二次創作小説(紙ほか)

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東方tale
日時: 2018/01/09 14:03
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

これは幻想郷にやってきて数ヶ月経った人間と幻想郷の物語。

序章 二人の少年・少女のこと >>02-03
一章 equipment >>04-07
二章 Amour et lutte >>08-16
三章 Signal-Versammlung >>17-25

Re: 東方tale ( No.14 )
日時: 2018/01/07 20:50
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)


「スペルカード!“友情「シトリン・グングニル」”」
ルミネの手に黄色の水晶で出来たグングニルが握られている。
地面を蹴りフワに斬りかかる。
「調子に乗らないでくれるかしら?ほとんで戦闘をしたことがない
 貴方に負けるような私ではないのよ?なんでこう力がない者に
 限ってこんな愚かなのかしら」
「私に聞いても分かりませんよ。でも私は弱くても時間稼ぎだけでも
 したいだけなのです!私に勝ったところで貴方は負けますよ」
ルミネは笑いスペルカードを使う。
「スペルカード!“不屈「ターコイズチェイン」”」
「くっ、これは…!!」
美しい空色の宝石が幾つも繋がりフワを拘束する。

「…死神、よくもやってくれたな」
「ッ!?」
「え、エルさん!?それにレミリアさんたちまで!?」
扉を通ってレミリア、フラン、咲夜、エルが館内に入ってくる。
「ルミネやるじゃない!あまり戦闘をしたことがないのに
 この死神とやり合うなんて」
「ルミネ、後は俺たちに任せろ」
ルミネは頷こうとするもすぐに首を振った。
シトリンのグングニルを握りエルの隣に立った。
「私にも、手伝わせてください!」
「ッ!?あぁ分かった!」

二人のやり取りを見て咲夜が聞いた。
「成功の保証は?」
「ラピスラズリがちゃんと保証してくれますよ」

Re: 東方tale ( No.15 )
日時: 2018/01/07 22:24
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)


傷を負いアスとミクロ、ユエとイブは本拠地へと帰ってきた。
霊夢と途中から乱入してきたイレギュラーな存在の勾時により
負った傷だった。
「にしてもアス様、あの勾時という男…博麗と名乗っていましたが」
ユエの言葉にアスは顎に手を当て考えた。
「あぁ俺も知らなかった。それにあの二人は霊力を扱うはずなのに
 二人は神力と同等に扱う才能でもあるのか?それに勾時という男
 霊力に加え極少数妖力が紛れていた」
戦っている途中、本当に少数だが勾時から妖力が紛れていた。

恐らく一度、妖力を体に取り込んだことがあるのだろう。

 ■

そのことがあった次の日の博麗神社。
「ハァ、全く何でアイツらこんなところに来たのかしら?
 おかげで怪我しちゃったじゃない!!」
霊夢の膝などには絆創膏が貼ってあった。
「まぁいいじゃねえか霊夢。俺は久しぶりにあんな戦ったから
 結構なケガしたけどな」
勾時の場合はさらにヒドく肘や膝に包帯がぐるぐる巻かれていた。
そのケガを見る。
そしてあの時の戦いを振り返り勾時は改めて自分の無力さを
実感していた。

「よぉよぉ、どうしたんだよ勾時!浮かない顔してさ!」
肩に手を回してきたのは笑顔を投げかける響樹だった。
「珍しいじゃない響樹だけで来るなんて」
「そうか?それよりも勾時、兄貴がそんな顔でクヨクヨしてるなんて
 情けねえぞ?」
「…そうだな」

Re: 東方tale ( No.16 )
日時: 2018/01/08 09:43
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

「まさかホントに死神が襲ってくるなんて、ルミネがいなかったら
 やられてたかもしれないわね」
「あぁ今回はルミネに感謝だな、戦闘経験があまりないって言ってたけど
 全然強いじゃないか」
「そ、そんなことはないですよ、私が得意なのはみなさんの
 サポートですから。でも役に立てたのなら良かったです」
ルミネは胸ポケットから袋を取り出した。

「あのこれ…エルさんに」
エルは袋を開け中身を見た。
中身を取り出すと暗い赤色のダイヤのネックレスだった。
ルミネも同じものを付けていた。
「私の能力でガーネットのネックレスを作ったんです。
 その言葉にするのには勇気が必要だし…ガーネットの石言葉
 調べてください」
レミリアはルミネに小さく「よく言った」と呟いた。

 ■

「え?ガーネットの石言葉?」
エルが後日調べるためにやって来たのはリムの元だった。
「色々あるけどルミネさんがガーネットを渡した理由は真実の愛って
 石言葉だからじゃないかな?」
「…というと?」
「うーん…私と付き合ってください、かな?」
エルは片手で赤面した顔を覆い隠した。

Re: 東方tale ( No.17 )
日時: 2018/01/08 10:28
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)


足場の悪い道を風のようにエルは駆け抜けていた。
段々と近づくと強い冥力が四つ、消えかけている魔力が一つ。

そして足を止めた。
束ねた黒髪、魔力を帯びた剣…血を流し倒れる諫だった。
「諫、兄さん…そんな…」
四人に二人は囲まれその四人を睨む。

ユエとイブとミクロ、そしてアス。
その四人とエルは対峙した。

「やっと会えたかエル…まぁ俺的にはもう一人会いたい奴が
 いるんだがいいか…」
「で、アス様。この人間も殺すのですか?」
イブは鎌を回しながら聞いた。
「まぁ挨拶程度に、な…」
そう言った頃にはすでにエルの攻撃が始まっていた。
アスが逃げろという前に三人の足元から太いレーザーの柱が
昇った。
それも神力のレーザーであり三人にとってはかなり痛い一撃だった。

「馬鹿野郎…ちゃんと話聞けよ!」
アスはエルに向けて鎌を振るうも瞬間、エルが消えた。
そしてすぐ何かが自分の背中に掌を当てているのが分かった。
「“「フォーカススパーク」”」
「させるかぁーーーーー!!」
イブの声に驚き技を解除してしまったが、鎌を振りかぶったイブは
細いレーザーに当たり吹き飛ぶ。

「まさか…」
「…なんでここに…!?」
短い黒髪に黒いベスト、そして白いショートブーツ、紺色の
ブラウスを着たリムは諫に近づいた。

Re: 東方tale ( No.18 )
日時: 2018/01/08 10:46
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)


「三人とも、後は俺に任せてくれ。流石に二人を相手にそのケガで
 太刀打ちはできないだろうしな…それともう少し待ってくれと
 奴に伝えておいてくれ」
三人は黒い靄に包まれ消えていき残ったのはアスとエル、リム。
エルは少し警戒しているようだがリムは何かを理解したようだ。
「エルさん…」
エルの耳元で囁く。
「たぶん戦うためじゃないと思う。戦うため、それも私たちを
 殺すためだったら一人ではやらないと思うし‥‥」

それを聞き仕方なく警戒を解いた。
「…まだ息はしてるな」
アスはそう言うと諫のケガを治していく。
その後に二人の方を向いた。
「俺は一度、外の世界で仕事をしたことがある。そこで一人の
 女の子と老夫婦の魂を導いた。一人の少女は俺にこう頼んだんだ、

『エルを見守って助けてほしい。心配で仕方ない』ってな」
「ッ!?」
「そして老夫婦はどちらも

『幻想郷に行った孫を守ってほしい、他人に頼むことでは
 無いけれど…』ってな。それで一番驚いたんだよ、その孫の
 お前に」
リムの方を向いた。
「私?」
「あの夫婦は俺の姿が見えてたらしいし、お前なら、お前たちなら
 俺たちを倒せるかも知れない。一週間後、その日が俺たちが
 ぶつかり合う日だ」

細い何かがエルの首筋に刺さるとエルはすぐに倒れた。


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