二次創作小説(紙ほか)
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- Glow
- 日時: 2018/09/18 15:41
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
現在2018年。
その昔、一人の死神代行がいた町とはまた違う町に新たな
死神が誕生した。十朱命という少女である。
◇ ◆ ◇ ◆
BLEACH二次創作。
少し時間軸が違います、オリキャラばかりになると思います。
第1十刃復活 >>01-11
大事件・幻聴 >>12-17
大事件・集合体 >>18-21
解決後(最終話的な) >>22
- 尸魂界 ( No.18 )
- 日時: 2018/09/15 16:35
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
書類に目を通している一宮の前には右サイドが長い水色の髪を
した青年がいた。式野正頼、十一番隊副隊長だ。
「たいちょ〜〜少しくらい手合わせしてくださいよ〜」
「他の人に頼んでみたらどうだ?俺は今、仕事で手一杯なんだ」
一宮の言葉に正頼は口を尖らせる。
「じ、じゃあ仕事の後に…」
「今日はそんな気分じゃないんだよねー」
正頼はかなり粘り強い、いつも一宮に手合わせを頼みに
部屋に来ては一宮に断られていた。
扉をノックする音がして二人の隊士が姿を現す。二人とも細身だが
上半身が開いた死覇装を着ている青年はガッチリとしている方だ。
もう片方の少女は腰の辺りまで伸びた姫カットのヘアスタイルが
特徴的だ。青年のほうが御影十束、少女のほうが
夢森真実。
「た、隊長、喉は渇いていますか?お茶を持ってきました」
「夢森、お茶なら置いといてくれ書類を汚したくないから」
一宮に言われ彼女は近くのテーブルに茶を置いた。
「で、式野副隊長アンタ何してんだよ…」
「丁度いいや!十束くん、俺と手合わせしない!?」
十束に顔を近づけ正頼はそう頼んだ。
少し悩んだ末、十束は頼まれることにした。時間もあるし
何もせずにボーっとしているよりかは良い。
****
総隊長、夜咲焔は一人の死神を呼び出した。藍色の髪に黒い包帯で
片目を覆い隠した男。千義永仁零番隊の隊士である。
「…総隊長が俺を呼ぶってことはそれだけのことがあるんだよな?」
「あぁ、破面、そして一部死神のコピー…厄介なことだらけだ」
焔は困ったような顔をした。
- 慧眼慧剣、二刀一対型! ( No.19 )
- 日時: 2018/09/15 18:58
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「よぉし完成だな」
藤原夕陽は声を上げた。手中には白に光る玉があった。
破面、死神のコピーたちとの戦いに現世を巻き込まないために
作られた道具、幻世玉である。
これを使えるのは2回、破面との対決、コピーとの対決。
****
ここは現世のような結界の中となった。
そこにはすでに死神と破面が姿を現していた。
ミコトはあるビルの屋上に着地した。
「あ、貴方は!!」「し、死神代行」
何人かの死神が声を出す。
「あの誰かフラフラしてる人がいたらここに来てもらえるよう
伝えていただけますか?ここは私がやっておきます!」
レイド、そしてソロはミコトと向き合う。
「1対2、なのに随分と強気だな」
「から元気って奴です!どうしても負けられないから気合を入れて
掛からなきゃいけない、この現世に手を出さないで!」
ミコトは刀を抜き構える。
「あ、オイ!ソロ!」
不意をつかれミコトは横に飛び空中で留まる。
その素早さにソロたちは驚く。
「え、あ、まさか本気で1対2!?」
「んなわけねえだろ。そんなことしたらあっという間だろうが」
ミコトは刀を構えたまま考える。
「(確かに瞬殺かも…でも)いけるかも…」
ミコトの顔から不安が消え自信が溢れてくる。
1対多、それも慧眼慧剣が活躍できる場面でもある。
「真理を明かし、嘘を貫け!慧眼慧剣!」
慧眼慧剣が二つの刀に分かれる。
- それぞれの戦い ( No.20 )
- 日時: 2018/09/18 11:56
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
竜胆鈴兎は自身の偽物と対峙していた。
水色の髪に赤い瞳、オリジナルの鈴兎は赤髪に緑の瞳。
「どうしたんですか?ニヤニヤして…そんなに嬉しいんですか?」
「まぁな…最高だ!」
二人が同時に地面を蹴り上げる。二人の斬魄刀がぶつかり合う。
どちらも互角の力、似たような動きだ。
別の場所、月久は苦笑していた。
まさか偽物と破面、同時に出くわすとは…。
「勘弁してほしいんだがな…同時に出くわすのは」
「それは俺だって同じだ。本当は差しでオリジナルのお前と
やり合いたかったんだがな」
月久のコピーは金色の髪をしていた。
「隊長、伏せて!破道の八十八・飛竜撃賊震天雷砲!」
月久の頭上は大きな光線が通る。破面と偽物が左右に避けた。
「ッお前は…凪咲!?お前、竜胆隊長のほうは良いのか!?」
「あの人は負けません。それに…」
凪咲は微笑んだ。
「んなッ!?」
「随分と余裕そうだな」
アルヴィスの頬に掠り傷ができる。
「白銀隊長まで…」
「月久くん、無事か?」
白銀は月久に手を差し伸べた。
「有難うございます、白銀さん」
「さてと…ここから頑張るとするか。この事件、そろそろ黒幕も
現れそうだしね」
上空を何体もの虚が通り過ぎる。何処かに飛んでいくのが見える。
「戦いながらその方向へ向かうよ!」
白銀の言葉に月久は頷く。
竜牙はレイディルを相手にしていた。
「(時間は…無さそうだな)」
「余所見は禁物…!」
レイディルの蹴りを刀で受け止め弾き返す。
「そうだな…なら余所見すんなよ久しぶりに本気を出すからな」
さっきまでの笑みは消え真剣な表情に変わる。
「卍解…天災魔月雷!」
竜牙が一歩踏み出した瞬間、目の前から消える。現れたのは
レイディルの目前、斬魄刀を横に振るっていた。
「(追いつかなかった?この速度…)あああああああっ!!?」
膝から崩れ落ち斬られた箇所を抑える。
「俺の斬魄刀は雷を操る、テメェは感電したんだよ。天災級の
電気にな」
- ミコト卍解 ( No.21 )
- 日時: 2018/09/18 12:30
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
ミコトの二本の刀。だが一本の刀には刃が無くなっていた。
「(なんだ?刃が無い?)はっ、馬鹿にしてるのか?それを刀と
呼ぶのかよ、お前は」
ソロは嘲笑う。刃が無ければ刀とは言えないのでは、そう言いたげだ。
だがミコトは頷く。
「これは紛れもない私の斬魄刀、解号でも言ったはずだよ。
真理を明かし、嘘を貫くってね!」
刃の無い刀の柄をソロのほうに向けた。ソロの右肩を何かが
貫いた。
「ッ!?」「はぁ!?」
肩を貫いたのは長く伸びた刃だった。
「見えない刃ってことかよ…」
戦いも白熱してきたところでミコトは目を見開く。
虚たちが集合していき大きくなっていく。肩の力が抜ける。
「(何…アレ…)」
「余所見するなぁ!!ミコト!!」
ミコトの体を竜牙が抱え上げる。
「竜牙さん、何ですか!!?アレ!!」
「アイツが元凶なんだよ!」
集合体の近くに足を降ろし見上げる。
「どうやら結界で足止めはできてるらしいがな…」
「お前ら無事みたいだな」
「総隊長!?それにお前、確か零番隊の永仁さんじゃねえか」
二人は竜牙からミコトの斬魄刀へと目を向けた。
「慧眼慧剣…ミコト、だったか。お前が卍解を放て!」
ミコトは上を見上げる。結界に亀裂がはしる。
迷ってる暇はなかった。
「卍解——」
ミコトは目を開く。
「降魔救世!」
ピタリと集合体が動きを止める。
別の場所で戦っていた破面や死神たちも動きを止めていた。
あまりにも神々しい光を放つミコトの斬魄刀、虚たちが
恐怖していた。
その斬魄刀を一振りすると集合体が段々と消えていく。
- 戦いを終えて ( No.22 )
- 日時: 2018/09/18 15:40
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
事を終えた数週間後。平和が訪れミコトも休日を楽しんでいた。
「お帰りミコト」
「うん、ただいま」
家には母親に父親、二人がミコトの帰りを待っていた。
尸魂界でも死神たちは平和を過ごしていた。大きな事件は
無い、虚退治などが主になっている。
「現世も平和になって良かったですね」
「双葉…そうだな。ミコトも、この時間はすでに眠ってるだろうよ。
双葉お前も今日はもう休んでいいんだぜ?」
竜牙にそう言われても双葉は首を横に振る。
「私、戦いは得意ではないですけど仕事だけは出来るんです」
今は夜、それも綺麗な満月が出ていた。
大きな戦いも終えて本当に良かった‥‥。
<おしまい>