二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- VOCALOID... 02
- 日時: 2010/10/09 13:23
- 名前: 双海 (ID: BdM.OEZp)
初めまして、双海と申します。
私が思いついた小説や、歌を元にした小説(自分なりの解釈)を書いていきます。
リンレンの短編小説が主になると思います。
歌を元にした小説では、私の勝手な解釈なので、あれ?と思うこともあるかもしれません。
あなたの解釈と違う場合があるかもしれません。
ご自分の解釈を崩したくない方はご遠慮下さいませ。
また、私は小説を書き慣れている訳ではないので、読みにくいものになってしまうと思います。
今謝っておきます、すみません。
あと、誤字があると思います、すみません。
はい、こんな拙い文章を読んでくださり、ありがとうございました!
それでは本編です、どうぞ!
- 好き。 ( No.27 )
- 日時: 2010/11/15 22:29
- 名前: 双海 (ID: BdM.OEZp)
長い。ぐたぐた。カイミク。ありきたり。
私が友達と廊下で話していると、とある男子が廊下を通る。
すると皆話すのをやめ、その男子が通りすぎるのを見守る。
そして、彼が通りすぎた後、皆必ず
「かっこいい。」
と言うのだ。
そう、そのとある男子は、俗に言う「イケメン」であり、少女漫画などによくいる「学校のアイドル」というやつなのだ。
まあ、この学校にかっこいいといえる人が少ないから目立っているのだろうけど。
でも彼が通る度に、「かっこいい」などといわれているのを聞くと、いい気分にはならない。
それはその彼が私の幼なじみであり、私の想い人でもあるからだ。
幼なじみでの恋愛などとよく漫画などで見るのだが、そう簡単に上手くいかず。
最近は、想いを伝えることさえ、諦めつつある。
「ねぇ、ミク。」
「ん?」
「カイト君かっこいいね!」
「そだね。」
「幼なじみなんでしょ?いいなぁ!」
「あはは。」
彼を好きな人だってたくさんいるのだ。
私は、飛び抜けて可愛いとか、頭がいい、とかはなく、平凡。
その為もあってか、最近は隣に並んで歩くこともできず、いつも一歩後ろを歩いてしまう。
「私、告白しようかな?」
「本当?頑張ってね!」
「うん、ありがとう、ミク!」
私が彼を好きだということは、友達には話していない。
だからこそ、この友達は私に「告白しようかな」などと、言えるのだ。
今更、「私カイトが好きなの」などと言える訳がない。
「ね、ミク。教室戻ってカイト君と話しようよ。」
「いいよ〜。」
そう。私は彼と同じクラスでもある。
彼と違うクラスになったことなんてないってくらいの腐れ縁であるのだ。
そして席も、隣。
嬉しいといえば嬉しいのだが、隣で毎日違う女子と話している彼を見るのは、面白くない。
「カイト君〜。」
「ん?」
「カイト君ってさ、彼女いないの?」
「いないよ。巡音は彼氏いる?」
「いるわけないじゃない!」
あははは、と笑う彼ら。どうやら、会話は弾んでいるようだ。
…つまんないの。
「あ、先生きた!じゃあね、カイト!」
「おう。」
呼び方が「カイト君」から「カイト」になってる。仲良く、なったんだ。
それから、カイトと話すことなく、放課後が訪れた。
「ミク、ごめん!今日一緒に帰れない!」
なんて、友達は言うし。
今日は一人でゆっくり帰ろうと思い、自分の席で皆が帰るのを待つ。
隣の席のカイトはもういなかった。
もう皆帰ったかな、と思い、席を立った。
一人、誰もいない廊下を歩く。
今日は、最悪だった。カイトとは喋れないし、友達はカイトと仲良くなるし、で。
靴を外履きに変え、人のいない外へ出る。
はぁ、と溜め息をつく。
すると、
「何溜め息ついてんの。」
と、聞き慣れた声がした。
その声の先には腕を組み、壁にもたれかかった彼がいた。
「カイトか…。」
「今日元気なかったじゃん。どうしたの?」
「カイトこそどうしたの?何か用?」
心配してくれて、待っていてくれて嬉しくてたまらないのに、素直になりたいのに。
口から出るのは、冷たい言葉ばかり。
「いや、一緒に帰んない?」
「どうして?」
「んー、帰る人いなくてさぁ。」
嘘。さっき、私の友達に帰ろうって誘われてたくせに。
でも、本当に心配してくれてるんだ。
ずっと、私が来るのを待っていてくれたなんて。
そんな彼の優しさに、目の前が、霞んだ。
そう、私は彼のそんなところを好きになったんだ。
外見とかではなく、彼のさりけげない優しさに。
「え、どうして泣きそうなの?!そんなに俺と帰るの嫌?!」
「違、そうじゃない。」
私の頭に手を乗せ、ゆっくりと頭を撫でてくれる。
校門のところで、我慢していた冷たい雫が頬を伝って落ちる。
「泣かないでってば。」
ふわ、と体を引き寄せられ、頭を撫でられる。
「な…。」
彼の体を押し返したが、びくともせず、結局はされるがままに。
彼から感じる、暖かく優しい体温に私はまた涙が溢れた。
しばらく撫でられていたら涙も収まり、もう大丈夫、と言ったら離してくれた。
「俺さ。」
笑いながら、彼は言った。
「ミクのこと好きなんだ。付き合ってよ。」
その言葉を聞き、また泣いてしまい、抱きしめられ頭を撫でられるのあった。
END.
- Re: VOCALOID... 02 ( No.28 )
- 日時: 2010/11/14 14:12
- 名前: 鏡音 瑞 (ID: 3AvLviHa)
ふ、ふえぇ!?すっげぇ…
か、カイトおおおおおおお!!(号泣)
あ、リクエストを受け付けています!のやつで、
がく×リンを書いたので、良ければ見てください♪
- Re: VOCALOID... 02 ( No.29 )
- 日時: 2010/11/14 14:42
- 名前: *゜ツイーティー(*´`) ◆6PCqWCIYoM (ID: Thm8JZxN)
- 参照: トゥウィーティーですよ〜(*´∀`)/
すごいです!!
ああぁもう、その言葉しか出ない!!
続きが楽しみで、漫画のページめくりみたいで楽しいです^^
これからも執筆がんばって下さい!!
それと、
お気に入り入れときます^^dd
- Re: VOCALOID... 02 ( No.30 )
- 日時: 2010/11/15 17:58
- 名前: 双海 (ID: BdM.OEZp)
>鏡音 瑞さま
カイトオオォオオォォォ…←
がく×リンですか!しかも瑞さんが書いたもの?!見てみたいと思います!あ〜楽しみ〜♪
>ツイーティーさま
褒めてくださりありがとうございます!
とっても嬉しい褒め言葉です〜///
はい、頑張っていこうと思います!
お気に入り…?!よし、いっぱい小説書くぞー!
- 失恋。 ( No.31 )
- 日時: 2010/11/16 17:21
- 名前: 双海 (ID: BdM.OEZp)
また、リンちゃんが失恋しちゃいます。またまた双子設定。上の小説と繋がってます。
余談ですが、前に書いたカイミクは、この話を作る為に作ったようなもんなんですよ。
「リンー。そろそろ帰ろうぜー。」
俺は今日、何回目かわからないセリフをリンに言う。
だが、返ってくるのはまたも同じセリフ。
「まだ帰らないー。」
さっきからこのやりとりを何回も繰り返している。
何故かはわからないが、リンが帰ろうとしないからだ。
もう、教室には俺達しかいないというのに。
「レン、先帰ってていいよ?」
「え、今更?」
今更、何を言い出すんだこいつは。
もう、教室には一緒に帰る人などいないのに。
え、何?俺に一人で寂しく帰れっていうの?
…そんなのやだね。
「…リン。なんで帰んないの?」
「別に。」
リンは俺の方を向かず、窓を見て言う。
そう、さっきからリンは窓を見ているのだ。
誰かを探しているのだろうか?でも、外には誰もいない。
はぁ、と溜め息をつきリンの隣の席に座る。
もう、こうなったら意地でもリンが帰るのを待ってやろうと思ったからだ。
「…あ。」
リンがそう呟き、突然席を立った。
「え、なに?」
リンは俺の声を聞いているのか聞いていないのかわからないが、無視し教室から出ていった。
「…なんだあいつ。」
ふと、窓に目を向けると、男女が二人歩いているのが見えた。
何故か女は、男の一歩後ろを歩いている。
「あれって…。」
ツインテールなのは、ミク先輩か?それと、もう一人は…。
あぁ、カイト先輩か。
そういえばカイト先輩ってリンの好きな人じゃなかったっけ。
あ、もしかしてリンってカイト先輩を待ってたのか?
で、カイト先輩がいるのに気づき、教室から出ていったと。
あれ、でもミク先輩が…。
…あ、ミク先輩が一歩後ろを歩いているから、その存在に気づかなかったのか。
「…。」
二人が校門のところで立ち止まったと思えば、カイト先輩がミク先輩の頭を撫でている。
と思ったら、カイト先輩がミク先輩のことを抱きしめ頭を撫で始めた。
え、あの二人ってそういう関係?
そういえば、リン…。
「…!」
俺は走り出していた。
リンがカイト先輩を追いかけていったのを思い出して。
リンがあの光景を見たら傷つくと思って。
階段を三つ飛ばしで降りていき、廊下を全力で走る。
…今、先生に会ったら説教されるだろうな。
校庭に出たところでやっと見慣れた後ろ姿を見つけた。
リンは歩くことなく、その場にただ、ただ立っていた。
校門にいるカイト先輩達は、もうミク先輩を抱きしめてはいなかった。
見てない、か…?
「リン。」
声をかけたが、反応がない。
リンに近づくが、リンは立ったまま、動かない。
リンの一歩後ろまで歩いてきたが、やはり俺には気づいていない様子。
校門では、またカイト先輩がミク先輩のことを抱きしめ頭を撫でていた。
「リン。」
声をかけない方が良かったのかもしれない。だが、かけずにはいられなかったのだ。
横から見たリンの顔が、今にも泣きそうだったから。
「ぁ、レン…。」
リンは必死にこぼれそうになる涙をこらえ、にこっと笑った。
「失恋、しちゃったよ。」
「リン…。」
ぽつ、という音がした。
リンの涙かと思ったが、リンの頬からは涙は流れていなかった。
またぽつ、と音がした。
あぁ、これ、雨か。
雨はリンの涙の代わりのように、ぽつぽつと降ってくる。
そして次第に強くなり、俺達の制服を濡らしていく。
「リン。」
「うん?」
「帰ろう。」
「うん。」
校門にいた先輩達はいなくなっていた。
しばらくして雨は止み、二人で入っていた傘を畳む。
空には、虹が出ていて、リンの顔も清々しいものに変わっていた。
いろいろ考えて、自分なりの答えに行き着いたのだろう。
もうリンは、大丈夫だと思う。
「レ〜ン!家まで競走しよ!」
なんて言い出すくらいだから。
仕方ないから付き合ってやるか。
「よーい、ドン!」
リンはドンと言う前に走り出す。
「あ、おい!今のは反則!」
前を走っているリンが、べーっ!といい、舌を出す。
俺は走りながら、今日くらいはリンに優しくしてやろう。そう、思った。
END.
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