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【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想 ☆番外編☆
日時: 2012/10/09 21:02
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

ダンボール戦機Wでお馴染みのレッドです!
第1作、第2作に続き、新たな小説を書くことになりました。

第3作のタイトルは・・・【バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ)】!
ダンボール戦機Wでお馴染みの山野バン、大空ヒロを中心としたオリジナルストーリーになります。

この小説はバン、ヒロたちが大学生になった時の物語になる予定ですので、オリキャラも登場させるぞ!
ワンピースでお馴染みのゴトリック&フォークスの凸凹コンビも登場!

バンの実弟となる山野健太、山野直太(なおた)の兄弟が初登場!
なお、健太は中学2年生、直太は小学3年生の設定となります。
また、バンたちは大学2年生、ヒロたちは大学1年生となります。

大長編小説になりそうです・・・もしかしたら、第40章まで行くかもしれませんので、ご了承ください。

【本編:ストーリー原案・構成】

第1章〜第8章:廃墟ホテル探検編
第9章〜第15章:謎かけ編
第16章〜第40章:謎解き編

本編は第40章で完結しました。
今までありがとうございました!

【番外編:ストーリー原案・構成】

第1章〜第5章:LBXバトル編
第6章〜第10章:
第15章〜   :

10月3日から番外編スタート!!
ストーリー進行具合により変更になる場合があります。
読者の皆様、ご了承ください。

【短編:バンハル編】

第1編:大学生になってから変わったこと >>601 >>602 >>604 >>609 >>610
第2編:バンに対する恋心とは? >>617 >>619 >>621 >>633 >>637
第3編:幼馴染としての距離 >>681 >>683 >>688 >>697 >>704 >>707
第4編:成人式 >>977 >>982 >>988 >>995

この物語は事件が起きる前のエピソードというか、バンハルに纏わるエピソードを描いてみました♪

【短編:バンヒロ編】

第1編:大学進学した後の思い出 >>651 >>652 >>653 >>654 >>655

前から描いてみたいと思っていたバンヒロ編です。
先輩×後輩によるオリジナルストーリーを描きながら、息のあったコンビネーションを繰り広げます。
バンヒロの活躍に注目してください!!

【短編:バンケン編】

第1編:兄という存在とは何か? >>816 >>819 >>824 >>826 >>828 >>829 >>832


バンの弟・山野健太との共演を果たしました。
バンと言う兄の存在が自分に何をもたらしてくれるのかというところを描いてみたくて、こんなタイトルになりました(笑)
バンケンによる短編オリジナルストーリーを楽しんでください!!


【短編:バンナオ編】

第1編:蘇る恐怖によるトラウマとは? >>835 >>836 >>837


バンの弟・山野直太との共演を果たしました。
直太から見て、どのように捉えていくのかというような感じで、バンを捉えるのか。
直太とバンの兄弟による絆と友情を深めていけたらと思い、この短編を描くことになりました。

ストーリーの進行具合により変更になる場合があります。ご了承ください。
これからも応援よろしくお願いします!

【原作:完結している作品】

第1作:バン×ヒロと黒影の亡霊

本編は全20章で完結、番外編は全16章で完結しているぞ!
ダンボール戦機Wの小説を描くにあたり、記念すべき第1作はホラー×ミステリーを交えた本格的な謎解きアクションアドベンチャー!!

第2作:バン×ヒロと過去の追憶

前作の【黒影の亡霊】の続編となった待望の第2作!
本編は全30章で完結、番外編は第25章で完結しました。
全30章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。

ポイント:ナオが記憶喪失していることだけではなく、ハルの過去に隠されたエピソードも収録している。
番外編では初登場した聴覚障害を持つ少年・船津直紀を取り巻く展開を中心にストーリーを進めていく。
これまでにないオリジナルストーリーを展開させることで前にも増して、文章力を上げることでクオリティをパワーアップさせた。

【お客様】

聖:この小説に初コメしてくれた人。前作【黒影の亡霊】の番外編で出会った友達。ダン戦が大好きで気が合い、一番の友達。イナイレの小説を書いてるけど、桃香ちゃんが可愛い!!

姫佳:この小説の展開が読めなくて、ハラハラドキドキしていると言った人・・・この子もイナゴの小説を書いてて、結構面白い! ティアラ&ラティア、ここちゃん、輝姫の主役4人・・・かわいいぜ!!

優騎那:イナイレ、ワンピースの小説を書いてる人です! 私の友達で仲良くさせてもらってるぜ!!
ゴトリック&フォークスの凸凹コンビ、オリビア&シュリの姉妹コンビをオリキャラとして出させてもらってるぜ!!!

未熟な探偵シャーリー:友達ですが、仲良くしていただいています。名探偵コナンの小説を描いている人だけど、文章力がなかなかありそうで凄く上手い! アイリちゃん可愛いぜ♪

シエル:この小説に初めて来た人。友達ですが、仲良くさせていただいています。ポケモン小説を描いておりますぜ♪ レイちゃん、可愛いぜ!

凛々:凛と呼ばせてもらってるぜ・・・この子はイナイレの小説を書いておりまする! 亜夢たん可愛いぜ!♪

茅:楓が描いている黒子のバスケ小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、サトミちゃんに関する小説を描いておりますぜ♪ 凛太君カッコイイ!

赤獅子エンザ:この人もダン戦の小説を描いてますぜ♪ しかもヒロとアスカが悪役になるっていう話・・・何かストーリーが気になるぜ!

伊莉寿:姫佳の小説で知り合って仲良くなった人。友達だけど、ダン戦好きで気が合って話しやすい! この人もイナイレの小説を描いてますぜ♪ 美咲ちゃん、可愛いぜ!!

黒:初めて、この小説にコメしてくれた人です。サリーさんの小説で知り合いましたが、今はシリアス・ダークで小説を書いてるぜ!! 文章が上手いと言ってくれたのでありがたいです♪

霜歌:3年前にここで知り合って仲良くなった友達。以前、レイトンの小説を描いていた時にコメしてくれた人です。2年ぶりに戻ってきたぜ! 今は二次(映像)でポケモン小説の短編集を描いているぞ!! 

yumi:シエルが描いているポケモン小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、この小説に初めて来た人で仲良くさせていただいています♪

シグレ:この小説に初コメしてくれた人です。友達だけど、ダン戦好きな人で気が合う! 2次(映像)でポケモン小説を描いておりますぜ♪ キョウヘイ君、カッコイイ!!

風風:この小説に初コメしてくれた人です。友達だけど、仲良くさせていただいてます。
イナイレの小説を描いておりますぜ♪

碧:リク依頼・相談掲示板で知り合った人。この小説に初コメをくれました。コメライで小説描いてますぜ♪ 私の小説を読んで凄いとか言ってくれたので、本当にありがたいです!

タク:私の小説に初コメしてくれた人です。ダン戦シリーズの小説を読んでいて、凄く面白いと言ってくれました。本当にありがたいです♪ デュエマの小説を描いておりますぜ♪


【本編:キャラクター原案】

ゴトリック&フォークスの登場人物設定 >>34
優騎那が出してくれたオリキャラです。
前作と異なっている部分がいくつかあるので、それを参考にして見てください。
私自身、2人を上手く描けるかどうか分かりませんが・・・頑張って描いていくつもりです。

登場予定:最終回の第40章で登場しました。
そこで再会するシーンを中心に描かれる予定です。
バンたちがどのように再会していくのか・・・そこに注目してください!!

本編の登場人物設定 >>45
バンたちの登場人物が設定されているぞ!
この小説に初めて来た人は読む前に目を通しておいてください。
健太&直太の登場人物設定も収録されているので、それも含めて確認しておいてください。

イナイレの登場人物設定 >>134
立向居勇気と月島楓の幼馴染コンビが参戦決定!
2人がどのようにして演じるのかというところにも注目してください!
今後は2人にも活躍させる予定ですので、これからも応援よろしくお願いします!!

姫佳のオリキャラ:輝姫&ティアラ >>238
白炎輝姫&ティアラ・クルーガーの従姉妹コンビの登場人物設定です。
前作の【過去の追憶】では番外編で登場いたしましたが、今作は本編で登場させる予定です。
輝姫&ティアラの従姉妹コンビによる追いかけっこシーンにも注目してください♪

登場予定:第25章で登場しました!
輝姫&ティアラの活躍に期待してください!!

春風エンカの登場人物設定 >>427
yumiが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいとのことでキャラ応募してくださいました。
今作では初登場となりますが、エンカがどのようにして演じていくのかというところに注目してくだされば幸いです。

登場予定:第26章に登場しました!
レイとの絶妙なコンビネーションに注目してください。
ポケモン小説に出演しているということで、Wの主人公コンビに引けを取らない役割をを演じていただくことになりました。

レイの登場人物設定 >>436
シエルが出してくれたオリキャラです。こちらもバンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
急遽、エンカと一緒に出演させることに決めました。
私なりに頑張って仕上げていくので、レイの活躍をお楽しみに!!

登場予定:第26章に登場しました!
エンカとの絶妙なコンビネーションを演じさせていただくことにより起用を決定しました。
ポケモン小説で互いに出演しているということもあり、Wの主人公に引けをとらないほどの役割を演じてほしいと思っています。

飛雲 白花&星空 輝の登場人物設定 >>656
yumiが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいということもあり、エンカたちの後を追うという感じで出してほしいという要望を承りました。

ポケモン小説でお馴染みの2人によるコンビネーションに期待してもらえれば嬉しいです。
エンカたちの親友or幼馴染ということで出演させていただきます。
登場予定:第37章に登場しました!!



【番外編:キャラクター原案】

タイトル:Regain lost past memory!(失われた過去の記憶を取り戻せ!)

青峰太陽の登場人物設定 >>228
茅が描いている黒子のバスケ小説で出ている青峰大輝の兄・太陽の登場人物設定が載っているぞ!
太陽君を登場させる予定はまだ未定です。

キョウヘイの登場人物設定 >>453
シグレが出してくれたオリキャラです。今作では番外編に登場させることにしました。
キョウヘイの運動神経、バンたちとの共演に注目してくだされば幸いです。
ポケモンBW2主人公・キョウヘイの活躍に期待してください!!

優騎那のオリキャラ >>615
オリビア&シュリの姉妹コンビが前作の【過去の追憶】に続き、番外編で再登場決定!!
急遽、2人を起用することにしましたので活躍に期待してくれたら嬉しいです!!

ヒュウ&メイの登場人物設定 >>671
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいという理由でキャラ応募してくれました。
キョウヘイとのコンビネーションを披露するので、大迫力のLBXバトルにも注目してください!!

番外編の登場人物設定 >>883
バンたちの登場人物が設定されているぞ!
この小説に初めて来た人は読む前に目を通しておいてください。
健太&直太、姉のリン、イナイレの登場人物設定も収録されているので、それも含めて確認しておいてください。

無類シント&星目テツヤ&武闘フジの登場人物設定 >>931
タクが出してくれたオリキャラです。番外編でバンたちと共演させたいという理由でキャラ応募してくれました。
シントたちの活躍に期待してください。タクのイメージに近づけるよう頑張って描いていきたいと思います。
登場予定はまだ未定ですが、ストーリーの進行具合により判断します。

シントたち専用LBXの登場人物設定 >>934
プロキオン・ボルケイア・レヴィアタンというオリジナルのLBXについて載っています。
バンたちとのLBXバトルを実現させる予定ですが、現段階では、いつ登場するか決まっていません。
登場予定はストーリー進行具合により判断します。

本編は第40章で完結しました。
10月3日より番外編の連載スタート!!
これからもよろしくお願いします!!

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Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.406 )
日時: 2012/09/19 08:26
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第24章の続き

(ストーリーモード:バン)

しかし、謎解きはまだ終わらない。
トリックを暴くには、その場所を訪ねて調べるしかないというのが現状だ。
よく考えれば、仕掛けがあってもおかしくないはず・・・なのに、裏通りに建てたのはなぜ?

「このトリックの謎は明日の夜に行って、捜査してみようか」
「捜査って言っても、どうやって?」

ハルは肩を竦めながら、首を傾げて問う。
捜査する方法は1つだけある・・・その場所に行って調べることだけしか考えられない。

「懐中電灯を持ってきてくれれば、2人で調べることも可能なんだがな」
「でも、どうすんの? トリックを暴くには時間がかかるよね」

ハルに指摘され、溜息をついて寝転がる。
その謎を解明するにも時間がかかってしまう。

(問題は光度計・・・その入り口に何か仕掛けがあるかもしれない)

これはあくまでも推測だが、どうやって調べていくか・・・・・・立向居や直紀も誘って調べてみるのもありだよな。

「うーん・・・立向居や直紀も一緒に誘ってみるか?」
「あ、それ良いかも!」

ハルが賛成してくれたので、立向居や直紀も一緒に誘って捜査してみることになった。
あとは電話して聞くだけだが、どうにかなるもんじゃないと思い込んだ。

「-------------ん?」

ガバッと上半身を起こし、窓を見上げる。
夜空が澄み渡るかのような風景に見とれながら考え込んだ。

(確か、輝姫もそんな感じで虐待を受けてたんだよな)

直紀の幼馴染に白炎輝姫という少女がいた・・・彼女もドイツにいた頃は叔父から虐待を受けていたとも聞いている。
そういうところは共感できるし、健太や直太の心を癒すことができるかもしれない。

「----------ハル、直紀に言っといてくれ」
「え? 何を・・・・・・」

ハルは呆然としたまま、CCMを持って問いかけた。
輝姫とティアラなら、俺たちの捜査に協力してくれるかもしれない。

「輝姫とティアラを連れてくるように言っといてくれ」

ハルは怪訝そうに見つめていたが、コクリと頷いた。
直紀に連絡すれば、明日の夜は捜査に集中できる。

「そろそろ寝るかぁ-------------」

ベッドに寝転がったまま、眠そうに彼女を見つめる。
謎解きすんの疲れるけど、結構楽しくてたまらないからだ。

「そうだね・・・でも-------------」
「んー?」
「バン、あまり飲み過ぎないで----------って何度も言ってんのに、私の言うこと聞かないんだから!」

ハルは俺の頭を撫でながら、ベッドにダイブした。
彼女がいると、なぜか和みやすくなる・・・いつも俺の話を聞いてくれるし、謎解きに協力してくれたりもするから助かっている。

「うん、ありがとな・・・ハル」
「--------------っ!」

ハルはカアーッと頬を赤らめながら、俺の胸に顔を伏せて抱きしめる。
そんな彼女を見て思わず苦笑したのか、眠そうにハルの身体を寄せながら見つめた。

「おまえ、可愛くなったね」
「なっ、何言ってんのォ-------------!?」

ハルはガバッと顔を上げながら驚く。
幼馴染だからか、気を緩めずに接してくれる----------・・・そんな彼女のことが大好きだった。

「おまえもしばらく見ないうちに女らしくなったよな」
「そういうバンこそ、イケメンになったしね・・・そういうところがカッコよくて憧れるよ」

ハルはそう言って笑いながら、俺の頬に手をつける。
その手を受け止めながら、ゆっくり離す。

「そうかぁー?」
「うん! だって、バンはいつ見てもカッコいいもん!」
「俺がイケメンになったからって、いきなり惚れるんじゃないぜ?」

ハルのキラキラした目を見て呆れながら答える。
幼い頃からずっと育んできた彼女との友情や絆は永遠に深まっていく。
自然に仲良くしてもらっていたし、俺もハルと関わっていて楽しいと思うこともあった。

「本当によく言うよ。そんなこと言って、私から逃れたいって思いたいんじゃないの?」
「あ? 俺は別にそんなこと言ってないって-----------」

そう言いながら答えようとした瞬間、ハルにデコピンを食らった。
指で弾かれるとは思っていなかったが、幼馴染だから心を許せる仲間を手に入れたんだと気付いた。

「いってぇ----------・・・・・・いきなり何すんだよ」
「今回も酒飲んだ罰♪」

ハルは笑いながらもからかいつつ、俺には何だかんだで接してくれた。
そういうところがあって嬉しかったのを覚えている。

「・・・ま、しょうがないよな」

寝転がりながら、ハルを抱えたまま呟く。
彼女は首を傾げていたが、すぐに頷いた。

「じゃあ、そろそろ寝ようか」

そう言った後、ハルは眠りに入った。
気持ち良さそうに寝ている彼女を見ていると、こっちも眠くなってきた。

「おやすみ、ハル----------」

まどろんだ意識の中、目を閉じた。
だんだん、深い眠りに引きずり込まれていった。
今日も良い夢が見られますように-------------------

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.407 )
日時: 2012/09/19 14:20
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

(ストーリーモード:ハル)

翌朝、チュンチュンと雀の鳴く声が聞こえてくる。
カーテンの隙間から太陽の光が差し込んでいた。

「-----------------ぅん・・・・・・?」

眠そうに上半身を起こし、隣で気持ち良さそうに寝ているバンを見つめる。
こんな幼馴染が隣にいるとはいえ、彼は穏やかな寝息を立てている。
しかも涎を垂らして寝ている・・・昔と比べて変わらないところがあったりするのだ。

「バンも健太と直太のことが心配なんだろうな」

2人がいないことに対して、寂しさを見せていた。
なのに、酒浸りの日々を送って寝てばかりいたのだから--------------
飲んだくれて寝ていることの多い幼馴染を見ていると、こっちが不安になってくる。

(それでも、バンは何か調べ続けていたんだね)

昨日、バンは酒を飲んで寝ていたのにも関わらず・・・・・・私を受け入れ、謎解きに協力してほしいということさえあったのだろう。

(バンはきっと後悔しているだろうな、飲み会のこと-------------)

そのことで自分を責めていて、さんざん悩んだのだろう。
最近は家に引きこもって、学校に行かなかったのか分からなかった。
そんなバンのことが心配で放っておけなかったし、気分転換に行くついでに話を聞いてやろうと思ったのだ。

(そこで、健太と直太の本当の過去が明かされ------------・・・・・・その話を聞いて、2人に実の姉がいたとは思わなかった)

何もかも信じられない、あまりにも衝撃的な出来事だったと言えよう。
だが、バンは2人の記憶がすり替えられていたことに納得できない・・・・・・記憶喪失とも近い状態で実の姉のことも覚えていないことに疑問を抱く。

(私も同感だった・・・・・・でも、私の記憶が正しければ----------)

ヒロの幼馴染の小野奈緒美(通称ナオ)は【過去の追憶】事件で記憶喪失になっていた。
しかし、ヒロと一緒にいることで少しずつ記憶を取り戻していった。
幼馴染と一緒にいることで記憶を取り戻すことができたのだ。

(今は完全に記憶が戻っているし、大丈夫だけど-------------・・・・・・・)

問題はナオを呼び寄せて、事情を説明するかというところだ。
そのことで悩んでいた・・・・・・私はバンに相談しようと思ったが、起きてからにした方が良いかなと思いながらも寝顔を見つめる。

「す-----------すか--------------」

寝息を立てながら、向こう側へ寝返りを打った。
気持ち良さそうに寝ている様子を見ていると、まるで弟のように見えた。

(バン--------------------)

ふと、バンの髪を弄りたくなってきた。
ヒラリと髪の中に手を入れて弄ってみる。

「・・・・・・・ぅん・・・・・・」

バンの眠そうな声がしたかと思いきや、ビクッとした。
身じろぎながら、髪をポリポリ掻いていたバンはまた寝息を立て始めた。

「あーハラハラしちゃった・・・・・・」

寝息を立てて寝ているバンを見ると和やかなムードになっちゃいそうで怖い。
まぁ、仕方ないから起こそうと思ったその時-------------------

「うわっ!」

バンがいきなり私の方に向いて寝返りを打ってきた。
眠そうに目を擦り、私を見つめた眼差しは真剣そのもの。

「おはよ------------・・・・・・」
「おっ、おはよう・・・・・・・」

一瞬、無言で黙りこくってしまう。
そんな私の頭をゆっくり撫でながら話しかけてくれた。

「さっき、髪を弄り回してたろ?」
「えっ・・・・・・いつから気付いてたの?」

いつの間にか知らない間に気付かれていたとは思っていなかった。
バンは眠そうに上半身を起こし、垂らしてしまった涎を拭いながら言う。

「寝てたときに何か触ってきたような気がしたからさ・・・・・・こんなときに限って、弄りながら遊ぶなよ?」

しまった、不意を突かれた・・・・・・バンさん、怖いんだけど!!
でも、優しいから良いんだけど・・・・・・・こういう時のバンは意外にも鋭いのだ。

「ご、ごめん--------------」

そう言って謝ると、バンは私の頭をクシャクシャ弄りながら撫でた。
その様子だと怒ってないらしく、許してくれるのだろう。

「別に良いって---------・・・・・・起きなかった俺も悪いし」

バンはそう言って眠そうに笑った。
そんな彼の眠そうな顔を見るのが好きだったのを思い出す。
幼馴染がいるし、氷介がいなくても寂しくないのだから-------------

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージ ( No.408 )
日時: 2012/09/19 18:44
名前: シグレ (ID: pbINZGZ2)

真っ赤なハルたん可愛いnヒュウ「…口を閉じろよ。」

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.409 )
日時: 2012/09/19 18:49
名前: シエル (ID: 0y9s2Pxq)

来たぜ!!
レイ「あ、輝姫ちゃんとかそろそろ出そうですね」
ホントだね!!

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.410 )
日時: 2012/09/19 19:05
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第24章の続き

(ストーリーモード:ハル)

そうやって、大好きな幼馴染のバンとつるんで遊ぶことが多かった。
家にくるたび、バンは優しそうな眼差しで温かく迎えてくれた。
何か誘いがあった時は断れないバンのことだから、帰りに私の家に立ち寄ることもある。

「どうしたんだ、ハル?」

バンが眠そうに目を擦りながら、私を見て問いかける。
やっぱり、バンは兄貴みたいで優しいから相談しやすかった。
そんな彼が大好きでたまらなかったのか、バンの腕にしがみつく。

「バン・・・・・・っ!」

いきなりしがみつかれたかと思いきや、バンは目を丸くする。
幼馴染だから言いたいこともたくさんある----------・・・・・・なのに、何で悩みを抱える時は1人で身ごもって飲んでることが何度かあった。

「あんたねぇ・・・・・・酒の飲み過ぎ! いつも私に心配かけてばっかりで---------・・・・・・だから、私を頼りなさい!!」

あんぐりと口を開けていたが、すぐに私の手をとって握り返す。
何か忘れかけていたものがあったのだろうか------------------

「ハル・・・・・・」
「1人で勝手に悩んで飲みながら寝てるって言うのは、どうなの?」

キツく据えてやらないこともない・・・・・・幼馴染が悩んでるのに、相談に乗らなきゃいけないこともあるのだ。
直太のことで悩んだ時だってそうだ。居酒屋で酒を飲んで寝ていたし、何かあったことは何となく察していたのだ。

「うん・・・・・・いつも飲んだくれてて、本当にごめん。ハルがいたこと忘れてたから相談できなかった」
「-----------え?」

バンはうなだれたが、すぐに顔を上げて見つめる。
その眼差しが・・・・・・まるで、私を捉えているかのようだった。

「俺が酔い潰れて寝てたときは起こしてくれたよな-------------・・・・・・本当に申し訳ないことしちゃったなって思うくらい、反省してたんだ」

バンの一言を聞いて、何か納得することができない。
幼馴染だからって、別に頼らなくてもいい・・・・・・彼がそう言いたいのは、こういうことではないか。

「でも、酒浸りになるのはやめるよ」
「----------は?」
「ついでに言うと、健太たちを助け出すまでは我慢しとこうかなって思って考えてたんだ」

我慢ですか・・・・・・まぁ、バンがそう決めたのなら、私はそれでも構わない。
健太と直太に対するバンの思いを大切にして、謎解きに挑むしかない。
それで立ち直ってくれたら良いと思っていたのだから---------------

「うん、そうだね!」

バンに向かって、明るく笑顔を見せた。
揺るぎない決意を胸に入れ、私たちはトキオ大学に向かうことにした。


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