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- 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想 ☆番外編☆
- 日時: 2012/10/09 21:02
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
ダンボール戦機Wでお馴染みのレッドです!
第1作、第2作に続き、新たな小説を書くことになりました。
第3作のタイトルは・・・【バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ)】!
ダンボール戦機Wでお馴染みの山野バン、大空ヒロを中心としたオリジナルストーリーになります。
この小説はバン、ヒロたちが大学生になった時の物語になる予定ですので、オリキャラも登場させるぞ!
ワンピースでお馴染みのゴトリック&フォークスの凸凹コンビも登場!
バンの実弟となる山野健太、山野直太(なおた)の兄弟が初登場!
なお、健太は中学2年生、直太は小学3年生の設定となります。
また、バンたちは大学2年生、ヒロたちは大学1年生となります。
大長編小説になりそうです・・・もしかしたら、第40章まで行くかもしれませんので、ご了承ください。
【本編:ストーリー原案・構成】
第1章〜第8章:廃墟ホテル探検編
第9章〜第15章:謎かけ編
第16章〜第40章:謎解き編
本編は第40章で完結しました。
今までありがとうございました!
【番外編:ストーリー原案・構成】
第1章〜第5章:LBXバトル編
第6章〜第10章:
第15章〜 :
10月3日から番外編スタート!!
ストーリー進行具合により変更になる場合があります。
読者の皆様、ご了承ください。
【短編:バンハル編】
第1編:大学生になってから変わったこと >>601 >>602 >>604 >>609 >>610
第2編:バンに対する恋心とは? >>617 >>619 >>621 >>633 >>637
第3編:幼馴染としての距離 >>681 >>683 >>688 >>697 >>704 >>707
第4編:成人式 >>977 >>982 >>988 >>995
この物語は事件が起きる前のエピソードというか、バンハルに纏わるエピソードを描いてみました♪
【短編:バンヒロ編】
第1編:大学進学した後の思い出 >>651 >>652 >>653 >>654 >>655
前から描いてみたいと思っていたバンヒロ編です。
先輩×後輩によるオリジナルストーリーを描きながら、息のあったコンビネーションを繰り広げます。
バンヒロの活躍に注目してください!!
【短編:バンケン編】
第1編:兄という存在とは何か? >>816 >>819 >>824 >>826 >>828 >>829 >>832
バンの弟・山野健太との共演を果たしました。
バンと言う兄の存在が自分に何をもたらしてくれるのかというところを描いてみたくて、こんなタイトルになりました(笑)
バンケンによる短編オリジナルストーリーを楽しんでください!!
【短編:バンナオ編】
第1編:蘇る恐怖によるトラウマとは? >>835 >>836 >>837
バンの弟・山野直太との共演を果たしました。
直太から見て、どのように捉えていくのかというような感じで、バンを捉えるのか。
直太とバンの兄弟による絆と友情を深めていけたらと思い、この短編を描くことになりました。
ストーリーの進行具合により変更になる場合があります。ご了承ください。
これからも応援よろしくお願いします!
【原作:完結している作品】
第1作:バン×ヒロと黒影の亡霊
本編は全20章で完結、番外編は全16章で完結しているぞ!
ダンボール戦機Wの小説を描くにあたり、記念すべき第1作はホラー×ミステリーを交えた本格的な謎解きアクションアドベンチャー!!
第2作:バン×ヒロと過去の追憶
前作の【黒影の亡霊】の続編となった待望の第2作!
本編は全30章で完結、番外編は第25章で完結しました。
全30章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。
ポイント:ナオが記憶喪失していることだけではなく、ハルの過去に隠されたエピソードも収録している。
番外編では初登場した聴覚障害を持つ少年・船津直紀を取り巻く展開を中心にストーリーを進めていく。
これまでにないオリジナルストーリーを展開させることで前にも増して、文章力を上げることでクオリティをパワーアップさせた。
【お客様】
聖:この小説に初コメしてくれた人。前作【黒影の亡霊】の番外編で出会った友達。ダン戦が大好きで気が合い、一番の友達。イナイレの小説を書いてるけど、桃香ちゃんが可愛い!!
姫佳:この小説の展開が読めなくて、ハラハラドキドキしていると言った人・・・この子もイナゴの小説を書いてて、結構面白い! ティアラ&ラティア、ここちゃん、輝姫の主役4人・・・かわいいぜ!!
優騎那:イナイレ、ワンピースの小説を書いてる人です! 私の友達で仲良くさせてもらってるぜ!!
ゴトリック&フォークスの凸凹コンビ、オリビア&シュリの姉妹コンビをオリキャラとして出させてもらってるぜ!!!
未熟な探偵シャーリー:友達ですが、仲良くしていただいています。名探偵コナンの小説を描いている人だけど、文章力がなかなかありそうで凄く上手い! アイリちゃん可愛いぜ♪
シエル:この小説に初めて来た人。友達ですが、仲良くさせていただいています。ポケモン小説を描いておりますぜ♪ レイちゃん、可愛いぜ!
凛々:凛と呼ばせてもらってるぜ・・・この子はイナイレの小説を書いておりまする! 亜夢たん可愛いぜ!♪
茅:楓が描いている黒子のバスケ小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、サトミちゃんに関する小説を描いておりますぜ♪ 凛太君カッコイイ!
赤獅子エンザ:この人もダン戦の小説を描いてますぜ♪ しかもヒロとアスカが悪役になるっていう話・・・何かストーリーが気になるぜ!
伊莉寿:姫佳の小説で知り合って仲良くなった人。友達だけど、ダン戦好きで気が合って話しやすい! この人もイナイレの小説を描いてますぜ♪ 美咲ちゃん、可愛いぜ!!
黒:初めて、この小説にコメしてくれた人です。サリーさんの小説で知り合いましたが、今はシリアス・ダークで小説を書いてるぜ!! 文章が上手いと言ってくれたのでありがたいです♪
霜歌:3年前にここで知り合って仲良くなった友達。以前、レイトンの小説を描いていた時にコメしてくれた人です。2年ぶりに戻ってきたぜ! 今は二次(映像)でポケモン小説の短編集を描いているぞ!!
yumi:シエルが描いているポケモン小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、この小説に初めて来た人で仲良くさせていただいています♪
シグレ:この小説に初コメしてくれた人です。友達だけど、ダン戦好きな人で気が合う! 2次(映像)でポケモン小説を描いておりますぜ♪ キョウヘイ君、カッコイイ!!
風風:この小説に初コメしてくれた人です。友達だけど、仲良くさせていただいてます。
イナイレの小説を描いておりますぜ♪
碧:リク依頼・相談掲示板で知り合った人。この小説に初コメをくれました。コメライで小説描いてますぜ♪ 私の小説を読んで凄いとか言ってくれたので、本当にありがたいです!
タク:私の小説に初コメしてくれた人です。ダン戦シリーズの小説を読んでいて、凄く面白いと言ってくれました。本当にありがたいです♪ デュエマの小説を描いておりますぜ♪
【本編:キャラクター原案】
ゴトリック&フォークスの登場人物設定 >>34
優騎那が出してくれたオリキャラです。
前作と異なっている部分がいくつかあるので、それを参考にして見てください。
私自身、2人を上手く描けるかどうか分かりませんが・・・頑張って描いていくつもりです。
登場予定:最終回の第40章で登場しました。
そこで再会するシーンを中心に描かれる予定です。
バンたちがどのように再会していくのか・・・そこに注目してください!!
本編の登場人物設定 >>45
バンたちの登場人物が設定されているぞ!
この小説に初めて来た人は読む前に目を通しておいてください。
健太&直太の登場人物設定も収録されているので、それも含めて確認しておいてください。
イナイレの登場人物設定 >>134
立向居勇気と月島楓の幼馴染コンビが参戦決定!
2人がどのようにして演じるのかというところにも注目してください!
今後は2人にも活躍させる予定ですので、これからも応援よろしくお願いします!!
姫佳のオリキャラ:輝姫&ティアラ >>238
白炎輝姫&ティアラ・クルーガーの従姉妹コンビの登場人物設定です。
前作の【過去の追憶】では番外編で登場いたしましたが、今作は本編で登場させる予定です。
輝姫&ティアラの従姉妹コンビによる追いかけっこシーンにも注目してください♪
登場予定:第25章で登場しました!
輝姫&ティアラの活躍に期待してください!!
春風エンカの登場人物設定 >>427
yumiが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいとのことでキャラ応募してくださいました。
今作では初登場となりますが、エンカがどのようにして演じていくのかというところに注目してくだされば幸いです。
登場予定:第26章に登場しました!
レイとの絶妙なコンビネーションに注目してください。
ポケモン小説に出演しているということで、Wの主人公コンビに引けを取らない役割をを演じていただくことになりました。
レイの登場人物設定 >>436
シエルが出してくれたオリキャラです。こちらもバンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
急遽、エンカと一緒に出演させることに決めました。
私なりに頑張って仕上げていくので、レイの活躍をお楽しみに!!
登場予定:第26章に登場しました!
エンカとの絶妙なコンビネーションを演じさせていただくことにより起用を決定しました。
ポケモン小説で互いに出演しているということもあり、Wの主人公に引けをとらないほどの役割を演じてほしいと思っています。
飛雲 白花&星空 輝の登場人物設定 >>656
yumiが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいということもあり、エンカたちの後を追うという感じで出してほしいという要望を承りました。
ポケモン小説でお馴染みの2人によるコンビネーションに期待してもらえれば嬉しいです。
エンカたちの親友or幼馴染ということで出演させていただきます。
登場予定:第37章に登場しました!!
【番外編:キャラクター原案】
タイトル:Regain lost past memory!(失われた過去の記憶を取り戻せ!)
青峰太陽の登場人物設定 >>228
茅が描いている黒子のバスケ小説で出ている青峰大輝の兄・太陽の登場人物設定が載っているぞ!
太陽君を登場させる予定はまだ未定です。
キョウヘイの登場人物設定 >>453
シグレが出してくれたオリキャラです。今作では番外編に登場させることにしました。
キョウヘイの運動神経、バンたちとの共演に注目してくだされば幸いです。
ポケモンBW2主人公・キョウヘイの活躍に期待してください!!
優騎那のオリキャラ >>615
オリビア&シュリの姉妹コンビが前作の【過去の追憶】に続き、番外編で再登場決定!!
急遽、2人を起用することにしましたので活躍に期待してくれたら嬉しいです!!
ヒュウ&メイの登場人物設定 >>671
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいという理由でキャラ応募してくれました。
キョウヘイとのコンビネーションを披露するので、大迫力のLBXバトルにも注目してください!!
番外編の登場人物設定 >>883
バンたちの登場人物が設定されているぞ!
この小説に初めて来た人は読む前に目を通しておいてください。
健太&直太、姉のリン、イナイレの登場人物設定も収録されているので、それも含めて確認しておいてください。
無類シント&星目テツヤ&武闘フジの登場人物設定 >>931
タクが出してくれたオリキャラです。番外編でバンたちと共演させたいという理由でキャラ応募してくれました。
シントたちの活躍に期待してください。タクのイメージに近づけるよう頑張って描いていきたいと思います。
登場予定はまだ未定ですが、ストーリーの進行具合により判断します。
シントたち専用LBXの登場人物設定 >>934
プロキオン・ボルケイア・レヴィアタンというオリジナルのLBXについて載っています。
バンたちとのLBXバトルを実現させる予定ですが、現段階では、いつ登場するか決まっていません。
登場予定はストーリー進行具合により判断します。
本編は第40章で完結しました。
10月3日より番外編の連載スタート!!
これからもよろしくお願いします!!
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- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.652 )
- 日時: 2012/09/27 09:48
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
そう思いながら、苦笑していたその時だった。
ナオが予定表を見て、顔をしかめる。
「そういえば、今日は空手部があったわ。私は出れないかもしれない」
「そっか・・・・・・ハルさんも出れないね」
となると、残るはバンさんだけか。
試しに誘ってみるしかないのだろうか。
そう思いながら考え込んでいたその時、CCMの着信音が鳴った。
メールが来たので、何だろうと思いながら開く。
【ヒロ、今晩の飲み会は空いてる?】
差出人名は同級生の阿野和美からだった。
もちろん、空いてるけど・・・・・・まぁ、尚志も一緒に行くって言ったからな。
【もちろん、空いてるよ。急に誘ってどうしたの?】
返信して送り返すと和美はチラリと見やった後、僕を見つめる。
真剣な眼差しが僕を捉えているかのようだった。
「ヒロ、バンさんとは知り合いだよね?」
「うん・・・・・・そうだけど、何でバンさん?」
「あぁ、何かね・・・・・・・バンさんをゲストとして招いてほしいって頼まれたんだ」
「ゲスト?」
何のゲストかと思って聞いてみると・・・・・・和美がその集う会の資料を渡してくれた。
無言で黙って受け取りながら、資料を捲る。
「OBVSOGの謎解きクイズ対決?」
「そう、山野バン君しかいないって言い出して・・・・・・先生がバンさんの記憶力には一目惚れしたくらい、懐かしいって言ってね」
謎解きクイズ対決か・・・・・・バンさんなら面倒くさいとか言い出すだろうな。
そう思いながら、バンさんに聞くしかないと考えた。
昼休み、食堂で居眠りしているバンさんを見つけた。
どうやら、朝からの授業で疲れて寝てしまったのだろうか。
昼飯はもう既に食べ終えていたので、バンさんのところに行った。
「バンさん」
声をかけても反応しない・・・・・・どうやら爆睡してしまっているようだ。
とりあえず、風邪を引くだろうと思った僕は優しく起こす。
「バンさん、こんなところで寝てたら・・・・・・風邪を引きますよ」
「・・・・・・んー・・・・・・?」
眠そうに目を開け、ぼんやりとした視界に僕の姿が映ったのだろう。
ようやく寝ていたことに気付き、いつの間にか知らない間に垂らしてしまった涎を拭った。
「ヒロ・・・・・?」
「はい、そうです」
「寝ちまってたのか、何か俺に用でもあった?」
バンさんはふわぁーと欠伸した後、僕を見て思わず苦笑した。
僕はバンさんに飲み会のことを聞いてみることにした。
「今日の夜に飲み会があること聞いてますか?」
「あぁ、ハルから聞いたよ。謎解きクイズ対決やるって聞いて、俺も出ろって打診されたんだよ」
酔っ払った姿でクイズ対決に臨むのはどうかなーって言いながら笑う。
そりゃ、確かに酔ったままじゃできないかもしれない・・・・・・バンさんは酒を飲んで寝てしまうことが多いから、僕が介抱役に回ることになりそうだ。
「バンさんも参加するんですか?」
「もちろん、俺も出るさ・・・・・・何か卒業生だけで集う会みたいなのやるんだってな」
「はい、そうです。僕も参加することになりまして、同級生にバンさんを連れて来いって言われました」
謎解きクイズ対決ならば、参加せざるを得なかったのだろう。
バンさんは飲み会ということで合コンであることすらも知らないのかな。
「合コンって聞いてます?」
「あぁ、直紀がそんなこと言ってたな。俺も乗り気じゃないんだけど、飲み会なら別だけどな」
バンさんは苦笑しつつ、頬をポリポリ掻きながら溜息をついた。
飲み会なら別か・・・・・・・まだしも、飲めると思ったわけじゃない。
飲み会の場所は阿野から連絡が来るはずだと思うので、2人で一緒に行こうということになった。
「2人で一緒に行きませんか?」
「そうだな、ハルとナオは部活で参加できないみたいだから・・・・・・2人で行ってみるか」
バンさんも乗り気でいるようだから、飲み会はせっかくだから参加しようということになった。
ハルさんとナオを除いて、卒業生の参加人数は20人程度で揃うということになっていたのだ。
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.653 )
- 日時: 2012/09/27 12:00
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
今夜8時ちょうど、僕たちは飲み会の場所に来ていた。
居酒屋で酒を飲むことになり、そこに当時の卒業生が揃っていた。
カズさんやアミさんとか来ていて、僕の同級生も何人か来ている人が多かった。
「おー久しぶりじゃん!」
カズさんが僕を見て驚いた。
彼は部活がないので、たまたま空いていたそうだ。
アミさんに誘われて来たというのもあるようで、楽しそうに話している。
「バン、俺とLBXバトルしようぜ」
「良いけど、どこでやるんだよ?」
飲み会なのに、ここでやれるわけないだろうって言いながらも笑うバンさん。
アミさんも微笑ましそうに見つめている。
(久しぶりの再会を楽しむんだから、良いよね)
そういえば、鶴来たちが来ていないことを不審に思った。
鶴来たちも誘ったけど、メールの返事をもらっていない。
「ねえ、和美ちゃん」
「ヒロ、どうしたの?」
「鶴来たちが来ないけど、どうする?」
「そうねぇ・・・・・・先に始めちゃおうか」
先に始めることを決めたのか、和美ちゃんが席を立つ。
同時にコップをもって、正々堂々と話している。
「えーこれより、ミソラ二中の卒業生で集う会を始めます」
ワァァァ---------------------と歓声が浴びて、乾杯の合図が出る。
僕たちもコップを持ちながら乾杯した。
「かんぱーい!!」
オレンジジュースを飲みながら、楽しそうに会話しているバンさんたちを見る。
飲み会が始まってから、約2時間が過ぎようとしていた。
バンさんはいつの間にか酔い潰れて、テーブルに突っ伏して寝ている。
そんな彼の介抱役をやらなきゃいけないので、溜息をついた。
(鶴来たち、来るのが遅いな)
そういえば、鶴来たちはどうしたのかな・・・・・・そう思いながら、考え込んでいたその時。
『プルルル・・・・・・』
CCMの着信音が鳴り、通話を通した。
なかなか来ないと思っていた鶴来からだった。
『ヒロ・・・・・・助けてくれ!』
「鶴来? どうしたんだ!」
『あ、あいつらに・・・・・・』
あいつらが誰なのか察した僕は和美ちゃんにバンさんたちのことを任せて、ソッと店を出た。
(あいつらって・・・・・・・まさかな)
そう思いながら、嫌な予感が的中しそうになるのを堪えた。
鶴来に言われた場所に向かって走り出す。
数分後、トキオシティデパート近くの公園に到着した。
そこに見覚えのある青年がいることに気付き、鶴来健太(つるぎ けんた)の元に駆け寄る。
「鶴来!」
鶴来の胸倉を掴んでいる、大柄な青年を見て驚く。
刑務所に入れられていたはずの同級生だった不良少年・大根田有也がいる。
「有也くん!?」
「ヒロ、久しぶりじゃねーか」
大根田は僕を見て、ジリジリと近寄る。
中学時代、不良少年になっていた大根田有也(おおねだゆうや)・・・・・・しばらく見ないうちに身体が逞しくなっていた。
「何でここにいるんだよ?」
「ヒロ、何で俺を誘わなかった?」
飲み会に参加したかったのかもしれないが、相手は不良グループのリーダー格だ。
鶴来がここにいるのか分からなかったけど、だいたい察することができた。
「俺の手下を倒せるかな?」
不良グループの手下が5人もいる。
1人で倒せる範囲じゃないが、ボクシングで身につけた技を発揮できるならやってみるしかない。
「僕が相手になる!!」
鶴来の前に立ちはだがリ、大根田を睨みつけた。
札付きの不良になっていた彼ならやりかねないだろうと思って、ファイティングポーズを取ろうとしたその時だった。
「いい加減にしろ、おまえら」
ドスの聞いた声がしたので、振り返ると・・・・・・バンさんの幼馴染・大乗康祐だった。
クイズ大会で知り合って以来だから、会うのは久しぶりだった。
「大乗さん!」
「ヒロ、ここは俺に任せてな・・・・・・バンたちは飲み会だろうし、その店に戻れ」
康祐はボキボキと腕を鳴らしながら、大根田たちを見て睨みつけた。
大乗さんに任せるしかなかったので、僕は鶴来たちを連れて逃げ出した。
「行くよ!」
強制突破しながら逃げ出す僕らの後を追おうとした大根田はキレたのか、追いかけようとした。
その直後、大乗さんがその前に立ちはだかる。
「おまえらの相手はヒロじゃねえ、この俺だ!」
さすが、ケンカ番長といったところか。
ここは彼に任せて、鶴来たちと一緒に逃げ出して飲み会の場所に向かった。
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.654 )
- 日時: 2012/09/27 12:28
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
数分後、飲み会が行われていた場所に戻った。
鶴来たちの到着を待ち侘びていた阿野和美たちは再会を喜んだ。
「遅かったじゃない!」
「ごめん、ちょっと嫌なヤツに絡まれちゃって」
「嫌なヤツ?」
和美は誰なのか分からなかったので、僕が代わりに事情を説明した。
大根田がいたことを話すと・・・・・・みんなは目を丸くして驚いた。
「有也が帰ってきた?」
「うん、そこで会うとは思ってなかったよ」
「どういうこと、鶴来?」
和美は鶴来に問いかけ、しっくり来ないといった顔で見つめる。
鶴来はうなだれたまま、何も言えずにいたのだ。
「そういえば、バンさんは?」
「あそこで寝てるよ」
向かい側の椅子に横たわって寝ているバンさんを見つけた。
しかも涎を垂らして爆睡しているし、気持ち良さそうに寝ていた。
カズさんやアミさんたちがいないことに気付いた。
「そういえば、カズさんたちは?」
「あぁ、さっき帰るって言って帰ったよ」
和美は苦笑しながら話してくれた。
残るはバンさんだけかぁ・・・・・・飲み過ぎて寝てしまうのはどうなのかと思って、訝しげに見つめる。
和美が思い出したのか、僕を見て言う。
「飲み会代、払ってね」
「あ、そうだったね」
財布を取り出して、和美に飲み会代を払う。
その後、バンさんを起こして帰ろうかということになった。
「バンさん、起きてください」
「ムニャムニャ・・・・・・」
酔い潰れているのか、眠そうに身じろぎながらもまた眠り始めた。
起きる気配を感じないのか、なかなか起きようとしないバンさんの身体をゆっくり起こす。
「バンさんってば、帰りますよー?」
「--------------ぅん・・・・・・」
目を閉じたまま、気持ち良さそうに寝ているバンさん。
それでも眠いのか、涎を垂らしたままだった。
「まったく、もう・・・・・・」
そう言いながら、ティッシュを取り出した僕は口から垂らしてしまった涎を拭う。
酔い潰れてるってことは、かなり泥酔しているという証拠。
酔っ払いの世話なんてしたくないというのが本音なんだけど、バンさんは先輩だから世話するしかない。
「バンさん、起きてくださいよ」
何度も起こしたが、なかなか起きない。
ショルダーバックをバンさんの肩にしょっておき、よいしょっと身体を起こして背負う。
「ヒロ、バンさんと一緒に帰るの?」
和美が心配そうに引きずり込むバンさんを見て支えてくれる。
店は地下にあるので、その階段を上りながら歩くのがキツい。
店のドアを出て、階段を上りながらもバンさんに声をかける。
「バンさん、歩けます?」
「んぅ・・・・・・・」
泥酔しているのか、呂律が回らないといった状態になっている。
言葉が出ないのかもしれないが、かなり酔っ払ったという証拠だろう。
やっとの思いで階段を上り終えた僕は和美ちゃんにお礼を言った。
「今日はありがとう、バンさんを連れて帰るからさ。後はよろしくね」
「うん、大丈夫だよ!」
和美と別れた後、アキハバラ駅に向かって歩き出す。
もちろん、バンさんを背負いながら歩いているのだが・・・・・・どうも酔っ払っていて、気持ち良さそうに寝ているバンさんを見ていたら、起きる気配がしなさそうだと思ったのだ。
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.655 )
- 日時: 2012/09/27 14:02
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
あと1話で短編を終わらせます!
それでは、バン視点スタート!!
数分後、何かに揺られながら歩いていることに気付いた。
ようやく、意識が戻った俺は眠そうに見覚えのある青年を見た。
「-------------ヒロォ?」
「あ、バンさん。目が覚めましたか」
ヒロが担ぎながら、眠そうな俺を見て心配そうに覗きこんだ。
酔っていて、呂律が回らないのかな・・・・・・俺、そんなに飲んでたんだな。
「僕んちに泊まりましょうか?」
「ぅん・・・・・・悪いな、ヒロ」
ヒロの気遣いに感謝して、今日はヒロの家に泊まることにした。
俺んちよりヒロんちの方が近くて便利だから、そこにしようと思った。
そういえば、酒を飲んでいたときにいなくなってたことを思い出して話しかける。
「そういやぁ、酒を飲んでるとき・・・・・・どこ行ってたんだよ?」
「あぁ、トキオシア公園ですよ。友達を探しに行ってました」
「ふーん・・・・・・」
ヒックと呻きながら、ヒロを見る。
友達探しか、ご苦労なこった。
「それで戻ったら、酔い潰れて寝てたんですよね」
「ああ、そうだったっけ・・・・・・」
その時、物音がして誰かが戻ったということを察していた。
なぜか眠くてたまらず、まだ爆睡したままだったのを思い出していく。
そういえば、酔い潰れて寝ちまったのは久しぶりだったな。
「バンさん、しっかりしてくださいよ」
「ああ、分かってらぁ・・・・・・・」
大切な仲間がいるから頑張ってこれたのだと思う。
ヒロも教育学部に進学したかったが、社会学部に入学した。
学部が違っても仲良くしたいという気持ちは変わらなかった。
「でも、俺は酒を飲むことしか考えてなかったな」
「どういう意味ですか?」
ヒロが驚きながら、ツッコミを入れる。
俺は自力で歩けるから大丈夫だと言って、ヒロから離れて歩く。
ふらつくのは、酒を飲み過ぎたせいなのか・・・・・・千鳥足で歩きながらふらつく俺を支える。
「危ないですよ、バンさん!」
「大丈夫だってェ・・・・・・ヒック」
酔っている頭を冷やそうと思ったが、かなり泥酔していたのだろう。
ヒロが心配そうに俺の背中を支えながら押して歩いてくれた。
「あ、見えてきた!」
マンションに住んでいて、1人暮らしが長かったと聞いている。
中2のとき、母親がオメガタインで働いていたことを聞いて知った。
母親は俺たちに協力してくれて、ガータインの阻止を阻むことができた。
「そういや、マンションに住んでんだよな?」
「はい、そうですけど・・・・・・って、お母さんはいないからな」
あはは・・・・・・といって笑うヒロを見て、頭を撫でた。
仕方がないけど、ヒロを見ていると可愛い弟のような存在でありたいなと思っていたのだ。
ヒロの家に入り、居間に通された。
居間のソファに座り込んだ後、ヒロは水を用意してくるから待っててくれって言ってくれた。
(ここに来るの久しぶりだな・・・・・・)
ヒロの家に泊まるのは何年ぶりだろう。
中2の時以来だから、ここに遊びに来る暇がなかった。
後輩の家に行くこともあったけど、ヒロは素直で調子に乗るところがあるしな。
「バンさん、お待たせしました」
「サンキュー」
ヒロが持ってきてくれた水の入ったコップを受け取って飲んだ。
酒を飲み過ぎたのが効いたのかもしれない。
「そういえばさ、阿野と何か話し込んでたの聞いちまったんだよ」
飲み会で酔っ払って寝ていたとき、阿野とヒロの会話が耳に飛び込んできたので気になっていた。
大根田何とかっていう名前に聞き覚えがあったから、ヒロに聞いてみようと思った。
「何を聞いたんですか?」
「大根田何とかっていう名前の話してたみたいだけど、そいつと何か関わりがあったわけ?」
「ああ、大根田有也くんのことですね・・・・・・」
ヒロは溜息をつきながら、あぐらをかいて座る。
俺もあぐらをかきながら座り込んで、ヒロの話を聞くことにした。
「大根田有也君は僕の同級生でミソラ二中にいた頃は、札付きの不良として知られていました」
「大根田有也って・・・・・・・確か、札付きの不良で暴れまわってたヤツ?」
「はい。かなり有名だったらしくて・・・・・・授業中に来ては居眠りするし、先生に暴力をしたりしては問題を起こしました」
札付きの不良として有名だった大根田有也。
ミソラ二中では誰も知らないものはいないし、有名な存在になっていた。
今日になって、トキオシア公園で彼と再会してしまったのだという。
「バンさんが酒を飲んでいる間に鶴来から連絡が来て、大変なことになっているから助けに来てって言われました」
「トキオシア公園に行ったら、そいつがいたのか?」
「はい・・・・・・何かヤバかったですよ」
その話を聞く限り、ヤバいことになっていたのが伺えた。
大根田とは関わりたくないという思いがあったのだろうか。
「そうか・・・・・・まぁ、過ぎたことはしょうがないから忘れちまえば良いさ」
「はいっ!」
ヒロの素直さに惹かれたのはいつからだったろうか。
中2の時、中1だったヒロと出会ってから仲良くなれるほどまでに発展して、時にはケンカしたこともあった。
ヒロがいなければ、ディテクター事件を解決することができなかったと思っている。
「ヒロ、ありがとな・・・・・・」
「ちょ、バンさん!?」
ヒロのベッドにダイブして倒れ込んだ。
酔いの浸った頭で状況を把握するわけにはいかない。
それでも、大切な仲間がいるのだと認識できたと思う。
「バンさん?」
ヒロは心配そうに顔を覗き込んだ。
眠くなってきたのか、トロンとした目で見つめる。
「寝ようぜ・・・・・」
そう言った後、目を閉じた。
やがて、深い眠りに引きずり込まれていく。
今日も良い夢が見られますように-----------------
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.656 )
- 日時: 2012/09/27 16:08
- 名前: yumi (ID: kS1s3PtF)
- 参照: 蘭ヌかわいすぐる
あ、そうだこっちオリキャラ増えたので投稿ですっ!
名前:飛雲 白花(ひうん はくか)
性別:女
年齢:11
性格:明るい、優しい、ドジっ子、めげない、怒ると怖い
容素:腰まで延びた白髪、その地域の雲の量によって色が変わるという不思議な目(雨や曇りなら白、晴天なら水色、五分五分なら水色と白色のオッドアイ)、白いふんわりワンピ、白いサンダル
その他:風を操る、植物を成長させる(触っただけで)、怒ると竜巻や台風を起こす
登場について:本編にだしてください、親友のエンカ達の後を追ったということで
サンボイ:「あたし、飛雲白花、ハクカって呼んでね」
「うざいうざいうざいうざい…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
名前:星空 輝(ほしぞら ひかり)
性別:女
年齢:14
性格:優しい、おとなしい、僕っ子、あまり怒らない
容素:肩甲骨まで延びた銀髪、方結びにしている、肩だし白黒ボーダーシャツ、黒色のハーフズボン、紺色の目
その他:時間を操る、未来を予知する(好きな時に)、怒ると電気を発する
登場について:白花と同じく
サンボイ:「僕輝、星空輝、呼ぶならひかりで」
「…僕怒っていい?」
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