二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 悪魔達のその後《黒執事二次小説》参照200突破
- 日時: 2011/09/23 19:13
- 名前: ボリーン (ID: tX.rU3qv)
初めまして!
ボリーンと申します!!黒執事系の小説です!!
早速、設定とオリキャラ紹介DEATH☆!!
設定
年代:2011年
アニメ第二期のその後みたいなかんじ・・
シエルは悪魔になっている世界です
オリキャラ紹介
名前:アリス・ファントムハイブ
性別:女
歳:16歳
容姿:ブルネットの髪、目は青碧色で睫毛が長い
肌は真白で細身、かなり綺麗
普段着が1900年代初頭位に
流行ったかんじのドレス
いつも貴族特有のツンっと澄ました顔でいる
性格:冷静、寂しがり屋、たまに甘えてくる
楽しいことが大好き
その他:ファントムハイブ家の
マナーハウスに住んでいる
父と母はほとんど家に屋敷に帰ってこない
いつもやることがないと嘆いている
悪魔が求める気高い魂を持っている・・
- Re: 暇つぶしは運命の歯車を廻した《黒執事二次小説》 ( No.13 )
- 日時: 2011/07/22 22:54
- 名前: ボリーン (ID: ovGM7bao)
第十一話 その悪魔、友??
休み明けの全校朝礼を終え・・
教室で授業を受ける・・いつもと変わらぬ学校生活を送った・・
ただ一つ違ったのは・・昼食が
口に合わない学食ではなく・・
セバスチャンの作ったサンドイッチであったこと・・
高級そうなハムとレタスの挟まったサンドと
食欲が湧く甘い、いい匂いがする苺ジャムサンド
アリスは小さな口にサンドイッチを少しずつ入れて
ゆっくりと咀嚼しゴクンッっと飲み込む作業を
通常の3倍くらいの時間を掛けて続けた・・
これくらいの年頃の女子ならば
この程度では満腹にならないはずだが
アリスはそれだけで満腹になってしまったようだった・・
アリスがボーっと黒板を眺めていると
少年達が近寄って来た・・・リーダー気取りの
ジムとその部下達だ・・・どうやらジムは
アリスが気になっているらしく執拗にデートに誘ってくる・・
その度にアリスは冷たく断っているが・・
例によって例の如し・・本日も何回目かわからぬ誘いを
しに来たようだった・・・
ジ「やぁ・・アリス・・・」
アリスはジムを冷やかな眼で一瞥すると
御前には興味ないと云うように眼を逸らした・・
ジ「そんな顔すんなよ・・今日はデートの誘いじゃないからさ・・!」
ジムは妙にはつらつとした声で言った
アリスもそれには驚いたようだった・・
ア「ふ〜ん・・珍しいこともあるな・・・」
ジ「それはこっちの台詞だ・・
まさかアリスが『いやだ』以外のことを言うなんて・・」
ア「あぁ・・言うが・・っでなんなんだ・・??」
ジ「・・・うん・・実は今度オレの家で
パーティをやるんだ・・・っでそれの誘いなんだけど・・来る??」
ア「・・・・ふ〜ん・・つまり
夜中・・つまらないことで喧騒の限りを尽くすということだね・・?」
ジ「・・えっと・・なんかよくわかんないけど・・
多分そんなかんじ・・・・」
ア「考えておこう・・・一応日時を聞いておく・・」
アリスは裏紙とペンを用意した・・
ジ「今度の土曜日の夜7時から・・予定だと夜10時まで・・
っで・・!・・この学校以外のダチを一人連れてくるんだ!」
アリスは美しい筆記体の文字でスラスラとメモを取った・・
ア「・・わかった・・ではまた・・」
ジ「いい返事を待ってるからな!」
ジムはウインクしてみせると
部下を引き連れて何処かに去って行った・・・
ア「・・・友達・・・か・・」
アリスはフッッとシエルの姿を思い浮かべた・・
- Re: 暇つぶしは運命の歯車を廻した《黒執事二次小説》 ( No.14 )
- 日時: 2011/07/22 22:55
- 名前: ボリーン (ID: ovGM7bao)
第十二話 その悪魔、受諾
・・屋敷にて・・
アリスはセバスチャンが玄関のドアを開け屋敷に入ると
大きな声で「ただいま〜〜」っと叫んだ・・
セ「はぁ・・・」
セバスチャンはついため息を零した・・
アリスはリビングに行きテレビを点けると
ソファにドサッっと腰かけた・・
スカートがブワッ!っと舞い上がり視界を塞いだ・・
となりに座っていたシエルは不快そうに顔を歪めて
アリスから少し離れた・・
ア「つかれた・・・」
シ「疲れた割には大きな声だったな・・」
シエルは皮肉たっぷりに言った・・
しかしアリスはそんなことは気にせず・・
ア「シエル〜・・・一緒にパーティー行こう♪」
シ「行き成りなんの話だ???」
ア「ジムっていう子がなんかパーティーに誘って来て・・
折角だから・・たまにはそういうのに参加した方がいいかな?
って思って・・っで・・ジムが友達を
一人連れて来いって言うから・・」
シ「じゃあ・・一人で行け・・・僕は行かない・・」
ア「えぇ〜〜・・やだ・・・」
シ「いざとなったらセバスチャンを連れていけばいいだろう??」
ア「セバスチャンは・・友達ってかんじじゃないし・・」
シ「なんだろうと・・僕は行かない・・」
ア「あ・・そういえば・・行かなかったら契約違反だよね・・??
だって・・だって・・パーティーに行かなかったら
わたしは退屈するし・・
しかも命令をなんでも聞くっていう契約もあるもんね・・・?」
アリスはこれでどうだ!っというような顔をして
シエルの眼をジッと見つめる・・
シエルは頬を少し赤らめながらも
苦々しそうな顔をして対策はないかと考えているようだ・・
しかし残念なことに対抗する術がないことに気付くと・・
シ「・・今回限りだ・・・」
ア「やったぁ!・・まっ・・わたしの契約者なんだから
当たり前だよね・・・」
アリスはシエルの太腿にそっと手を置いて
顔をシエルの耳に近付けいつもよりなんだか色っぽい声で言った・・
ア「いいじゃない・・・
最期には・・最上の至福があるんだもの・・・」
アリスの熱っぽい吐息がシエルの耳に掛る・・
シエルは耳を真っ赤にして少しビクッっとした・・
シ「あぁ・・・そうだな・・」
シエルは深紅色の瞳を閉じ開いた・・
開かれた瞳は赤く妖しく光っていた・・
- Re: 暇つぶしは運命の歯車を廻した《黒執事二次小説》 ( No.15 )
- 日時: 2011/07/17 22:11
- 名前: ボリーン (ID: I8/Fw.Cz)
第十三話
パーティー当日・・夜6時・・
シエルは黒いフリル付きシャツにリボンタイを付けて黒ベスト
半ズボンにタイツを履いてブーツを履いている
防寒着として羽織るコートを手に持っている
アリスもちょうど今・・二階の部屋から
階段を降りてやって来た・・
白いフリルの付いたブラウスに腰をコルセットで締めて
ゴッシク風の腰部分にボロボロチュールが付いた
黒いスカートにハイソックスとブーツを合わせている
よく似合っていていつもより可愛らしかった
ア「うわ・・シエル凄いにあってる・・」
シ「そうなのか??セバスチャン・・」
セ「えぇ・・昔から凄く御似合いです・・」
ア「うん・・!!今日はエスコートしてね・・!」
セバスチャンは少し困ったような顔でクスッっと笑った・・
セ「エリザベス様には悪いですね・・・」
シ「・・あぁ・・彼らには申し訳なかったな・・
だが・・全て過ぎ去ったことだ・・・」
ア「また2人でわたしのわからない話を・・」
セ「申し訳ありません・・お嬢様にも
今度お時間がある時にお話し致します」
ア「うん!よろしく・・・・じゃあ・・行こう・・」
シ「あぁ・・」
シエルは気乗りしない声で答えた・・
- Re: 暇つぶしは運命の歯車を廻した《黒執事二次小説》 ( No.16 )
- 日時: 2011/07/27 19:18
- 名前: ボリーン (ID: .P6acy95)
第十四話 その悪魔、到着
2人はセバスチャンが運転する車で
ジムの屋敷まで向かった・・
ジムの家は有名な実業家で屋敷もかなり豪華で
学校内でも有名な存在だ
アリスの表情は最初豊かであったが
屋敷に近付くにつれてどんどん険しくなり
無表情になっていった・・・
口調もなんだか鋭く人を寄せ付けないような物になっていく・・
糸を引っ張られ元気よく動いていた操り人形の糸が
プツンっと切れてしまったかのような変わりようだった・・
車が警備員に誘導され屋敷の中に入って行った・・
ガラス玉のような感情のない人形のような眼に影を落とし
薄い唇を小さく動かしてアリスは冷たく言った・・
ア「・・成金らしい奇妙な嗜好の屋敷だ・・・」
シ「・・外見ばかり着飾っているような印象をうけるな・・」
2人の言う通り・・屋敷は一見豪華で素晴らしいが・・
昔から建つ貴族達の屋敷に比べ
厳かさや気品、存在感と云ったものが感じられない屋敷だ・・
車は駐車スペースに静かに停車した・・
セバスチャンは後部座席のドアを開け
2人を降ろした・・
其処へ使用人らしきまだ子供っぽさが残る可愛らしい女性がやって来た
使「本日はようこそキャロル邸へ・・ファントムハイブ様ですね・・
パーティが終わりましたらお電話致します
よろしいでしょうか??・・」
ア「構わない・・」
アリスはそう言いつつ問うようにセバスチャンの顔を見た
セ「えぇ・・構いませんよ・・」
使「・・では・・案内させていただきます
こちらへどうぞ・・」
2人は女性の後について歩いていった・・
- Re: 暇つぶしは運命の歯車を廻した《黒執事二次小説》 ( No.17 )
- 日時: 2011/07/27 19:20
- 名前: ボリーン (ID: .P6acy95)
第十五話 その悪魔、観察
使「ここで少々お待ちください・・今、主を呼んで参ります」
2人が通されたのは豪華な作りの部屋だった・・
廊下に同じ装飾の施された部屋がいくつも続いていたので
きっと此処は控室の一つなのだろう・・・
シエルは一番近い場所にあったソファに腰掛けた
アリスはその横にちょこんと座った・・・
そんなアリスの物静かな様子を見てシエルはクスッっと笑った・・・
ア「・・何か可笑しなことをしたか??」
アリスは不安げな瞳をシエルに向ける・・
シ「・・いや・・ただ・・いつもと別人のように
物静かだからな・・・ちょっと面白かったんだ・・すまない」
ア「・・元々他人は嫌いだからだ・・・それに・・確かに・・
友は欲しい・・ずっと一人だったから・・」
最後の一言はシエルにも聞こえない程にひそひそとした声だった・・
シ「・・友・・フッ・・そんな者いらないだろう・・・
僕には・・今はもちろん・・生前にも友というべき存在はいなかった
まぁ・・一方的にしつこく付き纏われたことはあったが・・」
シエルはソーマとその傍らに立つアグニの姿を思い浮かべ
不快そうな表情を浮かべた・・
ア「そうか・・・シエルは強いからいいんだ・・・
わたしは・・シエルのように強くはない・・
決して自分に自信がない訳じゃないけど・・
ただ・・困った時に傍らに居てくれる存在が欲しいんだ・・
シエルは・・・」
アリスは言い終わる前にドアをノックする音とジムの声が聞こえた・・
アリスの顔は一瞬哀しそうに歪んだが直ぐに
ツンっと澄ました人形のように冷たい表情になった・・・
シエルはそんな彼女の横顔を黙って見つめていた・・
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