二次創作小説(紙ほか)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

東方tale
日時: 2018/01/09 14:03
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

これは幻想郷にやってきて数ヶ月経った人間と幻想郷の物語。

序章 二人の少年・少女のこと >>02-03
一章 equipment >>04-07
二章 Amour et lutte >>08-16
三章 Signal-Versammlung >>17-25

Re: 東方tale ( No.19 )
日時: 2018/01/08 11:56
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)


倒れている二人を見てリムは溜息をついた。
特別力持ちでもないしエルだけならまだどうにかなりそうだが
身長差の激しい諫はどうにかなりそうもない。
流石に引きずっていくわけにもいかない。

「…お前は?」
「え、あ平海 璃夢です。丁度ここに居合わせてしまって…
 じゃなくて!よかった、エルさんはどうにかなりそうでしたが
 諫さんは流石に大変かなー、と思っていたところで」
諫と同じく長い黒髪だが彼は下の方に束ねていた。
「リム、か…葉弓 白阿だ、よろしく。それと諫の方だったな。
 お前はソイツを頼む、諫は俺がやっとくから」
「ありがとうございます」

 ■

博麗神社。
霊夢は諫の手当てを終えた。
「あんまり重傷はなかったわね。擦り傷とかがあるだけ…
 それとリム、なんか知ってるんでしょう?」
「う、うん…一週間後、一週間後に戦いのときが来るってさ」
霊夢たちが何かを考え始める。

「霊夢、布団は敷いておいたぞ。この二人を寝かせておけば
 いいんだよな?」
「えぇ、寝かせといて」
勾時は二人を布団を準備した部屋に運んだ。

Re: 東方tale ( No.20 )
日時: 2018/01/08 13:53
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)


「あら目が覚めるのが早いわね諫」
腕や腰などに包帯を巻かれた諫は白阿の隣で胡坐を掻いた。

「まぁな、それと心配かけて悪かったな。結界を張ったのは
 リムなんだろう?」
「へ?け、結界ぃ???は、ハハハハ。私は知りませんよー(;'∀')」
「嘘つけ。もし戦闘になったら俺を巻き込まないように
 張ったんだろう?分かってんだぞ?」

確かに結界を張ったのはリムだったようだが本人は自分ではないと
何度も否定する。
その様子を見て霊夢が深いため息をついた。
「全く、リム。いい加減認めなさいよ」
「そ、そんなこと言ったって〜〜〜〜」

部屋から物音がした。
「全く二人揃って人を心配させるようなことして…」
「まぁまぁ無事なんだし良いじゃん。それにちゃんとリベンジできるが
 あるんだからさ」

 ■

霊夢とリム、二人だけが博麗神社に残っていた。
「…リム、一週間後が不安?」
「…うん、だってあまり戦えないし足引っ張っちゃったら
 どうしようって思うと…」
「大丈夫よ。貴方がピンチになったら助けるわ。…何よその
 不安げな顔!私は嘘つかないわよ」


Re: 東方tale ( No.21 )
日時: 2018/01/08 16:37
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)


「“繋符「レヴェリースパーク」”」
マスタースパークは直線に進んでいく。
もちろん死神には避けられてしまうかもしれないが繋符の
スペルカードはその保険もちゃんとしている。
白阿は五連続で斬撃を放ちレーザーを破壊した。
それで終わったと思った。だがリムは片足のつま先で
地面をトンッと触れた。
すぐに白阿の足元に七色の大きな魔方陣とその魔方陣の周りに
小さな七つの魔方陣が現れ閉じ込めるようにそれぞれ七色の
レーザーが上に昇った。
そして真ん中からは大きな七色の陰陽玉の柄をした星弾が上に
昇っていく。

「(これは…魔力と霊力か)」
白阿は妖怪で妖力を持つ。
妖力を持つ者にとって最大の弱点は霊力だろう。
そのためさっきの攻撃は一番効いたようで少し足元がおぼつかない。

 ■

斬月はリーズと対峙していた。
二人は互いに鎌と刀を構え重い空気が流れていた。

同時に二人がぶつかり合った。
「剣術・白拍子」
二人が距離を取った後、ゆっくりと斬月は刀を横に振るった。
すぐ後にリーズの胴体から大量の血が流れた。
「ッ!?」

それも微かではあるが神力が混ざっていたため修復に手間取っていた。
そんな深い傷を負っても微動だにしていなかった。
























Re: 東方tale ( No.22 )
日時: 2018/01/08 17:37
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)


「炎神・鬼神蚩尤」
リーズが鎌を横に振るうと大きな炎を纏った人型の怪物が
姿を現す。
その後、すぐに斬月は神力の膜を全身に施した。

「よく考えたな。膜を張れば熱に耐えることはできる、だが
 それも時間の問題だな」
「……」
段々と握る力が強くなっていき、伝わってくる熱が熱くなっていく。

「剣技・二人大名」
蚩尤の手を切り裂き、リーズの後ろに回り刀で一閃した。

「…ッ、流石にキツイな。今回は引かせてもらうぞ」
それだけ言い残し消える。

斬月は右腕を抑えた。
その手には自身の血が付いていた。

 ■

「マズイぞ、白阿の妖魔風雨は…」
結界内の上空には紫色の幕が張られそこから刀が降り注いでいた。
リムもどうにか避けたり結界で防いだりしてはいるものの
全てを防ぎきることはできていない。
頬や腕には傷ができ、服は所々破けていく。
「どうした?そのままだとお前の負けが決まるぞ」
若干反り気味でガードしているリム。

そこに賑やかな声が聞こえてきた。
「ちょっと、あんた達!!」
「よぉ霊夢、気になって来たら良いモノが見れそうだな」

諫の隣に座ったルミネは何かを察したようだ。
「ちょ、ちょっとみなさん!今、二人とも頑張ってるんですから
 静観してましょうよ!」
その声で全員が静まり全員の目がリムたちの方へ向く。

Re: 東方tale ( No.23 )
日時: 2018/01/08 18:06
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)


リムはやっと攻略法を見つけ出した。
「“反攻「リベンジ」”」
無限に出続けるなら無限に攻撃することが出来る。
このスペルはやられたらやり返す倍返しだ!というスペル。
そのことに気付き白阿は技を解除した。
「まさか防御側から攻撃側になるなんてな、想定外だし
 想像もしなかった」
「さぁどんどん行きますよ!こんなに集まってきて
 負けたら恥ずかしいですしね!“妖怪「ぬらりひょんハイド」”」
発動と同時に白阿はリムを切り裂いたはずだったがその刀は
虚空を切り裂いていた。
「なぁっ!?」
「“繋符「強者と弱者の杯」”」
強風が吹き荒れ、見通しが悪くなりリムがどこにいるのか
分からなくなる。
それでも冷静でリムから感じる霊力を追い刀を振るう。
だが彼女を捕らえることはできず、逆に白阿には無数の掠り傷が
できる。

「速い!?この速度は…」
二つのスペルカードの効果が同時に消え、リムは自信満々の笑みを
浮かべた。
「繋符と絆符は幻想郷にいる人たちで関わり合ってる人の
 技を合わせたもの」

「なるほどな、さっきのは諫とエルの技を合わせたってことか」
「えぇ…そしてこれで最後です!
“繋符「イノセントレヴェリースパーク」”」
白阿は刀を構えていただが、今度は七色の陰陽玉が放たれた。
「(簡単だな…)」
だが背後から一人の声がした。
「確かに避けるのは簡単、それが命取りです!」
背後に霊力と魔力が集まっていく。





「…降参、俺の負けだ負け」


Page:1 2 3 4 5 6



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。