二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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黒子のバスケ〜天才少女〜 (完結・過去の天才もよろしく!!)
日時: 2012/08/23 17:51
名前: ハルはる (ID: L9PtbysF)

初めまして^^
黒子のバスケ大っ好きなハルはるです。
下手ですがよろしくお願いします^^

*注意*
オリキャラ登場します
更新ペース激遅です。
原作??沿ってないよ〜
この小説と似たものがあります。パクリはしないでください!
こっちが本物ですよ!

*目次*
中学編①
第1Q >>01 >>02 >>03
第2Q >>04 >>07
特別編 >>08
主人公紹介 >>10
第3Q >>11
第4Q >>15 >>17
第5Q >>19
第6Q >>20 >>22
第7Q >>29 >>36 >>44
第8Q>>46 >>54 >>56
第9Q >>59 >>65 >>70 >>74
登場人物 >>79
第10Q >>86 >>87
第11Q >>95 >>98 >>111
第12Q >>120 >>121 >>126
第13Q >>127>>131 >>133 >>136
第14Q >>138 >>139 >>141
第15Q >>148 >>151 >>152 >>157
第16Q >>159 >>161
最終Q >>163

*来訪者*
雛林檎s  魁斗s
このみs  ゆづほたるs
快李s
月那s


*その他*
オリキャラ募集中終了しました。
ご協力ありがとうごあいました。

>>145(ゆづほたるs)   >>146(このみs)    >>149(雛林檎s)

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Re: 黒子のバスケ〜天才少女〜 (15Q更新) ( No.159 )
日時: 2012/07/26 14:13
名前: ハルはる (ID: /ZfshGS3)

第16Q 『違和感』


「大輝・・・食欲無くすからもう少し大人しく食べられない?」

「あぁ?別にいーだろ」

「あと・・・テツヤはもっと食えよ!」

「・・・」

え?無視ですか?
女のあたしでもご飯3杯食べてんのに・・・

「白崎が食べすぎなのだよ。
なぜそんなに食べているのに155しかないのだよ」

「え、身長のこと言っちゃう?
どーせ取柄はバスケだけですよー。それにまだ伸びるし」

ワイワイと皆で食事中。
明日はついに決勝だ。・・・まあ、その前に準決勝があるんだけど。

あと1日。家帰ったら、出国準備しないと。

・・・寂しいなぁ・・・

「よし!おかわりしよう!」

ガタッと椅子から立ち、お釜の所へ向かった。
視界に、征十郎が入る。

ついでに涼太も。

「っ・・・」

もう、この2人とも・・・

「やめたやめた!あしたの試合に集中しなきゃ!」

「なに独り言いってんだよ」

「なんでもなーい」

茶碗に大盛りに盛って、自分の席に戻ろうとした時だった。

ズキッ
右足に、鈍い痛みがはしる。

「・・・?」



でもそれは一瞬のことで、その後いくら動いても痛くはなかった。

だから、なんのケアもせず、次の日を迎えてしまったんだ。










「ん〜?」

「どうしたの?」

「・・・ん・・・いや大丈夫」

右足首に、違和感を感じ始めたのは朝のこと。
でも、「違和感」だったから、そんなことで試合に出られないなんてのは嫌だったから。

それに、最後だから。

「さっ、頑張るぞ〜」







「っ、」

試合中、何度も足に違和感を感じた。
無意識にその足をかばってしまって、逆に左が痛くなってきた。

「なにやってんだよ」

「ごめん。ちょい、スティールに専念するわ」

スリーは少しキツイ。
決勝だってあるんだもん。今無理しちゃいけない。

「だから得点はたのん『帝光タイムアウトです!』

征十郎が、ボールを外に出して、こっちに来た。
すこし怒っているようだ。

「杏奈、お前はこの試合下げる」

「え・・・、ん。分かった」


「杏奈っち、後は任せて下さいっス」

「涼太・・・頼んだ」

ばれてたのか・・・
やっぱ、征十郎は征十郎だなぁ・・・

「杏奈ちゃん、アイシングして、後でテーピングするから」

「さつき・・・お願いするわ」


アイシングをしながらコートを見る。
ちょうど、涼太がダンクをかました時だった。

かっこいいなぁ、涼太。

・・・あ、真ちゃんのスリーだ。


皆、かっこいいな。


「杏奈ちゃん?」

気付いたら、涙が頬を濡らしていた。
やっぱり、皆と離れるのやだな。

「痛い・・・」

足がズキズキと痛い。

心も、凄い痛い。










「杏奈、次の試合、いけそうか?」

「うん。てか、いかせて。
・・・最後だし」

「分かった。直前まであまり動くなよ」

「了解」

今、ちゃんといつも通りに話せてた?
征十郎に、ちゃんと・・・

「あ、」

携帯が、ポケットの中で揺れた。
ディスプレイには「白崎陽一」の文字

「っもしもしお父さん!?」

『お〜杏奈か?久しぶりだなぁ』

「お、父さん・・・元気?」

『あぁ。大丈夫だよ。今・・・全中会場か?』

「うん。もうすぐ決勝だよ」

『頑張れよ。』

「・・・それだけ〜?ま、いいけど。じゃあ、絶対に勝ってくるから。」

『メダル、金以外はいらないからな』

「はいはい。じゃあ、いってきます」



お父さんのために。


「絶対勝つ!」





Re: 黒子のバスケ〜天才少女〜 (15Q更新) ( No.160 )
日時: 2012/07/26 14:26
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)



  とっつぁんキタ━━━(゜∀゜)━━━!!((殴

   大丈夫か杏奈(;´Д`)頑張

Re: 黒子のバスケ〜天才少女〜 (15Q更新) ( No.161 )
日時: 2012/07/26 19:22
名前: ハルはる (ID: /ZfshGS3)

全国中学校バスケットボール大会。

最終日決勝戦。


決勝戦ともなると、会場は人で埋め尽くされる。
暑すぎる会場。
クーラーは無いようなものだ。


帝光の相手はこれまた名門校。

今まで戦って負かしてきた学校の全中への思いを背負ってきている。


帝光も同じだ。

どんなに卑怯な手を使ってきた学校でも、負けた時は泣いていた。

その気持ちを、背負っている。




「あ、そうだ。」

「ん?どうしたの〜?白ちん」

「皆に伝えておかないといけないことがあるんだ」

お父さんのこと、アメリカに帰ること。
皆へのお礼。気持ち。

「あたし、この試合終わったら、アメリカに戻る。」

「えっなんでっスか?」

「なんでだよ杏奈」

「・・・お父さんが、アメリカで倒れたの。
だからこれが皆との最後の試合になると思う。


・・・・ありがとう。もうサイコーに楽しかった。
最後の試合、楽しみたい。皆で、苦しくて、楽しいバスケがしたい」


「白ちんが言うなら〜、本気でやる〜」
「もちろんなのだよ」
「そーだな」
「そうですね」
「そーっスね」

「・・・じゃあ、円陣組もっか」


皆で、がむしゃらに、息が上がる試合を。


たとえ、相手が戦意喪失しても。


「勝つぞ!」

『おぉ!!』








足が痛くて、立っているのがやっとになるまで走った。
スリーも、スティールも。

「杏奈っち、大丈夫ッスか?」

「いや、もう無理」

足やば〜。・・・なんてもんじゃない。
痛くて、涼太に支えてもらいながら控室に戻った。


すぐにアイシングをする。

足が腫れているわけでもない。
ただすごく痛い。

なんだろう、バスケに支障が出ないといいけど。





『帝光中学校、優勝おめでとう。』

帝光は、とんでもない記録を打ち出した。

オフェンスもディフェンスも全力でやった結果・・・

相手チーム一桁だった。

こっちは三桁。


首にメダルを掛けられたとき、すごく嬉しくて泣いた。
号泣して、皆に笑われた。

だって、嬉しかったんだもん。
楽しかったんだもん。

「ありがとう・・・」






まだ、アメリカには行けない。
征十郎と、話さないと。





Re: 黒子のバスケ〜天才少女〜 (15Q更新) ( No.162 )
日時: 2012/07/26 20:34
名前: 雛林檎 (ID: y0qltvGJ)

腫れてなくてただ痛いっていうのは……通常ではちょっと無さそうな症例だね。捻挫でも内出血でも壊死でも、大体腫れるもんだと思ってるんだけど……少なくとも私は。
大丈夫かな? 杏奈ちゃん。

Re: 黒子のバスケ〜天才少女〜 (15Q更新) ( No.163 )
日時: 2012/07/26 22:56
名前: ハルはる (ID: kM82Y1ex)

最終Q 『別れの時』


「あ〜・・・疲労骨折してますね」

「疲労骨折?」

「まあ、簡単に言えば、バスケのやりすぎです。
全国大会で一気にひびが入ったのかな。あまり表面上にはでないからねぇ・・・」

「はあ・・・」

「・・・あまり男子と混ざってバスケをすることはお勧めしないよ。
多分、骨が少し弱くなってるかな。」

「え・・・そう、ですか」

「まあ、ギブスしておこうか。」

「はい」

バスケを、もう男子とは出来ない・・・
ってことはもう、あいつらと一緒に・・・

ギブスを巻かれながら、色々と考えた。

いい機会かもしれない。
征十郎と別れる、アメリカに帰るのだから。








「あ、お父さん?あたし疲労骨折だって。で、明日の飛行機でそっち行くから」

『疲労骨折!?・・・そうか、大変だな』

「ん〜、ギブスは1週間くらいで取っていいそうだから・・・そっちの病院だけ手配お願い。
これから皆のトコ行くからまたね」

『あぁ。また、こっちついたら電話してくれ』

「了解」

元気そうだった。
病気は、大丈夫なのかな・・・?

「さてと、タクシーで行くかな」

あたしは病院を松葉杖で出ると、タクシーで中学に向かった。







「皆〜帰ってきたよ〜」

「・・・何その足!」

「あ、さつき〜、疲労骨折だって。」

「え・・・大丈夫なの?」

「・・・うん。大丈夫」

大丈夫じゃないけど。
もう皆とバスケは出来ない。

さつきだけが体育館内に残っていて備品整備をしていた。
きっと皆は外周中だろう。

「じゃ、荷物まとめるの手伝ってくれる?」

「うん。いいよ〜」

そのまま部室の扉を開けた。

パァン!

部屋に響いたクラッカーの音。
紙くずが降りかかる。

「杏奈っち!座ってくだ・・・その足どうしたんスか!?」

「ん?疲労骨折〜。で、これは何」

「白ちんのお別れ会だよ〜」

「クラッカーはなんか違うよね皆」

『・・・』

まあ、いいけど。
あ、だめだ泣きそう。

「何泣いてんだよ」

「うるっさい!」

ポロポロと、頬を伝う。
うれし泣きなのか、悲しいのかよく分かんない涙。

「皆と・・・もっと一緒にバスケしたかったよ・・・。」

「すればいいじゃねーか。いずれは帰ってくるんだろ?」

「・・・ッそうだね」

出来ないから、こんなに辛いんだよ?
でも、皆には言いたくない。内緒にしておきたい。

「じゃあ、気を取り直してパーティするっスか!」

「うんっ」

なんか、この頃泣いてばっかだな。
色々ありすぎて、毎日が大変だったなぁ・・・。


その後はゲームとか、お菓子食べたり楽しい時間を過ごした。






「っぎゃ〜っっ、そのタンスはさつきとやるからいい!」

「なんか、色々出てきたぞ」

「全く、バスケバカ過ぎる部屋なのだよ」

なんか、皆が荷造り手伝ってくれると言って家に来てくれたんだけど・・・
皆荷造り以外に興味がいってるよ・・・

「もうっ、手伝う気無いなら帰ってよ!」

「杏奈、案外胸デケーんだな」

「死ね〜!!このアホ峰!!!」

松葉杖を大輝にお見舞いしてやった。
さっと、大輝の手から下着を奪い取る。

「さつき助けて〜っ」

「峰ちんサイテ〜」

「ホントですよ。部屋から出しましょう」

もう、やだ。
ホントにやめてくれ。

でも、楽しい。
皆で騒いで最後の夜を過ごした。










「じゃあ、またね」

「杏奈ちゃん!また電話してね!」

「また、帰ってきたらバスケしよーな」

バスケという言葉が、胸に突き刺さる。
1on1くらいなら出来るんだろうか。まあ、やっちゃうけど。


結局、征十郎は空港に来なくて、伝えられていない。

しょうがない、電話で済ませようとしたら電話に出ない。
何してるんだあいつは。

「・・・そろそろ行くわ。また、絶対会おーね」

そう言って背を向けた。
征十郎に、最後に会いたかった。

「・・・っ、あ〜も「杏奈!」

征十郎の声が、ホールに響いた。
ブワッと涙が溢れ出す。

「征・・・十郎、あのね・・・」

「杏奈・・・」

「「別れよう」」

ほぼ同時だった。

「っ、あたし、征十郎のこと嫌いじゃないよ?」

「俺もだ」

それでも、距離を置かなければいけないこともある。
気持ちだけじゃどうにもならない。


中学生なのに、どうしてこんな思いをしないといけないの?


なんで、もっと違う出会い方が出来なかったんだろう。


ギュッと抱き合って、誓った。

「「絶対、また会おう」」


絶対、また最初からやり直そう。

出会いから、やり直そう。






あたしは、日本を発った。


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