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NARUTO疾風伝 —第四幕 誰も見ずに— 
日時: 2012/02/12 11:19
名前: おぷゥ (ID: /kFpnDhT)

初めまして、おぷゥです


NARUTO小説…えっとオリキャラでますね。
あと、あまりNARUTOも把握できてないので、いろいろ崩壊しそうです;

そんなgdgdでもいいよ。心オーップンだよ。って人はどうぞ付いてきてやってください
とにかくこのアホな主をよろしくお願いします。((ペコリ





 第一幕 鉛の国

一. 鬼の存在

>>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>8

二. 咎

>>9 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18

 第二幕 常闇の蝶共(上)


一. 其れは唐突に

>>19 >>20 >>21 >>22 >>26

二.  霞

>>29 >>30 >>31 >>32 >>35

三. 威圧

>>36 >>37 >>38 >>41 >>44

四. 安堵

>>45 >>47 >>48 >>50 >>51

 

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Re: NARUTO疾風伝 第二幕—常闇の蝶共— 参照150突破・  ( No.37 )
日時: 2011/06/09 21:42
名前: おぷゥ (ID: ohiIgZdM)


ナルト達は、地下の重い扉の前に立っていた。
なんだか、こんな大きな扉の前に立つと・・・・・・過ぎた事だが、『鉄の国』を思い出してしまう。

 一瞳が肩に担いでいた金棒を、地に下ろす。


    カツン・・・・・・——


金棒の太い先を地に軽く打ち付けると、扉が開いた。
 ゆっくりと、まるであの日のように

    ゆっくりと・・・・・・
 

   「・・・・」
 あの時のような心臓を指でなぞるような緊張感を肌に感じる二人、そして無羅は扉の中へと歩いていった。





  中は石畳のようで、奥には均等に燭台が並べられて火が灯されている。ほのかに明るい、そして左、右、中央には大きな簾スダレが奥にそびえる何かの存在を隠すように掛かっていた。

 一瞳は中央の簾の近くまで行き、中腰になった。
まるで敬意を払うような姿だ、先ほど自分達に言っていた【族長】というものなのだろうか?


  「・・・・・・【九愚羅】クグラ 様、只今戻りました」

  

 一瞳が呟いた。




     シャッ!




 左の簾と右の簾が同時に開いた。

左には、紫に近い髪を結い上げて黒い着物を着、扇で口元を隠す女と右には深緑色の着物を着て茶色っぽい髪をもった・・・少年だった。


 「お疲れ、ごくろうだったねぇ」
少年は垂れた目を細めながらやわらかい笑みをこぼす。
 ちら、とナルト達に目をむけるとクツクツと笑った。

 「笑うな、【虎猿】コザル」
女は少年を睨み付け、ため息をついた。
 少年の名は虎猿らしい。
 

  「お、お前らは・・・・・・?」

 「失礼な子供だ」

ナルトの漏れた声に、女はイラついたような声で返す。
 また少年は、その様子にクツクツ笑い目に涙を溜めた。

「いーじゃん【紫】ムラサキ 中身は、どうやら似たもの同士じゃん?」
   「はぁ・・・・・・」

少年は笑いながらが呟く、どうやらこの女の名は「紫」というようだ。

   
  少年は目をぎらつかせながら、無羅に目線をやる。


   「それに・・・・・・」

 ぽつりと呟くと




 
    シャッ




  「客人が参られたようだな、ご苦労であった一瞳・・・・・・」

 中央の簾が開く、そこには金髪の女が肌蹴た着物を着、胸を晒で巻き、煙管を吹かしている。

  金色の怪しげに光る目をナルトに向けながら煙を吐いた。


 「人間に、同族、さらには人間の姿を借りた九尾とは・・・・・・中々、面白いではないか、のぉ同志達よ・・・」

 クスクスクス


           クスクスクス


   クスクス



 どこからかわからない声が室内をこだましていた。
思わず無羅が「・・・・・・あんた達は何なんだよ」と噛み付く。


   「アッハッハハハハハ!!」

 その言葉に金髪の女、【九愚羅】は高笑いした。


 「いや、実に愉快極まりないではないか!・・・・愚問じゃのう女よソナタの名前は『喰うことしか脳の無い修羅』じゃろう?」


  「!!」


 無羅の眉間にシワが寄る。

Re: NARUTO疾風伝 第二幕—常闇の蝶共— 参照150突破・  ( No.38 )
日時: 2011/06/10 16:21
名前: おぷゥ (ID: ohiIgZdM)

「・・・・・・無羅?」
思わずナルトは無羅の肩に手をかける、彼女の体はカタカタと震えていた。 九愚羅の言葉にただただ震えていた、目を見開き、地面を見つめながら。

 「・・・・・・今更、何を隠そうというのだ『喰無羅』」

 「!・・・・・・なんで」

九愚羅は煙管を吹かす、無羅は、どんどん顔色が悪くなっていくではなか。その様子に妖艶な笑みでクスクスと笑いをこらえる九愚羅は口を開く

 「ソナタ、自身の名の由来さえも分からぬのか?めでたい頭を持っているというよりも、・・・・・・所詮は化物か」

  「うるさいよっ!!」

 無羅は声をはりあげながら拳をにぎりしめた、九愚羅をにらみつけながら今にも殺してしまいそうな、そんな殺気を纏う。

  ナルトは、どうもわけがわからなかったようだが、無羅や周りから寄せられる気に押し潰されそうな圧迫感を覚えた。

——ここは一体なんだってば・・・・・・



  「・・・・・・」


 何も話せないような苦しい空間だった。いや、しっかりと息はできる。だが、とてつもない気にやられてしまいそうだ。

 サクラは歯をくいしばると、その場に居る敵(?)の数を目で追ってみる。

—— ・・・まず目の前に九愚羅、紫、虎猿、敵かどうかわからないけれど・・・・・・一瞳。この人たちからはチャクラの反応がない。そして・・・



   周囲からはチャクラの反応が点々とある。



  

  九愚羅は、他者の存在に気づいているのだろうか?・・・・・・それが夜鐘だとしたら、マズイ。とサクラは考えた。

 その九愚羅は無羅の反応を楽しむかのように、笑みをこぼした。


 「羅、とは修羅のこと。つまり鬼、人間でもない化物のなりかけ」

  「・・・・・・ああ、それに関しての罰はもう受けたよ」

 「そうか、となれば人肉にはもう舌が合わないようだのぅ」


 「・・・・・・うるさいよ」


  「ハハハ、愉快じゃ」









 「羅・・・・・・?」


 修羅、



 ナルトは目を閉じた。 何かが引っかかる。



   修羅  鬼




 羅    



  






  『 我等ヲ愛スル修羅 』




    我等愛修羅






   






   ナルトは目をゆっくりと開く







  「我愛羅」






  

Re: NARUTO疾風伝 第二幕—常闇の蝶共— 参照150突破・  ( No.39 )
日時: 2011/06/10 18:10
名前: ムウ (ID: 8Xw8uslB)

我、我愛羅だとぅ!?
無、無羅が!
名前にてるかも、とは思ってたけど…

Re: NARUTO疾風伝 第二幕—常闇の蝶共— 参照150突破・  ( No.40 )
日時: 2011/06/10 23:18
名前: おぷゥ (ID: ohiIgZdM)

ムウs>>二人の関連性はどこなのか、書けたらいいなぁと思います^^
 

Re: NARUTO疾風伝 第二幕—常闇の蝶共— 参照150突破・  ( No.41 )
日時: 2011/06/10 23:44
名前: おぷゥ (ID: ohiIgZdM)


 「そうだ小僧、娘、お前達も聞くがよい」
 ふぅと口から煙を吐くと、人心地ついたように九愚羅は肩の力を抜く
無羅は何もいわず無表情で拳の力を抜き、サクラとナルトをちらと見る。

 「・・・・・・聞きたければどーぞ」
興味なさげに頭をかきながら、無羅はその場で、あぐらをかいて座り込んだ。


 ナルトとサクラは戸惑いながら顔を見合わせる。



 九愚羅は煙管を口元から取り、「さて、どこから話そうか・・・・・・」と呟いた。

 パチパチと燭台の炎が燃えている、


「・・・・・・我が名は九愚羅、そして私は九尾の妖獣・・・・・・尾獣とは対照的な存在だが、私は無論・・・・・・人間から見れば化け物だ」

九愚羅は表情を変えず、真剣な眼差しで3人を射止めていた。
 紫は扇を閉じて目を閉じる、虎猿は畳に寝そべり返って聞いている。

 「そして、そんな化け物、危険だと云われる者に限定され名前に修羅の一部がつけたされていた。・・・・・・ここではな」


 ちら、と無羅を見る。ぷいっと無羅は視線をずらし九愚羅は苦笑した。

 サクラが九愚羅の目の前に歩み寄る。


「・・・九愚・・・とはどういう意味?」

「そのままじゃ、尾に意味してか『九つの愚か・・・』全ては人間の話よ」

「・・・・・・九尾・・・・・・・・・って」

ナルトは目を見開きながら九愚羅を見る。
九愚羅はナルトを見ながら首をかしげた。


「・・・・・・小僧、我とソナタの尾獣の九尾とは面識があったが、あやつ(尾獣)が太陽とすれば我は月、対比した存在よ・・・・・・」

少しだけ声を荒げながら、そういうと立ち上がり素足でナルトのそばに歩みよった。

 彼の肩を掴むと顔を近づける。


「不思議なものよ、同じだというのに我が手からそれが離れる・・・・・。」

  「なっ・・・・・・!!」


 九愚羅は短刀をナルトの首筋に近づけている。
そしてナルトとサクラ、無羅は金縛りにあったかのように動けなくなった。

 「やめ・・・!!」


 サクラが声をだすが、ちゃんとしたものが出ようとしない。


 ——ナルト・・・・・・!!!!




   九愚羅は、どんどんと短刀をナルトに突きつけていく。

 「いっそこのまま二人とも殺してしまおうか」








      「黙れ化け狐」


    





   「・・・・・・!」
 

  カラン・・・カランッ!





  







   九愚羅の手から短刀が滑り落ちた。
 彼女は右手から流れる血をみながら、ナルトの肩から手を引く。

   「そうじゃったの・・・・・・どうやら針鼠が入り込んだらしい」

  九愚羅の左手にはクナイ。




  







   「夜がぁアアアァァねエェェェェェェ!!!!」



  ゴオオオオオオオオオオ
  叫びと共に燭台の炎が火柱となって上がった。


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