二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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不死鳥 -song by.SEKAI NO OWARI-
日時: 2012/02/04 21:12
名前: 月詞 ◆oE3vS0unEQ (ID: VHEhwa99)



本作は私がインディーズ前からずっと大好きなバンド、
「SEKAI NO OWARI」の楽曲から
一曲 物語性のある曲から作り出された小説です

よって、本作を読み進める前に一度楽曲を聴いていただくことをお薦めいたします

本作は非公式であり、あくまで私の勝手な思考の展開となりますので
御了承下さい

SEKAI NO OWARIの楽曲はリアリティがありメロディもポップなものばかりですのでお気になった方は是非他の楽曲も聴いてみてください

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不死鳥 -song by.SEKAI NO OWAR ( No.17 )
日時: 2012/06/09 12:59
名前: 月詞 ◆oE3vS0unEQ (ID: VHEhwa99)



長時間固い車の座席に座らされ




到着したところは会社の倉庫だった




「さあ、明日の仕事のために眠っていてもらおう」
アヤ「…」
「ん?なんか言いたそうな顔だな
端麗な顔が台無しだ」




そういって男はケラケラ笑った




私はアンドロイドだから




人権なんてものはなんの後見にもならない




仕事を拒むことも環境を求めることも




人を愛することもできないの




「明日は私の命じた仕事を実行するのだぞ」
アヤ「……」




私はコクリとうなずいた




所詮私は人間の奴隷




あの人に愛されるのにはふさわしくないの

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不死鳥 -song by.SEKAI NO OWAR ( No.18 )
日時: 2012/06/23 12:29
名前: 月詞 ◆oE3vS0unEQ (ID: VHEhwa99)



翌日




俺はベッドの上で寝ていた




昨夜彼女を助け出す策をあれこれ考えているうちに




ふと寝落ちしてしまったらしい




重い体を起こしてベッドの上から窓の外を見た




もう日は高い




暑い真昼時




パーンッ パンパーン




慧「ん…?」




この花火の音は…




『第24回、アンドロイド大会を開催致します!!!』




外からは真夏の昼にまけないぐらい暑苦しい男共の声がきこえた




慧「…!」




半日にしておれは




ようやくいい策を思い付いた

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不死鳥 -song by.SEKAI NO OWAR ( No.19 )
日時: 2012/07/14 21:22
名前: 月詞 ◆oE3vS0unEQ (ID: VHEhwa99)



俺はキャップを深くかぶって




その暑苦しい人混みのなかから必死に顔をのぞかせた




よく見ると回りの男がいつもより一層興奮している




ステージをみると




「おお!!イングリット社の一号がいつもと違うかっこうだ!!」
「いつもより煌びやかになっているな、露出度も高い。」




冗談じゃない




アヤ…なんで断らなかった…?




君にだって意志があるはずでしょう




慧は走り出した




造られた女に魅せられるなんて




どうかしてると思ってた




でも心が乱れるくらい君が好き




こんな辛い恋をしてる僕でも




いつか笑える楽しい恋を




君に教えてほしい思えた

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不死鳥 -song by.SEKAI NO OWAR ( No.20 )
日時: 2012/07/14 21:33
名前: 月詞 ◆oE3vS0unEQ (ID: VHEhwa99)



警備員の目につかぬようにそっとステージの裏口に回って




幕裏にこっそり潜入した




外で高い陽にやかれていたあとに入った幕裏は




異様にひやっとして涼しかった




薄暗く長い廊下




ひんやりとした壁




すこし古ぼけてコケが生えた足元に




お目当ての配電盤の蓋をみつけた




俺はそれをみつめたままポケットに手をつっこみ




もってきた工具を取り出した




過去電子工学学校に通っていた経歴をもつ俺には




これしきの電気の通り道をとめるのは楽勝だ




蓋の四隅のネジをとり




一気に配線を引き抜いた




バチンッ

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不死鳥 -song by.SEKAI NO OWAR ( No.21 )
日時: 2012/07/14 21:42
名前: 月詞 ◆oE3vS0unEQ (ID: VHEhwa99)



きれいな照明を司っていた電気は切れ




会場はパニックに陥った




「おい…なんだ?停電か!?」
「なんで電気が切れたんだ!?今いいところじゃないか!!」
「これは演出か?どっきりでも?」




会場全体がザワつく




「ただいま原因を調べております!!電気が復旧するまで
今しばらくそのままでお待ちくださいますよう御協力をおねがいしまーす!!」
アヤ「…??」
「ちっ、なにごとだ?ウチの商売の邪魔をするとは…。」




会場は完全にさわぎだしてしまった




その瞬間




アヤ「…きゃっ…」

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