二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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爆想サザエさん
日時: 2011/05/03 11:42
名前: ACT (ID: 91b.B1tZ)

クリックありがとうございます。
国民的アニメサザエさんの2次小説です。
ダークな雰囲気になるのでそこは分かっておいてください。
グロありです。
では楽しんでください。

目次
>>1 プロローグ  
>>2 1       >>57 11
>>6 2       >>61 12
>>7 3        >>67 13
>>8 4       >>74 14
>>9 5       >>73 15
>>11 6       >>81 16
>>18 7       >>90 17
>>25 8       >>95 18
>>33 9       >>104 19
>>43 10      >>122 20



>>125 21     >>205 31
>>132 22     >>208 32
>>136 23【波平】 >>211 33
>>139 24【マスオ】>>216 34
>>157 25【タラオ】>>218 35
>>166 26     >>221 36
>>173 27     >>226 37
>>187 28
>>194 29
>>204 30

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Re: 爆想サザエさん ( No.8 )
日時: 2010/09/12 12:14
名前: ACT (ID: c7NU3l3g)



 とあるホテルの一室。そこにフグ田マスオはいた。彼はベットの上で空虚な天井を見上げている。その隣には何故か気持ち良さそうに眠る女。そんな彼女を見てマスオはため息を吐くのであった。
 昨日も家に帰っていない。昔はそんなことなかったのだが今は1週間に1回くらいのペースでそのようなことがある。
 率直に言って、マスオは浮気をしている。
 お世辞にも美人とは言えない彼女と関係を持ったのは2年前。ワカメがフネに殺された事件からだ。会社から冷たい目を向けられていたマスオはなんとなくという気持ちで浮気をしてしまった。その相手というのが問題だ。たらこ唇で社内でも有名な同僚のアナゴという男の妻なのだ。
 アナゴにはバレてはいないと思うが、妻のサザエにはとっくにバレているのかもしれない。昔から勘のいい女だ。今バレていなくてもいずれはバレるだろう。そう思い、また深いため息を吐く。
 時計を見るともうじき8時。そろそろ勤務している海山商事に行かなければならない。ベットの横に置いてある愛用のメガネをかけ、すやすや寝ている彼女を起こさないようにそっとホテルを後にした。


 もう何年この電車に乗っているだろう。
 波平と乗らなくなったのはいつ頃からだろう。
 そんなことを考えながら電車に揺られるマスオ。
 波平は2年前にリストラ。ちゃんと働いているのは磯野家で彼だけとなった。リストラにならないようにしっかり働かなければいけないという重圧が重すぎた。そのせいでここ最近からだの調子がおかしい。
 ため息の数も昔と比べられないほど多くなってきた。
 これから僕はどうすればいいのだろう。
 憂鬱なマスオであった。


Re: 爆想サザエさん ( No.9 )
日時: 2010/09/12 17:18
名前: ACT (ID: HQL6T6.Y)



「ただいま、帰ったぞ〜」

 玄関で呼んだが返事はない。昔は「お父さーん」とカツオ達が迎えてくれたものだ。しんみりとした気持ちになる。彼、磯野家の主、磯野波平は長年務めてきた山川商事をリストラされた。不況のあおりという理由もあるが一番の理由は、フネとワカメの死であろう。そのせいで仕事中でもボーっとすることが多くなり、仕事が手に付かなくなった。そしてリストラである。
 不幸なことが立て続けに起こった為か、大事に育ててきた頭のてっぺんにある一本の毛も無くなってしまい、頭は焼け野原のようにつるっぱげだ。これに関しては泣きたくなる思いの波平。
 結局一人で居間に来たがそこにはサザエしかいなかった。ボーっとテレビを観ている。カツオはまた帰ってきていないようだ。

「サザエ、飯」
「あっ作るの忘れてた。ごめんごめん」

 すっとぼけたような顔でサザエが言う。

 昔なら、「忘れただと、ごめんで済むものか、この馬鹿が!」と言うだろうが今の波平にはそんな元気残っていない。そうか、とだけ言うと寝室へ向かった。ここ最近サザエの様子がおかしい。先程のようなことが何度もある。やはりあの事件の影響なのだろうか。
 波平も事件の影響というものがある。それはギャンブルだ。今日もパチンコに行ってきたばかりだ。金は10年前から高級盆栽を買うために貯めておいたもので補っている。しかし数カ月前から底を尽きたため、ある所から借金をしている。それがとてつもない額になってきている事に波平はまだ気づかない。
 止めたいが、次こそは勝てると思ってしまうのでなかなか止められない。儲かった時の快感が忘れなれないのだ。典型的な破滅タイプである。
 寝室に着いた彼は自分で布団を敷くとそこに寝そべった。
 自分もいずれはフネのようになってしまうのか、と極度の不安に駆られる波平であった。
 


Re: 爆想サザエさん ( No.10 )
日時: 2010/09/12 17:29
名前: ACT (ID: HQL6T6.Y)

ゆきさんコメありがとうございます。

5更新しました。

Re: 爆想サザエさん ( No.11 )
日時: 2010/11/08 11:33
名前: ACT (ID: nrzyoCaD)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode



 カーテンを閉め切り、電気も付けていない部屋にテレビの明かりだけがうす暗くともっている。部屋中にピコピコというゲームの効果音が響いていた。画面に顔を近づけて集中している少年、フグ田タラオ。彼の視力はテレビゲームによってほぼ0に等しい。したがってビン底のようなまん丸をかけている。

「たらちゃ—ん、担任の先生が来たわよー!こっちへいらっしゃーい!」

 うるさい母、サザエの声が聞こえた。何故家庭訪問でもないのにここ、磯野家にタラオの担任が来るのか。その答えはただ1つ。彼は不登校なのだ。理由は同級生からのいじめ。それが彼の心を深く傷つけたた。いじめの原因はやはりフネが起こした事件であった。タラオはゲームを中断すると、忌々しいいじめを思い出した。

『おい、お前のおばあちゃん死んだんだってな』
『……』
『おい、なんか言えよ!そういえばお姉ちゃんも殺されたんだってな、確かワカメだっけ?アホみたいな名前だぜ』
『可哀想なタラちゃ〜ん、ベロベロバー。わはははははは!』
『……ワカメお姉ちゃんやおばあちゃんのことを悪く言うなです!』
『うわっ、痛ってえな。おいみんな、やるぞ!』
『おう!みんなで蹴ろうぜ、オラッオラッ!』
『痛い、痛いです〜』
『ですです言ってんじゃねえ、オラオラッ!』

 クラスメイトからボコボコにされたタラオは次の日から学校に行かなくなったのである。
 またサザエから呼ばれたタラオであったが無視してゲームを続けた。



 

Re: 爆想サザエさん ( No.12 )
日時: 2010/09/20 12:02
名前: ACT (ID: rCcrGyYb)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

おそくなってすみません。

6書き終わりました。


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