二次創作小説(紙ほか)
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- 銀魂−collect−
- 日時: 2018/06/24 17:07
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
幼い頃に両親を亡くした少女、花咲 千尋(15歳)
彼女は様々な人物に支えられ育てられた。
そんな彼女のかぶき町での暮らし。
将軍暗殺へ続く物 >>01-07
幕間 >>08
親切者たちは過去を持つ >>09-11
真選組が去る日 >>12-25
急に飛んで世界を救うまで >>26-28
- 第4訓 女の子の泣き顔より強い顔はない ( No.4 )
- 日時: 2018/06/13 19:01
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「おらおらぁ!!道開けるアルゥゥゥゥゥゥゥ!!」
女性とは思えないヤバい顔で神楽は集団にそう叫んだ。
なんチュー顔!?
「道を開けなきゃこの子を殺す」
「うぇぇぇぇぇん!!?どうしてわだぢがこんな目にぃぃぃぃ!!??」
「(さよちゃん、演技上手いな〜)」
「面倒だから…こうする」
見回り組の信女は刀で彼女を斬った。
「「ちょっ!?やりすぎだろいくら何でもォォォォ!!?」」
新八と千尋は同時に叫んだ。
まぁ彼女らの演技でこの場を切り抜け先へ進むことができた。
問題はここからだった。
「やりましたね!」
「そうだね。さよちゃんの演技、すごく上手だった」
さよを斬ったと思った?ところがどっこい斬ってないんだな。
「それを言っている暇はない。わっちらは行かなきゃ行けないんだ。
早く行くぞ」
月輪に言われ二人も後に続いた。
同じように手を繋いで…。
「(大丈夫…)」
「(大丈夫…)」
「(みんながいるから…)」
「(みんながいるから…)」
二人は前を向きみんなの背中についていった。
- 第5訓良いタイミングで登場する仲間 ( No.5 )
- 日時: 2018/06/18 17:25
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「まずはこの門をどうにかしないと…」
全員が上を見上げる。
そこには大きな門が堂々と立っていた。
さすが、将軍様の城だ。
「大丈夫じゃない?たぶん」
千尋は呑気そうに呟く。
何が?と全員が思うが、すぐに吹き飛んだ。
大砲が発射され門が崩れた。
「道は開けたからな、お前ら」
声がした方には青みがかった短髪の
青年で服は近藤たちと同じ服。
「松原!?」
松原忠世、山南悠助に並び親切者だ。
「近藤さんたちに頼まれてな。ドカンと
一発撃っ手やれってな」
原田は悪戯っぽく笑った。
「さてと…ここは意地でも通さないぜ」
突然、男達が倒れた。
「ナイスだ、伊庭」
伊庭と千尋はアイコンタクトをし、千尋は
走り出す。
「伊庭、手伝え。千尋なら大丈夫だ」
「…そうですね」
- 第6訓大事なことは本人が知っていない場合もある ( No.6 )
- 日時: 2018/06/16 16:15
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「天照院奈落?何それ?」
天照院奈落、その言葉を聞き千尋は首を傾げた。
事実、彼女は聞いたことがなかった。
「暗殺集団だ」
月詠は彼女にそう説明した。
「は、はぁ…なんとなく分かったと思う」
なんとも曖昧な返事をした。
銀時と戦っている男、朧と千尋は目が合う。
——花咲千尋か。
そう呟いたように見えた。
◆
「無事か?千尋ちゃん、そよ様」
山南は倒れた男たちの真ん中から二人の近くに寄って来た。
数十人は倒したらしく疲労が顔に見えた。
「や、山南様!!手当てをしなければ!」
さよは自身のハンカチを取り出そうとするも山南がそれを
止めた。
「このぐらいで俺は死にませんよ。それにそんなに綺麗な
ハンカチを血で汚すわけにはいかないから…」
「そこにいるのは?」
声のしたほうを見るとそこには見知った顔が。
「ッ!?茂茂様!」
「(将軍かよォォォ!!)」
そよの兄で現・将軍、徳川茂茂がいた。
「全員、武器を置け!」
流石は将軍、全員を従わせた。
「あっちも決着がついたみたいだな」
山南は目を細めて笑った。
「おぉ、彼女が花咲の娘の千尋か?」
茂茂はさよたちにそう聞いた。
「えぇ…私を守ってくれた人の一人です」
「そうか。余の代わりに妹を守ってくれてありがとう。
花咲の娘」
将軍に礼を言われ千尋は少し照れた。
ここまで誇れることはないと思う。
◆
その翌日の裏。
定定を殺した第三者がいた。
「その人、殺しちゃって大丈夫なのか?高杉」
白い紐で長い黒髪を結った青年が彼の名を口にした。
「大丈夫さ。それとやっぱり来てくれたんだな游作」
蒼姫游作(あおきゆうさく)、彼は高杉たちに協力していた。
「にしても、あんな娘が游作の探し人だったとはな」
「勿論だ。花咲千尋…花咲家の娘さ」
- 第7訓花が咲く花咲家の花崎 ( No.7 )
- 日時: 2018/06/16 17:22
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
花咲家、そう書かれた墓の前には数人が立っていた。
銀時たちと真選組、そして千尋、全員が線香をあげ
手を合わせた。
「よーし、これで墓参り完了だな」
「ふぇ〜〜暑くて溶けそう〜〜」
千尋は手で自身を扇いだ。風は全く吹いていないし日照りが
強い。
「これも千尋の両親の力か?墓参りに来る日はいつも
晴れてるし」
土方の言葉に全員が頷いた。
◆
茂茂は驚いた。
「ッ!?」
「大丈夫?将軍様」
猿飛あやめは将軍の暗殺を防いだ。
「あ、あぁ…」
この暗殺から将軍は命を狙われることとなる。
◇
「将軍さ、まぁぁぁぁぁ!!!?」
彼はギリギリ転ぶ寸前、どうにか立て直した。
「は、花咲」
黒髪の男の名を花咲千歳。女のような名前の男、茂茂の
家臣の一人でありマブダチである。
「へへっ!驚かそうと思ったんだけどな、失敗した」
「お前、妻はどうしたんだ?」
「千弦ちゃんのことか?仕事が優先だ、仕事が」
女みたいな名前で虐められていて、それでも友達思いで
優しく誠実な男、彼の笑顔は娘に受け継がれた。
娘、母・千弦の千と父・千歳の千、そして引き継ぐ、繰り返すを
意味する尋で千尋に託された。
- 第8訓祭りには知り合いがたくさんいる ( No.8 )
- 日時: 2018/06/17 09:58
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
近くの神社にはたくさんの屋台と人で賑わっていた。
今日はお祭り、勿論千尋たちも来ていた。
「あ、千尋ちゃーん!」
神楽の声がして千尋は振り向くと目を疑った。
「ちょっ!?何そのコスプレ!?」
恐らくチョコ味のソフトクリームの着ぐるみだろう。
茶色の色が濃いせいで『あれ』に見えてきてしまう。
「ソフトクリーム、だよね?」
「違うアル!これはうんk「奇遇だね二人とも」あ!
数少ないまとも人にゴリラある!!」
山南と近藤、二人が立っていた。
「誰がゴリラだ!このうんk「わーわー!!!近藤さん!今は
一応仕事中ですよ!!」」
「一応って…その一言、いる?」
「因みに何でそんな格好してるんだ?」
近藤は神楽の姿を見てそう聞いた。
「万事屋銀ちゃんの屋台の宣伝アル」
神楽に案内され銀時たちがいる屋台にやってくると
そこは射的をしていた。それは良いのだが…。
「ちょいちょい!!商品の形!!それ完璧OUTォォォォ!!!」
金ぴかのソフトクリームのクリーム部分がドーンと置いてあった。
「どうだ千尋!俺たちの屋台はなんとあの金のウ○コがたった
100円でとれるかもしれないんだぞ!」
「銀さん、それ絶対売れないから」
銀時の言葉を新八は否定した。
「「な、何ぃぃぃぃぃ!!!?」」
神楽と銀時に雷が落ち二人はガックリと項垂れた。
「コラコラ、銀さんたち。漫才はそれぐらいにしようよ」
水色の風車を持った山南が二人を止めた。
「ん?山南いつの間に?ってかその風車どうした?」
「これ?もらったんだけど俺はいらないんだよね…だから
ほら、あげるよ千尋ちゃん」
千尋はその風車を受け取った。
「えっと、ありがとう」
銀時は別方向を見た。
「お、よう!ヅラ」
「ヅラじゃない!桂だ」
「「どうもヅラ!」」
「だからヅラじゃない!桂だ!全員揃って絶対計画してただろ!!」
エリザベスと桂もこの祭りに来ていた。