あの冷静なロッソ君が大声で泣いていた。
多分,死体が母親だけだった私より両親両方の死体が有った彼は余程辛かったのだろう。
泣き崩れていた。


ポン…

「ノーヴァ?」

「立ち止まってちゃ駄目だよ…生きる為に走ろう」
「………お前は父親が生きている可能性が有るんだから良いよな」

「………」


「もし何とか逃げ延びたとして俺はどうすりゃ良いんだよ?」


絶望と悲しみに打ちひしがれるロッソ君はまるで自殺志願者のようで…
でも,私は見捨てる事が出来なくて彼の肩を強引に掴んで走った。
彼のその時の思いなんて全て無視して…


「ロッソ君」
「何だ?」


「約束したよね…この村で2人で結婚するんだって」

「あぁ…でも,もう無理だ」
「この村で結婚するのは無理だけどダリスヴェンドって街まで逃げ延びてさ…」


「………」


「結婚しよう」


雪がちらつき始めていた。
私は何とかロッソ君に生きる力を与えようと当時は本気にもしていなかった約束を持ち出した。
ロッソ君は冷たく約束は果せないと言ったけど
私は自分と君が生きてれば結婚は出来ると本気で言った。

その言葉を聞いた時の彼の顔は何だか照れ臭そうな感じで冷静な彼の始めてみせる顔だった。


ザッ…

そんな良い空気を少し醸し出している時だった。
奴等に見付かったのは…
数は三体,とても逃げ切れる数じゃなかった。



「ギャオオォォォォ!」


雪道を蹴り一匹が飛び掛る。
私も恐らくロッソ君も命を捨てる覚悟をしただろう。
目を瞑る。




                           ガッ____



ザザザザザァ…


「ノーヴァ!!ロッソ君!!!無事だったか…良かった」

「父さん」


武器と防具が無くなっていたし死体も無かったから父は生きていると信じては居たが,
其処に父が顕在している様を見てノーヴァは安堵した。
生延びる確率を上げる強力な助っ人の存在としてロッソ君も相当安堵した顔をしていた。

父はこの村独自の武器「巨拳(ビッグベアナックル)」の正当な使い手だ。

父の巨拳は世に言うG級素材により出来た武器で名前は炎神拳グランレウス
リオレウス希少種の素材をふんだんに使った炎属性を身に纏う武器だ。
防具もレウスⅩシリーズと言う事でリオレウスを多く狩った証の様な物だ。

空の王者を大量に倒した一流ハンターの父,
私達にとって大きな安堵を与えるに充分な存在だ。


「然し,ノーヴァの母親と私の両親は…」
「知ってる…幾ら嘆いても戻って来ない。なら,未来に突き進むしか無いだろう?」

父の言葉は強かった。
私もロッソ君も当時は其の言葉に頷き生きる覚悟をしたんだ。


____生きる覚悟を



然し,希望の光…私の父も直ぐに離別する事になる。
村の入り口,詰り村人から言えば出口か。
其の付近に差し掛かった時だった。間の悪い事に否,必然か…

村人の逃げ道を遮る様に獣達の親玉が居た。
だから逃げる事も出来ず村の中で逃げ回り多くの者達が殺されていたのだ。
正直,この村は断崖絶壁の山裾に存在する村だ。
入り口以外からの逃走など不可能に近い。


「____これじゃ逃げられない」
「アイツを俺が殺せば逃げれるさ…」

「出来るの父さん?」
「出来なきゃ死ぬ…それだけだ」


「無茶だ!貴方は奴と戦った事があるのか!?戦った事も無い情報も無い相手に…」


「かといって奴はあそこから場を動く気は無さそうだぜ?
村人の動きからあそこが唯一の逃げ道だと算段したんだろう…賢い事だ」



               —————試シに崖デも下ッテ見ルか?



                         掴ミ掛ケた命ヲ捨てルだけダ____



ロッソ君の尤もらしい口論を振り切って父さんは巨大な白の羽毛の獣へと向かって行った。
巨拳を付けた左手の方には握りつぶさない様に慎重に閃光玉が握られていた。


「隙を造る…お前等はその間に逃げろ」
「嫌だよ…御父さん死んじゃうよ?」


ニッ


「アイツが死んだら俺がお前の世話をしないと行けないからな…死ねないさ…
約束するから鋤が出来たらさっさと村を出るんだ。コイツラ倒して俺も追いつく」


あの人は恐らく勝てないだろう事を悟っていたのだろう。
だがそれでもモンスターと戦ってきた多くの経験とそれなりの実力は有る。
だから,少し隙を造り私達が村を出る程度の時間稼ぎは出来ると思っていたのだろう。



____だが,現実は厳しかった。
父の放った閃光玉を白い犬の様な獣の部下が遮り巨大な其れは部下事,
父に向かって氷の弾丸を連射したんだ。


その小さな獣を貫通した氷の刃は父に降り注いだ。



ドスドスドスドス___


「グフッ!野郎___俺の握っていた道具の能力に感付いて……?
ありえねぇ…モンスターがそんな理知的な…」



ドサァ…


「グ____ウヴォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!」



父の装備していた強力な防御力を誇るはずのレウスXシリーズは見る影もなく
奴の凄まじさを表明する。
父は倒れこみもう助かる見込みの無いほどの血を流していた。




「はっはっはっはっは,悪いな…
俺が不甲斐ないばかりに若いお前等を護る事すら出来なくて………」


「嫌だ…僕は父さんに…」
「生きて欲しいってか?無茶……言うな。こんな____痛ェのは…始……めてなんだ」


「そんな事言わないでください…御父さん___」


「___悪いな…死神様のご到着だ」

ズン!

父は平伏し怪物が自らの肉体を食みに近付いてきても伝えたい事を言う為に身を上げて言った。
私は父に唯生きて欲しくて「生きて欲しい」と願った。
だが,願いなど叶うはすもない。何しろ,私達を食料としか思わない獣が目の前に居るのだから。




今度こそ死んだ___

そう思った瞬間,一振りの太刀が私とロッソ君を襲った巨大な獣の部下達に命中した。


「えっ?」


私は呆然としていた。



                                      ∞NEXT∞


NEXT⇒第十話「村との離別,そして新しい旅立ち」


〜ちょっとじゃれ合い〜

ギルス「えっと,ノーヴァさんって子供の頃僕っ子だったの?」
ノーヴァ「何か文句でも?」

ギルス「いや,以外だから…」
ノーヴァ「父が女の子の一人称は私よりもあたしよりも僕が正しいのだと言っていまして」
ギルス「ただの親父の欲望じゃねぇか?」

ノーヴァ「父を私は尊敬していました…」
ギルス「…………(汗」

ノーヴァ「父を悪く言う奴は許しません」


ガチャコン(ボーガン構える音)

ギルス「えっ?」
ノーヴァ「死ぬ前に言い残す事は?」

ギルス「童貞で死ぬのは嫌だあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


ドン…

ノーヴァ「下らない」

Re: モンハン Ep3 イヴァリス・ヴァスカビル コメ求む!! ( No.42 )
日時: 2010/06/27 21:32
名前: アビス (ID: 4K4kypxE)

ノーヴァの悲しい過去・・・本当に悲しいですね
しかし、そのロッソ君はいまどうしてるんでしょうね?もしかして、もういないとか?

Re: モンハン Ep3 イヴァリス・ヴァスカビル コメ求む!! ( No.43 )
日時: 2010/08/09 07:13
名前: 風 (ID: ZfyRgElQ)

アビス様へ
そうですねぇ…
寒村なので人も少ないし村人の顔皆知ってるから余計悲しい事でしょう(涙

ロッソ君は生きてるですがEp4へのネタバレになるので是以上は(汗

Re: モンハン Ep3 イヴァリス・ヴァスカビル コメ求む!! ( No.46 )
日時: 2010/09/09 16:28
名前: アビス (ID: U3CBWc3a)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

レッドやワルキューレでも手こずる相手・・・。どれだけ強いんだ、この狼野郎は!?ww

Re: モンハン Ep3 イヴァリス・ヴァスカビル コメ求む!! ( No.47 )
日時: 2010/09/11 10:58
名前: 風 (ID: 7a/rdtO6)

アビス様へ
そうですねぇ…取敢えず,MHFに出る狼野郎よかは強いと思ってくれて良いですvv
作中最後の方で戦うモンスターの位置づけですし…


MonsterHunter Ep3 イヴァリス・ヴァスカビル
第十話「村との離別,そして新しい旅立ち」
(ワルキューレ・ヴァズノーレン視点)

意味が分らなかった。
村に着いたかと思えば突然見た事もねぇような化け物共が居やがった。
そいつの総大将と思しき一際でかい奴はレウスXシリーズを着た
俺より確実に格上っぽい感じの戦士を踏み付けにしていた。
そして,餓鬼が二人取り残されている図式,訳が分らねぇ,
取敢えず分るのはコイツ等をのさばらせてたら踏みつけられているハンター同様に
餓鬼共も死ぬって事だ。奴等は俺とレッドの存在をまだ軽視している様子だった。

好機と見て俺は目の前の一頭を切り捨てボス犬に暫くこの村で狩りをするようになるだろうと
師匠に言われて十本ほど持ってきた太刀の一本を投げつける。
太刀は派手に奴の前足に刺さり込む。硬い甲羅じゃぁない…弾かれる事は無い。
俺はもう一本の太刀を構えうろたえる見慣れない犬みてぇなモンスターをなぎ払う。
状況が分らねぇが奴等の口から滴る血の量から考えるに奴等この村の民を何人も殺してる。
若しかしたら目の前に残るあの餓鬼共以外死んでるかも知れねぇ!!
焦燥感を抑え俺は冷静に奴等を処理しようと勤める。

「師兄…肩の力を抜いて,時間には抗えない。今更後悔しても遅い」
「分ってるよ………十分冷静なつもりだ」
「そうですか…師兄は敵の統率者らしき大型の奴をお願いします!私が他は引き受けます!」

「分った…気ぃ付けろ!」

「師兄も!」

ザッ!


焦る俺の心情を察したのかレッドの奴は俺に声を掛ける。
焦ってねぇなどど憎まれ口を叩きながらも焦燥感が合ったのは事実でアイツの言葉には感謝してる。
言葉を掛けられてなくても死にはしなかったろうが心が楽になった。

「さてと,懺悔しろ……万死に値する」

この頃のレッドの奴はあの日から力をつけ大剣二刀流を完全に習得している。
圧倒的な膂力と双剣なみの速度で取り巻きどもを蹴散らし奴との間に一本の道ができる。
俺は「縮歩」と呼ばれるこの地方で伝わる高速歩法で奴の懐へと入り込み突きを入れる。


バッ


『何!?』

然し,奴は肩を痛めているのにも拘らず俺の突きを華麗に回避する。
さらに次に繰り出した切り上げも最小限の回避でかわす。

「早い…強い!やっぱり,駄目なのか…」

眼鏡を掛けた餓鬼が戦慄いた声で言う。
強いハンターがやられた瞬間を見たんだろう…当然,恐怖と無力感に打ちひしがれてる筈だ。
苦渋の表情が見て取れる。近くにいる少女の方はと言うと生気すらない。
早く何とかコイツを倒して元気付けてやらねぇと……




「ガアアァァァァァァァ!!!」


ダン…

ブンブンブン…

「くそっ!連続噛み付きが……速ぇ!!」


他の大型モンスター……ティガレックスとかも使ってくる攻撃だが…
野郎,体の構造上速力が速い上に連続できて攻撃のチャンスがねぇ…
攻撃は確実に回避され俊足による連続攻撃,正直やり辛ぇ奴だった。
途中からレッドも駆けつけたが…喰らわせられたのはレッドが後ろをついて食わした
後ろ足への一撃だけで奴をこの場から引かせる程の攻撃は出来ていない。

正直,不利だった。
奴の見た目とはかけ離れた体力と速度・そして,取り巻きどもが居なくなって使い始めた…
広範囲に氷の雨を降らせる技や口を雪の中に入れて咆哮を発することにより
発動される雪の壁を使った奇襲…見慣れない上に厄介な戦法や
基本能力に俺達は翻弄されるしかなかった。



                               其の時だッタ————


ボゴォ


死んだと思われていたレウスXの男が動き出し狼野郎を見慣れない武器で殴り飛ばした。

「父さん…?」


どうやら女の餓鬼の親父らしい。
その一撃を喰らい奴は倒れこむ。俺は急いで奴に刺さった太刀を抜き取り一撃を入れようとする。
瞬間,また氷の雨が精製され其れを知らせるレッドの声が聞こえる。
俺は忌々しげに舌打ちをして退避した。奴は雪中に遁走し逃れた。
恐らくは俺達をあのまま相手にしても全く問題なく奴は倒しただろう。
唯,想定外の事が起こったのともう,満足していたから逃げただけなのだろう……
二人の命を何とか護れたと言う安心感より無力を恥じる気持ちで一杯だったのを覚えてる。
其の後奴の目撃情報は今までも何度か聞いてるが何れも取り逃がしたとか
ギルドナイト数人で捕獲に向ったが壊滅したとか奴の強さや賢さを示す情報ばかりだった。


「お父さん!」

「ハッハッハッハ…案外死ねない物だな人間ってのは」
「もう,喋らないでお父さん」


憔悴しきった風情の親父に少女は駆け寄り泣き出す。
ずっと涙を堪えて来たのか或いは辛過ぎる経験をして涙さえ枯れていたのか……
そんななか眼鏡の少年が俺たちの元に来る。

「あの………ギルドの要請でこの村に用心棒として来たハンターさん達ですよね?」
「あぁ,そうだが…」

レッドの奴が応対する。

「僕はロッソと申します。あちらの女の子はノーヴァ。
そして,レウスXシリーズの人はその父です。」
「そうかロッソ君。俺はゼクト…ゼクト・レッドニール,
傍に居る太刀使いはワルキューレ…ワルキューレ・ヴァズノーレンだ…
所であのモンスター達による村の被害は…」

レッドは少し挨拶を交すと直ぐに核心を少年に問う。
ロッソって餓鬼は黙り込む。
其処にノーヴァの親父の声が聞こえる。

「現状か?俺達以外皆死んださ……誰一人他には生きちゃ居ない」

予想はしていたが聞きたくない言葉だった。
額に手を当て俺は懺悔する。
丁度そんな所に師匠達が現れる。現状をレッドが説明すると師匠は嘆き雪原に倒れ込む。
トレミューラさんは生き残ってしまった少年と少女に憐憫の目を向ける。

「あんた達どうする気だい…こうなっちまった以上村は捨てるしかないよ?」
「そうだな………レルちゃんの居る街に行くか。あそこは知り合いも多いし…良い医者も…ゴホッ!」

「レル姉さん…元気かな?」
「さぁな…最近,手紙を遣さないから分らないな」

トレミューラさんの現実味のある問い,
こう言う悪夢の様な状況に直面すると人間どんな存在でも直ぐに
次の未来を築く事を考えるのは難しいものだ。それなのに目の前の男は直ぐに答えを出してきた。
タフな男だと思ったね…尊敬に値する存在だと思った。
受けた損傷は相当の物で実際喋るのも大変そうで是から山を降りるとなると厳しそうだが…
いや,本旨はそんな所じゃねぇ……

「今何て言った?」
「だから,知り合いの多い街へ行くって」

声を荒げる俺にトレミューラさんが言う。
俺はそうじゃなくて知り合いの例として上げた奴の名を聞いてるんだと問い質す。
街の名前は…年の頃は…レギオレルルと言う街の名,間違いなかった。


「どうしたんだ師兄?」
「レル………」

「まさか!?」

俺にとって片時も忘れた時のない名だ。
長い間狩りをしてきた。あいつとなら何処までもいけると思っていた。



         マハラ



                   レル


                                    レオ____



若気の至り………愚かさ,青かった過去が蘇る。
アイツの故郷を聞いたことなんてなかった。マハラの故郷は知って居たがそれは幼馴染ってだけで…
俺達は考えてみれば年月を長く暮らしはしたが___故郷についてとか話したことはなかった。
未来ばかり夢見ていたからか……急に何も知らなかったのだと思い知る。

「ゴホゴホッ…レルちゃんと……何か有ったのか?」

事情を知る師匠達は沈黙する。
俺は事実を告げた。
田舎には情報が入るのが遅い。
特にその村出身の1人の女ハンターが死んだ程度の情報は入る可能性は少ない。

「俺は彼女と組んでた……」
「組んでた?」


「ある狩りで突然現れたグラビモスから命辛々逃げたが…
逃げ切れる後一歩の所で死んだ…」

「アンタは生き延びたのか………」


「すまない……」


恐かった。
久しぶりの再開を心待ちにする姿…手紙が来ないんだと心配する姿…
此処の連中にアイツはこんなに愛されていたんだと思い知って……
独白するのが恐かった。
何で生きてるんだと非難の嵐が飛んで来そうで………恐かった。


だが,現実は違った。
目の前の深い傷を負った戦士は思ったよりずっと静かで悟った様な声で言うんだ。


「そうか………仲間を失ったのか…辛かったな」
「えっ?」

「蔑まれた方が楽か?そうだろうな……良くも1人だけのうのうと生き延びやがって…
そういう気持ちもある。だがよ…だが,生き延びた仲間は死んだ仲間の意思を引き継ぐことが出来る」

「えっ?レル姉ちゃん…死んじゃったの?」
「…………そんな」

俺は唯静かに男の言葉に耳を傾けた。
あの当時のノーヴァの絶望を移す瞳は矢の様に俺の心臓に突き刺さった。
永遠に拭えない心の傷だ。だが,其れと同時にあの時俺には一つの大きな目標が出来た。
レルの遺志を継ぐこと…そして,ノーヴァの父カリキュリーの約束を護ることだ。


       ———−ナァ,俺は多分,山を下りきル前に死ヌ

  


                           だかラ娘ヲ…ノーヴァヲ頼む————


「お父さん……?えっ!?そんな…」
「すまない…」
「お父さんは死んでないよ……死んで」

「受け入れるんだ!」


そう言って男は二度と言葉を発さなかった。
娘であるノーヴァには何も言わず唯,俺に命を託して逝った。
俺は,其の後ノーヴァを人外の者達に引き入れ俺の弟子にする事を決めた。
思い出す…
事切れたあの人の前で何度も「死んでない」と言って疑わないノーヴァの姿。
其れを止めようとするトレミューラさんも悲しそうな顔しててさ……


それから一日後,俺達はカリキュリーさんが最も村の中で好んでいたと言う場所に
墓石を立てこの村を後にした。
ロッソ君は「錬金術師レギオレルルの街:レギオレルル」で1人別れた。

「では,僕は此処で…」
「あぁ,気をつけてな…街は良い人ばかりじゃ無いからな…相手を簡単に信じるなよ」
「アンタみたいな他人を直ぐ信じる奴に言われたら終わりだな」

「一々うっさいんだよトレミューラは!」

師匠が労いと注意の言葉を掛ける。
其れに対してトレミューラさんがお前が言うなと俺も思った事を代弁するように言う。
其の後,お金の使い方だの困った時の対策だの色々細かくトレミューラさんが教えていた。


「そうだ……皆さん」
「何だ?」


「ノーヴァの事宜しくお願いします!」

別れて以来彼は其処でハンターの役に立つ為にハンターのための武器を造る
職人兼モンスターの生態調査を行う為野に出る研究者ハンターになると言って別れた。
以来,順調に其の卓越した才能を発揮し戦士としてそして,研究者として名を馳せている。
ノーヴァの奴はと言うと道中殆ど口もあけず何も喋ることはなかった。
ロッソ君と別れた時も「さよなら」とも発さず唯ダリスヴェンドへの道中沈黙していた。


そんな中,彼女が口を開いたのはダリスヴェンドの街の明りが見える夜だった。



「僕は絶対に奴を狩る……父の敵を討つ」


                                _____絶対ニ



そう言うアイツの目には復習の炎が滾っていた。

                                 ∞END∞


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