二次創作小説(紙ほか)
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- ジョジョ〜最強にして最弱にして純潔の罪人〜他
- 日時: 2017/06/21 07:49
- 名前: 月音 (ID: Ol2AK7af)
- プロフ: http://r18novels.com/novel/novel5/index.cgi?mode=view&no=17592
こんにちは、月音です。
ジョジョの奇妙な冒険の二次小説を投稿させて頂きます。
アイズオブヘブンが元です。
オリキャラ出演します。
また、息抜きとして少しずつ短編も投稿していきたいと思っています。
B L 注 意 で す ! !(短編のみ)
よろしくお願いします。
6月21日追記。
短編を18板に移す事になりました。
書いている内に楽しくなって来まして……
こちらにあるものは残して置きますが、以降短編を読まれたい方は参照のURLまでどうぞ。
BL、R18にご注意下さい!
本編はこのままです。
- Re: ジョジョ〜最強にして最弱にして純潔の罪人〜他 ( No.20 )
- 日時: 2017/07/24 08:39
- 名前: 月音 (ID: Ol2AK7af)
「それ、部が違いますよ」
そんな声と共にパチパチと拍手が聞こえた。空中に現れた少年はひどく興奮したようで、間髪入れず話を続ける。
「さっすが第一部は違いますね!逆転に次ぐ逆転、それこそ燃え尽きるほどヒートです!特に最後のツェペリさんの勇姿ッ!本ッ当に手に汗握るバトルでした!」
ハイテンションでジャンプしたりしながら機関銃のごとく言語を発射する少年に、ジョナサンは軽い哀れみの目を向けた。こんな血生臭い事でしか喜べないなんて──と。気を取り直して、喋り続ける少年を遠慮がちに遮った。
「あの、ちょっといいかい?」
「っと、はい、何でしょう?」
「さっき休憩時間があっただろう?その時僕らは同じ時代を生きた仲間と一緒に過ごしたね。それで、質問なんだけど……」
「違う時代の人の所へ遊びに行きたい、とかですか」
ジョナサンの問いは二オクターブ程下がった声に遮られた。言いたかった事を先に当てられ、純粋に驚嘆すると同時に密かに警戒心を強めた。一瞬前まできらきら輝いていた瞳は真っ黒に冷え切っている。物理的にも見下しながら、一応丁寧に述べた。
「倒す時に情が移ると辛いですよ。オススメ出来ません」
「そうかい……でも観戦中会うのは構わないんだね?」
その事は頭に無かったようで、盲点を突かれた事に更に不機嫌になる。
「……そう言うなら禁止にしてもいいんですけど」
「あはは、済まないね、許してくれ」
柔和な笑みに毒気を抜かれ、ルナは半分苛立ちが消えていなかったが、これで手打ちとばかりに指を鳴らした。あの選手個人個人が待機する暗い城の一角に移動し、放送を待つ。
「もう、皆さんちゃんと戦ってくれれば何も申し上げませんのに、どうして文句ばっかり言うのかな?怒りますよ。まあそれはそれとして、次のドローの発表です」
ジョナサンの質問に大分気を害されたようで不機嫌に言い募る。次のドローは『ウェザー&アナスイ』VS『カーズ&ワムウ』となった。
それはさておき、今回は観客席の様子を中心に見ておく。何故なら先ほどのバトルの所為でまた展開ががらっと変化したからだ。救いを求める者、バトルを楽しむ者、全てを覆そうとする者、様々な思惑が交錯する。ストーリーは更に多くのキャラクターを巻き込んで転がり続けるのだ。
- Re: ジョジョ〜最強にして最弱にして純潔の罪人〜他 ( No.21 )
- 日時: 2017/09/03 21:54
- 名前: 月音 (ID: Ol2AK7af)
今一度詳しく説明しておこう。
この闘技場は大体コロッセオを想像して貰えればいい。石造りの円形で、何段も客が腰掛けられる観客席がある。かなり巨大だ。天井は燦々と太陽が降り注ぐ青空が見えるが、太陽の位置が変わらない事から偽物なのだろう。底抜けに高く見えるが、幾人かが試してみたところバリアが張られており、外へは出られないようだった。その観客席の一角に大きく突き出た部分があり、そこがルナとソーラァの特等席だ。野球場の解説席のように、他より高い見晴らしの良い場所にあり、周りは石壁が守っていて、見るところはガラスが嵌め込まれている。そこから彼はアナウンスをしたりしていた。
コロッセオの真ん中にあるのが闘技場。バトルフィールドだ。ここにもスタンドの力が影響している。本来の大きさよりも広い、砂漠の廃墟の一角のようなステージが設けられているのだ。どちらかというと選手は縮小され、これまた縮小された土地に放り込まれる感じになっている。これだと観客席からは見えないので、大きなテレビを設置し拡大して映している。中で何が起こっても見る側に被害が及ばないよう、バリアが張られている。
ざっとこんな風である。
この奇妙な空間は何なのか?
それはまだ彼しか知らない。
- Re: ジョジョ〜最強にして最弱にして純潔の罪人〜他 ( No.22 )
- 日時: 2017/10/16 21:03
- 名前: 月音 (ID: Ol2AK7af)
「あ、ジョジョ!」
ジョニィは観戦もそっちのけでジョナサンを見つけ手を振る。それに気付いたジョナサンもにこっと笑って手を振り返した。
「全く、さっきはやってくれたね。まさか巻き返されるとは思ってなかったよ」
「あはは……つい熱くなっちゃったや」
「こうしてるとただのお人好しなのにな」
半分呆れ顔でジョニィは呟く。また彼のペースに巻き込まれている事に気づいて慌てて筋道を戻す。それはバトル前の会話の事だった。
「あの子供を助けたいって、どういう訳?」
すると、先程までの和やかな雰囲気が嘘のように凛々しくなる。
「こんな血みどろのバトルを止めたい。それは皆そうだろうけど、手段が違うと思うんだ。僕はあの子を傷付けて止めさせるんじゃあなくて、もう二度とこんな行動を起こさないよう説得したいんだ」
「は……?」
力説するジョナサンを尻目に、ぽかんと口を開けたまま呆気に取られている。五秒程そのままで、次にもう一度話を考え直し、
「あっはははははは!!」
大笑した。
「あはははッ!ふふふ……ご、ごめ、はははは!う、嘘だろ、信じられない!アイツのあんなとこ見てて、そんな説得とかほんっとウケる!あははははははっごほっごほっ」
笑いすぎて咳き込むくらいは面白かったようだ。ジョナサンは彼らしくもない引きつった笑顔を浮かべたまま固まっている。やがてその笑いも収まり、目尻に浮かんだ涙を拭いながら口を開いた。
「いや、ごめん。ごめんって。僕あんまり面白くても顔に出ないんだけど、人が笑わないところで笑っちゃうんだよね。嫌な気分にさせたなら悪かったよ」
「あ……いや、大丈夫。綺麗事だって事は分かっているから」
何とか持ち前の紳士力で持ち直し、再び考えを話し合う。
「それでも僕は、あの子を助けたい。あの子を見ていると、昔の彼を思い出す……」
「……方法、考えてる?」
「大体は。後は協力してくれる仲間を探すだけだ」
「仲間か……」
うーん、と二人して頭を悩ませる。ここにいる二人の知り合いといえば、ツェペリ男爵とジャイロ、スピードワゴンに後は敵だ。これだけでは作戦遂行は出来るかも知れないが、他の出場者を押さえる事は出来ないだろう。どこかにコネクションはないかと考えた時。
- Re: ジョジョ〜最強にして最弱にして純潔の罪人〜他 ( No.23 )
- 日時: 2017/11/23 22:10
- 名前: 月音 (ID: Ol2AK7af)
「じーちゃーんッ!」
「うわっ!?」
突然ジョナサンに大きな青年が飛びかかった。青年は無邪気にジョナサンを抱き締め頬をこすりつけている。
「会いたかったぜ、じいちゃん!まさか会えるとは思ってなかったからびっくりだ!エリナばあちゃんも喜ぶだろうなァ!」
「え、エリナ!?エリナを知ってるのかい?」
「もっちろん!だってエリナばあちゃんは俺のばあちゃんだからな!」
「ええっ!?」
飛びかかって来た青年は、ジョセフ・ジョースターだった。ようやくジョナサンを離してきちんと話し始める。
「俺はジョセフ・ジョースター。アンタの孫だぜ!」
「僕の孫!?」
大きく目を見開く。まだ結婚もしていないのに、孫だという若い男が現れた。これもあの少年のスタンドの所為なのか。
「そーそー。ほら、ここは何か色々とおかしいだろ?時間の流れなんて関係ねーみたいだ。死んだ筈のヤツが生き返ってたりしてるからな」
「死んだ筈の……?」
突っ込んだのはジョニィだった。その言葉を聞いた途端、ぞくりと悪寒が走ったからだ。ジョセフは腕組みをして、臆面も無く頷く。
「ああ、俺の敵だったヤツだ。それにそもそもジョナサンだって──だろ?……ん?」
おかしい。
僅かな違和感を感じたのは双方だ。
今、ジョセフは何と言ったのか。
「じいちゃんはあの時、────て──筈だろ。ああ!?」
「ジョセフ?」
「何でだよ!今俺、言葉が穴抜けになってたよな!?」
「うん……大丈夫?」
「大丈夫じゃあねーッ!OH MY GOD!」
大袈裟に頭を抱えて呻く。英国人からすれば何となく馴染めない仕草だ。ジョニィは怪訝そうにもう一度聞いた。
「死んだ筈の敵が生き返ってるんでしょ?」
「ああ……それはそうなんだ。だが……そうか、分かったぜ!」
ショックを受けていた姿からいきなり何かを閃いて立ち上がる。「忙しいヤツ……」とジョニィはぼそついた。
「多分、アンタらの運命……っていうのかな、これからの人生に関わる事は言えなくなってるみてーだ。俺の敵なんかはアンタらには関係ないから言ってもいいんだが、アンタの未来とか、そういうのは駄目みたいだな。ああチクショーっ、面倒なゲームだぜ!」
「僕達の運命に関わる事……なるほど、君は僕の孫、つまり未来の人間だ。君が知っている事を教えて僕の未来が変わってはいけないという事だね」
「未来人ねぇ……道理で僕の知らないセンスしてるヤツらが多い訳だ」
三人それぞれ感慨深げに黙り込む。思えば時代も文化も違う人間が一所に集められているのだ。現実では有り得ない設定に混乱するのも無理はない。
そんな中、一番常識人なジョニィが話を戻した。
「ジョセフ、君はジョジョの孫なんだって?なら丁度良い。話があるんだけど」
- Re: ジョジョ〜最強にして最弱にして純潔の罪人〜他 ( No.24 )
- 日時: 2019/06/23 12:19
- 名前: 月音 (ID: 8Xw8uslB)
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