二次創作小説(紙ほか)
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- かつて魔法少女と悪は敵対していた
- 日時: 2015/11/09 16:50
- 名前: のれり (ID: R4l9RSpR)
はじめましての方もお久しぶりの方も、おはこんばんは。
のれりという者です。
『かつて魔法少女と悪は敵対していた』は、僕がすごく尊敬している漫画家さんが書いていらっしゃったものなのですが、作者の方が亡くなってしまい、途中で終わってしまいました。
すごく悲しかったです。はい。なので、続きを書いてみようかと思いました。
と、言っても、漫画化されている最初の部分から書いてみようと思います。
これをきっかけに興味を持っていただけるように、頑張っていこうと思います
また、漫画化されている部分が終わったら、完全オリジナルでいこうと思います。まだまだ修行中なので、コメントなどいただけるととても嬉しいです!
ですが、荒らし等はご遠慮おねがいします。Uターンしてください。
それでは皆さんこれからよろしくお願いします!
☆目次
→第一回 『出会いは偶然、恋は必然』
>>3>>4>>7>>8>>11>>12
→第二回 『魔法少女の仕事』
>>13>>16>>17>>18>>25>>28
→第三回 『三森さん』
>>29>>32>>36>>39>>40>>47
☆お客様
→miru様
→まかろん様
→顔無し@様
→りりたん様
→ギューバッド様
→えこくん様
→ 爆発様
→ヒメカ様
- Re: かつて魔法少女と悪は敵対していた ( No.7 )
- 日時: 2015/12/13 19:25
- 名前: のれり (ID: R4l9RSpR)
「このシフォンケーキ、すごく美味しいです」
シフォンケーキを一口、口に運んだ魔法少女はほんのりと頬を染めた。
あぁ、君は本当に可愛いな。
「……このぐらい、我が悪の帝国では大したことないよ」
メガネをぐい、と中指で押し上げながらそんなことを言ってみた。
「…それより、敵である私の施しを受けていいのか?なにか入っているかもしれないとは思わないのか?」
少しドキドキしながら聞いてみた。彼女の気持ちを聞いてみたい。
「参謀さんがそんなこと…それに…」
魔法少女は、ふと、視線を外した。
それに?何か、あるのだろうか?
彼女はカチリ、とフォークを皿の上に置き、ゆっくりと口を開いた。
「どちらにせよ、そろそろなにか食べないと…もう一週間、水しか口にしてなくて…」
…………。一週間……?私は人間ではないから、一週間程度何も口にしなくても、どうということはないが…
「人間は食べないと死ぬんじゃなかった?」
「はい。死にます」
魔法少女は間髪入れずに返答してきた。
「私は身寄りがなくて、孤児院ぐらしをしていたのですが、中学卒業と共に院を出て働き始めて、今はバイトと院の手伝いと魔法少女を掛け持ちしています。忙しくて食事を摂りそこねることもありますが、それはその分貯金に回したと思えば、お腹は充たされずとも、心は充たされます」
魔法少女はひと呼吸おいてから、それに、と付け足した。
「魔法少女の仕事は、思ったより辛くないんです。きっと、悪の参謀さんのおかげです。ありがとうございます。参謀さん」
魔法少女はは深々と頭を下げた。
私はメガネを取り、手で涙を拭った。
- Re: かつて魔法少女と悪は敵対していた ( No.8 )
- 日時: 2016/01/07 07:42
- 名前: のれり (ID: R4l9RSpR)
「……事情は分かったが、自己管理を怠ることは感心しないな」
腕を組んで、魔法少女に説教(?)をすると、彼女は眉を少し下げ困ったような表情を浮かべた。
「はい。気をつけます」
うん。こんなのも悪くないな。しゅんとしている彼女もなかなか可愛いい!!
「万全でない君を倒しては我が悪の組織の名が泣くからね」
「はい……優しいんですね、参謀さん」
魔法少女が少し嬉しそうに見つめてくる。
「……っそうじゃない!我々自身のプライドの為だ!」
魔法少女に向かって指を指す。
「はい」
「だから!一年分の米を送らせてもらう!!」
「え…そこまで…」
君に倒れられても困るからな!!このぐらいはさせてもらおうか!
〜組織へ帰還〜
私は……一体何をしているんだ……。
本懐を思いだせ。
私は悪の参謀。
悪の王の片腕として敵である魔法少女の事を調べ上げ、まとめ、そして報告するのだ。
カチャカチャとパソコンのキーボードを高速で叩いて文字を打ち込んでいく。
パソコンの画面には『魔法少女、殺戮計画』という文字がでかでかと赤いバツ印で消され、『女子に大人気☆有名店のレアチーズケーキ』という見出しになっている。
"ポチリ"
【カートに入れる】という項目を高スピードでダブルクリックをする。
「…………」
そ、そうだ!これは敵に塩を送るというアレだ。
別にただ単に魔法少女に貢ごうとしているわけではない。
決して!!
- Re: かつて魔法少女と悪は敵対していた ( No.9 )
- 日時: 2015/07/11 20:05
- 名前: 顔無し@ (ID: KIugb2Tf)
こんばんは!!
のれりさんが新しい小説書き始めたということで、見に来ました(((o(*゜▽゜*)o)))
こういう内容だったのですね!
悪の参謀さんが…(笑)
優しすぎて惚れますね。
全然敵対してないじゃないですか!?むしろ協力?というか、悪の参謀さんのオカン感が(笑)
この漫画はまだ見たことがないのですが、こんなに面白い内容だったとは…!
二次創作だから、内容わかんないかなーっと思ってたんですけど、全然分かりますね!
漫画が気になりだしてきました…
私の友達が、この漫画の作者さん好きだったんですよ。
犬僕は借りたんですけどね、あー、漫画買おっかな、とか思ってきたじゃないですか!
絵柄、好きなんですよね…あぁ、金が……
それはそうと、この漫画の続きを、絵柄が似ている人が描くとか…?
友達情報ですけどね。
あ、面白いなーっと思ってたら、いつの間にか長文に!
長文失礼しました!!またお邪魔します( ´ ▽ ` )ノ
- Re: かつて魔法少女と悪は敵対していた ( No.10 )
- 日時: 2015/07/11 21:45
- 名前: のれり (ID: R4l9RSpR)
おはこんばんは!
顔無しさん、こっちにも来てくれるとは…!
ありがとうございます!。・:(゜^o^゜);・。
僕も、ここあさんが、もう、すっごく好きで、
ここあさんの漫画全部揃ってますよ!
絵も話もだいすきなんです!
ここあさんのまんがって、ほぼ絶対に変態さんが出てくるのですが…、
そんなここあさんが、僕は大好きでした!ううっ(;>_<;)
漫画すっごい面白いですよ!
ぜひ、貯金して本屋へ!←笑
それでは、また今度!!
- Re: かつて魔法少女と悪は敵対していた ( No.11 )
- 日時: 2016/01/07 07:51
- 名前: のれり (ID: R4l9RSpR)
「魔法少女よ!今日こそ君の息の根を止めてやろう!ちなみに、今日はレアチーズケーキだ!」
私は先日購入したチーズケーキの入った箱を魔法少女に突きつけた。
「……はい……」
魔法少女はそう、力なく返事するとポテリと地面に倒れた。
「……!」
私は急いで魔法少女に駆け寄り、魔法少女を抱き上げた。
そして、彼女の軽さに驚いた。
「……すみません…昨日自己管理するって約束したのに……寝る時間がなくて……」
「……っ」
魔法少女の顔は真っ青だった。
そんな彼女の顔を見るのが辛い。
「なぜそうまでして魔法少女に……!」
民の…平和の為なのか……!?
私のために……健康になってはくれないのか……?
「……お金貰えるから……」
「世知辛いな」
金、か__……魔法少女……。
「……私が育った孤児院が地上げ屋さんから取られそうになったその時……彼……猫の姿をした御使いさんが現れて、こう言ったんです」
「『金が欲しいんだろ?金欲しいだろ?お?お?
魔法少女になって、世界救うのと身体売るのどっちが良い?』そう言って……御使いさんは私の両頬を叩いて、『孤児院に恩返しするんだろ?』と迫ってきました。私は孤児院に恩返ししたい一心で魔法少女になりました」
そう言い切った彼女が震え混じりにでも……と、付け足した。
「……その後、そもそも地上げ屋さんと御使いさんがグルだった事が判って……」
「…………」
うん。
魔法少女よ。それはヤ●ザだ。