二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 心霊探偵八雲×名探偵コナン 呪われたphantom doll
- 日時: 2010/08/03 23:35
- 名前: 慧智瑠 (ID: acQ6X1OT)
初めまして、慧智瑠と言います。
この小説は心霊探偵八雲と名探偵コナンのコラボ小説です。
原作を知らない方は、是非読んでみて下さい。
ということで、敢えてキャラ紹介はしません。
〜注意〜
・内容はあまり明るい物ではありません。
・原作のイメージと少し違うかもしれません。その時は助言頂けると嬉しいです。
・更新は不定期です。
・コメントを残して行って下さるとうれしいです。
あとは、ネット上のマナーをわきまえましょう。
下手ですが、楽しんで行って下されば本望です。
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- Re: 心霊探偵八雲×名探偵コナン 呪われたphantom doll ( No.1 )
- 日時: 2010/08/03 23:38
- 名前: 慧智瑠 (ID: acQ6X1OT)
—序章— 影背負いし日本人形
時は江戸、徳川公のお城の城下町に、一人の有名な日本人形師がありました。
名は暁月市右衛門と言い、とても可愛らしい人形を何体も作り上げては、何人もの金持ちに売っていきました。
それでも人形師は質素に慎ましく、奥方と共に暮らし続けました。
しかし幸せは長く続きませんでした、身籠った奥さんは娘のお雛を産むと直ぐに亡くなってしまったのです。
更に娘のお雛も三、四歳の頃に川で溺れ、死んだのでした。
それを悲しんだ忠之助は、お雛に良く似た美しい人形を作り、いつも大事に持ち歩いていました。
やがて時が経ち、忠之助は隠居となりました。
親族の物たちが、自分の成した財産を狙っている事を薄々感じて、無欲な彼はこの財産を少々疎ましく感じておりました。
そんなある日、もう老齢だった忠之助は、『もう自分は長くは生きられまい。』と思い、
一晩姿を消した後、親族の者を呼んで一体の人形を渡しました。
それは彼がとても大事にしていた、お雛の人形でした。
「わしの財産は全て隠した、どうしてもそれらが欲しいなら、この財産への手掛かりとなる人形をやろう。この人形を後生大事にしているが良かろう。」
そう言い残し、彼はどこかに姿を消してしまいました。
その後何人もの子孫が人形の謎に挑みましたが、誰も解けた者はおりませんでした。
それどころか子孫たちは皆何処かへ消え失せ、何年か後に骸となって発見されるのでした。
子孫達は『これは先祖の人形師の呪い人形だ。』と考え、一般市民に売り渡しました。
市民達に売り渡されてから暫くは、誰も財宝を探そうとせず、何も起きませんでした。
しかしある資産家は、人形を買い取ると早速財宝を探し始めました。
数日後、彼は息も絶え絶えに帰ってくると、手に持った小判を放り投げ、狂ったように叫びました。「あの人形には係わるな!係われば呪い殺されるぞ!!」と。
その後、彼はうわ言のような物を呟きながら、呆気なく死んでしまいました。
この事が世間に知れ渡ると、この人形は暁月家に返され、人形は時の闇に隠されてしまいました。
ある男に渡る、その日までは……。
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