二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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元不良のポケモン珍道中  
日時: 2013/07/14 23:09
名前: ユキ (ID: Bhcs08zv)
参照: http://www.pixiv.net/mypage.php

小説書き超初心者です。ほぼ自己満足でやってしまうと思いますが、御理解のほうをお願いします。
ただいま、ポケモンとリボーンに発熱中
オリキャラのイラストを此処にアップします、よければ見に来て下さい

注意事項
 ・トリップした少女の‘ホウエン’中心のギャグ入り小説
 ・辞典片手にやってますが、言葉や表現を間違えてる可能性が・・・
 ・キャラの崩壊あり、ほぼ逆ハー、主人公がポケモンと会話しちゃいます、苦手もしくは嫌な方は
  Uターンをお勧めします
 ・某バスケ漫画の登場人物が平気で出てきます
  
設定
 ・一応ゲーム沿い、オリジナル多し
 ・ハルカとユウキ、ミツルも登場
 ・ギャグ入ります
 ・最近はギャグ路線に突っ走り中





11/11/06 スレッド作成
12/01/22 加筆修正+スレッド整理
  03/11 注意事項と設定を加筆修正
  04/28 参照がいつの間にやら600突破
     番外編を更新
  06/09 誤字脱字の修正
  07/28 サイトでの文章に訂正第一弾
  08/25 登場人物追加
  10/07 手持ち追加
13/07/14 手持ち追加

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元不良のポケモン珍道中   ( No.62 )
日時: 2012/01/28 20:27
名前: ユキ (ID: Bhcs08zv)

第二十七話〜他地方のジムリーダー〜




    キンセツシティでもう一泊した緋海は
    シダケタウンへとチャリを走らせていた

『よっと』
   ジャッ!
月「・・・・・・」
『♪』
月「(滅茶苦茶すげーな、おい)」
    緋海はダート自転車を操り、結構なスピードで走っていた
陽「緋海さん!スピード!!」
『ぶつけねーから安心しとけ』
陽「そういう問題では!!」
    前籠には陽彩が乗り、ため息をついていた
『ん?』
    前方になにか見つけた緋海
『・・・陽彩、しっかり掴まってろ』
陽「へ?」
『せー・・・・のっと!』
   ガッ!
    言うが早いが緋海は途中にあった段差を利用し
    大きく(自転車ごと)ジャンプし・・・
*「!!?」
『上通りまーす』
    前を歩いていた男性の頭上を飛び越した
   ジャッ!
陽「ムチャクチャですよ!緋海さん!!」
『シッ』
    男性の声を無視して緋海はスピードをあげた



陽「全く!さっきは何がしたかったんですか?!」
『悪い、』
    シダケタウンの外れまで来た緋海はダート自転車をしまうと陽彩を抱き上げた
『少し・・・嫌な予感がしたからな』
陽「?」
『とりあえずミツルに会いに行くぞ』
陽「はい・・・(緋海さん、何を感じたんですか?)」
    緋海は話を強制的に切り上げるとシダケタウンへと足を踏み入れた


『騒がしいな・・・おい』
    シダケタウンの中央まで歩いてくれば変に騒がしい町の中
▲「あれ、キミは・・・」
『?・・・・・・あ、自転車の引換券くれた』
    周りをキョロキョロしていた緋海に声をかけてきたのは
    自転車引換券を緋海にくれた青年だった

    場所は移動し、喫茶店内
『あの時はありがとうございました』
▲「いや、いいんだよ!僕が好きでやったんだし・・・
  僕はデント、見習いのジムリーダーだよ」
『オレは緋海
 デントさんはどこのジムの見習いですか?』
デ「イッシュ地方のジムなんだ」
『イッシュ地方の・・・
 もしかして修行の旅ですか?』
デ「まぁ、そんなところかな?」
    お茶を飲みながら話す緋海とデント
    デントは持っていたカップを置くと緋海にこう切り出した
デ「ヒナ」
『?』
デ「実をいうと僕、敬語で話されるのに慣れてないんだ
  タメで構わないよ」
『え、でもこれはオレなりの礼儀ですし・・・』
デ「ダメ、かい?」
    緋海の顔を覗き込むようにしてきたデントに緋海は
『(ウグッ・・・普通の女性なら赤くなるんだろうけど・・・
  オレ、こういうときにどういう反応すりゃいいのかわかんねーよ!)』
    心の中で冷や汗をかいていた
『・・・オレ、口悪いっすけど』
デ「気にしないよ、僕の兄弟も口悪いから」
『んじゃ、タメでいく
 途中で敬語に戻せとかなしだかんな』
デ「もちろん
  ところで、ヒナこれから暇かい?」
『あ〜〜〜・・・わりぃ、ダチんとこ行くんだ』
デ「そっか」
    頭を掻きながらそう言う緋海にデントは笑うと頭を撫でた
『!?』
デ「ヒナ、僕とポケナビの番号を交換しないかい?
  いつでも連絡がとれるようにね」
『いいけどよ//』
    デントの提案に緋海は顔を赤くしながら肯定した


『って送ってもらわなくていいんだけど』
デ「ダメだよ、ヒナは女の子なんだから」
『オレ、喧嘩得意だぜ?』
デ「えぇ!」
    ミツルの家へと向かう道を歩く緋海とデント
『ったりめーだろ?ダチ守る為に強くなったんだからな』
デ「怪我とかは・・・」
『滅多にしなかったな、そーいや』
    そんな二人に忍び寄る怪しい足音
『!?
 デント!伏せろ!!』
    デントが緋海の言葉どおりに伏せれば・・・
   ガッ
    スレスレを通ったナイフ
£「チッ」
『!!テメーは・・・』
    影から出てきたのは先ほど緋海が頭上を自転車で通った男性だった
デ「!緋海、この男・・・この町を騒がせてるポケモン泥棒だよ!」
£「ん?なんだオレのこと知ってんのかよ
  まぁいい、お前らのポケモン貰うぜ」
    男は不敵に微笑むと構えていたナイフを投げてきた
『おっと』
    緋海はデントの腕を掴むと物陰に隠れた
デ「ヒナ怪我してないかい?」
『平気だ』
デ「それにしてもスリリングなテイストがするよ」
『どうすっかな・・・ほっとく訳にもいかねーし』
    ため息をつきながら空をあおぐ緋海にデントは
デ「そうだ!いいことを思いついた!」
『はぁ?』
    一つ提案をした


    その提案は・・・
£「ちっ、どこ行きやがった」
   ボコッ!
£「あ゛?」
   ボッコン!!
ヤ「「うりゃーーー!」」
睡「テヤーーー!!」
£「な!!」
    ヤナップの‘穴を掘る’で男に近づき
睡「ん・・・・・ぷーーーー!!」
£「ブッ」
    睡蓮の‘水鉄砲’で男を気絶させるという提案だった
   ドサッ
£「ガハッ!!  ガハッガハッ!!」
『失敗じゃねーか(呆』
デ「あっれー(汗」
    睡蓮の‘水鉄砲’をくらった男は地に倒れこみ、むせ込んでいた
『ったく・・・』
    緋海はため息をつくと、カバンから縄を取り出し
   シュルッ
   ギュウッ!!
£「グッ!!なにしやがる!!」
『大人しくしろ、大人しくしねーと蹴り飛ばすぞ』
    男のことを縛りあげた
デ「(・・・手際が良すぎないかな)」
『デント、どうしたんだよ』
デ「いや、なんでもないよ」
『そうか?ならいいんだけどよ・・・』
    緋海はデントの言葉に首を傾げつつも男を立ち上がらせた
『おら、警察に突き出してやる』
£「くそっ・・・」
    男が暴れようとした瞬間・・・
   ドカッ!!
£「ガッ!!」
『月牙!!』
    緋海の腰についたボールから月牙が飛び出し、男に突っ込んだ
月「けっ、緋海に手をあげようなんざ馬鹿げてんな」
    月牙は男を鼻で笑うと首筋を噛むと背中に乗っけた
月「オレが運ぶ」
『サンキュ、月牙
 んじゃ行こうぜデント』
デ「う、うん」
    睡蓮をボールに戻し、歩き出した緋海にデントは慌てて追いかけた



    キンセツシティで見かけた少女をシダケタウンでも見つけた僕は
    思わず声をかけていた
  案外警戒心薄かったから良かった・・・
    そのまま彼女を友達の家へと送っていく最中に現れたポケモン泥棒
    彼女はほとんど慌てることなく泥棒を捕まえると歩き出した

「ヒナ」
『なんだよデント』
    泥棒を警察に引き渡した彼女はかすかに鼻歌を歌いつつ友達の家へと歩いていた
「躊躇いなかったよね・・・さっき」
『人助けだかんな、つかあーいうやつに躊躇いなんざいらねーだろ?』
    彼女はそういうと僕のことを見上げ、綺麗に笑ってみせた
『ん、ここだ』
「・・・・」
『送ってくれてサンキューな、デント』
「男子が女の子を送ってくのは常識だからね」
    彼女の右手をとり、跪いて手の甲に口付けて見せれば
『//////』
    彼女は顔を真っ赤にして僕のことを押した
『こういうことはオレ以外にするのがオススメだ////バァーカ//』
「参考にさせてもらうよ」

      さあ、どうやってこの男前少女をおとそうか?


                     To be continue..

元不良のポケモン珍道中   ( No.63 )
日時: 2012/02/14 21:54
名前: ユキ (ID: Bhcs08zv)

第二十八話〜ミツル家〜





ミ「いらっしゃい、緋海さん!」
『お邪魔しま〜す』
     ミツルの家にお邪魔してる緋海
叔母「ヒナちゃ〜ん、飲み物なにがいい〜?」
『あ〜〜・・・紅茶が好きです』
叔母「あらぁ〜、大人っぽいわね〜
   今何歳なの〜?」
『一応・・・12です』
叔母「あら〜?ミツルくんより一つ上だったのね〜」
叔父「とてもじゃないが12には見えないね・・・」
『そうっすか?』
     何故かとても馴染んでいた
ミ「緋海さん!」
『ん?なんだミツル』
ミ「ボク、緋海さんに負けたけどもう落ち込んでません
  だってラルトスと一緒にあちこちのジムで腕試しして
  凄いトレーナーになるって、目標が出来たんです!」
『そうか、目標を持つことはいいことだ
 自分がどんなことをしたいか具体的に分かっていれば、道も見えてくる』
     緋海は目を細めると隣に座るミツルの頭をクシャクシャと撫でた
ミ「はい!
  いつか緋海さんよりも強くなってもう一度ポケモン勝負をお願いします!」
『まってっかんな』
叔母「お茶が入ったわよ〜」
『あ、ありがとうございます』
     ミツル家にはほのぼのとした空気が流れていた


    バン!
『?』
     ミツルの部屋でポケモンのブラッシングをしていたミツルと緋海
     そんな中いきなり開いたトビラ
ミ「ミチル姉さん、どうしたの?」
ミ「あのっ、格闘タイプをっ、持ってるっ、家にっ、人がいるって」
『あぁ、たぶんオレだ』
ミ「お願いがあるの!」
『うおっ』
     ミツルの従姉、ミチルは緋海にいきなり頭を下げた
ミ「私の彼を・・・手伝って!!」
『はぁ?』



        〜カナシダトンネル内〜
ミ「この岩の向こうに・・・私の彼がいるの
  私に会う為だけにトンネルを掘ってるわけじゃないわ、皆の為に手を傷つけながらも頑張ってるの」
『・・・・・・』
     ミチルに連れられて緋海はカナシダトンネルに来た
ミ「ここのポケモン達は大きな音に敏感だから工事が中止されてしまって
  カナズミシティに行く為には遠回りをしなければならないの」
『そこで・・・ミチルさんの彼氏さんが向こう側で頑張ってるってことですか?』
ミ「えぇ
  お願いできるかしら?」
『構いませんが・・・彼氏さんに少し離れるように伝えてもらえますか?』
ミ「分かったわ」
     ミチルが彼氏に連絡を入れてる間に緋海は岩を調べた
『(どうやら大きな岩盤の一部のようだな・・・
  独立してっから壊しても他に支障はでねーはずだ)
 陽彩、頼む』
   ポンッ
陽「お任せを!」
     緋海は陽彩を出すと、近くの岩に寄りかかった


ミ「10mほど離れたそうよ」
『そんだけ離れてりゃ大丈夫です   陽彩』
陽「はい!」
『Full powerで‘波動弾’!』
陽「せい・・・・やっ!!」
     陽彩のフルパワーでの‘波動弾’は岩の中心にあたり・・・
   ボコンッ
     中央を大きく凹まし
   ガラガラガラ・・・・
     岩を崩した
『おし、よくやったな陽彩』
陽「えへへ・・・♪」
   ガランッ
&「ゲホッゲホッ
  キミがこの岩を砕いてくれたんだね」
     瓦礫から出てきた男性は緋海の手を握ると大きく振った
&「すまない、助かったよ」
『当たり前のことをしたまでです//』
     緋海は男性の手を振り払うと出口へと歩き出した






ミ「ありがとうね、緋海ちゃん
  ミツルくんが言ってた緋海ちゃんって貴女のことね!」
『(なんて言ったんだよミツルは!!)』
     ミツルの家に戻ってきた緋海は今度
     ミチルの部屋にいた
ミ「どう?あの子、こっち来てから随分元気になったでしょう?」
『まぁ・・・確かにそうすっけど』
ミ「あの子の父親ね、地元でも有名な親バカなの」
『はぁ・・・』
ミ「私が向こうに行った時も、あの子家から出してもらえてなかったの
  それがここに来てからはずっと外に出てるわ」
『・・・元気になりすぎじゃないっすか(失笑』
ミ「でしょ?(クスクス
  あの子に希望を与えているのはポケモンなのかもしれないわね・・・
  ラルトスと一緒にいるあの子、凄い楽しそうなんだもの」
『ミチルさんは・・・ポケモン持ってないんすか?』
ミ「いたわ・・・でも、今はどこにいるのか分からないわ」
『!! スイマセン、無神経なこと聞いて(シュン』
ミ「平気だから気にしないで(慌」
『でも・・・』
ミ「しょうがないのよ・・・私が未熟だったから
  緋海ちゃんはポケモン達を大切にしてあげてね」
『はい』



     その後、緋海はミツル家に気に入られ
     一晩泊めてもらうのだった

                     To be continue..

元不良のポケモン珍道中   ( No.64 )
日時: 2012/02/17 21:54
名前: ユキ (ID: Bhcs08zv)

第二十九話〜勝ち抜きファミリー〜




     111番道路を進む緋海
  『  嫌だよ ずるいよ
     嫉妬嫉妬嫉妬
     可愛い なんて言われたって惨め

     何処にもお祭りが無いなら
     此処で 一人踊ろうかな

     華やかなパレード横目に
     指を齧った

     一人遊び 一人が好き      ♪』
陽「・・・緋海さん」
『ん〜〜〜?』
陽「あまり外で歌うのに向かないかと思います・・・」
『そうか?』

     歌を歌いつつ進んでいると・・・
θ「キミ!」
『あ゛?』
     変なところにある民家から出てきた男性に声をかけられた
θ「キミ!
  旅の途中だろうけど、どうだ?
  ここは一つ、私達家族4人とポケモン勝負をしてみないか?」
『(無視すっとメンドくさそうだな・・・)
 まぁ、暇つぶしにはなりそうっすね』
θ「ほぉ、暇つぶしとはいい度胸だ!気に入ったぞ!」
『(気に入ったのかよ(呆)』
     張りきってる男性を横目に緋海はため息を吐いた


『・・・睡蓮‘水鉄砲’』
睡「ん・・・ぷぅーーーー!!」
θ「あぁ!スバメ!!」
『(すっげーよえー・・・)』
     男性とバトルを始めた緋海
     しかし、レベルの差故に緋海の圧勝だった
θ「たはーっ!思ってたより強いんだねキミは!
  おーい!中々強いトレーナーがいたぞー!」
     男性はスバメを戻すと家の中に入って行った
『はぁ・・・』
睡「ねえね、機嫌悪いの?」
『機嫌っつか・・・呆れてるだけだ』
   バン!!
≠「あれま!意外に若いのね!
  家の主人に勝ってしまうとはなんと凄腕のトレーナーなの!
  じゃあ今度は私と勝負よ!」
     次に出てきたのは女性だった
『・・・睡蓮、戻れ』
睡「あいあ〜〜〜い」
     緋海は女性を一瞥すると睡蓮を戻し
『陽彩、It's show time』
陽「お任せを!!」
     陽彩を繰り出した
≠「あれま!なんてカッコいいだい!
  でも手加減はしないよ!」
『逆に手加減されたら萎えます』

     結果はロゼリアに少々苦戦したものの、緋海の勝利
     次に二人の娘である少女とのバトルは
     マリル・キノココ・ドンメルとの3戦3勝の圧勝




『・・・』
◇「こらーっ!ワシの可愛い孫になにすんじゃ!
  こうなったらワシがお前さんをメタメタにしてやるから覚悟せぇ!」
『・・・・・・(ウゼェ)』
     最後に出てきたお婆さんは緋海が最も苦手とする部類だった
『どーでもいいからバトル』
◇「かぁーーーーー!!
  年上に対する態度がなっとらん!」
『ケッ、オレが尊敬出来るとは思ってねーからな
 陽彩戻ってくれ』
陽「はい(苦笑」
     緋海はお婆さんに啖呵を切ると陽彩の代わりに・・・
『月牙、It's show time』
月「はっ、ババァ悪く思うなよ」
     一番の相棒を繰り出した
◇「行くんじゃアサナン!!」
   ポンッ!
ア「「えぇ〜〜」」
     お婆さんもポケモンを繰り出したが、出されたアサナンは凄く面倒くさそうに出てきた
『(・・・婆さんの空回りっぷり・・・ウケる)プッ』
     小さく吹き出した緋海に月牙は軽くため息を吐いた
月〔笑ってっとキレられっぞ〕
『問題ない
 で、どっちから攻撃すんだ?どうせならそちらからどうぞ(嘲笑』
◇「〜〜〜〜っ!
  アサナン‘空手チョップ’じゃ!」
ア「「ハァ・・・
   そい、やっ!」」
     アサナンは嫌々ながら凄いスピードで攻撃を仕掛けてきた
『右後ろへ避けてそのまま離れろ』
月「おっと」
     月牙は軽々と避けるとアサナンへと話しかけた
月「なんでそんな嫌々なんだよ」
ア「「誰もマスターのことを止められねーから飽き飽きしてんだ
   勝利し続けるとどんどん求められることが高くなってくしな」」
月「へぇ〜〜・・・じゃあ  ぶっ倒しても文句ねーよな(黒笑」
ア「「(ゾクッ)」」
     怪しい笑みを浮かべた月牙にアサナンは寒気を覚え
     緋海は楽しそうに笑ってみせた
『んじゃまぁ・・・月牙』
月「おう!」
『‘噛み付く’そのまま地面に・・・いや』
   ガブッ
ア「「グッ!!」」
月「?」
     月牙はアサナンを捕らえると緋海の方をみた
◇「な、なにやとるんじゃアサナン!!
  反撃じゃ!!」
     お婆さんは大声で叫んでいるが、既にアサナンは気絶中
     緋海はそれにそのことに気がつくと月牙に一つ命じた

        『あの婆さんの前にアサナンを置いてこい』

月「よっと」
   ドサッ
     月牙は呆然としてるお婆さんの前にアサナンを下ろすと緋海の側へ
     悠然と歩いて行った
『お疲れ様、月牙』
月「少し痕残っかもな・・・アイツ」
『ハァ?』
月「力加減失敗した」
『ばか・・・』
◇「フガッ!強いのう・・・孫の言う事は本当じゃった
  アンタ・・・急ぎの旅でないのなら家の寄って行っておくれ・・・」
     お婆さんはアサナンをボールに戻すと踵をかえして家へと歩き出した

『・・・悪いっすけど寄ってく気はないっす』
◇「なぜじゃ!」
『なんでも』
     緋海のもとへこようとしたお婆さん
     それよりも早く緋海は月牙と共に走り出した
◇「こらーーーーっ!年寄りの誘いは乗るもんじゃーーーー!」
『知るかっつーーの』




             『めんどくさかった・・・』
             月「オレも苦手だあのタイプ」





                      To be continue..

元不良のポケモン珍道中   ( No.65 )
日時: 2013/09/19 16:17
名前: ユキ (ID: Bhcs08zv)

第三十話〜緋海の過去、再会〜








『・・・・・・・・・』
   カサッ
     111番道路の片隅に緋海は簡易テントを張り、野宿していた
     夕食も終わり、緋海達は火を囲んで座っていた
     そんななか、緋海は小さな本を捲っていた
睡「ねえね、それな〜に?」
『これか?』
     睡蓮は緋海の膝の上によじ登り、緋海が弄っていた物を不思議そうに眺めた
『簡易型のアルバムだ、数枚しか貼れないタイプのな』
月「・・・緋海」
『なんだよ月牙』
月「お前と旅を始めて約半年・・・すっげー今更なこときいていいか」
『なんだよ改まって』
     緋海は笑いながら月牙を見たが、月牙の真剣な様子に笑いを引っ込めた
月「何者なんだよ、緋海」
『っ、』
     緋海は月牙の率直な言葉に目を見開き固まった
月「オレ達に何を隠してる、何を独りで抱え込んでんだ」
陽「月牙さん!」
     陽彩は咎めるように月牙を呼んだが月牙は気にすることなく真っ直ぐ緋海を見た
     緋海は睡蓮を膝の上から退かし、陽彩の頭を撫で
     一つ深呼吸した
『わかった、話す
 ただ、かなりぶっ飛んでんぞ?』
月「普段の行動からしてぶっ飛んでっから慣れてる」
『おい・・・まぁいいか』
     緋海はため息を吐くと目を閉じて話を始めた






    『まず最初に・・・・・・オレは異世界の人間だ
     なんか知らんが、透樺・・・あ、睡蓮はまだ会ったことなかったな
     ミュウだよ  そう伝説っつわれてる
     透樺に気に入られて‘こっち’に飛ばされた
     挙げ句の果てに帰れないなんざ、笑い話にもなりゃしねーよな
     あっちに未練?
     あんに決まってんだろ

     オレには幼馴染みがいたんだ、なんかメチャクチャ影薄い奴
     早くに母さんを亡くしたオレにとっちゃアイツの家族が本当の家族みたいなもんだった
     父さん?・・・・・・いねーよ、母さんはシングルマザーだ
     ま、お互い家族同然に育ったんだ
     アイツ、影薄いくせにキャラが濃い面子に好かれてな
     そ、守ってたんだよ
     それに加えアイツ、感情を吐き出すのが苦手ときた
     いつ壊れるか気がきじゃなかった
     オレ相手にはちゃんと吐き出せてたんだよ
     ところがオレは異世界に飛ばされ帰れない
     イコール吐き出す相手がいないんだよ
     ・・・・・・アイツになんにも言えてないからな
     あ"?会いたいに決まってんだろ!
     オレの唯一無二の幼馴染みであり善き理解者だったからな


     他にも、不器用だけど優しい奴
     口下手で勘違いされやすいけど良い奴
     二人にも会いてーな、一応親友だったし』




     言い終わった緋海は目を伏せたまま小さく笑った
     月牙はその姿をみて、酷く歯痒い想いを感じた
月「(そー言ってる緋海だって・・・感情表現が苦手なくせに
   なんで泣こうとしねーんだ!)
  おい」
『どうした、月牙』
     月牙の呼び掛けに顔をあげた緋海は感情をムリヤリ押さえ込んでるらしく
     なんとも言えない表情をしていた
月「今の表情、すっげーブサイク」
『ひでーな』
     泣き笑いともとれる笑顔を向けられ
     月牙は苦虫を噛み潰したような表情をし、陽彩は夜空を見上げ、睡蓮は緋海の代わりだとでも言いたげに泣き出した
『だぁーーーーーーー!!
 なんで睡蓮が泣くんだよ!』
睡「だってぇ・・・グズッ」
     緋海は乱暴に睡蓮の頭を撫でた
        その時

         「会いたいか、幼馴染みに」

     突如聞こえた声
     月牙達は臨戦態勢をとった
『どなた様でしょうか?』
     緋海も近くに置いといたナイフへと手を伸ばした
「わが名は‘八代’」
『(?、なんか聞いたことが)』
     現れた青年は緋海に音もなく近づいた
『(か・・・体が動かねぇ!)』
     緋海の体は金縛りにあったかのように動かなくなり
     緋海は思わず目をつぶった
「わが主君からの贈り物です
 お受け取りください‘姫’」
『(なんだよ姫って!!)』
     青年は緋海の額へと手をかざした
『(ぐっ・・・いし・・・き・・・が)』
     それにより、緋海の意識は強制的に深くへと沈んだ
       ・・・・・・・・・
月「・・・まさかとは思うが、お前“神の使い魔”なのか?」
     倒れこんだ緋海を抱き留めた青年に月牙は声をかけた
     男性は少しの間月牙を見つめ、抑揚のない声で
「貴様らが知るにはまだ早い」
     それだけ言い、幻のように消えた









『ん・・・・・・ん?』
     緋海が目を覚ましたのは見覚えの有りすぎる部屋のベッドの上
『(あーーーっと・・・もしかしなくてもこの部屋って)』
   ガチャ
「・・・・・・・・・」
『ひ、久し振りだな』
     緋海はドアの方へ顔を向けるとぎこちなく笑いながら入ってきた人物の名前を呼んだ
『テツヤ』
     ‘テツヤ’と呼ばれた少年は荷物を落とし、涙を浮かべ始めた
「緋・・・海・・・」
     緋海は自分の体が透けてないことを確認すると、両腕を広げた
『こい』
   ガバッ!!
     緋海の言葉に少年は迷うことなく抱きつきベッドへと押し倒した
「本物なんですよね?」
『じゃなきゃこんなこと言わねーだろ?
 ゴメンな、テツヤ』
     緋海は体を起こしつつ少年の頭を撫でた



「はい、紅茶です」
『Thank you』
     少年が持ってきた紅茶を受け取り、緋海は緩く笑った
『にしてもほんと久しぶりだな』
「半年ぶりぐらいですね」
『そんなにたったのか・・・』
「緋海がいなくなった当初、大騒ぎだったんですよ」
『げっ、マジかよ』
「当たり前です
 緋海はクラスの中心だったんですから」
『え、オレそんな立ち位置だったのか?』
「知らなかったんですか?」
『全く』
     しばらくは雑談をしていた少年と緋海だったが
「・・・・・・緋海、なんで」
         「なんで消えたんですか」
     意を決したように自分が疑問に思っていた話題切り出した少年
     少年の真っ直ぐな瞳と言葉に緋海は苦笑いをした
『(すでに泣きそうじゃんか(苦笑)
 テツヤ、‘ポケモン’って知ってるだろ?』
「ムッ、当たり前です」
     緋海は拗ねた少年の頭を撫でるとポケットに手を突っ込んだ
『(確かポケットに突っ込んだままだった気が)
 ん〜〜〜〜・・・あったあった』
「なんですか・・・コレ」
     緋海が取り出した物は図鑑
     緋海はそれをヒラヒラと少年の目の前に翳した
『見覚えねーか?コレ』
「・・・・・・あ
 もしかしてポケモン図鑑ですか?」
『そ、ちなみに本物だぜ?』
     不敵に笑った緋海に、少年は全てを悟った
「(本来この世界には存在しないもの・・・)
 トリップ・・・ですか?」
『あぁ、ちなみに今日は向こうの神様の気まぐれでこっちに来れた』
「じゃあ半年前、いきなり消えたのって」
『なんかしんねーけど飛ばされた(ため息
 今はむこうでそれなりにやってる』
     緋海はカップに入った紅茶を一気に飲むとカップを机においた
   ボフッ
     それを見て、少年は緋海にもう一度抱きついた
『おっと』
「・・・また、いなくなるんですか?」
『そういうことになるな
 テツヤ、一旦離れろ』
     渋々離れた少年に緋海は笑うと少年の額に口付け
     言い聞かせるように話した

      『確かに会えなくなるけどよ
       オレはお前の親友だろ?
       親友を忘れるなんてぜってーありえねーよ』
      『ただ、これだけは約束しろ
       ちゃんとオレ以外に感情を吐き出せる相手を見つけろ』

     緋海の真剣な表情をみて少年は泣きながら文句を言った
「そんなの・・・無理ですよ!」
『大丈夫だ、必ず巡り会えるはずだから』
     緋海は泣き出した少年を抱きしめると背中を摩った
「・・・そういう緋海こそ
 ちゃんと相手を見つけてください」
     涙声でそう言ってくる少年に緋海も泣きそうになりながら答えた
『見つけるつもりではいる』
「なら・・・いいです」
     少年が納得して緋海から離れた瞬間

         「満足されましたか、姫」

     現れた青年
『お前はさっきの!?』
     緋海は少年を庇うように立ち上がった
「姫、落ち着いてください
 もうそろそろお時間です」
「行っちゃうんですね・・・緋海」
     青年の言葉を少年は理解し、緋海を見上げた
『みてーだな・・・
 そうだ、テツヤ』
     緋海は思いだしたように手を打ち合わせると自分がつけてたリストバンドと
     図鑑についてたストラップを二つ外し、少年へ手渡した
「これは・・・」
『リストバンドはテツヤ、これならバスケん時も邪魔になんねーだろ?
 ストラップの方は真太郎に渡してくれ、蟹座のストラップだから受け取ってくれると思うんだけど
 もう一つのストラップは祥吾な?アイツ、こういうの好きだった筈だから』
「・・・・・・わかりました、渡しときます
 ありがとうございます緋海」
     少年は緋海からの贈り物を大事そうに抱えた
「・・・姫」
『わかったよ』
     緋海は面倒くさそうに返事をし、青年に向き直った
「‘我が主よ 我等を受け入れたまえ’」
     青年の言葉に呼応するかのように2人の周りに光が集まり始めた


「転送開始」
     いよいよ転送されようという時・・・
『テツヤ』
「はい」
    チュッ
「!!!?」
     緋海はもう一度少年の額に口付けた
『いつでもオレ達は繋がってる、忘れんなよ』
「っ!緋海」
    ヒュッ
『!?』
     緋海の手元に何かが飛んでくるのと
    ヒュオォォォン
     2人が転送されるのはほぼ同時だった




?「・・な、緋海!!」
『ん・・・月牙』
月「ようやくお目覚めかよ
  おーーーい、緋海起きたぞーーー」
    ピョコン
    ピョコッ
陽「体調は大丈夫ですか?」
睡「ねえねー!」
     緋海が目を覚ましたのは簡易テントの中だった
『今何時だ・・・』
月「午前9時過ぎ」
『Thank you
 って、ん?』
     起き上がろうとした緋海は自分の手の中に黒いペンダントがあることに気がついた
『(たしか・・・転送される間際にテツヤがなんか投げてきたことはわかったが・・・)
 つける・・・か』
月「どうしたんだよ」
『なんでもねー
 腹減ってんだろ?飯用意っすから待ってろ』
「「「はーーーい」」」
     緋海はペンダントをつけつつ、朝食の準備を始めた





          確かに住んでる世界はバラバラです
          でも、繋がってるんでしょ?
          ならボクは平気です
          でも、またいつか一緒に・・・



                     To be continue..


後書きという名のスライディング土下座 orz=з
・わかる人にはわかる緋海の親友
・素直に言います

        色々スイマセンでした!!

・ここまで読んでくださりありがとうございました

元不良のポケモン珍道中   ( No.66 )
日時: 2012/03/25 14:17
名前: ユキ (ID: Bhcs08zv)

第三十一話〜無口なナックラー〜





『ここが煙突山か・・・』
陽「もう立ってるだけでほんのり熱いです」
『言えてる』
     緋海は陽彩を肩に乗せ、煙突山の入り口に立っていた
『今日じゅうに抜けっぞ』
陽「はい」
     緋海が歩き出そうとした時
   ガサガサガサッ
『ん?』
     近くの草むらが音を立てて揺れた
   ガサッ・・・・ガサッ
     草むらから出てきたのは
『・・・ナックラー?』
     フラフラしたナックラーだった
陽「大丈夫ですか?」
ナ「「・・・・・・・・・」」
     心配して近づいた陽彩と緋海の耳に聞こえたのは
   キュルルルルル・・・・・
     切なげなお腹の音
『「・・・・・・・・・」』
ナ「「・・・・・・・・・」」
『(もしかして今の腹の音ってもしかしてコイツのか?)』
     手を伸ばしかけた状態で陽彩と緋海が固まってると
ナ「「・・・・・・」」
     何事も無かったように歩き出したナックラー
陽「あ、あの!」
     陽彩の声に一度顔を向けたが、すぐに前を向いて歩き・・・
   バタンッ
『うおおぉぉぉーーーい!』
     出さずに倒れた



ナ「「・・・・(パチッ パチパチ)」」
月「目覚めたかよ」
ナ「「・・・・・・(コクッ)」」
月「ちょっと待ってろ」
ナ「「?」」
月「オレのパートナー呼んでくっから」
ナ「「(コクッ)」」
月「(コイツ、マジで喋んねーな)」
     緋海達の前で倒れたナックラー
     緋海は煙突山のトンネルを抜けることを断念し、世話をすることにした
『よ、腹減ってんだろ?』
ナ「「・・・・・・(コク)」」
『だったらコレ食べな』
     緋海が差し出したのはペースト状になった木の実
ナ「「!」」
   ガフガフガフ!!
     皿を差し出された途端に顔を突っ込むようにして食べ始めたナックラー
『おっと』
月「勢いいいな・・・」
『なんでぶっ倒れるまで何にも食べずにいたんだか』
     緋海は片手で皿を支えつつ、ナックラーの頭を撫でた
ナ「「?」」
     口の周りにペーストをべったりとくっつけたまま緋海を見上げたナックラー
『口の周り大変なことになってんぞ』
ナ「「(ワタワタワタ(慌)」」
月「(喋んねーだけで普通の奴なんだな)」
     慌てて口の周りを舐めて綺麗にしようとしてジタバタするナックラーに緋海は笑みを浮かべた
『・・・お前、面白いな』
     緋海がボソリと呟いた言葉にナックラーは
   ガガガガガガガガ
     いきなり穴を掘り出した
『わっ!!』
月「気に障ったんじゃねーのか?」
『そーかもな・・・面白いって言われて嬉しい奴のが少ないもんな』
     潜ってってしまったナックラーに悪いことをしたかもと緋海が思っていると
   ボコッ!!
『お?』
     何かを咥えて戻ってきた
『何を持ってきたんだよ』
     月牙と緋海が驚いているとナックラーは咥えてきた物を2人の前に置き
     残ってたペーストをまた食べ始めた
月「なんだよコレ」
『おそらく・・・電気玉だろうな』
月「なんだよソレ」
『ピカチュウに持たせると攻撃力があがる効果を持ってる石だ
 効果関係ねーけど綺麗だから持ってるトレーナーは多いぞ』
月「ふ〜〜〜ん・・・」
『ありがとな、ナックラー』
     緋海の言葉にナックラーは
   ニマッ
     満面の笑みを浮かべた
『お、食い終わったか
 もう少し食べてく?』
ナ「「(フルフルフル)」」
     ナックラーは頭を下げるとさっき掘った穴へと潜って行った


『なんか滅茶苦茶礼儀正しかったな・・・』
月「・・・・・・」
『月牙とは大違い・・・イッテッ!!』
月「ケッ」
『おまっ!ポチエナん時より図体デカくなってんだから
 同じ要領で叩くんじゃねぇ!!』
月「うるせぇ!!」




                   To be continue..


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