二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- けいおん! 共学によって生まれた1つの恋! 第1章完結!
- 日時: 2011/01/25 22:11
- 名前: 藍那 ◆zCS1o.kilU (ID: Nf5qxtZ9)
初めまして、藍那と言います
SS作りますw
石田竜雅>>1
金城竜星>>17
01『転校!』>>2
02『部活!』>>4
03『集合!』>>8
04『真剣!』>>9
05『一緒!』>>10
06『想い!』>>13
07『信頼!』>>16
08『高鳴り!』>>19
09『応援!』>>21
10『練習!』>>22
11『不思議な気持ち!』>>35
12『互いの志気!』>>38
13『全員集合!』>>43
14『本番!』>>45
小説鑑定etcさせて下さい(`・ω・´)楓様の鑑定結果>>18
- Re: けいおん! Listen! 鑑定結果届きました ( No.19 )
- 日時: 2011/01/16 01:21
- 名前: 藍那 ◆zCS1o.kilU (ID: Nf5qxtZ9)
8 竜雅side
——カツンカツンカツン
階段から走っている音がする
そりゃあ俺が走っているからか
呼吸が少し荒くなる。「そんなに急いでどこに行くの? 」と言われるかもしれない
よし、ドアを見つけた——
「よっす…… 」
行き先は、俺がつい昨日入った軽音部だ。急いでた理由は、一刻も早く昨日買ったギターで皆と練習したい、ただそれだけの一心だ
「息が荒いね……走ってたの? 」
「あぁ、ちょっとな」
卓球部にいたころはそこまで疲れなかったのにな……体力が落ちたんだな
結構早く来たつもりでいたんだが、もう既に皆が揃っていた
えっと、とりあえず昨日覚えたことを確認
平沢、秋山、田井中、琴吹、中野……よし、完璧に覚えられた
そして皆がいるところの近くへ行くと、新しい椅子が用意されていた。俺が入部したから、増やしたのだろうか。「石田君はここに座って? 」という琴吹の言葉があったんだから、きっとそれで間違いないだろう
俺は背負っていたアコースティックギターを床に立てて下ろして、指定された椅子に座ってみる
「石田君、今日はケーキだよ」
「あぁ、ありがとう」
今日はレアチーズケーキだと言う。食べてみると確かに美味かった
だが、これっていつも誰が——
「ムギちゃんのケーキ美味しいでしょ? 」
平沢がケーキを荒く食べながら言う
とりあえず確信した
琴吹=大富豪。この方程式は誰にも文句言われないほど、完璧な答えのはずだ
「うん、確かに美味いな、これ」
そのことを言ってから紅茶を飲み干す。このカップ……いや、もう何も突っ込まないことに決めたんだ
それはいいとして
この部活は、かなりスロースターターの部活なんだな。と思った
まぁ、部活それぞれだし、俺は文句もないからいいけど
「それじゃ、練習しよっかぁ!! 石田もギター買ったことだし! 」
ケーキを食べ終えた田井中が立ち上がり、皆をせっせと誘導する
中野に後で聞いた話だが、田井中はいつもこんなに張り切っておらず、平沢と一緒にまったりのんびりしてるらしい
俺は急いでケーキを食べ終えて、ギターケースからギターを取り出す
「あぁ—— 」
「じゃ、石田の位置はここだな! 」
俺は、秋山と平沢のちょうど真ん中だった。まぁギターだから前にいる必要があるんだろう
「えへへ、よろしくね〜」
「あ、よ、よろしく……」
平沢、秋山の順に話しかけてきた
……よろしくと言うほどのものじゃないと思うんだけど
まぁ、軽く頷いておいた
「じゃ、明後日の新歓ライブに向けて、あわせていくぞ〜! 」
「お〜!! 」
ん? 合わせる?
「合わせるって……何の曲をだ? 」
「…… 」
俺以外の皆が見つめ合いながら
「あーーー!!! 」
皆忘れてたんだ、俺が昨日入部したこと、そして、新歓ライブについての話を全く聞かされてなかったんだ
「え……じゃあどうします? 」
中野も焦り始めた
「石田を抜く手もあるけど、部員全員ライブが鉄則だしなぁ」
田井中も頷いて自分は落ち着いているように見せているが相当悩んでいる顔をしている
そうだ、本当にどうしよう
新歓ライブは二日後、それしかないんだ——
「折角みんなでライブ出来ると思ったのに……」
平沢がうなだれた
とうとう皆諦めモードに入っている
そりゃそうだよな、ってか、俺外してくれてもよかったのに——
そうだよな、俺が皆の願いに応えられなくて、どうするんだよ
よし、決心した——
「間に合わないかもしれないけど……寝ないで曲を覚える手段は選択肢にあるか? 」
一瞬、皆の動きが止まった——
「石田、無理だそれは」
田井中が俺の選択肢を削除しようとしてきた……
「だけど、俺を出してくれるんだろ? だったら練習するよ。大丈夫、4日間寝なかったこともあるんだ」
「…… 」
皆下に顔を向けた
やっぱ無理かな——
俺にも諦めモードが入ったときだ
誰かに肩をポンと叩かれた
「石田がそう言ってくれてるんだし、それに甘えて信じてみよう」
秋山だ——
皆頷き、「頑張れよ石田! 」「石田君頑張ってね〜」などと、応援してくれた
ドキッ……
あれ、今——
「石田、頼んだぞ! きっと出来るよ」
ドキッ……
あれ、まただ——
「どうしたんだ石田? 」
秋山が顔を覗き込む
いやだから近……いや、もうこのことについても突っ込まない方針にした
「あ、ありがとう。俺頑張るからさ、期待しといてくれよ」
そう、これからが修羅場なんだ——
それにしても、さっきの心臓の高鳴りは——
NEXT……
- Re: けいおん! Listen! 鑑定結果届きました ( No.20 )
- 日時: 2011/01/16 01:25
- 名前: 藍那 ◆zCS1o.kilU (ID: Nf5qxtZ9)
マンネリ化
- Re: けいおん! Listen! 鑑定結果届きました ( No.21 )
- 日時: 2011/01/16 21:51
- 名前: 藍那 ◆zCS1o.kilU (ID: Nf5qxtZ9)
9 澪side
部活が終わり、私は律と一緒に帰っていた
昨日よりは、寒さもなく、それに合わせてか桜も既に満開だった
「綺麗だね」なんて会話をしながら歩いている
そういえば、石田は大丈夫なんだろうか
『四日間寝なかったことがあるんだ』なんて言ってたけど、どう考えたって不健康極まりないはずだ
……石田ばっかりに苦労かけていいのかな
「澪? 」
「…… 」
「……たくっもぅ 夜中には……おばけがぁ……」
キャアアアァァァァァ!!!
何、何、もう夜なのぉ!!!
「澪、考えことし過ぎ、何考えてたの? 」
「聞いてない聞いてない聞いてないのぉ!!! 」
「分かったから、あれ嘘だから…… 」
え、違うの、よかったぁ……
「で、何考えてたの? 」
「え…… 」
「また、石田? 」
そっか、やっぱり分かっちゃうよなぁ……
「石田だけにね、苦労かけていいかってこと」
「あぁ、なるほどね…… 」
律が腕組みしながら何か考えている
「じゃあ、いい方法があるんだけど…… 」
律が私の耳にあることを伝えた
竜雅side
辺りはもう真っ暗
俺は宣言通り曲の練習をしていた
帰ってきたのが7時で、それから……五時間やってるのか
「……いてっ」
指先が少し赤くなっている
つい2時間前に痛くなりだした
絆創膏貼ったところで、多分痛みは止まらないだろう
……何か、あの時の大会と似てるな
あの時も無理して、優勝と引き換えに一年間卓球が出来なくなったもんな
「はぁ…… 何か食べるかな」
俺は少し休憩と思って、ギターをソファーに置いて、冷蔵庫の中身を調べる
「……ははは、見事に何にもねぇな」
そういえば昨日、コンビニ弁当を全部食べ終えたんだっけ
今日コンビニ寄ろうと思って忘れてた
だけどコンビニ寄る時間無駄だしな……
さて、どうしたもんかな
「まぁ2日何も食べなくても大丈夫……な訳ないか」
そもそも、4日間寝たことがないと言ったけど、あれは嘘だ
皆に出してもらえるんだし、それ位しないとなという俺のただのばかな意気込みだ
もう既に、俺も眠い
「はぁ、しょうがない、コンビニ……」
ピンポーン——
玄関のチャイムだ……
時計を見ると12時半
こんな時間に……誰だ?
とにかく玄関に行ってドアを開ける
「あ、どうも初めまして! 平沢唯の妹の憂です! 」
「あ、どうも…… 何で出来る妹がボソボソ」
「? 」
「あ、いや、こっちの話」
でも、平沢の妹が、なんでこんな時間に——
「あの、これ。サンドイッチなんですけど、お姉ちゃんと、一緒に練習しに来た梓ちゃんと三人で作ったんです! 二人は練習してるから私一人で来たんですけど、よければ夜食にでも食べてください! 」
そして皿の上に入った、一人分くらいのサンドイッチを手渡される
「あ、ありがと……」
「じゃ、練習頑張って下さいね!? 」
「あ、気を付けてな」
玄関から出てペコりと頭を下げられて、帰っていった
……出来る妹だな
だけど、これどうしよう
俺、パン苦手なのにな……
俺はとりあえず貰ったサンドイッチをテーブルに置いて、これをどうするか考える
まぁ、せっかくだし食べてみ——
ピリリリリ!!
携帯が鳴った
こんな夜遅く、誰だろうと思いつつ、開いてみた
田井中からだ。『今ムギの家で練習しているよー! すごいご馳走食べたぁ! もう眠い』
……何しに行ってんだ、あいつは
まぁ、らしいっちゃらしいか
あれ、そういえば秋山は……?
今頃、どうしているんだろう……
って、何考えてるんだ、俺
ピンポーン——
また玄関からのチャイムだ
いったい、今1時なのに誰だ?
また玄関まで駆けていく
「はぃ、どなたで」
「……どう、練習頑張ってる? 」
秋山!?
つい今秋山のことについて考えていたら、本当に来た
あまりの偶然に俺も言葉に詰まった
秋山の背中にはベースが背負われている
「いった、こんな時間にどうした……? 」
ありきたりな事しか聞けなかった
ただただ、嬉しかったんだ
秋山が来てくれた事が——
「えっと…… 」
かなり秋山も言葉に詰まっていた
こんなに夜遅くに来て、誰かに襲われたら、どうする気だったんだ……?
そう考えると、かなり不安になる
「練習、一緒にしない? 」
トクン……
え、俺、どうした?
まさか、1時なのにわざわざ俺の家まで来て、練習する
そう言われると、断る理由がなくなる。まぁ最初から断る気はなかったけど
「ま、とりあえず上がって」
「うん、お邪魔します」
秋山が靴を脱ぎ、いつも俺がくつろいでいるリビングへ向かう
そういえば、成り行きで上がらせちゃったけど
……健全な男子が女子を家に入れて間違いとかないよな
NEXT……
- Re: けいおん! Listen! 鑑定結果届きました ( No.22 )
- 日時: 2011/01/17 02:24
- 名前: 藍那 ◆zCS1o.kilU (ID: Nf5qxtZ9)
10 澪side
「ま、とりあえず上がって」
そう言ってくれた石田の家に入って、リビングにあったソファーに座ってみる
近くには、今度のライブで私が歌う『Don't say lagy』の紙が散らばっている
練習中だったのかな——
「それは一応出来る様になったよ」
「はい、これくらいしかないけど」と言って、お茶を出してくれた
……って
「もう出来るようになったの!? 」
「あぁ、まぁ6時間ぶっ通しでやったからな。出来ないほうがおかしいって言われそうだし」
「6時間も集中して出来るの!? 」
「俺も驚いてるよ、やれば出来るもんだよな」
本当、石田には驚かされた
なんでこんなに頑張る人なんだろう、と
……私も、頑張らなきゃ、だめだよな
「あ、石田。これ食べる? コンビニで買ったんだけど、余っちゃってさ……」
そうして出した物が、おにぎりと唐揚
喜んでくれるかな—— と思った瞬間
石田が固まった
まずい、余計なことしちゃったかも
余ったって、表現おかしかったかな——
「……美味しく頂きます!! 」
急に表情が変わり、私が持ってきたものに次々と手をつける
食べ物がなくなるまでに、そんな時間はかからなかった
「……あぁ、久々食べた! 」
そのときの石田の表情が優しそうで、可愛くて——
ついつい見惚れてしまった
「ありがとう、秋山……俺なんか付いてる? 」
「い、いや! なんでもない! 」
危な、こんなの見られたら——
私は気を取り直して、ベースを取り出す
練習しなきゃ——
キュイイィィィィン……
ベースの音が響き渡って…… あれ?
「響かない…… 」
普通、アンプに繋いでいなくても響くはずだ
なのに
もしかして、なんか私間違ったことした!?
「あ、ここ防音部屋だから、絶対に響かない仕組みにしておいたんだ」
え、そうなの? よかった、私のせいじゃなかった——
なら、大きい音出してもいいのか……
「だから、マイクで歌っても響かない」
「へぇ…… え? 」
「俺秋山が歌う曲練習してたから、一回二人だけで合わせたいんだけど……駄目か? 」
え、どうしよう
恥ずかしいよぉ……
石田が困った表情を見せた
「あ、えっと、秋山の調子の問題だから、どうせ二日後……日にち過ぎたか、明日合わせるから焦らなくてもいいし、ってか、なんかごめん…… 」
って、石田が謝ってる!?
私が悪いのに……
って、今恥ずかしがってちゃ、本番もっときついよな
「うん、分かった……マイク出して! 」
「え……ありがとう」
そうやって投げられたマイクを置いて、準備を整える
「じゃあ一回だけ、サビのところだけでいいから」
よし、頑張ろう!
マイクを手に持って
「1、2、3、4」
石田が律の代わり? に言ってくれた
ジャンジャンジャジャジャジャンと言う録音されたドラムの音が聞こえてきた
『Please don't say "You are lazy" だってほんとうはcrazy』
あ、声良く出てる——
このまま、飛ばしていこう
『白鳥達はそう 見えない所でバタ足するんです』
石田のリズムギターが響いてくる
すごく上手かった
すごい、練習したんだな——
『本能に従順忠実 翻弄も重々承知』
ここも噛まずに、何とか言えた
『前途洋々だし…… だからたまに休憩しちゃうんです』
石田のギターが鳴り終えると、腰が抜けたかのようにそのまま座り込んでしまった
「あ、大丈夫か? 」
石田が手を差し伸べる
それに甘えて掴んで立ち上がった
「秋山、声すごいな……ハスキーボイスなんて出来るんだ」
「石田もすごいよ。普通に弾けるなんて、すぐには出来ないよ」
はは、と笑った石田がクシャッと頭をかく
その仕草が可愛い、ただそれだけだけど
「じゃ、今2時だし、流石にそろそろ秋山は帰ったほうが…… 」
「いや、残るよ」
「へ? 」
かなり驚いた表情で見つめる
「石田だけに辛い思いさせるのはね。それに、ここだと防音機能があるから気にせずに練習できるし。……石田がもしよかったらの話だけど」
「……ありがとう。じゃあ続けようか」
これで、いいんだよね
ありがとう、律——
NEXT……
- Re: けいおん! Listen! 鑑定結果届きました ( No.23 )
- 日時: 2011/01/17 00:32
- 名前: 藍那 ◆zCS1o.kilU (ID: Nf5qxtZ9)
あぁ・・・鑑定が怖い
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