二次創作小説(紙ほか)

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ハッピーエンド・エージェント。感想&オリキャラ募集中!
日時: 2017/03/20 18:56
名前: カシスオレンジ (ID: n1ZeCGPc)

科学者によればこの世界には大きく分けて4つの強大な力があるとされている。

・科学
文字通り、科学による力や能力。
単純な機械化による能力はもちろん、生体科学によって作られた能力なども含まれている。端的に言えばアンドロイド、遺伝子操作による生物兵器、サイボーグ、クローン。
・超能力
人間の潜在的な能力。通常の物理法則を超越した力があり、能力の形は持つものそれぞれにより異なる。
また薬品を作用させる事で素質のあるものから後天的に引き出すこともできる。
ただし、能力が阻害される装置が開発された為、欠点もある。
・具現化
人の想いが具現化した存在。妄想が現実に現れる等。この世界では妄想の具現化が発生する事がある。
また幽霊なども、科学者によれば「死んだ人間の思いが具現化したもの」であるため、具現化に含まれる。
人ならざる能力を持つものが多いが、彼らの能力は超能力ではない別の力である。
また、想いの具現化としては祈りや人間の復元など、存在だけでなく様々な事象も含まれる。
たとえ効果が科学・超能力・オカルトと区別がつかずとも、その根源が想いによるものならそれは具現化である。
・オカルト
上記のどれにも当てはまらない力。
代表的な物は魔法や呪いの類であるが、基本的に何でもありな力である。
ちなみに一般的な意味合いと違い、霊や神は具現化であってオカルトの分野ではない。
また、科学との融合によるオカルトテクノロジーという分野もある。

各系統ごとに何かしらの共通点があるというわけでもないため、発現された超常能力だけ見てもそれがどの分野に属するのか区別するのは難しい。

そして今数々の勢力がこの四つの強大な力を使い経済戦争を行っている。

ここから前書き。

作者のカシスオレンジです。まずはご説明を。

何の二次創作かと言うとパワプロクンポケットと言う作品です。見た事が無い方でも気楽に見れる様に書く予定です。物語完結後の世界ですのでネタバレしてます。見た事がある方は正直、私の実力では満足できないかもしれませんが温かく見守ってくれれば幸いです。

ちなみに元ネタは野球が主体ですので、基本的に主人公は野球に関わっています。ただし、この小説では野球の描写はほぼありません。

さらに、マルチエンディングです。ハッピーもありビターもバッドも書き込む予定です。

小説を書く事に関しては未熟ですので誤字脱字、表現等に違和感を感じたら是非ご指摘願います。

オリキャラを募集しています。

オリキャラシート

名前:(漢字表記の場合は振り仮名を振って下さい)
性別:(アンドロイド等の場合でも見た目の性別で)
年齢:(アンドロイド等、非人間の場合は見た目の年齢で)
容姿:(詳しくなくても構いません)
性格:(一言でも構いません)
能力:(普通の人間、未来人か宇宙人か単純なロボットか怪人の様に遺伝子レベルで結合された化け物かアンデッドか巨大な怪獣か人型の生物兵器かサイボーグ、改造人間。超能力者の場合は能力の内容を。具現化、オカルトの場合はどういう存在なのかを。色々書きましたが、とにかくどんな存在でも受け入れます)
備考:(オリキャラの過去、特徴、何でも構いません)
一人称、二人称:(例:オレ、お前)
キャラボイス:(四つ以上でお願いします)
展開により死んでしまう可能性がありますが宜しいでしょうか:(はいか、いいえで)
展開により死ぬより辛い出来事が起こる可能性がありますが宜しいでしょうか:(はいか、いいえで。ただし露骨にグロ描写等はいたしません)
展開により主人公、及び他のキャラ、オリキャラとの恋愛は宜しいでしょうか:(はいか、いいえで)
主人公の関係:(仲間、ヒロイン、敵等関係もある程度自由。どれでも構わない場合は無記名で)

不採用の可能性もあります。また世界観に合わない場合、変更部分を指摘します。

世界観。ネタバレ注意。

この世界は上記の四つの力と五つ目の力、時間移動タイムマシンと言う装置を中心に動いている。タイムマシンの使用目的は未来に起こる破滅(内容については不明)を危惧した者達がこの破滅の未来を変える為に、過去へ向かう。過去へ行った者達は未来の技術をある科学者に発明させ、未来の破滅の問題を解決させた。だが、それにより新たな問題が発生し破滅はしていないが、自由が無い世界へと変貌。
過去へ行った者達の希望は絶望へ変わり、過去へ行った者達はもう一度、この世界を変える為にタイムマシンを使う。

その後過去へ行った者達の失敗や暴走した後の世界が生まれる。その暴走したタイムトラベラーを協力、利用した現代の人間達が破滅を引き起こそうとしていた。

そしてその破滅を止めた世界のその後の様子をこの小説で書き込みます。

用語解説。
ジャジメント。かつて破滅を企んでいた企業。会長が行方不明になり日本支部の社長がジャジメントの解体を始める。現在は宇宙開発と野球チームの運営に尽力し、ジャジメント崩壊による世界の大混乱を切り抜けようとしている。
もう一つのジャジメント。こちらは企業と言うより破滅を企んでいた会長派の生き残り。破滅と言う名のパンドラの箱をもう一度開け、会長の意思を継ぐ。
大神ナマーズ。主人公が所属するジャジメントが所有する球団。
舞台はプロ野球なのですが他の球団の名称は控えさせていただきます。

登場人物。

主人公、市古いちご。市古と言う珍しい苗字。主人公のみ名前無し。野球大好き。一人称はオレ。常に野球のユニフォーム。ビビらない。大卒でドラフト6位で大神ナマーズに入団。家族関係は祖母のみ。

実は市古には重大な秘密がある。本人も意識はしているが調べる必要はないと判断している。

その他のキャラクターは本編にて書き込み予定。オリキャラは投稿者様と共に記載させて頂きます。

オリキャラは何度でも投稿可能です。是非、気楽に投稿して下さい。

自分の作品にコメントをくださったお客様。
ルイージさん。
てるてる522さん。
本当にありがとうございます!
オリキャラ紹介。
>>12

Re: ハッピーエンド・エージェント。感想&オリキャラ募集中! ( No.16 )
日時: 2017/04/03 17:02
名前: カシスオレンジ (ID: n1ZeCGPc)

市古は武内のアジトでカニ怪人とフグ怪人と野球について語る。
「オレはその昔、この近くの町の今は潰れた商店街で草野球チームで活躍してたカニ」
「潰れた商店街?」
「ああ、時代の流れカニよ。オレにはどうする事も出来なかったカニ」
フグ怪人は犬と戯れる。
「それで......その犬は?」
「ああ、こいつはオレ達と同じ怪人だ。とはいえ失敗作でただの犬なんだけどな」
「怪人なのかよ...」
犬。カニ怪人とフグ怪人が拾った怪人。怪人と言う根拠も何も無い。犬は呆れる。
「ワン(妄想激しすぎるやろ。ワイ、ただの犬やで!)」
「腹が減ったカニか?」
「ワン(なんでや!ちょっと吠えたくらいで腹が減ったと思うなや!)!」
市古は諸星と中華料理屋、珍眠軒で飲む。諸星は淡々と大量の料理を食べる。
「潮時かと思えばオレが一番成績が良いとはな...」
「...ハハ」
「笑いごとじゃないぞ。引退したら野球はきっぱり止めてカードゲームで遊んで過ごそうと考えたのにな...不安しか残らないぞ」
「はい......ナマーズはどうなるんでしょうか?」
「オレに聞くなよ...」
「そうですよね」
諸星は大量の料理を平らげる。
「じゃあな。頑張れよ」
「...はい」
諸星はカードショップを通り過ぎながら球場へ向かう。市古も球場へ行こうとすると公園の前で偶然最上に会う。
「ああ......桜子さん」
「ん?あっ!市古!......何だか世間は狭いわね」
「今日はちゃんとお詫びをさせてくれ」
「...いやそれよりこの時間に何でフラフラ歩いてるの?前も公園だったし.....」
「いやいや、ユニフォームで分かるでしょ。野球選手だよ」
「草野球?それって職業に入らないよ?もしかして......」
「プロ野球ですが何か?」
「私、あんまり野球知らないから.....と言うか流石にニートって...」
「違うから!いや本当に!」
「流石に職場に紹介は出来ないけど応援はするから」
「プロ野球選手なんだって信じてくれよ!」
「てか、市古って馬鹿でしょ?そんな嘘信じる訳無いじゃん」
「ええっ?」
「奢りだってもう会わないと思って言っただけなのにさ。ま、良いや。また次会ったら奢ってね。今は貴方と違って仕事中だから」
最上は急いで何処かへ行ってしまう。
「...本当に野球選手なんだけどな。二軍だけど」
一方、秋山はタバコを吹かしながら今は無きオオガミ本社の跡地の大きな公園でベンチに座りながら空を仰ぐ。そして坂田博士と言う人物が現れる。
「久しぶりだね。秋山君」
「坂田博士ですか。これはこれはお互いに老けましたな」
「ああ...アンドロイドの制作時以来かね」
「今は何を?」
「そんな事を聞きに呼び出したんじゃないんだろ?何をして欲しいんだ?」
「アンドロイドをもう一度創って欲しいんですよ」
「コストは最低、一人で12億。潜入型なら安く済むが世代は良くて第3世代に限られる。装甲型も第3世代と第4世代に......」
アンドロイドには世代があり、基本的に世代の数が多い程新しく強い。
「今は払えませんがアンドロイドを配置させればジャジメントは崩壊しオオガミが復活出来ます」
「ジャジメントには大神の息子がいたはずだが?」
「ええ、ただ私が求めているのはオオガミの栄光です。息子とかジャジメントとかどうでも良いんです。勿論、オオガミが復活した際には貴方にも戻って来て貰います」
坂田博士は二つ返事で許可する。
「良いだろう。私はもう一度、死ぬ前に「あれ」を越える最高傑作を創りたかったんだ。
ならば、最後の作品はとびきりこの世の環境に適応出来ない程に寿命を短くさせて、運動能力、細胞全体の反射を考えなければ。うむ、常に、恐怖、苦痛を感じながら暴走するのも良しか。だか適応能力や感情の部位はきっちりブロックしておかなければ。
どうやって最高傑作達を人の形に納めてやらないといけないかな。楽しみだよ。限られた枠の中で私は意思を持った兵器を創る。そんな事が他の誰に出来る?あくまでも私の行為が正しい事を見せつけなければ!
今の社長のジャジメントは私を追い出した。復讐なんて気は無いが彼等に私の優秀さを!」
坂田博士は秋山に協力する。秋山は心底嬉しそうに高く聳え立つジャジメント本社を見る。
「オオガミに幸あれ」
市古は試合が終わり寮に戻ると、茨木と3人のヒーローが現れる。
「サイボーグ同盟に狙われない様にこれまで通り頼むで」
「......何してんだ?」
「おおっ。予想より早く帰って来てしもうた!あ、あかん。何故か恥ずかしい!」
「何で此処に?」
「隠れながら護衛してたんや。何かストーカーみたいで恥ずかしくて嫌やねんけどしゃーないわ。これもヒーローの役目やし」
「それで3人......」
「一人目は芹沢真央(せりざわまお)さんや。この人は本物のヒーロー、ブラックなんやで!」
「どう言う事?」
「...具現化によって私は生み出された存在。今は彼氏の時間を割いて貴方の護衛に回る、まさに正義のヒーロー...」
「何も情報が入って来ないんだけど...」
芹沢真央ブラック。物静かで無口な女性。ただお茶目な部分もある。ヒーローのリーダー。
かつて、一人の男性の思いから生まれた具現化の一人。具現化の時はまさしくヒーローの様な容姿で誕生。人間態にも変化可能。現在、普段も人間態。自在に姿を消せる。
「具現化ってあの魔球みたいな事?」
「後はランプ的な魔人も幽霊も具現化に当たる......私達はある高校生の妄想を具現化した存在」
「結構曖昧だな......それにその高校生凄くないか?」
芹沢は高校生が褒められていると少しだけ照れる。
「次はピンクやな。普段は桃井百花ももいももかやけど」
「ちょっと!彼、まだ困惑してるじゃない!ちゃんと私達の事説明したの?」
「ミーナさんが説明しとると思ってたけど、してなかったみたいやな」
「全く......本当に新しい敵が出てきて怖いのに」
ピンク。ブラックと共に生み出された具現化の一人。ヒーロー。性能はブラックと同じ。ブラックと違うのは半径500mの範囲は知覚能力が使える事。
恋人がおり、現在の生活を失いたくない為に新たな脅威に怯えている。ちなみにその恋人もヒーロー。
「そして次が上守阪奈かみもりはんなや」
「おねーさま、もしかしてオレの説明もしてないんですか?」
「流石に説明出来へんやろ.....別に知る必要も無いし知った所でどうにもならんしね」
「まあ、世の為人の為、あいつの様に手を差し伸べるだけだぜ!」
上守阪奈。男勝りの女性。実は史上最強の超能力者ピースメーカー。能力は反エントロピー。本来増大していくだけのエントロピーを意図的に収束させることができる能力。これによって無限のエネルギーを取り出すことが可能になっている。使い方によっては星を滅ぼすことすら可能な能力。
分かりやすく言えば分子を増やしたり消したり維持する事が出来る。
この能力が本来、カタストロフ計画に使われる破滅の元だったがある事で破滅の元になる事は回避された。カタストロフ計画自体はドリームマシンに置き換わっただけだが。
現在は制御可能で立派なヒーローとして成長している。
「あれ?レッドは?」
「......今日も守るべきモノと共に過ごしている。仕事を置いて」
「サボり過ぎでしょ、レッド......」
レッド。ブラック、ピンクと共に生み出された具現化。野球が上手く喧嘩も強い。普段はヒーローの姿をしている。ただ人間態の時もあるらしい。
浜野はまのは?」
「彼女は消耗が激しいから彼氏の家で休ませてるで......何で仲間はこんなに幸せな奴ばっかなんや......」
「......」
市古は状況を飲みこむのに必死だった。
「裏社会って深いんだな......」
「まだまだこれでも表向きやで。裏側は...」
「オッケー!大丈夫!野球の練習しよう!」
市古はグローブとボールを持って部屋から逃げる。市古は餅田と練習をするが餅田はテンションが低い。
「どうした?」
「オイラはいつまで二軍にいるでやんすかね」
「まあ成績は一軍でも行けそうだけど.....」
「それは市古も同じでやんす。でも何で下山が先に一軍に上がるでやんすか!結局、あいつもエリートでやんすか!?」
「.....」
「きっと市古もオイラを追い越して行くでやんす。どれだけ努力しても......きっと」
「いや、そんな事は無いと.....」
「別にオイラは良いでやんすよ。また頑張れば良いでやんすから..」

Re: ハッピーエンド・エージェント。感想&オリキャラ募集中! ( No.17 )
日時: 2017/03/28 15:58
名前: ルイージ (ID: r2O29254)

いやー、面白いでござる
では早速リクエストするでござる
ジョーカー
性別:見た目的に男
年齢:見た目的に18歳
容姿:紅と蒼と黄の色で人型サイボーグ
性格:主には忠実、主以外の人には冷たい そして冷静かつ冷徹
能力:通常は紅、蒼、黄で全身の色が紅になるとパワーモード、蒼になるとスピードモード、黄になると両方になる
過去:主を何者かに殺され、それ以来殺した犯人を捜し求めている
特徴:人工知能のある機械生命体 弟的存在のテイルをとても大切にしている
一人称:俺様
二人称:貴様
三人称:貴様ら 
ボイス: 「モードチェンジ、パワー」 「モードチェンジ、スピード」 「モードチェンジ、ダブル」 「貴様ら如きに負けるわけがない」
死ぬ可能性:はい
辛い出来事の可能性:はい
恋愛:はい
関係:最初は敵

Re: ハッピーエンド・エージェント。感想&オリキャラ募集中! ( No.18 )
日時: 2017/03/25 13:07
名前: カシスオレンジ (ID: n1ZeCGPc)

ルイージさん、オリキャラ投稿ありがとうございます。
読んで頂き幸いです!
これからも応援宜しくお願いします!

Re: ハッピーエンド・エージェント。感想&オリキャラ募集中! ( No.19 )
日時: 2017/04/03 17:05
名前: カシスオレンジ (ID: n1ZeCGPc)

ある日、市古が野球の試合を終える。寮へ帰り部屋に行こうとしていた途中に一人の女性が市古に話しかける。
「や〜い、怒られてやんの♪」
「.....だ、誰?」
市古はさっきまで水木に成績が悪いとベンチで怒られていた。
「....怒るのも面倒だけどこのまま成績が悪いって言うのもさらに面倒だからな。次の試合の時はちゃんとしろよ」
市古は地味にショックを抱えながら寮に戻って来ていた。
「まあまあ美人に話しかけられたら、驚いちゃうよね。あたしの名前はそうね...ハムちゃんって呼んで」
「......いや、え〜と...」
「ちょっとなんでそんな反応が薄いのよ。あ〜ハムちゃんは勿論、あだ名だよ。本名で呼ばれたくないのよ」
「オレも変わった苗字の市古だから正直、嫌なのは分かる」
「おっ、通じ合ってきたね」
「で......君は何者?」
「...ファン」
「ファン?」
「そうそう.....野球はずっと前から見てきたからね」
ハムちゃんはちょっと目をそらしながら市古を見る。
「そうなのか?オレにもファンが出来るのか...素直に嬉しいな」
「ファン一号があたしで良かったね。これからも応援してるから。それじゃ!」
ハムちゃんは楽しそうにその場を去る。
「......どこかで見た事ある様な...」
すると、餅田がハムちゃんを見て驚く。
「......千羽矢ちはやちゃん!?な、懐かしいでやんす」
「知ってるのか?」
「知ってるも何も、オイラが前に話していた努力しても追いつけない腐れ縁エリート達の妹、雨崎千羽矢あめざきちはやでやんす。それと混黒高校のマネージャーでやんすよ。彼女は凄い天才だったでやんすね。調子が悪い時もあったでやんすが」
「へー、そうなんだ...」
「最後に話したのは高校の時くらいでやんすね。思えば腐れ縁エリート共もその時から全然話してないでやんす...千羽矢ちゃんの兄貴は社会人野球で活躍、一人は別のリーグでやんすが人気プロ野球選手でやんす。オイラだけ燻ってるでやんすぅぅぅ!」
「落ち着け......!これから頑張れば良いだろ!」
市古はファンが出来た事に喜びを感じていた。
ジャジメント社長の大神は社長室である二人の人物の写真を見る。写真を報告した部下は苦い顔をする。
「魔球騒動を追っていたら、やはり魔球が使える人間が存在していました」
「一人は魔球を出現させている少年だね、そしてもう一人は....?」
「彼はジョーカー。人型サイボーグです」
「サイボーグ...アンドロイドなのか?」
「正直、情報があまり無いんですよ。最近、反ジャジメント派を仕切っているリーダーみたいな奴です。周りがジョーカーと呼んでいたのと身体が機械で出来ていたので。サイボーグ同盟の可能性もあるかと」
「有機的生命体アンドロイドと無機的生命体ロボットの可能性があるのか.....」
そしてジョーカーとスクーリーは九百龍本拠地で交渉する。五月雨はスクーリーの護衛としてスクーリーと共に交渉に参加する。
「ジョーカー...この私、女神に何か用かな?」
「反ジャジメントの切り札って呼ばれているらしいじゃないか、ジョーカー。英雄になった気分はどうだい?」
「俺様がそんな事で満足する人間に見えるか。俺様が最も重要な事は主を殺した犯人をこの手で殺してやる事だ」
ジョーカーの口調はギラギラしながらもジョーカーの眼はまるで昆虫の様に無機質で感情が無かった。
ジョーカー。突如現れた反ジャジメント派を仕切るリーダー。サイボーグ同盟とジャジメント殲滅と言う目的は同じだが得体の知れない組織と協力するのは抵抗があった。正体は不明。人間が身体を合法的に機械化するのは珍しくない為、ジョーカーの身体が機械で出来ていても機械生命体と関連づけるのは難しい。
「サイボーグ同盟と超能力者が率いる支援者。その結びつきは随分強いんだな」
「ああ、どちらも大神美智男とジャジメント会長に実験された身だからね」
「その割には超能力者が多いな。ほとんどは副作用で死んだはずだ」
五月雨はハピネスαを見せる。
「僕がこれで死亡者を少なくした。まだまだ......完璧じゃないけどね」
「しあわせ草の副作用を止める装置か。だがそれだけで超能力者がこうも生き残るとは考えられないな」
「僕を...馬鹿にしてるのか?」
「いや、超能力者がいる理由は他にあると思っているだけだ。まあその話は置いておこう。本題に戻らせて貰う。俺様の主、この女を探して欲しい」
ジョーカーは女性の写真を見せる。
「......彼女は?」
「名はカリオペ。かつてジャジメント、ナンバー6にまで上り詰めたジャジメント最強の科学者だ」
カリオペ。ジョーカーが主と仰ぐ女性。ナンバー3のホンフーと同じジャジメントの配下。だがカタストロフにも参加せずに行方不明になっていたが死ジョーカーの情報だと死亡が確認された。姿も見せず、ただ知能が高い事しか分かっていない。ジョーカーによればタイムマシン理論を研究していた模様。
「ジャジメント?そんな敵を僕等が探す理由は無いよ」
「だから交渉と言っている。探せば貴様等に使い捨て兵士や武器をいくらでもくれてやる。これは超能力者共とサイボーグ同盟にしか頼めない事だ。仮にもジャジメントナンバー6が殺されている。殺した犯人は世界でも指折りに入るくらいに強い」
「良いだろう。向こうは第四世代主力戦車を駆使し苦戦していた」
ジョーカーは九百龍の本拠地を正面から出る。五月雨はイライラが晴れたかのように呟く。
「ジャジメントも時間の問題だね。後は僕等を止めようとするヒーローを潰すだけだ」
「そうとも限らないかもしれないわよ」
「......?」
ジョーカーはある廃墟ビルの地下室へはしごを降りて行く。すると、其処には沢山の子供達が檻の中に閉じ込められていた。ジョーカーは無表情で子供達の元へ行く。すると、何者かがら連絡が来る。
「ジョーカー。任務は順調かな?余計な事をしていないよな?」
「俺様に指図するな」
「フン、こっちはお前に投資と十分な暮らしを与えているつもりだったんだがな。後、魔球を出す子供達は引き続き経過を見てくれ」
ジョーカーは通信を切る。子供達はジョーカーに近づき笑う。子供はジョーカーに懐くがジョーカーはカリオペと言う人物を探しに再び外に出る。
市古は水木と試合を見る。
「.....今日も負けか」
水木は目を閉じ考え事をする。
「諸星さんと芦沼さんは現状維持で、他の皆さんが調子が上がらないみたいですね」
「ホームでも客がガラガラだからな.....それにジャジメントの問題もあるが、倉刈の野球賭博問題と柿元兄の暴力事件がまだ荒れてるらしい。それに東がかなり精神的におかしくなってるんだよ。身体的に丈夫になった結果、精神的に脆くなったのか?全くどんな体質だ......
柿元弟も兄の事件の後、野球に対して感心が無いんだ。
餅田は実力を出せば一軍でも通用するが本人がまだコンプレックスを持っているのが問題だな。
調子が良いのは下山だけか。いや、これも嫌な予感がしちまうのはオレだけか...?
天道も輝も官取達も実力を出せて無い訳だからな......いよいよ本格的にヤバめだぞ?」
「......ジャジメント崩壊は無いですよね?」
「それか、チーム解散だ」
「そ、そんなのあるんですか!?」
「ああ......オレはどうでも良いけどな」
そう言っていた水木は一軍監督の古沢と同じドリルモグラーズの選手。何十年とこのチームに関わって来ていた。野球やチームの愚痴は吐くが決して辞める事も無かった。
「まあそれは最悪のパターンだ。そんな簡単にチーム解散は無いだろ。今の状態は」
「これより酷い状況があるんですか?」
「......」
「あるんですか...!」
「後、お前には期待している...荒井三兄弟に絡まれた奴は皆大物になるからな」
「ハハ...」
「だからさっき言った問題も頼んだぞ」
「ちょ、ちょっとどう言う事ですか?」
「大物になって言った奴等は皆、他の仲間達のケアを献身的にしてきたんだよ。例としては諸星と芦沼だ。諸星は大物により更生し、芦沼も大物により改心したんだ......多分」
「多分って......まあ確かにこのまま放っておく訳にはいかないけど......」
市古は選手のトラブルシューターを請け負う。

Re: ハッピーエンド・エージェント。感想&オリキャラ募集中! ( No.20 )
日時: 2017/04/03 17:14
名前: カシスオレンジ (ID: n1ZeCGPc)

市古は朝、部屋で新聞を読んでいた。
「ジャジメント、宇宙開発も不調......おいおい.....」
ジャジメントは人が乗っている火星行きのロケットを開発成功し実際に人を乗せてロケットを飛ばしている。人類の歴史はまた一歩進む事が出来たと思われていたが、資金不足等や反ジャジメント派による妨害により十分にロケット開発を行う事が出来ていなかった。大神もこれに対し苦言を呟く等、状況はどんどん野球と同様に悪化していた。宇宙開発の責任者は若き女性リーダー、松村 明美(まつむら あけみ)。ポニーテールで緑色の髪をした美人。明るく笑顔が素敵。
市古はその後野球の試合を終え練習を軽く始めようとしていた。すると、松村が一人一人選手のユニフォームを観察していた。市古はそれが気になる。
「このユニフォームがどうかしたんですか?」
「ええっ?あ、うん。このユニフォームの提供元がジャジメント派のNOZAKIグローバルシステムが制作してて凄く気心地が良いんだろうなって」
「何の宣伝ですか......?」
松村はちょっと高い声を出す。
「お値段今なら1000円引き!見て下さい、この汗の吸水力!素晴らしいと思いませんか?」
「どこの社長だよ。どこの通販番組だよ」
NOZAKIグローバルシステム。現在は川田由良里かわたゆらりと言う人物が社長のIT企業。裏社会の権力は無い健全な企業。様々な支部がある。ジャジメントと極秘で宇宙合同開発をしている。実は松村もNOZAKIの社員。前社長とユキシロの責任者の妹が仲が良い。ただ、飽く迄も個人的な付き合いなのでユキシロ自体と協力関係にある訳ではない。
「でも、臭いね.....汚いね..折角のユニフォームが...」
「練習の証明と言いなされ」
「これがオレの勲章だ的な?ほほう、お主、ユニフォーム洗ってないでしょ?」
「何でだ.....毎日洗濯機に入れてるよ?オレ、不潔じゃないんだけど」
「はいはい、それじゃしばらくこの球場に来るからツッコミ考えといてね♪」
松村は球場を笑顔で去る。餅田はちょっとキレる。
「フン、神聖な練習場に軽々しく生半可な気持ちで来るなでやんす!」
「餅田は美人なら良いんだろ?だから大丈夫じゃないのか?」
「黙れでやんす!野球の誇りは一応持ってるやんす!」
「誇りの活用を間違ってないか?」
市古は松村を見送った後、ある女性を見つける。名前は倉見春香くらみはるか。東の高校からの女友達である。
「東さんの友人ですか」
「そうです!でも全然連絡が来なくて......」
「......」
すると、具田が現れる。
「待ってたでやんすよ。市古、倉見さんをお連れするでやんす」
「はい...」
「言っとくでやんすが二人共、覚悟した方が良いでやんす」
東は精神崩壊を始め自殺未遂、ストレスで過呼吸、髪が抜け落ち精神的にボロボロになっていた。
「......これは」
「勿論、病院に連れて行こうとしたでやんすが此処に居座り続けたいと大暴れしたでやんす。今は直接ドクターを此処に呼び治療をしている状況でやんす」
東はか細く呟き続ける。其処にいた東は倉見が過ごした中でも見た事の無い東だった。
「...誰かオレを...認めてくれ...」
具田は嘆く。
「......何だか哀れでやんすね」
東の身体も怪我はしていないが、無理をしていたせいか筋肉と骨の疲労で動かす事も出来ない。倉見は東の元で静かに泣く。
「見てくれ...オレはもう怪我なんかしない。オレは頑張れる。オレは......皆の為に」
市古は東に語る。
「皆、認めてますよ......」
倉見は黙ったまま、何も話さない。すると倉見は具田と市古を見て呟く。
「認めているってどういう意味で?」
倉見は泣きながらそれでも確実にその言葉は二人に響く。
「そうですね。まだ、東さんの中では終わって無いんですよね。野球が」
東は暴れ始める。
「オレは野球しかないんだ!オレは居場所が此処しかないんだ!オレは...恩返しを...」
市古は東に語る。
「恩返しは不要です」
「......!」
倉見は市古を睨む。
「東さんは貴方達、ナマーズの為にボロボロになってまで....」
「我々は仲間ですよ。恩も何も要りません。ねえ?具田さん」
「あ、ああ、そうでやんすよ。東を助けた理由が恩を返して欲しいからな訳無いでやんす。多分同級生の湯田さんならそう言ってたはずでやんす」
すると、東はゆっくりと目を閉じ涙を流し倒れる。
「オレ達が望んでいるのは元の優しい東さんに戻る事です」
「そうでやんす!馬鹿みたいにいっぱい怪我して全然試合に役に立たない東さんじゃないと東さんじゃないでやんす!戻ってくるでやんす!」
「......そ、それ、馬鹿にしてません?」
倉見は具田を軽蔑する。
「じょ、冗談でやんす...」
「思ったんですけど、具田さんって性格悪いですよね?」
「何でやんすか!今言う事じゃないでやんす!そうでやんすよね?東さん」
東は静かに微笑む。
「......ああ、此処がオレの居場所だ」
東はその後病院に運ばれる。ただ彼の精神状態は元に戻る。倉見は普段の明るい性格で東を励ましていた。倉見は東の病室で二人過ごす。
「東先輩!はい、料理人の城田しろたさんが創った料理です!」
「...まだ食事出来る状態じゃないんだけど」
市古は武内のアジトへ行く。
「ブラックさん達とアイサツしたんですね」
「そうだな」
武内のアジトにいたのは浜野 朱里(はまの じゅり)。
浜野朱里。ヒーローの一人。正体はジャジメントが娯楽として破壊される予定だった最強のアンドロイド。最近まで諸事情でヒーローでの活動等全ての記憶を失い彼氏と生活していた。
ただし、カタストロフ計画の際に全てを思い出しヒーローとしてもう一度活躍する。
「私がこんな男を護衛するのは気に入らないわ」
「まあまあそんな事言わないで!」
「アンタが招き入れた事に何で私が...」
「でも、市古サン自体にも何か裏があるんですよ」
「そうなの?」
「ああ...どうやらオレの過去が虚像の可能性が高い。ただ同級生に確かめてもちゃんとオレといた記憶はあるらしい」
「貴方、何者?」
「それを調べる為に市古サンの事を探っていたんです」
市古の情報は皆無。祖母の情報しか出ていなかった。
「祖母......何かあるかしら?」
「婆さんは無いと思うんだけどな...」
すると、浜野に連絡が来る。
「遠藤博士が?」
「遠藤?」
「ええ、嘗て当時10代ながらある組織の研究を無理やりやらされていた博士よ。その組織壊滅後は国に保護されていたわ。そして今は私達ヒーローの援助をしているの」
遠藤博士。自称元マッドサイエンティスト。ある組織の洗脳により研究をしていた。今でも後遺症が残り残虐的考えが止まらない。彼自身はその事を嫌い反発しあえて正義の為に生きると決意。自ら、ヒーローの噂をかき集め、ヒーローが出没しそうな場所へ行き援助を与える。彼の存在は武内によって知られていた為にヒーロー達は遠藤博士を保護する。
有名なあの博士の弟子でもある。
「有名な博士?」
「そう...私も良く分からないのよ」
そして遠藤博士の元にはジョーカーが現れていた。
「君もアンドロイドか」
「答える義務は無い。此処で消えて貰うぞ。......モードチェンジ、スピード」
ジョーカーの身体は蒼色に染まる。
「貴様如きに負けるわけがない」
すると浜野がジョーカーに向かい、リボンワーム改と言う敵に巻きつくことで動きを奪うワイヤーを複数本同時に射出する。またリボンワームには大量のトゲが置かれており巻きつかれるとトゲが刺さる。
「ついでに電撃攻撃も出来るわ。これはちょっと電力使っちゃうけど」
ジョーカーはリボンワーム改よりも高速に動き壁をつたって走る。ただ関節等が大きく回転している。すると、ワイヤーが絡まってしまう。
「直結射撃管制システムを機能させているのに目で追えない程早いなんて...!」
直結射撃管制システムとは、自分と目標の移動速度や方向、風や彼我の距離といった「命中させるために必要なデータ」を観測し、それに基づいて計算した結果を照準に反映させるシステム。普通の相手ならワイヤーが絡まるなんて事は無い。
「アンドロイドか。どちらにせよ敵なのは間違いない。ターゲットを抹殺する」
ジョーカーは反撃に出ようとする。
「俺様の機能を少しだけ教えてやるよ。そして怯えろ。無駄な戦いは避けたいんだ。無抵抗のままで壊してやるよ」
「......アンタ、オオガミ型って訳じゃなさそうね。何者?」
「まずは俺様の驚異的なスピードだ。これはモーターに小型遠心力発生装置を使い同時にジャイロスコープを......」
すると遠藤博士はある女性が入っている装置を開く。
「斎藤はるか......」
ジョーカーは余計な動きをした遠藤博士に驚異的なスピードで消そうとする。


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