二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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爆想サザエさん
日時: 2011/05/03 11:42
名前: ACT (ID: 91b.B1tZ)

クリックありがとうございます。
国民的アニメサザエさんの2次小説です。
ダークな雰囲気になるのでそこは分かっておいてください。
グロありです。
では楽しんでください。

目次
>>1 プロローグ  
>>2 1       >>57 11
>>6 2       >>61 12
>>7 3        >>67 13
>>8 4       >>74 14
>>9 5       >>73 15
>>11 6       >>81 16
>>18 7       >>90 17
>>25 8       >>95 18
>>33 9       >>104 19
>>43 10      >>122 20



>>125 21     >>205 31
>>132 22     >>208 32
>>136 23【波平】 >>211 33
>>139 24【マスオ】>>216 34
>>157 25【タラオ】>>218 35
>>166 26     >>221 36
>>173 27     >>226 37
>>187 28
>>194 29
>>204 30

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Re: 爆想サザエさん ( No.221 )
日時: 2011/05/01 18:59
名前: ACT ◆ixwmAarxJ2 (ID: 91b.B1tZ)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

36

「おい、あれタラオだぜ」
「何で来てんだよ、おかしいだろ」
「死んだんじゃなかったのかよ」

 教室は騒然としていた。自然とタラオの回りにはそこに見えないバリアが張ってあるかのように生徒が寄りついていない。
 当のタラオはそのことを気にせず、毎日いつも通り学校に通っているかのように、席に着いた。それと同時に教室の扉が音を立てた。

「はい、みなさんこんにち……!」

 禿げあがった頭を持つ担任は声を失った。もちろん彼の目線はタラオをとらえている。
 一瞬間が空いたが予定通り朝の会は終わった。


 休み時間。
 クラスのボス的存在とその取り巻きが、席に座っていたタラオの回りに集まった。しばらく沈黙は続いたが、ようやく彼の前に立ったボスが口を開いた。

「タラオ、あれだけやってもまだ懲りねえのかよ」
「……」
「あ、なんだ?ビビってしゃべる事も出来ねえのか?ヒャハハハハ」
「……」
「おい、何か言えよっ!舐めてんじゃねえ!」
「……」

 タラオは無言を貫き通した。
 

Re: 爆想サザエさん ( No.222 )
日時: 2011/04/23 23:59
名前: ハナビ (ID: j.y7OH4U)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=23589

最初から最後まで、ノンストップで読みましたっ
奥が深い…
ACTさんは、文才に恵まれておりますねっ(*´∀`*)/
これからも更新、楽しみにしておりまする☆

Re: 爆想サザエさん ( No.224 )
日時: 2011/04/26 22:00
名前: 空海 (ID: BoGAe/sR)

う・・・うわああああああ・・・


oh,no

波弊はかわいそうだったね<笑>

Re: 爆想サザエさん ( No.225 )
日時: 2011/04/30 09:28
名前: 東哉 (ID: mj0ze2CG)

ぬぉーースゲェ深い!

あ、はじめまして(ですよね?)東哉と申します。
波平……めっちゃ可哀想でしたねー…。

俺的に一番衝撃(?)を受けたのはタマを殺した犯人がタラちゃんだった事っす。
タラちゃん怖ぇ…!

タラちゃんの復讐劇楽しみにしてます。
更新頑張ってください。

Re: 爆想サザエさん ( No.226 )
日時: 2011/05/03 16:03
名前: ACT ◆ixwmAarxJ2 (ID: 91b.B1tZ)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

37

「おい!なんか言え……!」

 そこで教室に担任が入ってきた。虐めっ子達はそれぞれ自分の席に戻る。担任も担任で何事もなかったように授業を始めようとしている。

「はい、授業を始めます。教科書の65ページを……ど、どうした?磯野くん?」

 クラスの目はタラオに集まった。見ると、タラオは左手を天井に上げている。

「先生、ひとついいですか?」
「……あ、ああ」

 タラオは教室中を見渡した。そして、間をおいてから、

「僕は不登校です。その理由はみんな気づいていると思います……そう、いじめです。現代社会で大問題になっているいじめです。僕自身もまさかそうなるとは思っていませんでした」

 そこで一度話をきった。クラスメイトはただならぬ空気を感じていた。

「それまでの生活は平凡だったけど……平凡だったど、それが一番楽しかった。じゃあなんで虐められるようになったのか……?それは僕のお祖母ちゃんとお姉ちゃんの事件からでしょ?僕は何にも悪くないのに……。そして僕は不登校になって家でゲームばかりしてました。何時間も何時間も、時間を忘れるくらい。でも……でも、虐めを忘れることはできなかった。ずっと一人ぼっちだった。僕の心の傷が癒えることはなかった。虐めをするお前ら。そしてそれをを見て見ぬふりをする担任、クラスの奴……全部お前らのせいなんだ!」

 担任の目には、タラオの目がキラリと光っているように見えた。彼の小さい体は今までとんでもないものを背負って来ているに違いないと思った。

「この数年間、無駄に過ごしてきた時間はもう取り戻せない……」
「だ、大丈夫だよ磯野。君は子供だ。まだまだ力を秘めているんだ。だからこれから……」
「五月蝿い五月蝿い五月蝿い!!!!僕の……僕の人生はもう終わったんだ。だから……」

 タラオは担任を睨みつけた。いや、その顔は哀れんでいるようにもみえた。

「だから死んでください」

 タラオは机の中からキラリと鈍く光る物をとりだした。クラス中から悲鳴が上がる。
 ナイフだ。
 タラオは机を蹴散らしながら教壇へと進んだ。

「ま、待て、何をするんだァァァッッ!!!うッ……」

 タラオと担任の体が重なる。
 その間からどす黒い液体が滴り落ちる。
 声のない悲鳴を上げ、担任の体が崩れ落ちる———
 タラオは茫然としているクラスメイト達の方を向いてニヤリと笑った。

「次はお前たちだ」



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