二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 相身互いのネクローシス【神様のメモ帳×夏目友人帳】
- 日時: 2011/08/19 13:43
- 名前: 細玲雄 (ID: Uvcwa5h/)
こんにちは!「細玲雄」と書いて、ガリレオと読みます!(うわっ無理やり・・・・・
相身互いのネクローシス【神様のメモ帳×夏目友人帳】をクリックしていただき、本当にありがとうございます。
この作品の舞台は、神様のメモ帳となっています。そこに、転校してきた夏目がinするので、妖怪はあんまでてきません・・・・orz
ちなみに、細玲雄は基本アニメしか見ていないので、原作無視で(というか原作知らない)「ん?」ってなることが多少あると思いますが、気にしないで読んでくれるとありがたいです。
オリキャラも出てきます!よろしくお願いします。
≪P.S.≫
細玲雄は、コメントをもらうとメチャメチャ喜んで泣き叫びます。特にオリキャラに関してコメントをいただくと、喜んで泣き叫びながら踊りだします。ΣΣ(゜д゜lll)
コメント、お願いします!(*`・ω・´)ノ゛
- Re: 相身互いのネクローシス【神様のメモ帳×夏目友人帳】 ( No.4 )
- 日時: 2011/08/19 15:08
- 名前: 細玲雄 (ID: Uvcwa5h/)
放課後。
「あ、夏目君!こっちだよ」
先に彩夏と僕で準備をしていた。準備をし終わったところで夏目が屋上に来てくれた。
「遅くなって、ごめん」
「いや、大丈夫。じゃあ、一緒に水くれをしようか」
「ああ」
僕は夏目と一緒に水を汲みに行く。
水を入れていたとき。
「・・・・・なあ、あの制服ってどの高校だろう?」
夏目が昇降口を指さした。
———————誰もいない。
「え?・・・・・誰もいないよ?」
「いや、あそこにいる。ほら、あの長い黒髪の子。・・・・なんでずっと上を向いているんだろう・・・・?誰かを待っているのかな」
「・・・・・夏目?」
どれだけ探しても、そんな女子高校生はいない。
それでも夏目はその女子高校生がいるらしき場所を見ている。
少しだけ、夏目が怖い、と感じた。
しかし、最終的にばつが悪いような表所で謝ってきた。
「ごめん、その、俺の思い違いだった・・・・・」
「・・・・・い、いや、そうか・・・・」
気まずい空気が流れる。
そんな空気を壊したのは彩夏だった。
「あれー?遅かったね、二人とも。どうしたの」
「・・・・・い、いや、なんでもないよ」
「・・・・・。」
夏目をチラ、と見る。表情が暗い。不安なんだ、と分かった。
いや、きっと疲れていて幻想でも見てしまったんだろう。きっとそうだ。
「じゃあ、水くれお願いね。あ、同じ場所をいつまでもやっちゃだめだからね」
「はいはい」
僕は夏目に適当に説明して水くれを行った。
- Re: 相身互いのネクローシス【神様のメモ帳×夏目友人帳】 ( No.5 )
- 日時: 2011/08/19 15:43
- 名前: 細玲雄 (ID: Uvcwa5h/)
もう、気味悪がられているんだろうな。
水をくみながら、胸に痛みを感じた。なんで今更こんな気持ちになるんだ。もう、慣れているじゃないか。
ああ、そうか。こういう感覚、久しぶりだったからな。多分、今までの関係になれすぎていたんだ。
さっきの女子高校生。あれは妖怪だった。
俺に気付いた途端、姿を消してしまった。
藤島の顔を見ると、俺を何か奇妙なものでも見るような目で見ていた。その表情を見たら、悲しくなって、辛くなって、心に穴が開いたようだった。
ああ、やってしまった。
せっかく優しい人たちに出会えたのに、怖がらせてしまった。
妖怪は悪くない。なのに、この時だけ妖怪がひどく嫌なものに感じてしまった。
「あれー?遅かったね、二人とも。どうしたの」
「・・・・・い、いや、なんでもないよ」
「・・・・・。」
篠崎が明るく接してくれる。でもきっと、今だけなんだろう。
時間が経つにつれて、俺の本性が暴かれていき、きっと誰も近寄らなくなってしまう。昔みたいに。俺はまた一人になる。
「じゃあ、水くれお願いね。あ、同じ場所をいつまでもやっちゃだめだからね」
藤島に説明を受ける。藤島は、俺に一度も目を合わせてくれなかった。
花に水を上げる。
「今日は誠にいい天気ですなぁ」「そうですねぇ」「水が気持ちいですなぁ」「そうですねぇ」
花のほうから声がした。
見ると、小さな妖怪が葉の陰に隠れながら話をしていた。手のひらサイズの妖怪で、一人は老人の仮面をかぶっていて、もう一人はその仮面をかぶった妖怪に傘をさしているポニーテールの妖怪だった。
「水、もっとかけてほしいか?」
「ややっ。我らの姿が見えるのでございますか」「見えてますね」
「ああ、驚かせてごめん。」
「いえいえ。ああ、こうしてまじまじと人様を見るのは何年ぶりのことか」「かれこれ10年以上ですねぇ」
「そうか。東京は、寺とか少ないからな」
「昔は、この地に小さな寺があったのですなぁ」「ありましたねぇ」
- Re: 相身互いのネクローシス【神様のメモ帳×夏目友人帳】 ( No.6 )
- 日時: 2011/08/19 16:04
- 名前: 細玲雄 (ID: Uvcwa5h/)
「しかし、その寺は取り壊せれてしまって今ではこの建物の隣にお飾りとして小さな像を建ててもらっているだけなのですなぁ」「祟りを恐れた人様が建ててくださったんですねぇ」
「へぇ・・・。帰りに寄ってみるか」
「おお、ありがたいですなぁ。そして今日は久々に外にヨモツチと共に日光浴に出たのですがなんせ、この天気」「ククリ様と私はここで日が沈むのを待っていたのですねぇ」
どうやら、ポニーテールのほうが「ヨモツチ」、お面のほうが「ククリ」というらしい。ククリのほうが位は高いようだった。
「あの、彩夏と鳴海という人様はいつもここで花の手入れをしてくださっていてなぁ」「今はこのハマナデシコという花が気に入っているようですねぇ」
ヨモツチが今さっき水を上げていた花を指さす。
五つの花びらのついた、薄い桃色の小さな花だ。とてもかわいらしかった。
「特に、あの彩夏という人様はとても楽しそうに花の面倒を見てくださるのですなぁ」「鳴海という人様はめんどくさそうにやりますが、花を見るといつも笑顔になってくださるのですねぇ」
「ふーん、そうなん・・・・・ッ!」
二人を見ると、二人は俺をやはり、奇妙なものでも見るような目で見ていた。
しまった、ククリとヨモツチと話しているところを見られてしまった。
「え、ええと、その、なんでもないんだ・・・・。ごめん、ただの独り言で・・・・・・」
「・・・・・そ、そっか。それならいいの」
「・・・・、う、うん」
「・・・・・・・・。」
ああ、やってしまった。
この人たちには、妖怪が見えてないんだ。俺の行動は、明らかに異常だと思うはずだろう。
「おや、どうかしましたかなぁ」「あちらの人様には我々の姿が見えてないのですねぇ」「ああ、それは残念だなぁ」「残念ねぇ」
残念、という時だけ二人は敬語を使わなかった。
だから、余計その「残念」という言葉が頭の中にこびりついた。
俺は、ヨモツチとククリに笑いかけ、次の花壇に水をくれた。
- Re: 相身互いのネクローシス【神様のメモ帳×夏目友人帳】 ( No.7 )
- 日時: 2011/08/19 16:23
- 名前: 細玲雄 (ID: Uvcwa5h/)
やはり、夏目には何か怖く感じた。
夏目は何を見ているんだろう。いったい誰と話しているのだろう。
彩夏も、夏目の行動には困惑していた。
結局、それから夏目とは一言も放さずに過ごした。
「あの・・・・この近くに、小さな像はないか?」
「小さな像?ああ、この学校の裏にあるよ。それがどうかしたの?」
「いや、なんでもない・・・・。今日は、誘ってくれてありがとう」
そういって、夏目は学校の裏へと駆け足で去って行った。
「・・・・・不思議な人だったね」
「うん・・・。なんだか、幽霊でも見えてるんじゃないかって感じで。水を汲みに行った時もそんな感じで」
「そっか・・・・・。で、でも、それを抜かせば結構いい人じゃない?あー、園芸部に入ってくれて嬉しいよ!」
「え?入ったの?」
「私が先生に言っておいたの」
相変わらず強引なやり方だな、と心底思う。
ラーメンはなまるに向かうと、やはり裏方にヒロさん、テツさん、少佐がたむろっていた。
話題はやはり、あの転校生のことだった。
「へぇ、幽霊が見える転校生かぁ・・・・」
「ただのイタイ高校生なだけなんじゃねぇの?」
人のこと言えるのか、と思わずテツさんを見る。
「自分は幽霊などという非科学的な存在は信じない。よって、その高校生は妄想に浸っているだけなのだ!」
少佐は土管の上で堂々と演説をしているが、誰も聞いていない。
「それにしても、変な子だね。幽霊が見えるなんてさ」
「ああ、いえ、自分では言ってないんですけど、言動があまりにも不可思議で・・・・・」
「たとえば?」
「・・・・・ずっと上を向いた高校生がいるとか、花に向かって喋ったり・・・」
「・・・・・うわぁ、イタイな」
だから人のこと言えるのか?
- Re: 相身互いのネクローシス【神様のメモ帳×夏目友人帳】 ( No.8 )
- 日時: 2011/08/19 16:39
- 名前: 細玲雄 (ID: Uvcwa5h/)
次の日。
「ねぇ、夏目君は今日、部活に来れる?」
「・・・・・・え?」
彩夏が夏目に声をかけていた。その行動に僕は驚く。
正直、夏目を園芸部に入れるのは気が進まなかった。少し、怖い感じがしたし心を開くような感じでもなかった。
「・・・・・・行ってもいいのか・・・・?」
「うん。部員が増えるのはすっごく嬉しいから」
「・・・・・そっか。」
彩夏はすごいな。
きっと、彼女は誰でも受け入れてしまうんだろうな。
「ね、藤島君もいいでしょ?」
「えっ・・・・・ああ、うん」
僕は目をそらしながら答える。
「・・・・・二人とも、すごく優しいんだな」
「ええ?そうかなー」
「花に対してもそうだった。二人とも、よく世話をしてくれるって。今は、ハマナデシコという花が気に入っているんだろ?」
「えっ、なんでそんなことまで知っているの?」
「・・・・人から、聞いたんだ」
不思議だ。怖いのに、悪い感じがしない。
部活も終わり、今日は夏目にバイトを紹介することになっていた。
それから、ニートについても説明していた。
「それでね、アリスって言って超可愛いの!」
「へぇ。そうなんだ」
「テツさんはすごく強くて、四代目と互角らしいんだ」
「四代目?」
「平坂組っていうやくざのトップ。手芸がすごくうまいんだ」
「や、やくざ?やくざなのに?」
話していて、おもしろかった。自分の周りの人たちを紹介するのが面白かったのか、夏目が面白かったのかは分からない。
それでも、こうしていると夏目は普通の高校生だ。僕らとなんら変わらない。
「こんにちはー」
ラーメンはなまるにくると、さっそくニートたちがいた。
「お、もしかして、この子が昨日話していた不可思議少年?」
ヒロさんが、夏目を指さす。
しまった。昨日はそんなことしか説明していなかったっけ。
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