二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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アニバーサリーの国のアリス〜お手紙、お届けします。〜
日時: 2012/01/18 22:35
名前: ペールラ (ID: hFu5/zEO)

パァン!!



森の中、銃声が響いた・・・。


「仕事の邪魔するからだよ。」


ドシャッ
肉の塊が血だまりの池に倒れた。

そして、彼は・・・いや、彼女は返り血を浴びた頬をぬぐって、再び仕事に戻った。

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Re: アニバーサリーの国のアリス〜お手紙、お届けします。〜 ( No.97 )
日時: 2012/03/25 19:59
名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)

第29話前編「銃弾飛び交う」



ガチャ・・・

ア「すっかり話しこんじゃったわ・・。」


目の前をみてみると・・・・


ア「!?まさか・・あんな身体で!?」


とにかくグレイに・・・


ア「グレイ!グレイ!!」

タタタ・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



メ「・・・チッ・・こんな身体じゃなけりゃ・・・;」

パッパッと木に飛び移っていけるのに・・・。
歩くのも精一杯。
足取りがふわふわと宙に浮かんでるような、くらくらと歩く。
声が聞こえる方へ歩く。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


グ「メアリーがいない!?」
ア「ベッドも空だったし・・。あんな身体で外を歩くなんて・・。」

グ「・・・そうか・・。」
グ「ナイトメア様に知らせてくる。君はここで待ってなさい。」

タタタ・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ナ「・・・やはりか。」
グ「どうしますか?」
ナ「探す。」

グ「・・・。(コクリ)」

ナ「いいか?多分あの子は扉に向かってる。」
グ「!?元の世界にでも帰ろうと・・?」
ナ「あぁ・・・。」
ナ「あの子はアリスと知り合ってから、心に変化があらわれていた。」
ナ「そこを追い打ちをかけるようにジョーカーの監獄に捕まった。」

グ「・・・・いつの間にかジョーカーに・・。」

ナ「いいかい?このことを、チェシャ猫とネズミに伝えるんだ。」

グ「!なぜ?」

ナ「どうやらあの二人でメアリーの取りあいになっていたようでね。」
ナ「まぁわざわざ知らせなくても、あの子のあの身体をみれば保護しようとすると思うがね。」

グ「・・・;わかりました。」


タタタ・・・・


ナ「・・・ハァ・・。」

キィ・・・

カツ・・・カツ・・・

ナ「・・あれほど忠告したのに・・。」



ナ「それでも君の心は変わらないか・・。」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


メ「はぁ・・はぁ・・・。」


ガサッ


メ「っ!」

チャキン!


ボ「俺だよ;ボリス!」

メ「・・・・ボリス・・?」
目を細めて言った。

ボ「そ。てか・・。」

ボ「どうしたんだよ!そんな包帯だらけで・・;」

ボリスの手が肩に触ろうとした・・。
メ「さわんな!!」
ボ「!」
パシン!

メ「放っておいて・・。」


ザッ・・・ザッ・・・


メアリーの姿が闇に消える前に。

ボ「メアリー!」

ザッ・・・

メ「放っておいてって言ったでしょ・・?」

ボ「・・・・どこに行くんだよ・・。」



メ「・・・・・そんなの俺の勝手でしょ?」


また前を向いて歩きだした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ガチャ・・

ア「!グレイ!どうするって?」

グ「もちろん探すさ。」
グ「また一つ、頼みごとをしていいか?」
ア「えぇ、いいわ。できる事ならなんでもいって!」
グ「たすかる。」

グ「眠りネズミにメアリーの事を言ってほしい。」
ア「わかったわ。」
グ「あと・・メアリーと仲がいい奴はいるか?」
ア「後は・・・。」

ア「!そうだ!たしか・・ディーとダムとも仲が良かったと思う。」

グ「じゃあ、知らせを頼む。」
ア「(コクン)まかせて!」


タタタ・・・・・



・・・・・・・・お嬢さんが遅い・・・・・・・・・・・・・・・・・



ア「ただいま!」

スタスタスタスタ
メイド「あ〜おかえりなさいです〜。」

ア「ねぇディーとダムいる?」

メイド「いますけどぉ〜・・?御用なら私が言っておきますよ〜?」

ア「ありがと。でも、これは私から言わなきゃいけない事なの。」

メイド「・・・よっぽど大切なことなんですね〜・・。」

メイド「多分二人はボスの部屋にいるとおもいます〜。」

ア「?誰か来てるの?」

メイド「ピアスさんが来てるんです〜。」

ア「!ラッキー!」

タタタタ・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

バン!

ピ「!?;」

ア「ただいま!」

ブ「おや、お嬢さん。随分と帰りが遅かったじゃないか。」

ア「ゴメンナサイ。でも今はそれどころじゃないの。」

ア「ディー、ダム。それにピアス。」

ディ・ダ・ピ「「「?」」」

ア「大切な話があるの。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ピ「えぇ!?メアリーが!?」

ア「(コクン)」
ピ「ど、どど、どうしよ;」
ダ「落ちつけよ、ピアス。」
ディ「で、行き場所とかは?」

ア「・・多分扉だと思うの。」

ピ「!もしかして・・・・元の世界に帰る気なのかな・・。」
ダ「え!?だってメアリーはこの世界の住人なんじゃないの?」
ア「ううん。元々は私と同じ余所者なの。」
ディ「そ、そうだったの!?」
ダ「どうりで、僕らより傷の直りが遅いわけか・・。」
ア「とにかく、手伝って!」

ディ「いいよ。」
ダ「僕ら鬼ごっこは得意だもん。ね、兄弟。」
ディ「うん。」
ピ「もちろん協力するよ。」


ア「ありがと!」

Re: アニバーサリーの国のアリス〜お手紙、お届けします。〜 ( No.98 )
日時: 2012/03/25 20:55
名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)

第29話後編「ワンダーランド(赤の世界)」


ア「ありがと!」


ブ「お嬢さん、それは本当かな?」



ア「!ほんとうよ!」
ブ「・・そうか。その様子だと本当のようだな。」

ブ「・・・・面倒だが、私も手伝おう。」

ア「!本当!?」

ブ「あぁ。さすがに、この世界にはあの娘一人のおかげできれいに保たれている。それに・・・」

ブ「ちょうど退屈していたのでね。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・







          ハァ・・・・・・・・・・ハァ・・・・
[こっちだよ]
                   


                   [おいで]

       [はやく]




ハァ・・・・ハァ・・・・
              [はやく]






  
[[[[         はやく          ]]]]








ザッ


メ「・・・・・。」

目の前には普通の扉。


ここを開ければ元の世界に帰れるなんて・・・。

でも、声はここからする。
焦らすように。すがるような声がここから響く。



ドアノブに手をかけた。

メ「・・・なに迷ってんだろ・・・。」


やっぱりこの世界を抜けるのが怖い?


でもこれは自分の罪。
一生分の罪を償うために帰るんでしょ?
拷問ってやつで。


カチャン・・・・
メ「・・・・・・・・・・・・」


バン!

??「キャッ!」

ガサッ

メ「・・・・アリスさん。どうして僕を探すわけ?」

ア「・・;みんな心配してるわ!」
バアン!

ア「っ!」
ギリギリ当たらない程度に怯えさせて帰らせようと言う戦法。

メ「んなわけねぇじゃん。しょせん僕は変えがきくんだから。」
ア「それはないわ!」
メ「言ってんじゃん。僕はここの住人・・。」
ア「貴方は私と同じ余所者!そして私と同じ女の子!」
メ「!!」
ア「なによりの証拠がこの扉の前に立ってること。」
ア「・・どうしていままで隠してたの・・?」


バアン!

メ「・・早く戻れよ。」
ア「嫌。」
メ「戻れよ!」

思いっきりアリスの胸元をつかんだ。

ア「嫌!貴方が戻るって言ってくれるまで絶対戻らない!」

バン!バアン!バアン!

怖がらせるために空に向かって撃った。

ア「・・・・絶対・・貴方が戻るまで私も戻らない・・。」

それでも一歩も引かない。

メ「どうして・・・どうして・・・!」

カチン!

銃口をアリスの頭に突き付けた。

ア「・・撃って。」
メ「!?」
ア「それで貴方が・・メアリーが満足するなら撃って。」
メ「・・・・っ(ギリッ・・)」






撃てない。





どうして・・どうして・・・どうして?






そこまでして、僕を引き返させようとするの?




Re: アニバーサリーの国のアリス〜お手紙、お届けします。〜 ( No.99 )
日時: 2012/03/25 21:47
名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)

「ハート(心)を奪われたら帰れない」



ピ「ねぇ・・・・。」

ブ「なんだい?」
ピ「大丈夫かな・・。」
ブ「・・・どちらが?」
ピ「どっちも。」

ブ「・・・・・大丈夫さ。」


ア『お願い、いざという時はどっちも撃って。』


ブ「・・・・(アリス・・。)」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ア「お願い、ここにいて。」

メ「いやだ。」

ア「だったら私を撃って。」

メ「・・・・・嫌だ。」

ア「・・・・・。」


ア「私も最初は帰ろうと思った。」

メ「・・・?」

ア「でも・・だんだんと時間帯が過ぎるたびに手放しがたくなっちゃって・・・。」

そう言うとアリスはポケットに手を突っ込んだ。



タプン・・・・




ア「満タンになっても帰らなかった。」
ア「つまり、私はここになじみすぎた。」


ア「後になって、ねぇさんが恋しくなって・・。」

ア「何度も帰ろうと思ってここに来たこともある。」


扉を見上げながら言った

ア「でも、皆に止められて・・。」
ア「つまり、それって愛されてるってことなのよね?」

メ「・・・・・。」

ア「ねぇ、メアリー。」


メ「?」

ア「もしかして帰るのが今までの償いになるって思ってる?」

メ「な、なんでわかって・・」
ア「ナイトメアに教えてもらったの。」


ア「その気持ちを押させて、この世界で生きる。」






「それが貴方にとっての一番の拷問?だと思うの。」






メ「!」





俯いていた顔をあげるとアリスがにっこりと笑っていた。






—————————ポタ—————————












メ「うっ・・・うぅっ・・・」


カシャン・・・



メ「う・・・うわあぁあぁん!」



メ「うえぇえぇん・・・ひっく・・うぅぇ・・。」


ぼろぼろと溢れる涙。
嬉しいのか、悲しいのか自分ではわからない。
どんなに泣いても、泣いても、わからない。

そっと包んでくれる優しい手。
マリア様と似た笑顔。



メ「ママ・・・・・ママァ・・・・・。」


ア「いっぱい泣いて。それまで付き合ってあげるから。」


メ「うっ・・・うわあん!うえぇぇぇん・・・・。」



ずっと・・・・ずっと。
アリスの胸を借りて泣いていた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


メ「すー・・・すー・・・。ひっく・・」
ア「・・・やっと泣きやんだ。」

そっと髪を撫でた。


ア「いいわよ。出てきて。」


ザッ


ピ「メアリー!」

タタタタ・・・

ア「大丈夫よ。寝てるだけだから。」

ブ「お嬢さん、怪我は?」
ア「ないわ。平気よ。」

ブ「そうか。ならよかったが・・。」



ブ「にしても・・・・。」



くっくっくっと笑った。
ブ「さびしがりの烏とは・・。これほどの笑い話はないな。」

ア「笑い話なんて・・;ひどいわよ。ブラッド。」

ブ「いや・・・。気に入ったぞ・・。手紙屋。」


ピ「え!?」

ブ「なんだ?文句があるか?」

ピ「メアリーは俺のだもん!」

ぷーとふくれて言った。

ブ「ふっ・・・。さて、手紙屋はこちらであずかろう。」



ア「・・・ありがとう。」




・・・・・・・・・・・・・・・二時間後、アリスの部屋・・・・・


ガチャ・・・



「!」

どうやら起きていたようで、ドアの音に気付いてこちらを向いた。

「・・・・・。(プイ)」



「・・・クスッ(苦笑い)」



ゆっくりと座ったあと、右手を出した。




「・・・・・。(チラッ)」



「・・・・(ニッコリ)」




少しためらったが、ゆっくりと左手を出して握ってくれた。






「・・・・ありがと。」
にっこりと笑った




























黒い烏が白い天使に変わる瞬間

Re: アニバーサリーの国のアリス〜お手紙、お届けします。〜 ( No.100 )
日時: 2012/03/25 22:00
名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)

反省会
えー・・ここまでみていただき誠にありがとうございます。
               ペールラ、硬いわよ;byアリス>
え。あー・・; 
        紙に書いてある通りに進めればいいんだbyグレイ>


だぁあぁああぁ!こんなもんあるからだめなんだ!(びりびり)
              全くもってその通り!byナイトメア>


はい、すいません。茶番はここまでです。

とうとう来ちゃいました、最終回。
・・・もうダメすぎてなにもゆう事がないですよ・・(泣)
とりあえず、最後解説。


烏って元々、神の使いの生き物だったらしいんですよ。
だから、身体の色が白かったんですか、罪を犯して黒い身体になったって言うどっかの神話に書いてあった気がする。   
                        え。byボリス>
そーゆーわけで、最後は天使にしてみました。

ちなみに。






まだつづくぜ★
                         !?by全員>

舞台裏?みたいな?そんなカット集でも作っちゃおうかな☆って・・。
                   ふざけんな。byペーター>   
   




でも、とりあえず。






こんな駄作をみてくださった皆様、ありがとうございました!               

Re: アニバーサリーの国のアリス〜お手紙、お届けします。〜 ( No.101 )
日時: 2012/03/25 22:06
名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)

カット集「血だまり。」

バァン!

森の中、銃声が・・「ぎやあぁぁぁ!」
!?


メ「ちょ、しずかに;」
「え、こんなんじゃなかったっけ?」


メ「ちげーから!」


ペールラ「あい、カット。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


バアン!

森の中、銃声が響いた・・・。

メ「すいません。外れました。」

ペールラ「えー・・・。」


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