二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【妖狐×僕SS】還し屋少女,
- 日時: 2012/05/14 22:02
- 名前: 魅唆 ◆7ALWpexvKs (ID: 9kyB.qC3)
初めまして魅唆ですw
いぬぼくっていいな〜と思ったところから妄想が止まらず、つい書いてしまいました。文才なんて微塵もございませんし、キャラ崩壊も多いと思いますがよろしくおねがいします^^
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- Re: 【妖狐×僕SS】還し屋少女^^;ゲストキャラなら募集中 ( No.15 )
- 日時: 2012/04/19 13:41
- 名前: 魅唆 ◆UaO7kZlnMA (ID: 9kyB.qC3)
- 参照: 久しぶりすぎて小説がかけないorz
誰かが着いてくるような気配を感じ、立ち止まり、振り向いた。しかし、そこには誰もいない。街路灯がアスファルトを煌々と照らしているだけである。
自分たち以外誰もいない。——そういえば、今は何時だったかな。時間が気になり、ベルトに繋いだ鎖を手繰り寄せ、ポケットから懐中時計を取り出す。午前2時——草木も眠る丑三つ時、と言うやつだ。よく心霊番組で霊に会いやすいのがこの時間だ、と聞く。昔からの言い伝えだろうか。だとしたら、人間と言うのは太古から霊に会っていたのかもしれない。
「ねえ、知っていますか?」
くす、と言う笑い声に相変わらず能天気なオコジョだなこいつは、と思いながら一応、聞いておく。
「何を、だよ」
「今の時間って、水葵(みなき)がモテモテになるハーレムタイムですねぇ」
聞いて損した。
「せっちゃん、ハーレムタイムって何だーー!?」
何だよ、と反論しようとして何気なく見上げた直後。その言の葉を飲み込んだ。いや、飲み込まざるを得なかった。
視線の先には、街路灯に照らされたフクロウ。しかし、そのフクロウは異常にギラギラと輝き、威嚇するような音を出している。そして、羽を畳んでいるのに、"浮いて"いる。
くす、とオコジョが笑った。
「"タタリモッケ"さんですねぇ。毛に触ったら、もふもふしているんでしょうか。抱き締めたいですぅ」
能天気オコジョは放置し、タタリモッケと呼ばれた妖怪について、全神経を集中して情報を思い出す。確か死んだ赤ん坊の魂が、フクロウに宿った妖怪だとか何とか。残念だが、これ以上は思い出せそうにはい。
タタリモッケの威嚇音が強くなり、とうとう羽まで広げ始めた。逃げようとも思ったが、もう間に合わない。タタリモッケが翼を広げ、威嚇音を発しながら急降下してくる。
「……やれ、せっちゃん」
タタリモッケは少女を襲おうと近づくが、それは突如として現れた巨大な影に阻まれてしまった。気がつくとそこには満月を背に巨大な生き物がいた。
月光を受けて輝く銀色の体毛を持つその生き物は、例えるなら巨大な狼そのもの。人を丸呑み出来そうな大きい口には牙がびっしりと生え並び、足には鎌のような鋭い爪が生えている。しかし銀の尾は二股に分かれ、普通の狼ではないことが分かる。澄み切った青い瞳は、どことなく気品と同時に恐ろしさを感じさせる。
タタリモッケはいきなり現れた敵に戸惑った僅かな瞬間、その狼に似た生物はガバッと大きな口を開け、タタリモッケを口に加えた。タタリモッケは逃げ出そうと暴れるが、力の差は歴然としていた。タタリモッケがいくら暴れようとも、狼に似た生物は涼しい顔をしている。
そこへ少女が駆け寄り、タタリモッケに話しかける。
「お前は水無の赤子、そうだな?」
名前を呼ばれた途端、狼の口の中にいたタタリモッケは暴れるのを止めた。やはり、そうか。と少女は胸の中で確信した。
『おねえちゃんは?』
タタリモッケの嘴が開き、人間の声が発せられる。まだ幼い、子供の声だった。
「悪いが俺の名前は名乗れない。——昔から竜之宮(うち)に伝わる古い言い伝えなんだ。悪いな」
話を聞かせてくれ、と言うとタタリモッケは堰を切ったように話し始めた。
『さびし、かった』
『ずっとまっくらでせまいところにいた。で、やっとそとにでたけれどおかあさんはどこにもいないの』
本人の話を総合すると、暗い闇から出たいと足掻いている内に、いつのまにか外へ出たのだという。襲ってごめんなさい、と泣くような声で謝ってきたところから察するに悪気はなかったらしい。恐らく竜之宮に流れる血に引き寄せられたのだろう。
タタリモッケはさ迷う赤子の魂がフクロウに宿ったものだと言われている。そういえばこの前のニュースで、母親が生まれたばかりの赤子をどっかに捨てたと自供したとか言っていた。占った結果、母親の住居はこの辺りだった。
『おかあさんにあいたいよぉ』
その願いをかなえるのが、俺の役目。
「なら、還りなさい。あなたのいるべき場所へ、あなたのあるべき場所へ」
少女は謎の言葉を唱え始めた。聞きかじった経を自分なりにアレンジしたもので、初使用するのが今日だったりする。うまくいくか、と精神をタタリモッケを還すことに集中していると、ふいに狼の声がした。
「終りよ」
「また見つけた——夕闇のカケラ」
〜つづく〜
- Re: 【妖狐×僕SS】還し屋少女^^;ゲストキャラなら募集中 ( No.16 )
- 日時: 2012/04/22 08:38
- 名前: 凛々蝶 (ID: vPGTCQ.l)
面白いですね、私もこのサイトで小説を書いておりますが
こんなに上手く書けたものではございません
続きをよろしくおねがいします
凛々蝶
- Re: 【妖狐×僕SS】還し屋少女^^;ゲストキャラなら募集中 ( No.17 )
- 日時: 2012/04/23 20:37
- 名前: sara (ID: 9kyB.qC3)
初めまして(*^^*)
とってもお上手です。これからも頑張ってください。
- Re: 【妖狐×僕SS】還し屋少女^^;ゲストキャラなら募集中 ( No.18 )
- 日時: 2012/04/23 22:02
- 名前: 恵莉♪ (ID: CnBgMNSf)
初めましてっ!
私も小説書いているのですが、凄く上手ですねっ♪
自然と話の中に引き込まれていって!
とても面白いですっ♪
私も犬僕大好きですっ!
更新、頑張ってください♪
- Re: 【妖狐×僕SS】還し屋少女^^;ゲストキャラなら募集中 ( No.19 )
- 日時: 2012/04/24 23:09
- 名前: sara (ID: 9kyB.qC3)
今度オリキャラ応募してもいいですか?
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