二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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NARUTO疾風伝 —第四幕 誰も見ずに— 
日時: 2012/02/12 11:19
名前: おぷゥ (ID: /kFpnDhT)

初めまして、おぷゥです


NARUTO小説…えっとオリキャラでますね。
あと、あまりNARUTOも把握できてないので、いろいろ崩壊しそうです;

そんなgdgdでもいいよ。心オーップンだよ。って人はどうぞ付いてきてやってください
とにかくこのアホな主をよろしくお願いします。((ペコリ





 第一幕 鉛の国

一. 鬼の存在

>>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>8

二. 咎

>>9 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18

 第二幕 常闇の蝶共(上)


一. 其れは唐突に

>>19 >>20 >>21 >>22 >>26

二.  霞

>>29 >>30 >>31 >>32 >>35

三. 威圧

>>36 >>37 >>38 >>41 >>44

四. 安堵

>>45 >>47 >>48 >>50 >>51

 

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Re: NARUTO疾風伝 —第三幕 余興に杯を—  ( No.67 )
日時: 2011/12/09 17:10
名前: おぷゥ (ID: HKLnqVHP)



 ナルトはしばらく横になっていたが、なんとなくモヤモヤとした物が頭の中で残っていた。 今回の任務で向かった、遊郭。

 商業国と呼ばれるが、その行商名物が女。

 そして、あまりにも現実味の無い場所だった気がした。

 無羅は何か知っているようだったし……

 それに、九愚羅達の特殊な能力も一体……?


 「あー!!もう、わけわかんねぇってば!!」

 ナルトは起き上がり頭をかき回した。 そして「はぁ」と息をつくと、また横になった。


 「………、考えんの疲れたってば……」



そう呟くと再び目を閉じる。

    コツ コツ コツ





ふと誰かが、歩く足音がした。




   コツッ
 病室の前で、足音が止まる。

スッと目を開けて、扉の方に目を向ける。



  「……こんばんわ…かな?」

女の高い声が扉越しに聞こえた。どうやら無羅のようだ。

  「入っていいってばよ」

すぐに扉の向こう側に居る無羅に言うと、ガラガラと遠慮がちな音をだして無羅は扉を開いた。



 ナルトのベットの傍にある椅子に座ると、夕日が射している窓を見た。


「……すっかり、夕暮れ。……アンタ、色々と話を聞きたいだろうから、ちょっと来てみたのさ」

無羅はそう言ってナルトを見た、ナルトは起き上がると、少し戸惑ったように「うー」と唸る。


 無羅はその様子にマスクで隠れた頬を、ぽりぽりと掻いた。


 「何から、聞いたらいいか解らない……か、まぁ無理も無いだろうけど…… それだったら私から話させてもらうよ、元よりそのつもりだったし……」



 

 ナルトは無羅を見た。 無羅は少し目を閉じてからナルトを見つめた。



「さて……まずは、私の説明から……私はね、人食い鬼っていう……まぁ、いわば化け物なんだよね」

 「!?……人、食っちまうのか?姉ちゃん」

ナルトの様子を見て、無羅は安心したように笑った。

「今は違うさ、……いや、押さえこんでるにしか、過ぎないけどね……私はね、人や生の肉を食べて生きていたんだよ、理性のカケラも無い獣みたいにね。 今はだいぶ落ち着いていて、その心配もなくなったんだけどねぇ」


ナルトは、そう語る無羅を、まじまじと見ていた。

「……見てごらん」
無羅は自分がつけているマスクに手をかけ外した。
 すると

 整った顔立ちであったのだが、

「…歯をよく見て」


 無羅が少し口を開けて見せた。


 ナルトが戸惑いながら近くで、見ると


思わず目を見開いてしまった。



 「あ……!!」



鋭い歯が連なり上下の両端には牙のような、まるで吸血鬼を連想させるものが存在していた。


無羅は驚いたナルトを確認すると、マスクをつける。


「今の話はマジだったって事だよ。少年?」






Re: NARUTO疾風伝 —第四幕 誰も見ずに—  ( No.68 )
日時: 2011/12/09 17:24
名前: カノン (ID: L0v6OTPI)

こんにちは☆カノンです!
ナルト、すっっっっっっっ・・・ごい好きなので、頑張ってください!

Re: NARUTO疾風伝 —第四幕 誰も見ずに—  ( No.69 )
日時: 2011/12/09 22:37
名前: おぷゥ (ID: HKLnqVHP)

カノンs>>お久しぶりです!私もナルト大好きですよ^^
     コメント感謝です、頑張らせて頂きます!!

Re: NARUTO疾風伝 —第四幕 誰も見ずに—  ( No.70 )
日時: 2011/12/10 00:07
名前: おぷゥ (ID: HKLnqVHP)


「化け物の事をね、私の生まれた場所じゃあ『修羅』ってよぶんだ……そして、私は人を食べる。…理性の無い化け物」

無羅は目をふせて、ナルトを見据えた。

 ナルトはゴクリと唾をのみこむと、自分の腹に手をあてた。
そこは、四代目達の封印を受けた部分だった。



 夕日が沈みかけていた。

 鴉が鳴いている。




「アンタの友達かなんかに、風影が居るでしょ。その子と名前が似てるのは私の故郷と風習が似てたから、なのよねぇ……」

上の空になったかのように無羅は呟いた。



 「……そう、だったのか」

ナルトはそういうと、目を閉じる。




「姉ちゃんはさ……、どう思ってんの?……自分が、周りと……違うってコト」


「………。」




ナルトの質問に無羅の表情が曇った。


ナルトは答えを必死に待つかのように、無羅から視線を離さない。


薄暗い部屋に、静寂が訪れた。

小さな個室の病室が、ひどく広く感じる。



 「…そうだね……」













   「……仕方ない、と……思うしかない」



無羅が「ハハッ」と笑い言った。ナルトは笑わなかった。



  「今となってはね……、別の人格が私の中に居たとしても、どちらも私。大事なんだよねぇ、……用は自分との戦いだよ。」



    スッと無羅の頭がナルトの頭に伸びた。



     「えッ?」

   驚きの声をあげるナルト。


   ワシャワシャワシャ




 そんな声をよそに、無羅はナルトの髪を大雑把(おおざっぱ)に撫でた。


やさしげな目で、見つめながら




   「……、ナルト。アンタはすごいんだから」


   「……。」


   「任務に行った遊郭にはね、私みたいな奴が居るんだよたくさん……それで九愚羅の居る国に運良く出会って、顔見知りになったのさ……あそこの国は身寄りの無く死人みたいな奴が多くてさ。みんな、男に体を売っても何とも思わなくて……それで毒もらって死んじまうのさ」


 無羅は顔を伏せ、掠れた声で話す。
ぽたぽたと雫が零れた。



 「霧に隠れたあの国は、他国との交流を遮断してる。そうして、九愚羅達は人間への嫌悪感は募っていった……。

 久しぶりに任務で会った時、最終的には楽しそうにしててさ。良かったよ」



 「姉ちゃん……」






無羅はナルトの頭から手を離した。





 「あぁ、暗部失格だよ。こんなんじゃあね……」





 「姉ちゃん……俺ってば」







  「何?」













 
 「俺は、いつか九尾(コイツ)と分かり合えるんじゃねーかなって思ってる、どんな形であっても俺はコイツと一緒に戦いたい……」






 ナルトは大きな声で叫んだ。

無羅は目を見開き、そして微笑んだ。




「それも、ひとつの生き方だ。時間はある、十分に育てな?」




「おう」






無羅が椅子を立ち、出口へと歩いた。


 「ああ、そうだ」

 「?」


声をあげて、ナルトの方を振り向く。






 「今が楽しいかい?」








 「…!…おう!!」












 無羅は笑って「お大事に」と言うと、すっかり暗くなった病室をでていった。

Re: NARUTO疾風伝 —第四幕 誰も見ずに—  ( No.71 )
日時: 2011/12/10 12:49
名前: おぷゥ (ID: HKLnqVHP)

—第四章 誰も見ずに—











  「さぁ飲め!!お前ら!!」



 綱手の張り裂けんばかりの大声が店内に響いた。
里の居酒屋に来ていた、何人かの客人は驚いて綱手を見ている。

バタバタと突然の大物の客人に、店員はいそいそと店内を走り回る。


そして、綱手に巻き込まれた(?)シズネ、カカシ、ヤマト、無羅、夜鐘は苦笑いで(特に夜鐘)敷居のある座敷に座った。



 夜鐘は項垂れながら、低めのテーブルに頭をぶつけた。


「……こっちは、三時間ちょいしか寝てねぇのに、んのクソババア」


「あん!?文句あんのか!!!!」


ひゅッ!!!!

夜鐘の目の前に鈍器が飛んできた。


「うおお!?」


早くも出来上がり始めている綱手が、寝不足の夜鐘に酒瓶を投げたのだった。夜鐘は、すっかり目が覚めたようで酒瓶を受け止めている。

 「危ねーな!!クソババア!!!!」

 「うるせえ!飲まんか!!!!」







 「……あの二人、何であんなに仲良いんですか?」

カカシは、その様子に呆気に取られながらシズネに耳打ちした。
シズネも飛び交う酒瓶をよけながら、カカシに近づく。


 「夜鐘君は綱手様の弟子なんです、まぁ表ざたには公表してませんけど……ッ!!」

シズネとカカシの目の前に酒瓶が飛んできて、二人がその場を飛びのいた。




 一方、ヤマトと無羅は少々、気恥ずかしそうに話をしている。

カカシは、その様子に『やっぱりか』と思うと、ため息をついた。


 脈アリだよ、コイツ等……







酒瓶が飛び交うなかで、なんでそんなに冷静に話しに没頭できるのか我が後輩に、とても関心してしまったカカシだった。

 「……はぁー……うわッ!!ちょっと夜鐘!!!」

酒瓶が思いっきりこっちに飛んできたことに抗議したが、夜鐘と綱手は口喧嘩しながらガバガバと酒を飲んでいた。

 カカシは絡まれるのは頂け無いので、一人でチビチビと飲むことにしたようだった。









 「んの!クソババア……ガバババババ!でょfれえうぃfほ!!」




 

 「ああ!?お前なんてなぁ!!!でゃf;えいおんvしゃ!!」



 シズネは黙ったまま酒瓶を片付けて、店員に渡していた。
無羅はやっとその状況に気づいたようで、夜鐘を叩き付けた。




 「いで・・・・うぷ」




「アンタを背負って帰るとか、マジで嫌だから」







 あ、そこなんだ怒るところ。


カカシは、黙ったまま。そう思うと無羅の肩を軽く叩いた。


無羅はカカシの方に振り向く


「俺がアイツ連れてくよ……?」

「まじですか!!お願いします!!!」








 「あ、あはは………」
 


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