二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

銀魂夢小説ー戦少女ー
日時: 2012/11/06 17:50
名前: Sky  ◆M7x9jXIufw (ID: 7YMMeDcM)

私は

“戦う”という意志を持った。
兄が醜く消え、父と母は赤く染まった『何か』を流しぴくりとも動かなくなったあの夜を私は一生忘れないだろう。
“戦う”という意志を持った。
醜くなった兄を連れ、持っていた『愛情』を全て『憎しみ』に替えて刀を取ったあの夜を私は一生忘れないだろう。
“戦う”という意志を持った。
私の弱さで壊れた『あの子達』を止める術を探そうとしたあの夜を私は一生忘れないだろう。
“戦う”という意志を持った。
真っ直ぐな瞳を持った『白夜叉』達と会ったあの夜を私は一生忘れないだろう。

“戦う”という意志を持った。
何にも負けずに戦って生きていくだけの女であろうとしたあの夜を私は一生忘れないだろう。


戦少女

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12



Re: 【銀魂】戦少女 【コメントくださいな!】 ( No.35 )
日時: 2012/02/14 19:59
名前: Sky  ◆M7x9jXIufw (ID: qTh1yy9a)

第四訓 『女子でも女子から本命チョコって貰えるんだね』


「おいおい、いい加減にしねーとマジ逮捕すっぞオラ」
「そーですねィ…少し調教してやらねぇといけないでさァ」

少女ーー月神夜空は、黒服の男達に囲まれていた。
黒服の男達とは江戸の幕府を守る「武装警察真選組」だ。局長の近藤勳を始め、副長の土方十四郎一番隊隊長の沖田総悟など様々なイケメ…男達が居た。
土方は開きまくった瞳孔で夜空を睨み通している。一方夜空は一人だけなのに真選組を圧倒させる程のオーラと殺気を放っていた。右手は勿論刀に触れて。
しばらく両者無言が続く、すると土方が少しため息をついて語った。
「俺達はお前を悪用したりしねェよ、少し任意同行で付き合って欲しいだけだ」
「それでも俺はお前達を信用出来ない」

喋りは淡々としている夜空、そこに何処の魂も感じられない。ただ質問されている事に対して答えているだけで夜空の魂は、刀に触れている右腕の手の平ーーその部分に。

Re: 【銀魂】戦少女 【コメントくださいな!】 ( No.36 )
日時: 2012/02/24 17:57
名前: Sky  ◆M7x9jXIufw (ID: qTh1yy9a)

土方が夜空に近づくと、夜空は一瞬にして土方の後ろに瞬間移動した。
いや、動きが速過ぎて目がついて行って無いのだ。
刀を思いっきり構えて、土方の頭部を狙って刀を突いた。
土方も刀を取り出して、頭部の部分を庇った。

「だから、お前と戦いに来たんじゃねぇって「夜空ッ!!」

銀時が息を切らして土方と夜空の間に割り込んだ。その銀時の肩には水色のリスーーキラが居た。
銀時が、土方の方を向くと「ちょっと、アンタ俺のダチに何してくれてんですかぁ?」と言うと夜空の少し草の付いた髪をパッと払うと
夜空はムスッとしたまま、刀を鞘に納めた。
土方は安堵のため息をついて「少年といえど、餓鬼は殺せねーし」と行った瞬間、夜空からアッパーカットを喰らった。
「ガハッ!!」
土方は後ろに吹っ飛ぶ、それを見ていた沖田が夜空に拍手しながら
「アンタスゲーや、どうだィ?俺と一緒に土方さんを殺りませんかィ?」
次は沖田が、銀時に殴られた。

「総一郎君、コイツまだ子供だから」
「白夜叉、俺は子供じゃないから」

Re: 【銀魂】戦少女 【コメントくださいな!】 ( No.37 )
日時: 2012/03/10 17:01
名前: Sky ◆QS1u8UNLHM (ID: qTh1yy9a)
参照: パソ変えました

ムッとした様な顔で銀時の腕に収まった夜空。
すると、ピョンと夜空の肩に乗って安堵の笑みを浮かべるキラは夜空の頬に顔をすり寄せた。
夜空も「ありがとな…」と言って、キラの頭を人差し指で撫でた。

しかし、こいつらはいつにも増して殺気立ってた。土方と沖田の事である、二人ーーいや現在政府は新たなる脅威を呼ぶ事になるであろう天人の種を恐れていた。

紛れも無く、「月神家」通称夜狐の“伝説”についてである。

現在、宇宙をまたいで数百をもある惑星の中でその惑星が一つ、また一つと夜狐に侵略されているのである。
勿論、これは夜空の仕業ではない。その中、意を決して土方が夜空に問いた。
「お前ェは、自分の種が起こそうとしている大戦争の全貌を知ってるだろ??」
「…………!?」
思いがけない発言に、銀時は言葉を詰まらせた。そしておとなしく腕の中に収まっている大人臭い子供狐を見る。
夜空は、下唇を噛んだ。

まさかココまで「アイツの話」が来ているとは、思いもしなかった。

まさかとは思うが「アイツ」は地球さえも侵略してしまうかもしれない…、下唇から痛々しいように血が流れて来た。
夜空にとって、「アイツ」は強くて…自分は無力で…自分の命とキラの存在を削ってまで生き延びて来たのにーー。

全てを火の海に変える、愛しくて大嫌いな血縁者。

夜空は何も言わずにただ、血をこぼしてうつむいていた。

…ーーーーーーー
    ーーーーーーー

「月神の意志を継がない、ただの猛犬が」

一方、夜空に少し似た、青年が高杉と対峙していた。
青年は水色の煙管を持ち、煙を吐いた。

Re: 【銀魂】戦少女 【コメントくださいな!】 ( No.38 )
日時: 2012/03/13 15:36
名前: Sky ◆QS1u8UNLHM (ID: qTh1yy9a)

「ほぅ…?今日は偉く殺気立ってるな…」

面白そうに煙管を持ち替えつつ、煙が立って行くのを見つめる高杉はニヤリと恐ろしい笑みを零して、青年を見つめる。
開けた窓から風が通り過ぎ、高杉の紫色の髪と青年の水色の髪がふわりと舞い上がる。それとともに青年の左腕の袖も舞い上がった。その袖を見つめながら青年は言葉を吐いた。
「左腕を同族に持ってかれた時の事を思い出しちまったんだよ」
「ホゥ…お前と同じ“夜狐”か」
青年はわずかな角度で頷くと、一度窓を見ると美しい青空が広がっている。太陽は夜狐にとって大敵だ、忌々しそうに窓を見つめていたが高杉に少し似た笑みになると、人差し指を上へと突き立てた。

「夜兎と付き合うつもりは無いが、あの神威とやらは面白そうだ…少しずつ…俺達“月神族”の存在が露になってくる、そしたらアイツの妹の俺の愛しい従兄弟もこちらの計画に乗ってくるだろうよ」

青年は笑みを消さないまま、高杉に聞こえないように呟いた。


“俺を止めてみろ、夜空……!!”


第四訓ーEND

Re: 【銀魂】戦少女 【コメントくださいな!】 ( No.39 )
日時: 2012/03/21 18:11
名前: Sky ◆QS1u8UNLHM (ID: qTh1yy9a)

第五訓『黄昏の風と言うのはいわば中二病未遂』


「だから、何でコイツが此処に住むアルか!」
「しょうがねーだろ!!行く宛ねぇんだよ!!コイツは」
「まぁまぁ、神楽ちゃんも銀さんもヤメて下さい」

テーブルを境に、にらみ合いをする神楽と銀時。
昨日の一件から行く宛のない夜空を万事屋に住まわせる事にした銀時。神楽は大反対のようだ。
夜空にいたっては、日の良く当たる場所で木の実を大量に干している。どうやらキラのご飯のようだ。

「アタシもう知らないネ!!こんなクソ狐と住むなんてうんざりアル!!」
「………だぁーれが…狐だって?」

暗い顔をしているが、瞳は完全に光っている夜空がぐりんと首を神楽の方に向けて刀に手を翳した。
「ちょっと…ヤメて下さい!!」
新八が止めようとするが、何者かに遮られた。

「リーダも月神も言ったら聞かない子だ、此処はおとなしく喧嘩の光景を見てようではないか」

どこからともなく入って来た桂とエリザベス。その二人に夜空は桂へ神楽はエリザベスへ蹴りをお見舞いした。

「勝手に入ってくんなぁあああああ!!」
「不法侵入だ、ズラァアアアア!!」
「ごふっ!!」
『ぐぁああ』

エリザベスのプラカードが宙を舞った。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12



この掲示板は過去ログ化されています。