二次創作小説(紙ほか)
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- おそ松さん 長男が無理をしてしまう話 完結しました
- 日時: 2017/05/07 12:32
- 名前: smallsnow (ID: LsxQHR/F)
プロローグ
ここはいつもの松野家。今日もあの六つ子たちはのんきに過ごしていました。末っ子のトド松は友人とメール、五男の十四松は野球のバットで素振り、四男の一松は野良猫と遊んでいて、三男のチョロ松は求人誌を読んでいて、次男のカラ松は自分のギターの手入れ、長男のおそ松は漫画を読んでいました。
「兄さんなんか死ねばいいんだよ…………!!」
「待ってくれ!おい…………」
それは今に至る少し前の話…………
- Re: おそ松さん 長男が無理をしてしまう話 ( No.4 )
- 日時: 2017/03/13 07:34
- 名前: smallsnow (ID: 38xu/37K)
「今日はカレーか…………俺ハンバーグの気分なんだよなー」
「…………」
「一松、せめてなんか反応しろ」
「…………」
おそ松が話している間にスーパーに着くと、二人は品物を買い、会計を済ませました。
「おそ松兄さん…………」
「何?」
「猫に餌やりたい」
「分かった、んじゃ俺もついていくー」
おそ松たちが路地裏に着くと、一松はポケットの中から猫缶を取りだし、
「来たよ…………」
と言うと、ニャーンと声がして、1匹の猫が一松のもとに来ました。一松は猫缶を開け、猫の前に置くと、猫は嬉しそうに食べました。しばらく時間がたって、
「そろそろ帰らないと晩メシ遅れるよ?」
とおそ松が言うと、
「分かった…………」
一松は猫を撫でて
「またな…………」
と言っておそ松と歩き始めました。
「猫って可愛いな」
「でしょ…………」
「あと、こんなフレンドリーな一松はじめて見たか
も知れない」
「でも……僕もあんな寂しそうな兄さんはじめて見た」
その瞬間おそ松は寂しい?自分はそんなわけがないと思いました。
「なんのことだよ、俺が寂しいって」
「カラ松兄さんには長男らしく……とか言われてたけど僕はそれでも兄さんは兄さんって思ってるから……こんなグズな弟も面倒見てくれているところとか、兄さんらしいなって思う…………あ、家が見えてきた。ごめん、長い話して」
「大丈夫だよ、早くカレー食いてぇな!」
おそ松たちは家に入ると、一松は先に部屋に行ってしまいました。玄関に一人残されたおそ松は
「やっぱり、お兄ちゃんらしさって大切なんだな…………」
と呟きました。
- Re: おそ松さん 長男が無理をしてしまう話 ( No.5 )
- 日時: 2017/06/04 07:14
- 名前: smallsnow (ID: 38xu/37K)
「ニートたち〜、晩ごはんよ」
おそ松たちが帰ってしばらく時間がたつと、お母さんと美味しそうなカレーのにおいが部屋に入ってきました。おそ松たちは早速カレーを食べ始めました。
「うんまーい!」
「十四松兄さん、そんなに早く食べたら喉につまらせちゃうよ?」
トド松の右頬には少し大きめな湿布が貼ってありました。おそ松はそれを見て罪悪感を感じました。
『兄弟を傷つける人は許さない』
カラ松の言葉が何度もよみがえります。
「なぁ、トド松……ごめんな」
おそ松が謝ると、トド松は少し焦ったように
「う、うんいいよ」
と言ってカレーを食べ始めました。
『お兄ちゃんらしく、これからは弟たちに優しくしていこう』
おそ松はカレーを食べ終えそう思うと、
「ごちそうさま」
と言いました。
「なぁ、マイブラザー一松」
「イタイよクソ松、何?」
「実は兄貴が……」
カラ松の声がおそ松の耳に入りました。兄貴?俺の話か?おそ松はその話に耳を傾けましたが二人は小声だったので何も聞こえませんでした。二人の表情はとても暗くておそ松は少し怖くなりました。
『……僕はそれでも兄さんは兄さんって思ってるから』
一松の言葉が思い浮かぶと、一松を見て、おそ松は自分は一松に嫌われていると感じました。
『一松は俺の事嫌いなのに無理して俺をお兄ちゃんって思っているのか。嫌いだからカラ松に愚痴っているのか。やっぱり…………長兄の俺が無理しないといけないのかな』
おそ松は、カッコよくて、優しくて、何よりも兄弟を大事にして、なにがあっても兄弟の前では笑顔でいて……と、おそ松は一晩中理想のお兄ちゃんの姿を思い浮かべていました。
- Re: おそ松さん 長男が無理をしてしまう話 ( No.6 )
- 日時: 2017/06/04 07:20
- 名前: smallsnow (ID: 38xu/37K)
2
次の日…おそ松たちは目が覚め、朝ごはんを食べ始めました。
「珍しいね〜今日はパンだ」
「パァァァン!!」
「十四松テンション上がりすぎ………」
弟たちがしゃべりながらパンを食べている中、おそ松は一口も食べていませんでした。
「おそ松兄さん食べないの?いらないなら僕食べるっすよ!」
「う、うん。いらないや、それあげる」
「いいんですかい?やったー!」
おそ松は食欲が出ないのかパンを十四松にあげました。そして部屋に戻り、これからどう変わればいいのか考えていました。
「お兄ちゃんって分からないな……しかもカラ松に話しかけるのなんか気まずいし…お兄ちゃんってやっぱ兄弟に平等に接してあげないといけないしな……そうだ!」
おそ松は手を叩くと、
「さっきみたいになんかあげればいいや!俺天才かよ〜」
と言って外に出かけました。
- Re: おそ松さん 長男が無理をしてしまう話 ( No.7 )
- 日時: 2017/03/21 20:03
- 名前: smallsnow (ID: LsxQHR/F)
「なんかあげれるものないかな〜俺金とかないし」
おそ松は家の近所を探し回りましたが結局なにも見つかりませんでした。
「やっぱ晩メシでもあげようかな」
夕方になりおそ松は家に戻り晩ごはんの時間になるとおかずのからあげをカラ松にあげました。カラ松は黙ってからあげを受け取りそれを口に運びました。
『やっぱり俺嫌われてんだな』
おそ松はそう思いごはんを残し部屋に行こうとしました。
「おそ松兄さんごはんいらないの?」
トド松が呼び止めると
「うん、いらないや」
おそ松はそう言って部屋に行きました。
「…俺、マジでどうしよう…どうしたら兄弟に好かれるんだろう…そうだ、アイツだったら分かるかな?」
おそ松は再び外に出ました。しばらくして可愛らしい家につきました。おそ松はドアを開け、中にいた人物に声をかけました。
「デカパン、性格を変えれる装置ってない?」
「おそ松君ダスか、一体どうしたんダスか?」
「詳しいことは言えないけど性格を変えたいんだ」
- Re: おそ松さん 長男が無理をしてしまう話 ( No.8 )
- 日時: 2017/03/21 21:27
- 名前: お宅 (ID: OeXJRIuY)
小説なのにすいません!
とても良くて…!
続き待ってます!