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戦国BASARA弐【月夜の歌姫〜罪無き花〜】
日時: 2010/08/18 12:58
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: UFZXYiMQ)
参照: http://yaplog.jp/000331/

初めての人は初めまして。
知っている人ならこんにちは。
今回、2本目の戦国BASARAシリーズを書き上げますターフと言います。
今回は頑張って悔いの残らないよう精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします!
ちなみに、この小説は日曜日に放送される「戦国BASARA弐」を主にしてやります。
少し変わる所がありますが、そこは少し理解してくれればこちらは嬉しいです。
長い話の場合は、「PART5」までにします。
まずは、題名にある「月夜の歌姫」で、この時代の鍵である主人公設定から。(追記で、「所属が無い忍」の設定追加)


★主人公設定☆

名前:「旋風 如月」(つむじかぜ きさらぎ)

性別:「女」

容姿:「黒髪で少し髪が長い為、後ろ髪を結んでいる。
瞳の色は綺麗な緑色」

性格:「平和主義、涙もろい」

その他の詳細:「伊達軍に所属する忍なのだが、本当は伝説とされる“月夜の歌姫”。
伊達軍の総大将である政宗にさえそれを教えていないが、彼女の幼馴染であった竹中半兵衛によりバレる。
政宗は彼女が好きらしく、いつも一緒にさせている。
出身は元は豊臣な為、竹中半兵衛に追われている」

属性:「水、音、風」

武器:「主には日本刀だが、携帯用にクナイ・鞭・笛を所持」

サンプルボイス☆:
「私は、政宗が思った方向に行く」
「は…——半兵衛?!」
「何で…何で関係ない人達が…っ!」
「私は…もう、政宗の所に戻れないんだよっ!」


☆所属の無い忍設定★

名前:「滝崎 雷」(たきさき らい)

性別:「男」

容姿:「紫色の少しボサボサ髪。
瞳の色は髪色と同じ紫」

性格:「冷静冷虐的、少し天然」

その他の詳細:「どこの軍にも所属しない珍しい忍。
戦国時代の中で一番有意義に過ごしては暗殺を繰り返す。
裏の伝説の忍として名は高い。
暗殺、戦はいつも狐の仮面をして素顔を隠す。
この頃は、豊臣軍に対して一人で挑むと言う事もある」

属性:「闇、火、雷、土」

武器:「主には鎌っぽい刀を所持。
全ての武器は楽々と自分の物にするほど上手い」

サンプルボイス☆:
「あんたさぁ…——俺にやられちゃうんだよ?」
「へぇ…頭良いんだね」
「この世はさぁ…——戦と言う快楽が俺を誘惑するんだよね」
「俺が憎いなら強くなったら?」

☆設定☆
1.主人公設定 >>0
2.所属が無い忍設定 >>0

★鑑定結果・お知らせ書物★
1.鑑定結果 >>16
2.お知らせ >>64

☆目次☆
1.第0話 〜乱世、再来〜 >>2
2.第1話 〜川中島 PART1〜 >>5
  第1話 〜川中島 PART2〜 >>6
  第1話 〜川中島 PART3〜 >>9
  第1話 〜川中島 PART4〜 >>10
  第1話 〜川中島 PART5〜 >>12
3.第2話 〜企み、正体 PART1〜 >>14
  第2話 〜企み、正体 PART2〜 >>20
  第2話 〜企み、正体 PART3〜 >>25
  第2話 〜企み、正体 PART4〜 >>41
  第2.5話 〜Are you…?〜   >>42
  第2話 〜企み、正体 PART5〜 >>49
4.第3話 〜血族の戦い、竜は地に落ちて… PART1〜 >>69

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Re: 戦国BASARA弐【月夜の歌姫〜罪無き花〜】 ( No.8 )
日時: 2010/07/20 16:51
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 8keOW9sU)
参照: http://yaplog.jp/000331/

奈絡>うん、進んだよ♪
続き、頑張るね!

Re: 戦国BASARA弐【月夜の歌姫〜罪無き花〜】 ( No.9 )
日時: 2010/07/21 18:00
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 8keOW9sU)
参照: http://yaplog.jp/000331/

第1話 〜川中島 PART3〜

「ぐぁっ!」

武田軍、上杉軍の兵達に矢が刺さる。
それは一人一人とまるで…——逆鱗に触れてしまった罪のように。
信玄は微動せず、謙信は軽く馬を動かし避ける。
兵達の悲鳴と赤い血を聞いた如月は涙を流した。

「やっ…!嫌っ…!嫌ぁっ…!」
「如月様っ!」

行き成り怯え叫びだした如月に気づいた小十郎は近づく。
如月は頭を抱えうずくまった。

「嫌っ…!嫌よっ…!」

その光景を見続けられない如月は、あの頃の光景を思い出していた。
自分では罪無き花のように思っていた。
だが本当は…——罪のある棘の薔薇。

「フフ…如月は、あの頃を思い出しているそうだね」
「…我には関係ない。ただ——あやつは我の願いの為に必要な人材だぞ、半兵衛よ」
「分っているよ、秀吉。僕だってちゃんと考えはあるからね」

少し笑みを漏らした。
政宗達は少し唖然としている。

「うっ…」

政宗にやられた幸村は目を覚ました。
すると、秀吉が力強く一歩進んだ後止まる。

「うんぬぉわ!」

止まった後、力強く腕を上げ雲行きが怪しかった雲が秀吉の真上だけ明るくなった。
その芸当に、信玄も謙信も唖然とし驚く。
政宗は突っ立って、秀吉を睨んでいた。
小十郎は如月が少し叫ぶのを止めたのを見据え、部下に目線で命令した。
部下の三人位かは頷いて、少し如月の近くに馬を歩ませる。
秀吉は、見据えた後腕を下ろし大きく声を発した。

「我が名は豊臣秀吉。我の前に屈し、我の下で一つとなれ!強き兵として、この国を止めんが為に」

その台詞を聞いた政宗は、前へと出る。

「新参者にしちゃあ、結構なPerformanceだな。だが、どうも——Coolじゃねぇ」

バチバチと電気を溜めているような感じの音が、政宗の六爪流から聞こえた。
政宗は相当怒っているのだ。
行き成りの…——楽しみを取られて。
半兵衛は政宗を見て口を開く。

「伊達政宗君、か…。やはりね」

少し予想していたような感じの雰囲気を漂わせた。
その政宗の後姿を見つめていた幸村は、気力の無い声を吐き出す。

「政宗…ど、の…」

力尽きたせいか、途中途中ぼやけてかすむ。
ササッと、幸村の援軍の真田忍隊が現れる。

「あ〜あ、派手にやられちまって」

迷彩柄の忍、猿飛佐助は雇い主である幸村にため息を付いた。
真田忍隊の部下二人に目線で命令し、肩を貸す。
少し激痛が走ったのか、幸村は少し呻き声を出した。
佐助は様子を見て言う。

「さて、どう切り抜けますかねぇ?」

その言葉を吐いた佐助に小十郎は近づく。

「…片倉の旦那」

小十郎は政宗の後姿を見続ける。
見続けた後、佐助を見て言った。

「猿飛、伝令を頼む」

———…

「我に従え。従わぬ者には容赦せぬ」
「Ben Louve.喧嘩なら買ってやるぜ。竜の鱗の一枚も剥がせりゃ——あんたの言う事を聞いてやるよ!」

政宗は自分の刀を秀吉に差し向ける。
秀吉は政宗を睨んだ。

「分を弁えろ、小僧よ。己の器を思い知るか」

秀吉の言葉に、政宗は覚悟の目を光らせた。

「…上等だ。久しぶりに虫踏みらすほど気にいらねぇ」
「政宗様っ!」

小十郎は即座に政宗の近くに行き構える。
近くに来た小十郎に政宗は返す。

「小十郎、手出しすんなよ?」

だが、小十郎は聞かずに後ろの方へと少し見る。
武田信玄の下には佐助、謙信の下にはかすがが小十郎の伝言を伝えた。
双方は、理解した模様で小十郎の方へと見る。
小十郎は少し見た後、前を向いた。

「貴台の名称甲斐の虎、越後の軍神、そして奥州の独眼竜…。少し勿体無いけど、潰すしかなさそうだ」

少し苦笑したように半兵衛は呟いた。
秀吉は表情を一つも変えずに言う。

「構わん、我らが欲するのは——兵のみ」
「——奥州筆頭伊達政宗、推して参る!」

自分の刀を構え、政宗は秀吉狙いで跳んだ。

Re: 戦国BASARA弐【月夜の歌姫〜罪無き花〜】 ( No.10 )
日時: 2010/07/23 15:48
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 8keOW9sU)
参照: http://yaplog.jp/000331/

第1話 〜川中島 PART4〜
政宗が跳んだ後、小十郎は後を追うように跳ぶ。
跳んで来た政宗達を見た秀吉は、グッと拳を握って気を溜め放つ。
政宗と小十郎はその拳を避けた。
ただの風圧だけでも、地面の砂埃が舞う。
政宗と小十郎は着地した。
政宗は小十郎が追って来たのに驚き声の声を上げる。

「小十郎!」

政宗の言葉を聞いた小十郎は即座に返す。

「政宗様っ、相手は二人。この小十郎に加勢のお許しをっ!」
「…All right.仮面の男は任せたぜ」

政宗は承諾した後、少し笑みをし秀吉の方を見る。
秀吉は後姿を晒している。
政宗はその後ろを付く為、走って跳んだ。
小十郎は政宗を見た後、半兵衛を見て刀を取った。
政宗は素早く雷を発生した刀で攻撃するが、秀吉にガードされる。
秀吉は攻撃の合間に、吹き飛ばす。

「おわっ!」

政宗は吹き飛ばされたが、ズザァっと足で踏ん張った。

「くっ…!」

あまり吹き飛ばされない政宗は少し驚きの表情だ。
秀吉は構えた。
隣では小十郎と半兵衛が戦っている。
どちらも互いに攻撃のように見えるが、攻撃の間にガードもしていた。
ガキンッと音や火花が飛び散る。
そして、互い刀で押し合う。

「…ぐっ!」

少し小十郎は力押しな為、手に力を入れてから少し余所見をする。
そうした後、互いに弾き半兵衛は即座に振るった。
だが、小十郎は一足早く跳ぶ為空振り。
半兵衛は何かに違和感を覚えた。

「——はっ!」

さっきまで気にしていなかったが、下にいる武田軍と上杉軍、伊達軍が…——動いていた。

「如月様、行きましょう!」
「——…半兵…衛」

如月は半兵衛を少し見て名前を呟いた。
半兵衛はただ見た後、後ろを振り向く。

「Wall Dance!!」

六爪流を操って雷の牽制を出す。
秀吉は溜めた拳で叩く。

「砕けろっ!!」

叩かれた地面がまるで生き物のように、牽制技に突っ込む。
その二つの技がぶつかる前に、小十郎は雷を纏い刀を振る。

「うおぉぉっ!!」

政宗と同じ牽制技を出す。
三つの技は力が強く、しかも光が強い。

「くっ…!」

政宗は風圧を受けて少し膝を付いたが、また立ち上がる。

「政宗様っ!この機に、我らも引きましょう!」
「——はぁ?」

小十郎の言葉に政宗は反応した。
一瞬自分の聞き間違いなのかと思う政宗。
だが、小十郎の言葉を間違えるなどありえない。

「はぁ…!」

下を見ると、豊臣兵が光でやられている間に武田軍と上杉軍は行動を開始。
素早く行動をする。

「Shit…!」

素早く政宗と小十郎は移動して馬に乗り込む。

「HA!」

伊達軍も政宗を先頭とし移動した。
それを追おうとする兵もいたが、半兵衛が言う。

「追わなくて良い」

その言葉で半兵衛を見るように向く。
秀吉はもう歩き出す。
半兵衛も追おうとするが、さっきの行動の違和感を作った——小十郎に少し気にした。

「…なるほどね。…彼が政宗君を」

半兵衛は笑みを漏らし帰る。
明るかった秀吉がいた場所は、居なくなったのと同時に雲行きが悪くなる。

———…

「——っ!」

もう日が夕暮れとなる時、慶次はやっと川中島に着く。
だが、もう川中島には…——古き友人も川中島で戦っていた武将の姿が無い。
その代わり、戦でやられた兵達の遺体がものの痛さを残していた。

「俺って奴は、また肝心な時に間に合わずかよっ!」

慶次はギリッと歯音を立てた。
肩に乗っていた猿「夢吉」は心配するような声を漏らした。
馬から下りて、三歩位進み夕暮れに向かって古き友人の名前を呟く。

「——秀吉…っ!」

呟いた後、左手で首にかけていたお守りを掴み空を見上げる。

「お前…っ!」

時は群雄割拠の戦国時代。
だが、慶次にとっては戦国時代の場合ではなかった。

Re: 戦国BASARA弐【月夜の歌姫〜罪無き花〜】 ( No.11 )
日時: 2010/07/23 17:29
名前: リン (ID: XZqXnkia)

ターフさん> 私もBASARA大好きです
       応援してます。頑張ってください!

Re: 戦国BASARA弐【月夜の歌姫〜罪無き花〜】 ( No.12 )
日時: 2010/07/23 17:39
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 8keOW9sU)
参照: http://yaplog.jp/000331/

第1話 〜川中島 PART5〜
慶次は川中島を後にし、加賀へと帰る。
加賀には前田利家とまつと言う、いわゆる叔父叔母が治めている。
慶次はその叔父叔母の家の者であるが、いつもフラフラといなくなる。
その姿からなのか、いつからか「前田の風来坊」と言われた。
丁度、帰ってきた時にはまつが夕餉を作った後だったので利家がいる部屋の畳に座った。
御膳に並ぶのは、自分の好きな夕餉。
まつはきちんと順番に置いていった。
利家はその夕餉に目を輝かす。
その利家に、慶次は口を開いた。

「どうして豊臣なんかに付いたんだ、利」

慶次の言葉に利家は反応して、真面目な顔へ変わる。
慶次は利家の顔を真剣に真正面で見た。

「今日で噂を聞きつけて、てっきり川中島にいるのだと大慌てで駆けつけたんだ。もし、あの亡骸の中に二人がいたら、俺は…」

グッと正座に手をやった右手を軽く握る。
夢吉は慶次に向けて不安そうな顔をした。
慶次は少し悔やんでいる顔をする。
まつは御膳に全て乗せた後、二人が見えるように正座をし直した。
利家は少し黙っていたが、口を開いて話す。

「…秀吉殿に共感したのだ」
「——…!」

慶次は少し驚いた。
利家は何も表情を変えずに続けて言う。

「日の本は、弱き国となってしまった。…天下不風を掲げた織田信長様によって」

利家は前に仕官していた第六天魔王——織田信長の姿を思い返していた。
織田信長は凄まじい力の持ち主で歯向かう者は誰としても逃さず排除する。
その織田信長に利家は幼き頃から仕官をしていた。
最初はなんとも思わなかったが、今となっては利家は自分を悔やんでいた。

「…そこには、我々もいた。豊臣は日の本を強く豊かにしようとしている。国同士が争いあうのではなく、皆が一つとなって頑張ろうと言うのだ」

話を聞いていた慶次は、切なく悲しい顔をする。
彼は、本当は秀吉がそう思っているのではないと知っている。
本当は…——南蛮みたいな外国とこの日の本の兵比べだ。
兵比べと言っても、ただ兵を比べるのではなく——自分の国として他の国へ戦を仕掛けようとしているのだ。
慶次の表情を見た利家は、少しため息を付きそうな声で言う。

「お前の帰りを待っていた」
「——えっ…?」

慶次は一瞬聞き間違いだと思っていた。
だが、利家の表情を見て聞き間違いではないらしい。
利家は繋ぐように言う。

「力を貸してくれ、慶次。お前は秀吉殿との旧知の仲、親友であろう」
「…昔の事だよ」

慶次は御膳のふちに指でスッと拭く。

「…いつかこんな日が来るんじゃないかと思っていた。…けど、利がそんな事言うなんて思わなかったよ」

慶次はそう言った後、近くにいるまつに聞く。

「まつ姉ちゃんは…それでいいのかい?日の本を強くするだって、今秀吉がやっている事は…」
「中立を貫く道もあったでしょう」

まつは鍋の蓋を取り、閉める。

「けれど、犬千代様は潔しとしなかったのです」
「利が決めた事には従うって事かい…?」

慶次はまつにそう問いた。
まつは慶次を見るように少し移動する。
移動を終えた後、強く慶次に言った。

「それが…——武門の妻のあるべき姿」

その姿を慶次は黙って見た。
利家はその慶次を見た後話した。

「秀吉殿は、愛する人を失っても悲しみに挫ける事無く一途な志を胸に…。某とて、もしもまつを…」

利家はそう言った後、少し悲しい顔をする。
言葉を続けようとし、少し大きな声で続ける。

「秀吉殿はまつを失くした某だ!」

グッと慶次は拳を作った。
慶次の様子や利家の様子を見たまつは少し心配をする。

「…犬千代様」
「慶次、分ってくれ!——あっ…」

慶次は利家の言葉を聞いて理解し、その場に立つ。
まつは慶次が何処かに行くのだと察した。

「あ、どこに行くのです慶次。せめて夕餉を食べて行きなさい。貴方の好きな物ばかり作ったのですよ」

慶次は一瞬目を瞑った後、少しだけ笑った。
肩に乗った夢吉の首を撫でる。

「食いたかったけど、また今度にするよ」

また笑うが、それはまつにも利家にも分る苦みがある笑顔。

「…慶次」

慶次は部屋から出ようとしたが、襖の前で止まる。

「…利、豊臣は次に何処を攻めるんだ?」

利家は、少し面目なさそうに返した。

「それは…——言えん」
「…フッ、そりゃそうだ」

慶次はそう言葉を残した後、加賀から出て行った。


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