二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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心霊探偵八雲×名探偵コナン 呪われたphantom doll
日時: 2010/08/03 23:35
名前: 慧智瑠 (ID: acQ6X1OT)

初めまして、慧智瑠エチルと言います。
この小説は心霊探偵八雲と名探偵コナンのコラボ小説です。
原作を知らない方は、是非読んでみて下さい。
ということで、敢えてキャラ紹介はしません。

〜注意〜
・内容はあまり明るい物ではありません。
・原作のイメージと少し違うかもしれません。その時は助言頂けると嬉しいです。
・更新は不定期です。
・コメントを残して行って下さるとうれしいです。

あとは、ネット上のマナーをわきまえましょう。
下手ですが、楽しんで行って下されば本望です。

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Re: 心霊探偵八雲×名探偵コナン 呪われたphantom doll ( No.2 )
日時: 2010/08/04 19:40
名前: 慧智瑠 (ID: acQ6X1OT)

—1章— 闇に潜みし忘霊


「八雲君、いる?」
私は勢いよく、八雲が住処にしている『映画研究同好会』の部室のドアを開けた。
「なんだ、君か。」
八雲は腕に頭を乗せ、眠そうな目をしながらも視線を上げた。いつもより機嫌が悪そうだ。
「まさかとは思うが、またトラブルか?それなら御免だ。」
「ううん、今日はただ様子見に来ただけ。」
そう言うと、八雲はもたげた頭を再び腕の上におき、溜息を一つ吐いた。
「暇つぶしに来たんだったら、生憎だが扇風機が壊れて、しかも窓が壊れて開かなくなった。」
つまり、部屋が暑い為に機嫌がいつもより数倍も悪いと言う訳か。
「なるほど……で、扇風機は買えそう?」
「……当分無理だ。」
これから夏本番だと言うのに、扇風機どころか窓も開かないとは……
「最悪ね……。」
「全くだよ……。」
蝉が、更に暑さを増さんとばかりに鳴き立てる。
その時、扉をノックする小さな音がした。

一旦切ります。

Re: 心霊探偵八雲×名探偵コナン 呪われたphantom doll ( No.3 )
日時: 2010/08/05 20:29
名前: 慧智瑠 (ID: acQ6X1OT)

「開いてますよ。」
八雲が気怠そうに返事をすると、ゆっくりと扉が開いた。
「あの……失礼ですが、斉藤八雲さんでしょうか?」
「そうですよ。」
安堵の声とともに、綺麗な女性が部屋に入ってきた。
背が高く色白で、長い黒髪が印象的だった。顔は端整で凛々しい目付きをしていた。
でも、今は悩みがあるらしく曇った表情をしている。
「名前は?」
「私は暁月陽菜乃と申します。所属は応用生物科学部……」
「名前だけで結構です。で、用件は?」
八雲が面倒くさそうに、陽菜乃の自己紹介を打ち切った。
「実は……私の実家に蔵があるのですが、そこに幽霊がいるみたいなんです。」
そう言うと、持っていた鞄から一枚の写真を取り出し、八雲に手渡した。
「……やけに画像が粗いですね。」
「ケータイで撮った写真を引き伸ばした物なので……すみません。」
だが私は写真が八雲の手に渡ってしまって見られないので、ケータイを借りる事にした。
「暁月さん、ケータイの写真を見せていただいても良いですか?」
「えぇ、構いませんよ。」
鞄からシンプルな白いケータイを取り出し、操作してから差し出してくれた。
「これが私の撮った写真です。中心にぼんやりと見知らぬ女の子が映っているんです。」
確かに、薄暗い物置みたいな所を背景に、可愛らしい着物を着た幼い少女がぼんやりと映っていた。
でも、やけに白く霞んでいて、かなり見づらい。
「心霊写真、と言う事か……。」
「八雲君、これって本物?」
八雲の傍に寄っていき小声で尋ねてみたが無視され、話を進められてしまった。
「これは作り物ではないですよね?」
「……何故ですか?」
唐突の質問に、陽菜乃さんが戸惑いを見せた。
「いえ、冷かしなら御免ですから。」
「つまり、私を信用していないと?」
「そうは言っていません、依頼はちゃんと果たしますよ、お金さえ払ってくれるならね。」
「おいくらですか?」
暫く宙を睨んでいたが、僅かに頷くと口を開いた。
「……五万円、ですかね。」
「分かりました……あっ、あとこの事は内密にお願いできますか?」
「内密……?」
「お願いします。」
ペコリと頭を下げると、財布から五万円を取り出し、八雲に手渡した。
「……良く分かりませんが、やってみましょう。」

Re: 心霊探偵八雲×名探偵コナン 呪われたphantom doll ( No.4 )
日時: 2010/08/06 22:00
名前: 慧智瑠 (ID: acQ6X1OT)

「……良く分かりませんが、やってみましょう。」
「ありがとうございます、では私に付いてきて下さい。」
大学を出て道を何度も曲がると、木の鬱蒼と茂った見知らぬ道が現れた。
私有地なのだろうか、人通りが全くない。
「あっ、お地蔵さんが三体いる!」
私が歓声を上げると、八雲に冷たい目線を送られた。
「君はその騒がしい口を閉じていられないのか?」
「何よ、喋るなってこと?」
「分かってるなら黙っていてくれ。」
「うるさい……って、あっ!陽菜乃さん、待って下さいよ!!」
かなり先を歩いていた陽菜乃が、ハッと顔を上げ振り返った。
「あっ、すみませんでした。」
「あの……体調でも悪いんですか?」
「いえ……私は大丈夫ですよ。あっ、あの向こうに見えるのが件の蔵です。」
陽菜乃の指差す方向を見ると、かなり巨大な蔵が、木立の中で異様な存在感を放っていた。
「……かなり古めかしい蔵ですね。」
八雲の呟きに、陽菜乃が江戸時代に作られたものだと注釈を入れる。
「では、蔵の扉は開けておきますので、終わり次第この道の向こうにある、母屋に来て下さい。」
そう言い終え、母屋に向かおうとした陽菜乃を、八雲が引きとめた。
「すみません、一つ質問していいですか?」
「まだ私を疑っているんですか?」
八雲が珍しく、相手の顔を見て話し始めた。
「あなたは、普段からこの蔵を出入りしていますか?」
「いいえ。」
「なら、何故その日に蔵に行こうと思ったのですか?」
「その日は蔵を換気しようと窓を開けていたんですが、近所の子が飛ばしたボールが、蔵の中に入ってしまったんです。
それを私が取ってあげたんですが、その時ケータイを落としてしまって、ボールを渡してから、ケータイを拾いに行ったんです。
そうしたら、何か気配を感じて……誰かいるのか確認しようと思ったんです。
でも蔵の中は暗かったので、照明代わりにカメラのフラッシュ機能を使おうと思い、写真を撮ったんです。」
「その時怖いとは思わなかったのですか?」
「……少しだけ、怖かったです。」
「そうですか、ありがとうございました。」
そう言うと、さっさと蔵の中に引っ込んでしまった。
「あっ、八雲君待ってよっ!」
「あの、あなたは?」
「あっ、私は晴香って言います。八雲君の……助手です!」
「そうですか……ありがとう。」

一旦切ります。何か長さバラバラかな?

Re: 心霊探偵八雲×名探偵コナン 呪われたphantom doll ( No.5 )
日時: 2010/08/06 22:34
名前: dr (ID: 18vru4k2)

どうも〜 来て見ました!
いやはやなんとも…レベルが高いですな…
すごい大人っぽい?と言うか完成度高いと言うか…見習いたいものですな。はっはっは…(?)
更新、楽しみにしてます!頑張って下さい!

Re: 心霊探偵八雲×名探偵コナン 呪われたphantom doll ( No.6 )
日時: 2010/08/06 22:51
名前: 慧智瑠 (ID: acQ6X1OT)

>>drさん

……レベル?んなもんないですよ。(笑)
敢えて言うならマイナス100レベルですwww
大人じゃないです、餓鬼です。餓鬼なんです。(大事な事なので(ry)
いい子はこんなの、見習っちゃだめですよ!(汗)
訪問ありがとうです♪こんな駄文で良ければまた来て下さい☆


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