二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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薄桜鬼 〜恋雨録〜
日時: 2011/02/16 23:26
名前: うい (ID: VxqablIi)


薄桜鬼にはまりすぎたあまり
自分で物語を作ってみたくなり
やっちゃいました(^^)

コメント大歓迎!
微妙と思う方、不快に感じる方
ただ荒らしたい方などは戻ってください!泣


がんばりまーす

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Re: 薄桜鬼 〜恋雨録〜 ( No.18 )
日時: 2011/02/22 00:01
名前: うい ◆U2fwXad6qI (ID: kKmRLwWa)


【お詫び】

なんかおかしいなぁと思ってみてみたら
『佐之』ではなく『左之』でした(TAT)

すいません。。。泣

Re: 薄桜鬼 〜恋雨録〜 ( No.19 )
日時: 2011/02/26 00:32
名前: うい ◆U2fwXad6qI (ID: 5b2hjtdK)


>>18


俺は恥ずかしさに耐えながらも
再び広間に入る
副長と総司はまだ何やらやりとりをしている
2人のやりとりを見ると
なんだか先ほどの左之の言葉が頭をよぎる

なんだかまた体が熱くなってきた


俺は大人しく席につき
朝餉に橋をつけた


食事をしていながらも
頭の中は雪村のことで頭がいっぱいだった
今も熱に苦しんでいるのかと思うと
どうしようもなく心配になる
しかし今日はこの後に巡察
ずっと雪村の傍にいてやることはできん

俺は朝餉を早めに済ませ
雪村の看病に向かった
と、その前に


「副長」

「なんだ、斎藤」

「石田散薬は、ありますか」

「ああ、持っていけ」


副長は何故か懐に入っていた石田散薬を取り出し
それを受け取った
これがあれば雪村の風邪など一発で完治だ



−続く

Re: 薄桜鬼 〜恋雨録〜 ( No.20 )
日時: 2011/02/26 01:00
名前: うい ◆U2fwXad6qI (ID: BHyaz.jF)

>>20


俺は石田散薬を持って雪村の部屋に向かう
今日はやや日が暖かい
あの雪うさぎが溶けまいか心配だ


「雪村、入るぞ」


部屋に入ると
布団の中で雪村が眠っていた
額には汗が滲んでいた


「雪村、起きれるか」


一応声をかける
雪村はまぶたをゆっくり開けが
少し辛そうだ


「斎藤、さん?」

「雪村。起きれるか」

「はい、大丈夫です」


無理に笑顔を見せ
起き上がろうとするのを手伝う
背中を支えるが
雪村の体はとても熱い


「薬だ。
飲むといい」

「石田、散薬?」

「石田散薬は土方さんの実家で作られている。
とてもよく効き、風邪などすぐ治る。
飲めば雪村もすぐ良くなるだろう」


雪村はそれを聞くと
ずっとその薬を見る


「なんだか、妬けちゃいますね」

「どうした?」

「斉藤さんは、本当に土方さんが好きなんですね」

「なっ!?///」


雪村は呆れたように笑って俺を見る
そんな俺はなぜか
ものすごいことを言われたようで
恥ずかしくなる


「あ、赤くなった」

「ちがう!急に何を言うんだ!!」

「だって、土方さんを本当に尊敬していらっしゃるから
なんだか寂しくなってしまって」


寂しそうな顔で言う雪村を見ていると
なんだか胸の奥が切なくなってきてしまう


「お、俺が好きなのは
雪村以外、いない」

「あ……」


きっと
俺の顔は真っ赤で
声は震えているだろうな

しかし
こんなにかわいらしい雪村を見ることが出来て
雪村が俺に妬いてくれて(副長相手だが…)
なんだか心が満たされていた


「斎藤さん」

「なんだ?」

「私も斉藤さんが大好きです」


本当にこの女子は
俺を惑わせるのが得意だな



−続く

Re: 薄桜鬼 〜恋雨録〜 ( No.21 )
日時: 2011/03/02 00:13
名前: うい ◆U2fwXad6qI (ID: IGs/Lp7.)

>>20


雪村の風邪もよくなり
またいつもと同じ日々が帰ってきた

そう
いつもと同じ
雪村が皆と仲良く過ごす日々



「千鶴!!雪合戦しよーぜ!」

「え、雪合戦?」

「雪も積もってるし、みんな今日は非番だからな」

「お休みなんですね。私、戦力になるかな…」


広間で雪村に茶を入れてもらっているとき
平助と左之、新八が雪村を誘っていた


「大丈夫だよ!俺と千鶴で組むからな!!
ちゃんと守ってやるから、千鶴は安心しろよな」

「うん、ありがと!
お願いします」


そう言って庭に出て行った
俺の中で少しもやもやとしたものが生まれる
なんだか気になる
気持ち悪い

これは
なんなんだ




Re: 薄桜鬼 〜恋雨録〜 ( No.22 )
日時: 2011/03/04 00:33
名前: うい ◆U2fwXad6qI (ID: 04PJI6mD)


>>21


しばらくして庭からは楽しそうな声が聞こえてきた
それと同時に
副長が広間にやってきた


「お、斎藤だけか」

「はい、どうかしましたか」

「いや。あいつに茶でも頼もうと思ったんだが…
なんだか外で騒いでるみてぇだな」


呆れたように笑いながら
副長はいつものご自分の席へ


「雪村の茶でしたら
本人が外に居ます故
頼んでみてはいかがかと」

「いや、あいつら楽しそうにしてるみてぇだし
水を差しちゃ悪いだろう」


そういって
副長はじっと俺の顔を見てくる

いくら俺でも
やはり副長の気迫というか
そういったものには冷静ではいられない
怖い、と思ったことがないと言えば嘘になる

俺は何かしてしまっただろうか


「あの、副長」

「なんだ」

「何か顔についてますか」

「いや、何も」

「でしたらなぜそんなに……」


副長は先ほどよりさらに
厳しい顔で


「お前も
苦労してるんだよなと思ってよ」

「は?」


突然で驚く
何かあったわけでもないのに
急にそう悟られてしまっては…


「あいつは鈍感だからな
お前も苦労するだろうよ」


副長の顔はなんだか呆れながらも
少し楽しそうな顔になり
俺はなんだか恥ずかしくなる


「やはり、気づいてましたか///」

「気づかねぇほうがかしいだろ。
斉藤の雰囲気も大分変わったぞ」

「そうでしょうか……」

「ああ。
まぁ苦労はしてるみたいだがな」


そこまで俺はわかりやすいのだろうか
いや
雪村に惑わされてしまっている今の俺に
己を隠すなどは難しい


「先日
雪村が風邪の時に副長に頂いた石田散薬を渡した際
これは何かと尋ねられたので
副長の話をしましたところ……」

「ところ?」

「妬かれました///」


自然と体が熱くなる
副長の唖然とした表情を見るのは久しぶりだ
そしてしばらくの沈黙の後


「は?」


意味がわからないと言いたげな問い方
しかしこれは真実をそのまま話しただけで


「ですから
雪村に俺が副長の話をしていたら
うらやましいと言われ
妬いたとも言われました」

「あいつは
俺に
妬いたのか……」

「はい」


副長は呆れたように
馬鹿だな
と一言
そして


「お前に守るものが他に出来たなら
俺はそれで構わねぇと思ってる。
自分の守りたいものを守ればいい。
俺が新選組を守りたいように
斉藤もあいつを…な」

「…はい」


まさか副長にそんなことを言われるとは
予想にもしていなかった
だがなんだかうれしい
副長にとっての新選組と
俺にとっての雪村を
同じくらい大切だと認めてくれているようで



−続く




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