二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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相身互いのネクローシス【神様のメモ帳×夏目友人帳】
日時: 2011/08/19 13:43
名前: 細玲雄 (ID: Uvcwa5h/)

 こんにちは!「細玲雄」と書いて、ガリレオと読みます!(うわっ無理やり・・・・・

 相身互いのネクローシス【神様のメモ帳×夏目友人帳】をクリックしていただき、本当にありがとうございます。

 この作品の舞台は、神様のメモ帳となっています。そこに、転校してきた夏目がinするので、妖怪はあんまでてきません・・・・orz

 ちなみに、細玲雄は基本アニメしか見ていないので、原作無視で(というか原作知らない)「ん?」ってなることが多少あると思いますが、気にしないで読んでくれるとありがたいです。

 オリキャラも出てきます!よろしくお願いします。



≪P.S.≫

 細玲雄は、コメントをもらうとメチャメチャ喜んで泣き叫びます。特にオリキャラに関してコメントをいただくと、喜んで泣き叫びながら踊りだします。ΣΣ(゜д゜lll)

 コメント、お願いします!(*`・ω・´)ノ゛

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Re: 相身互いのネクローシス【神様のメモ帳×夏目友人帳】 ( No.1 )
日時: 2011/08/19 14:14
名前: 細玲雄 (ID: Uvcwa5h/)

「一人に・・・・・しないで・・・・・・!!」

 誰なのか分からない。

 だけど、とても悲しそうだというのは分かった。

 俺がそんな夢を見たのは東京に来てすぐのことだった。




   相 身 互 い の ネ ク ロ — シ ス



 東京に来たのは、塔子さんがご病気になってしまったからだ。

 身寄りがなく、親戚をたらい回しにされていた俺を引き取ってくれた藤原夫妻・塔子さんと滋さん。その塔子さんが原因不明の病で倒れてしまったのだ。

 藤原夫妻と俺が住んでいたところでは、十分な処置を施すことができず、東京の病院を紹介された。そんなわけで、俺は今東京にいる。

 東京は、あちらと比べてアレが少ない。

 アレ—————————「妖」だ。

 俺は、幼少のころから常人には本来見えないはずの「妖」を見ることができた。だから、幼少の頃よりその能力ゆえに親戚や周囲の人間から気味悪がられ、疎まれていた。

 それでも今は、この能力を隠しながら生活してきたおかげで、藤原夫妻や、あちらでの親友もできた。

 でも、東京に来てそれはリセットされた。

 俺はまた、妖怪の存在を隠しながら、東京で友達はできるのだろうか。一人で過ごさずに済むだろうか。


「夏目。何をそんなに暗い顔をしているんだ?」


 ニャンコ先生が話しかけてきた。

「え・・・・・暗かった?」

「おお、暗かった。そんなんじゃ、他の妖怪に食われてしまうぞ」

「他の妖怪って・・・・・・東京は妖怪が少ないじゃないか」

「そうだな。ここは、妖怪たちにとって居心地が悪い。」

「へぇ・・・・・・。妖怪たちにも、住み心地っていうのがあるんだ」

「当たり前だー!私は高貴な妖怪だぞ!その高貴な私をこんな臭くて息苦しいところに連れてきおって!」

「しょうがないだろ。塔子さんがご病気なんだから。それから、あんまり騒ぐなよ。ここ、前の家と違ってアパートなんだから」

 そう。俺たちはアパートで暮らしている。

 滋さんが、俺が学校に通うのに不便をなくそうと気付かって、学校に近いアパートに入れてくれた。滋さんは、病院に近い家に住んでいて、今では別居中だ。

 居候のくせに、甘えすぎていたかな。

 でも、滋さんにこれ以上気を遣わせないためにも、別居するのは良い方法だと思った。

「・・・・・明日から学校だ・・・。」

「何?まーたそんなところに行くのか」

「仕方ないだろ。学生なんだから」

 友達はできるだろうか。

 一人で過ごさずに済むだろうか。

 また、そんな不安が頭をよぎった。

Re: 相身互いのネクローシス【神様のメモ帳×夏目友人帳】 ( No.2 )
日時: 2011/08/19 14:25
名前: 細玲雄 (ID: Uvcwa5h/)

 新しい学校。

 前、住んでいたところと違って、随分と新しい校舎のように感じた。

 そして違うところがもう一つ。

 ここまで来る途中で妖怪に一回も会わなかった。俺にとっては、それはすごく珍しいことで、同時にどこか物足りないような感覚になった。

 職員室に入ると、担任から説明を受け、教室へと向かう。この感覚は何度味わってもぬぐえない。不安を抱えながら教室へ向かう。

 教室の扉を開く。

 生徒が全員、俺に視線を向けてきた。

「・・・・・夏目、貴志です。よろしくお願いします」

 教室の雰囲気は微妙な空気に包まれていた。何度も経験してきた。

 そして空いている席に座る。

 休み時間は、そこそこ人気があって誰かが話しかけてきてくれる。でも、それはほんのちょっとの時間だけ。時間が経つにつれて話しかけてくれる人は消えていく。

 いつもだったら、そろそろ妖怪が現れて俺をからかいに来たり、襲いに来たりするのに今日はない。どこか虚しかった。

Re: 相身互いのネクローシス【神様のメモ帳×夏目友人帳】 ( No.3 )
日時: 2011/08/19 14:57
名前: 細玲雄 (ID: Uvcwa5h/)

 今日は、僕のクラスに転校生が来た。物静かそうな青年だった。とても細身で、女の子にも見えるくらいだった。

 夏目貴志。それが転校生の名前だった。

「ねぇ、藤島君!」

 休み時間、彩夏に話しかけられる。

「夏目君を園芸部に誘おうと思うんだけど、どう?」

「ああ、いいんじゃない?」

「いいんじゃない?じゃなくて、一緒に誘うの!男の子同士!」

「え、ええ?」

 僕は彩夏に半ば強引に夏目の席まで連れてこさせられる。

 その様子に気づいたのか、夏目はこっちを見た。

「え、ええと、その、入りたい部とかある?」

「え・・・・・?いや、まだ特に決まっていないけど・・・」

「じゃあさ!園芸部に入らない?いま、私と藤島君しかいないんだけど、夏目君が入ったら3人になるんだよ?」

 彩夏が身を乗り出して夏目を誘う。最初からそうすればよかったじゃないか。

「・・・・・でも、俺は植物とかに詳しくないから・・・・・」

「大丈夫!藤島君も詳しくないから」

「・・・・詳しくなくて悪かったね」

 それでも夏目は、あまり踏み切れていないようだった。

「何か、事情でもあるの?」

「え?」

「ああ、ええと、なんだか乗り気じゃない感じだったから・・・・・」

「・・・・・俺を預かってくれている人が、今病気で病院に入院しているんだ。それで東京に来たんだけど・・・・・。だから、その人たちに迷惑をかけたくないし、部活に割くお金とかも無いし・・・・・」

 建設的だな、と思った。

 それと、預かっている、ということは、両親はいないのだろうか?

「あ!じゃあさ、ラーメンはなまるでバイトしてみない?」

「・・・・・ラーメン・・・・?」

「そう!あたしと藤島君もそこでバイトやってるんだけど、すっごく楽しいよ。ミンさんって人が店長なんだけど。アイスがすごくおいしいんだよー」

 なんだか、昔の自分と同じ説明をしているのが面白かった。

 僕は彩夏のおかげでラーメンはなまるをはじめとして、いろんな人に出会った。夏目も、そうなるのだろうか。

「バイト、か・・・・・」

「そう、バイト。紹介する代わりに園芸部に入って!ね?」

 何という、強引な勧誘。これは彩夏独特のやり方だ。

「・・・・・・考えてみるよ。今日は・・・・・・」

「園芸部の下見に来る!?やった!じゃあ、屋上で待ってるね」

「え?」

「彩夏、まだそんなこと一言も・・・・」

「藤島君も、遅れずに来てよね!」

 僕ら二人は完全に彩夏のペースに流されていた。


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