二次創作小説(紙ほか)

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東方tale
日時: 2018/01/09 14:03
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

これは幻想郷にやってきて数ヶ月経った人間と幻想郷の物語。

序章 二人の少年・少女のこと >>02-03
一章 equipment >>04-07
二章 Amour et lutte >>08-16
三章 Signal-Versammlung >>17-25

Re: 東方tale ( No.4 )
日時: 2018/01/07 09:03
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)


そんな二人が入内な体験をした数年後の幻想郷。

「ち、ちょっとーーーーーーーーーーーーッ!!?
 まだ戦えてないんだから無茶だよ!!!」
妖怪らしき怪物に追いかけられながら璃夢は声を荒げる。

「大丈夫よー!!とりあえず結界はこの辺に張ってあるし
 死ぬことはないわ!!とにかくやって見なさい!!」
走りながらも一旦立ち止まり振り向いた。
覚悟を決め、声を上げた。

「“聖霊「夢想霊珠」”」
「(ついさっき見せた夢想封印を即席でアレンジして
 作り上げたっていうの!?…そういえば)」
少し前に慧瑠に修行を付けたがその時も数時間の修行で霊力を
扱えるようになっていた。
二人は似たような才能を持っているのかもしれない。

「…!璃夢、やればできるじゃない!」
「い、いや…たまたまだって…」

 ■

その頃、紅魔館ではエルが執事となり働いていた。
「お疲れエル、大丈夫?疲れたなら休憩してもいいのよ?」
「あぁありがとう咲夜、でも大丈夫だ」
「そう無理しないでよ?」
咲夜はそれだけ言い残し他の仕事に取り掛かった。

図書館ではパチュリーともう一人の少女がいた。
「…ねぇルミネ、貴方エルに片思いしているの?」
ルミネと呼ばれた少女の顔がすぐに赤面する。
「な、ななな何を根拠に!?」
「やっぱりそうなのね。大丈夫よ貴方なら…」
パチュリーは微笑みながら励ました。

Re: 東方tale ( No.5 )
日時: 2018/01/07 09:48
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)


「そういえばルミネの能力は知らないな」
ティータイム中、エルは呟いた。
レミリアやフラン、咲夜も「そういえば…」と。
そう、この中でルミネの能力を知っているのはパチュリーだけ。

「その、それは……」
「大丈夫よルミネ、みんな貴方の能力を悪用しようと思うわけないわ」
パチュリーの言葉にうなずき、能力を教える。
「えっと宝石を操る程度の能力、です…宝石の力を操るだけだと
 思っている人もいると思いますけど、知ってる宝石、見たことがあれば
 創り出すこともできる能力なんです」
ルミネの能力について聞き、フランは目を輝かせレミリア、咲夜、
エルはパチュリーの言葉がやっとわかった。

「これで分かったでしょう?彼女がみんなに能力のことを
 言わない理由…」
「す、すまなかった。訳も知らずに勝手な行動を…」
「気にしないでくださいエルさん。私は大丈夫ですから。私よりも
 貴方の方がもっとつらい気持ちでしょうしいつでも私を、私たちを
 頼ってくださいね」

 ■

ある場所を歩いていたエルとリム。
リムは鉄臭いにおいを感じた、エルもそうだった。
「鉄臭い…誰かいるのかな?」
辺りを見回していると木の陰に人影があった。

「なっ、これは…!?」
「ひ、人の死体!?」

Re: 東方tale ( No.6 )
日時: 2018/01/07 10:58
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)


二人は近づこうと試みるも左右へ飛び退いた。
シュルシュルと紅い何かが戻っていく。

その方向には黒い狐の仮面をつけた男がいた。
「(…?神力、かな?斬月さんと少し似てる…)ねぇエルさん」
エルも気付いていたらしく頷いた。
あの三本の紅い尾、あれが弱点だろうと二人は予想を立てた。
「…殺し、足りない…モット、もっとーーーーー!!!!」
男は大きく跳躍し、エルに殴りかかった。

「ッ!?」
「なぁっ!エルさん、尾が…」
紅い尾が二本、エルの脇腹に食い込んでいた。
エルは男の蹴りにもあたり吹き飛ぶ。

「エルさ——ぐあぁっ!!?」
三本の尾で振り払われ同じく吹き飛ばされた。
「まだ…まだまだ…足りない!!」

二人に男の尾が降り下されたその時だった。

 ◇

『伊邪那美…』
『伊邪那岐…』
二人の神は大岩を挟み名を口にした。

この時の気持ちがほんのりと二人には伝わってきた。
後悔、恨み、怒り、悲しみ…。
エルには伊邪那岐の一人になって寂しい、悲しい、そして守れなかった
自分の力が憎い…その気持ちはエルは痛いほどわかった。
だからこそエルは立ち上がった。

 ◇

「エル、さん」
「あぁ、俺と似てたから…俺にやらせてくれ!」

Re: 東方tale ( No.7 )
日時: 2018/01/07 11:22
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)


エルの手には光り輝く刀が握られていた。
「ぐっ…がぁ!?」
胴体にはいつの間にか深い傷が出来ていた。
「行くぞ!」
刀が消え、男に掌を当てた。
何をしようとしているか容易に想像できた。

「“「センティメント」”」
当てていた箇所に魔方陣が現れエルがさらに押し出すと同時に
マスタースパークと同等の太さを持つレーザーが放たれた。


 ■


二人の神は目を覚ました。
「…俺たちを助けてくれたのはお前か?人間」
「あ、あぁ確かにそうだが…アンタらは?神力を持っているし
 何かの神ってところか?さっきのを見た限り…
 伊邪那岐と伊邪那美…?」
男は頷いた。

「あぁ俺は伊邪那岐、碑神 黎都だ」
「私が伊邪那美、碑神 花南です。ありがとう二人とも、
 この恩は必ず返しますね」
伊邪那美、花南は微笑んでそう約束した。

「確かエルとリムと言ったな?貴様らに特別に教えてやる。
 文句垂れるなら帰れ」
「何ですか?急に…」
「うるせぇ!」
「貴方達が私たちを救ってくれたお礼に助言してあげようって
 言いたいんですよ」
「あーもう黙ってろ!!エル、お前の周りにはすぐ動いてくれる奴が
 たくさんいるんだ、人に助けてもらうということを学べ。
 リム、お前は自身を持て。お前には全員を変える力がある」


「そっかありがとうございます黎都さん、花南さん」
「助言、感謝する」

Re: 東方tale ( No.8 )
日時: 2018/01/07 13:35
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

博麗神社。

「…よぉ久しぶりだな霊夢」
霊夢は箒を止め、顔を上げた。

「諫(いさみ)久しぶりね。それと珍しいじゃない、アンタが
 自分からここに来るなんて、怪斗」
「そうか?」
「ホントだぜ、宴会があるって知らせても一度も来たことが
 ないだろ?」
魔理沙は霊夢から出されたお茶を飲んだ。

「そういえば霊夢…」
「何よ諫、来る途中でなんかあった?」
諫は後頭部に手を当て少し言いづらそうに話し出した。

「いやな、下っ端だろうが襲われたんだよ、黒服に鎌を持ってたし
 俺は死神と見たぜ、全員冥力を持ってたし…」
諫はその死神たちに色々と吐かせたらしい。
その中の言葉でこれは異変だと裏付ける言葉があったらしい。
リーズ様が幻想郷を冥界に変える。

そう言っていたらしい。
「そういえば怪斗、お前も襲われたのか?」
「俺も一緒にいたからな、一人に吐かせた」

怪斗が聞いた言葉はこうだったらしい。
お前らはあの方たちに勝てない。

どうやら相手は相当実力を持っているらしい。
「仕方ない、紫いるんでしょう?天狗の奴らに調べてこいって
 伝えて」
返事はないがそこにあった妖力がスゥっと消えた。


その後日から天狗たちが情報収集に動き始めていた。



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