二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- イナズマイレブン☆大好きな、君だから☆
- 日時: 2012/07/02 20:15
- 名前: みかん (ID: WgIzNCa0)
初めましての方も、お久しぶりですの方も、とりあえずこんにちは!みかんです!
ええと…。これから書く小説について短く説明していきたいと思います。
1、イナズマイレブン円冬モノです。(ちなみに2人は中2に付き合い始めてから2年が経ち、現在高校1年生の設定です♪)
2、物語の中に度々登場していく冬花の『ペンダント』とは、守が冬花にお付き合いを申し込むときにプレゼントした物という事になっております。
3、作中登場する『雪城紅葉』、『戸上南美』に関しては後々紹介分を書いていきますので、少々お待ちくださいませ。
4、そして最後に。
恋愛物…を書いたことはあるのですが…。
正直言うと苦手なジャンルなので。色々ご感想等言ってもらえるとありがたいです。(苦笑)
皆さんに少しでも、楽しく読んでいただければ幸いです。それでは、よろしくお願いします。
イナズマイレブン☆大好きな、君だから☆
fastseason:アネモネ
第一話表:入学式前。〜久遠家の場合〜>>46
第一話裏:入学式前。〜円堂家の場合〜>>50
第二話:入学式前。〜冬花の葛藤〜>>51
第三話:入学式。>>52
第四話:帰り道。>>63
第五話:入寮。>>74
THE CHARACTER FILE:Ⅰ>>75
第六話:再会。>>76
お知らせ>>77
第七話:再会。〜302号室にて〜>>88
第八話:夕食会。>>91
第九話:高校生活一日目、終了。>>101
第十話:図書室。>>102
THE CHARACTER FILE:Ⅱ>>103
第十一話:モヤモヤ。>>113
第十二話:こっちだってモヤモヤ。>>198
第十三話:あなたを信じます。>>210
secondseason:クロタネソウ
第十四話:
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- Re: イナズマイレブン☆大好きな、君だから☆ ( No.48 )
- 日時: 2011/07/18 14:25
- 名前: 紗柚里 (ID: tkwGoBUC)
こんにちは!
みかんさんに誘われて入りました
紗柚里とかいてさゆりと読みます
お願いします。
- Re: イナズマイレブン☆大好きな、君だから☆ ( No.49 )
- 日時: 2011/07/18 15:09
- 名前: みかん (ID: tkwGoBUC)
紗柚里は私の部活の後輩ですよ♪今はコンクールに向けて一緒に頑張ってます!
いい子なので。皆さんどうぞよろしくお願いします。
- Re: イナズマイレブン☆大好きな、君だから☆ ( No.50 )
- 日時: 2011/08/24 13:25
- 名前: みかん (ID: JJibcEj3)
第一話裏:入学式前。〜円堂家の場合〜
ー冬っぺと世間一般的に言う『お付き合い』?をさせてもらい始めてから2年の年月が流れて…、2014年 春ー…。
「かーちゃんオレのズボンは?!」
「ここよ。早く履きなさい」
ーぽかぽかと温かい春の陽気の中。桜と皆に見守られて…。
「かーちゃん。オレのバンダナ!」
「あそこ。洗濯しといたわよ」
「かーちゃん。…えーと、後何がないんだっけ…?」
「…朝ご飯。まだ食べてないんじゃない?」
ー円堂守15歳。本日から高校生になります!!
「おはよう。高校生の守くん」
「!ふぉーひゃん。おふぁよ!(!とーちゃん。おはよ!)」
久遠家では丁度冬花が道也に怒鳴っていた頃…。
円堂家では対照的にいつもの…朝ののゆるりとした光景が流れていた。
「ねえちょっとお父さん。この子に何か言ってやれない?今日は入学式だってのに、また目覚まし止めて寝てたのよ…?」
「おやおや」
「グフッ…!んっ…!ケホッ!
だーもう!かーちゃんごめんって!次からちゃんと起きるからー!!」
入学式の日にさえ寝坊なんて…。若干ゆるりとしすぎな気もするがそこは勘弁してもらいたい。何せ守の寝坊・遅刻・忘れ物は昔からの日常茶飯事である。逆にこれが無い日は大抵台風が接近して来たり、豪雨が降り注いだり、円堂が何かに悩んでいたりしてしまう。
「全くもう。明日からもう母さん起こしてやれないんだから。ちゃんとルームメイトの人たちと仲良くするのよ?そして起こしてもらいなさい」
「…あーい」
もう起こしてやれない、というのは今日から円堂が通うのは地元の雷門高校ではなく、ココから少し離れた全寮制の稲妻学園だからである。
県内の公立高校の中でもトップクラスのスポーツ名門校であるそこを第一希望とするのにはかなりの時間と勇気を要したのだが…。
一緒に受験を目指した鬼道達の筆記対策レッスンや冬花の励まし。そして校長がスポーツ推薦の枠に円堂の名を入れてくれたおかげで何とか無事に入る事が出来たという次第である。
また冬花と、皆と、一緒の学校に通う事が出来る…。
それは今の守にとってこの上ないほど喜ばしい事だったのだが、同時に寮に入るにつれてしばし別れなければならない円堂家に少しの寂しさを感じてもいた。
…ずっとココで暮らしてきた。ずっと家族が傍に居たのに。
明日からはもうかーちゃんがお越しに来ない。とーちゃんのおはようがない。他にも、たくさん。たくさん…。
はたしてオレはそこで暮らしていけるのか。『円堂家』ではないその場所で…?
そんな守の心情に気付いたのか、父親はいつもの、優しい笑顔で守に言った。
「ホラホラ守。そろそろ行かないと。電車の時間もあるんだよ?
ー冬花さんも待ってるんだろう?早く行きな?」
元気で、とか。またね、とか…。
今日温子が守を起こしたときからー…。
両親があえてそういう言葉を使わずいつも通りに接してくれていた事にその時、ふと気がついた守は残っていた牛乳を一気飲みするとコップをドン!と机に置き、父たちを振り返った。
大丈夫、オレ向こうでもちゃんと生活できるから。
そんな一言は胸に飲み込み、代わりに言葉ではなく、態度で安心させる様に…。円堂は2人に向かって二カッと笑うと、「行って来る!」と元気に家を飛び出したのだった。
- Re: イナズマイレブン☆大好きな、君だから☆ ( No.51 )
- 日時: 2011/08/24 13:25
- 名前: みかん (ID: JJibcEj3)
第二話:入学式前。〜冬花の葛藤〜
「お待たせ守くん!」
「おう!おはよ冬っぺ!」
2人がほぼ同時のタイミングで家を飛び出してからわずか5分後…。
珍しく先に来て冬花を待っていた円堂に冬花が声をかけると、彼は一気に満面の笑みを作ってあいさつをしてくれた。
FFIが終わり冬花が転校してからは家が隣同士なので登校時や外出時にわざわざどこかで待ち合わせをする必要は無くなったのだが、それでも時々あえてこの駅で待ち合わせる事があるのは、冬花の乙女思考に原因がある。友達や秋が「彼氏と外で待ち合わせてる時、遅れてきて必死になって謝る姿が可愛い」と言われるとついついそんな円堂の姿も見たくなってしまう…というのが冬花の乙女思考と言うか本能だ。(まあ幼馴染みでもある関係で今更そんな姿もこんな姿もへったくれも無いのだが…。)
私のこんなちょっとしたささいなお願いでも守くんは嫌な顔一つせずに受け止めてくれるんだよなー…。
それが冬花の頬を自然と緩ませる。冬花もにっこり笑っておはよう、と返した。
*****
入学式の前に一度寮を見てこよう!と言う事で円堂と冬花は一度学園の前を通り過ぎ、裏の寮舎へと向かう事にした。
裏の道へまわろうとするとどうしてもその間に学園の上級生や先に寮舎に荷物を置いて来た同じ入学生とすれ違わなければならない。
そうすると彼らの目線といえば当然、あの『世界一のゴールキーパーでありキャプテン』の円堂への憧れのまなざしと、そんな円堂の横を並んで歩いている冬花への嫉妬と羨望の眼差しである。
先程からも前後左右から
「きゃー!円堂さんだよ見たー?」
「見た見た!はー、もう!何あれ超可愛い…!」
「あ、ねえねえあの子。ホラ円堂さんの隣の。彼女かなー?可愛いね」
「えー?たしかに可愛いけどちょっと地味じゃない?」
などの会話が聞こえてくる。
彼らの頭に彼女、という単語が浮かんでくれるのは嬉しい事だが地味、というのは…。
地味で内気な自分には明るくていつも皆の中心な円堂は勿体無いくらいの彼氏なのを自覚している冬花にとっては内心ちょっと傷つくものであった。
- Re: イナズマイレブン☆大好きな、君だから☆ ( No.52 )
- 日時: 2011/07/20 22:20
- 名前: みかん (ID: 784/wjkI)
第三話:いよいよ入学式!
そんなちょっと傷心気味の冬花はさてと置かれ。
2人は寮に着くや否や寮官室へ荷物を置くと、その中から通学用のかばんだけを持ち、学園へと引き返した。
学園に着くと新入生は先輩の案内により早速体育館へと向かわされる。
ふと体育館の時計を見ると入学式開始予定時刻のわずか15分前で、どうやら式の準備自体はもう済んでいるようだった。−あとは新入生待ちと言ったところか。
それから暫く暇を持て余し、ボーっとしていて…。
やがて周りが徐々に静かになってきたのを感じて前を見ると、入学前の紹介パンフレットで見たことがある校長先生がマイクを持って壇上に上がっている。
ーああ、いよいよ入学式が始まるんだ。
そう感じると何だか胸がドキドキしてきて…。冬花はほとんど無意識のうちに自分の胸に手を当てていた。
これから始まる、新しい生活。
新しい学校、新しい友達、新しい先生…。どれもが新鮮でワクワクする分、不安の要素もまた十分にある。
もしかしたら突然、クラスで浮いた存在になってしまうかもしれない。
もしかしたら朝の様に、また円堂の彼女としては釣り合わないと言われてしまうかもしれない。
もしかしたら、もしかしたら、もしかしたら…。
冬花の頭はまだ有りもしない『もしかしたら』を考えてしまっていて。
それを認識するとまた…、心なしか鼓動が早くなっている気がした。
ー馬鹿。私の馬鹿。縁起でもない事を言うな想像するな。
大丈夫。きっとその『もしかしたら』が起きても私は耐えられるから。
過去と向き合う事が出来た私は、少なくとも前の…。色んなことから逃げていただけの私よりも強くなっているはず。
暗示をするように、落ち着かせるように自分にそう言い聞かせた冬花は胸にあてていた手をそっと首元のペンダントへと移動させ、一つ大きな深呼吸をする。
まるでその一連の動作が終わるのを待っていたかのように、校長の低い声で「起立」という号令がかかった。
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