二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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NARUTO疾風伝 —第四幕 誰も見ずに— 
日時: 2012/02/12 11:19
名前: おぷゥ (ID: /kFpnDhT)

初めまして、おぷゥです


NARUTO小説…えっとオリキャラでますね。
あと、あまりNARUTOも把握できてないので、いろいろ崩壊しそうです;

そんなgdgdでもいいよ。心オーップンだよ。って人はどうぞ付いてきてやってください
とにかくこのアホな主をよろしくお願いします。((ペコリ





 第一幕 鉛の国

一. 鬼の存在

>>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>8

二. 咎

>>9 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18

 第二幕 常闇の蝶共(上)


一. 其れは唐突に

>>19 >>20 >>21 >>22 >>26

二.  霞

>>29 >>30 >>31 >>32 >>35

三. 威圧

>>36 >>37 >>38 >>41 >>44

四. 安堵

>>45 >>47 >>48 >>50 >>51

 

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Re: NARUTO疾風伝 第二幕—常闇の蝶共— 参照150突破・  ( No.47 )
日時: 2011/06/19 11:22
名前: おぷゥ (ID: ohiIgZdM)




 って、あれ?


  ぜんぜん痛くない?




 つか、目の前真っ暗なんですけど・・・・・・



  ・・・・・・木の匂い?




 「悪いけど、貰ってくよ」


 「っち」



 男の声に紫?





自分の周りを包んでいた木から開放されると、いつのまにか男の腕の中に無羅は居た。
光を感じない目をした木の葉の上忍。

「アンタ・・・は」

無羅は男に姫抱きされながら男の顔を見上げる、男はこちらに見向きもせず壁と壁を飛び続けていた。

「僕の顔、見たことありますよね?元暗部の・・・・・・」

  「・・・・・・テンゾウ」

「久しぶりに貴方に会いましたよ」


どうやら二人は過去に面識があったようだ。
 無羅は恥ずかしそうに相手の顔を見ると、ぷいっと目をそらす。


「なーなー・・・・・・何、二人の世界つくってんだよ」

 「場所を考えてよね・・・・・・」


カカシとナルトが呆れた表情で壁に立っている。
 無羅はまた顔を赤くさせて、ヤマトの腕から壁へと降りる。

 
 天井に近いところにサクラも居るようで、無事に非難したようだ。

ヤマトはバツが悪そうに、「あの人は?」と言った。

無羅、ヤマト以外の3人は下を見下ろした。

 夜鐘は虎猿と紫の攻撃を受け止めながら何か話しているように見える。


 視線は九愚羅に向いたまま。




 「九愚羅、お前まだこんな所に居んの?さっさと周りの奴を連れて外に出れば?」

 「愚答であろう、人間の価値観なんぞ高が知れておるわ・・・・・・皆、行き場を失いこの世に愚弄されておる、だからこそ我らは此処に在る」


 「人間が怖いからなんじゃねーのかよ」


 
   「・・・・・・笑止」

 

九愚羅は煙管を吹きながら、金色の目で夜鐘を見据える。
 そして、紫と虎猿の動きがぴたりと止まった。


    カチャン



 九愚羅は煙管を叩き割った。




 「怖いだと?人間なんぞ悪阻るるに足らん、我がこの手で今すぐ滅ぼすこともできよう」

  「じゃあなんでだよ」


 夜鐘は赤い髪をゆらしながら、九愚羅を嘲笑した、


 

Re: NARUTO疾風伝 第二幕—常闇の蝶共— 参照150突破・  ( No.48 )
日時: 2011/06/27 10:10
名前: おぷゥ (ID: ohiIgZdM)


 「なんで、人間嫌いなクセに遊郭に居るやつの半分は人間の女じゃねーか」

 「・・・・・・・・・口が達者になったな小僧」


   

 九愚羅は殺気に満ちた視線を夜鐘に向けた。
夜鐘は仮面を外すと、勢いよく九愚羅の顔面へなげつける


   ヒュッ



 


  「・・・・」

 九愚羅は除けもせず、向かってくる仮面の先端を見つめていた。
そして、九愚羅と仮面が接触した瞬間——




   ドン!!




爆音と共に九愚羅の座っていた場所から煙がモクモクと立ち込めた。
 炎が畳や簾に引火していく。


紫や虎猿は目を丸くして、その場所を見ていた。
 天井近くでそれを見ていたカカシ達も同様だったが、ナルトの顔色が変わった。 サクラは心配そうにナルトを見つめ、カカシもそれに気づき駆け寄った。

 ナルトは、天井に集中させていたチャクラを解く。
写輪眼をあらわにしていたカカシはハッとなり、ナルトの手をつかもうと手をのばす。

  だが、早くもナルトは頭から落下し始めた。

  「・・・・・・俺、ちょっと行ってくるってば!」

     「!おいナルト」

 すっとカカシのを払いのけると落下しながら体制を変え、受身を取りながら着地したのだった。
 上から見ていたカカシはハァ・・・とため息をつくと、ナルト同様に降りていこうと、ヤマトに目を向けた。
 
   「ヤマト、サクラと・・・・・・その子を頼む」


   「了解です」


 ヤマトの返事を聞いたか聞いてないかの間にカカシは飛び降りていってしまった。 ヤマトはそれを見るなり、「先輩も先輩で、せっかちだなぁ・・・・・・」と呟いていた。


 サクラは階下を不安げに見下ろしていると、無羅がサクラの横に歩み寄ってきた。「行っちゃだめだよ?」と優しくサクラに耳打ちすると、どうして?とサクラは無羅に振り返った。

  「よほどの力がないと、九尾と九狐の力にゃ勝てねーさ」

 無羅はサクラを見据えると「用は化け物同士の戦いってやつだよ」と悲しげに言った。ヤマトはその様子を黙って見ていた。


 

Re: NARUTO疾風伝 第二幕—常闇の蝶共— 参照150突破・  ( No.49 )
日時: 2011/06/27 19:03
名前: おぷゥ (ID: ohiIgZdM)


 キャラ設定をまったく上げていなかった事に今更、気づいた。;

 なにやってんの・・・・・・;



 NO1: ナナシノ夜鐘

  性別: 男

  年齢: 不明

  所属: 暗部班『隗』総隊長

  詳細: 大蛇丸の人体実験に無理やり使われた経験アリ。トカゲの尾生えの特性を受け継いだ結果、半不死身の人間離れした体質になってしまった。性格は多少、いい加減だが戦闘になると細かい動きが多くなる。 『隗』の存在を知っている人物からは『木の葉の多重針』『針鼠』などと言われる。容姿は赤いはねた短髪に青い目。クナイを使った猛攻撃が得意。



 NO2: 喰無羅

  性別: 女

  年齢; 23歳

  所属; 暗部班『隗』総隊長補佐

  詳細: 東の国出身の人食い鬼。と云われている。幼い時、死体の山に座り青白い亡骸の手をしゃぶっていた所を3代目火影に拾われ育てらる。身軽な姿での激しい戦闘を得意とし、華奢な体に対して豪快な動きと円形の重量級の武器を使う。名前の由来は『【喰】うことにしか能【無】しの【鬼】』我愛羅の名前と似ているのには無羅の出身地の問題だとされている。性格は怒りっぽい、だが心配性でもある。容姿は黒い短髪に赤毛の長い付け毛を一部にしており、口はマスクで隠している。

Re: NARUTO疾風伝 第二幕—常闇の蝶共— 参照150突破・  ( No.50 )
日時: 2011/07/01 20:48
名前: おぷゥ (ID: R4l9RSpR)

  

   「死んだとでも思ったか小僧」



  煙が晴れたと思えば、何事もなかったかのような九愚羅が火が点々と燃えている畳に立っていた。

 金色の稲穂色に光る髪の毛が、火に反射してよりいっそう彼女を妖艶に魅せている、夜鐘は、眉を寄せながら起爆した自分の仮面の破片を拾い上げる。

 「・・・・・・やっぱアンタは死と無縁の世界で生きてる奴だな」

夜鐘は破片を眺めながらそう呟いた。「そのような小細工、効かぬわ」九愚羅は小さく笑いながら言うと、夜鐘に近づいた。


 フォン!!


 「・・・・・」
九愚羅は音と共に、近づこうとした足を少しためらった。

 「・・・・・・おっと」
夜鐘は自分の目の前に現れ、フードを被った女を見ると少し笑みをこぼして後ろに下がった。九愚羅は目を見開いて、その女を見つめている。

 「千里・・・・・・?」

 「久しぶりで・・・・・・ありんすなぁ」

先ほどまで一緒に居た千里は、まるで別人のように遊女のような立ち振る舞いで九愚羅と対峙していた。

 紫は少し気に喰わない表情で己が持っていた、鉄扇を千里に向けようとしていた、だが



   「退け紫」

    「・・・・・・」

九愚羅が、それを制してそれを見た千里はスッと小瓶を取り出し、九愚羅に差し出す。

Re: NARUTO疾風伝 第二幕—常闇の蝶共— 参照150突破・  ( No.51 )
日時: 2011/07/02 21:52
名前: おぷゥ (ID: R4l9RSpR)


 「・・・・・・これは」

少し首を傾げながら、差し出された小瓶を九愚羅は見た。
 透明な硝子瓶からは何やら透明な液体が入っている、少し匂いがこぼれて薬品臭い・・・・・・。

 千里は少し口角を上げながら、口を開く。

「梅毒の薬だよ、ここ最近流行ってるんだろう?・・・・・・」

 「・・・・・・!何故だ、そのような薬・・・・・・ここでは作れなかったはず」

九愚羅は千里の言葉に少し取り乱しながら、呟いていた。驚きに目を見開きつつ小瓶を震えた手で受け取る。

    「・・・・・・どうやって・・・・・・これを」

 驚きに声の出ない九愚羅を見かねてか、紫が代わりに千里に問いただした。すると、千里はクスリと笑い夜鐘を指差した。

 
  「コイツと、自来也・・・・・・とやらのおかげだよ」

   
 困り顔で指差された夜鐘は頭をかいた。
その横に来ていたナルトとカカシは目を見合わせて、呆れたような表情で顔を見合わせる。


  「・・・・・・エロ仙人・・・・・・やっぱエロ仙人だってば」


 ナルトは複雑な表情で、小瓶を見ている。
カカシもカカシで心の中で呆れ顔だった。


 さすが・・・・・・自来也様・・・・・・・・・


 九愚羅は夜鐘に目をやる、どうやら少し困惑したような表情で「・・・・・・おい針鼠」と言った。


  「あいよ」


  「何故、最初に説明しなかった」

  
  「そっちが喧嘩吹っ掛けてくるからでしょ」


  「あれは・・・・・・・・・じゃれ合いだ」




  「いや今、考えただろその言い訳」



なんともその場にきまずーい雰囲気が流れ始めていた。紫は「ハーッ」とため息をつき虎猿は「ぷぷッ」と笑いを堪えているではないか。

 「あのっさー、さっきアンタの仲間に殺されかけたんだけど」
いつのまにか無羅やヤマト、サクラまで下りて来ていた。無羅は講義の声をあげながら紫に目をやる。

 「容易い、気に喰わんからに決まっておる」

 「うわ、最低・・・・・・てか、アンタ等・・・散々、人のこと馬鹿にしておいて・・・・・・」

ぷるぷると肩を震わせている無羅にサクラが苦笑いしながら、なだめていた。夜鐘は「・・・・・・ま、これがコイツラの歓迎の仕方なんじゃねーの」と適当に言ったが無羅が「本気で精神的にも肉体的にも潰されかけたわ!!!」と大声で夜鐘を怒鳴りつけたので「ひっ」と夜鐘が小さくなってしまった。

 九愚羅は無羅に近づいた。その背には、殺気はこもっていない。
どちらとも何かに安心したようだった。

 「・・・・・・申し訳ない・・・・・・気が立っていたのだ皆」

 「どういうことさ」

 「暁、と云ったか・・・・・・そやつらが此処に来てからだ」



   ——え
  


  「——暁」

 九愚羅の言葉に一番、最初に反応したのはナルトだった。
カカシやサクラ、ヤマトも同様に目を見開く。

 カカシは、いつもの眠たそうな目を吊り上げ、眉間にシワを寄せる。

「・・・・・・そいつの容姿は覚えてますか?」

 「嗚呼、脳裏に焼きついておる・・・・・・どうにも、仮面をつけていたな『斜めに輪を刻んだ仮面』だったわ・・・・・・・・・」

 


 — トビ、か


カカシはさらに目を厳しくし眉をひそめた。
 
「で、ソイツは何て」

「・・・・・・この土地の仕組みを教えてくれ・・・・・・とな、勿論、教えなかった。此処に身を置いている者たちの為にもな」


ナルトはそれを聞きながら、「どうして」とだけ呟いていた。九愚羅は頷いてから

 「ここは、自由自在に姿を霧に変えることができるのだ・・・・・・われ等、妖獣の源、妖術でな」

 そう言った。「・・・・・・それを利用して何をするつもりだったか」ヤマトは考えながら呟くカカシは目を閉じてまた開いた。


 「何にせよ、俺達にとって利のあることじゃないと思うよ……忍である限りな」

 そう言うと左目が赤く変色し、天井を見上げる。


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