二次創作小説(紙ほか)

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東方闘機伝(旧作) [ジョイメカファイト]
日時: 2023/06/16 18:39
名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)

この物語はジョイメカファイトのワルロボ四天王が幻想郷へ迷い込む話です。

かつてロボットと暮らし、栄えたある国。ロボットを作らせたら世界一の白ヒゲのリトル・イーモン、黒ヒゲのイワン・ワルナッチという二人の博士がいた。やがて、2人は新たな技術を求め、旅に出て行った。元いた国はいつしかなくなり、発達したロボット工学も人々から忘れられた。ほとんどのロボット達は自分の居場所を見つけに博士と共に旅をした。しかし、ワルロボ四天王、危険度の高いロボットだけが国に残った。忘れ去られた四天王達は自らの意思を持ち、それぞれが静かに暮らしていた。

-忘れられた四天王は幻想へと迷い込む-

※東方機海伝も見てね!(ストーリーに関係はありません)

※注意

・ジョイメカファイトのロボット全てに独自の設定が少しあります。

・ロボットは自我を持っています。

・東方キャラが度々悲惨な目に遭います。《ロボットと少女が戦ってるからね。しょうがないね(無慈悲)》

・シリアス、微グロな描写があります。

・依姫無双ならぬ、鳳凰無双。

以上です。楽しもうね!!

Re: 東方闘機伝 25話 名誉挽回・凄いザコ! ( No.25 )
日時: 2023/01/03 18:31
名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)

-白玉楼-

幽々子と妖夢は、一週間程前からレジェンドと一緒に平和な日々を過ごしていた。妖夢とレジェンドが庭で稽古している。

妖夢「これでどうだ!」

木刀を間髪入れずに振って攻撃するが、バックステップで軽くいなすレジェンドには一発も当たっていない。

レジェンド「まだ未熟ですぞ…隙あり!《トルネードエナジー》」
妖夢「しまった!」

レジェンドがアームを力強く真上に上げる。その瞬間、間合いに入った妖夢の下から螺旋状の炎が上がった。炎は軽く木刀を焼きながら弾き飛ばす。

妖夢「参りましたぁ…」

妖夢はその場にヘナヘナと座り込む。

レジェンド「最初よりは動きが洗練されている。このまま続ければ、妖夢殿の剣術もだいぶ上がるぞ。」
妖夢「ありがとうございます!」
レジェンド「稽古はここまでとしよう…ん?」
妖夢「…どうかしましたか?」
レジェンド「ホウオウ様から通達が来た。ワルロボは拙者と…ザコ以外、全員敗走したようだ。」
妖夢「あなたとザコが?」
レジェンド「うむ、少し白玉楼から出るぞ。鋼鉄の砂漠に侵入者が来たようだ。」
妖夢「頑張って下さい!」
レジェンド「幽々子殿によろしく頼む。では…」

ジェットパックでレジェンドは砂漠へと飛び立った。

-鋼鉄の砂漠-

魔理沙「いや〜、華扇の修行はきつかったな〜。」
霊夢「しょうがないじゃない。ホウオウを止めるためなんだから。」

華扇との修行を終え、砂漠に飛んで来た二人。ガーボーグと戦うために塔を目指す。しかし、侵入者に立ちはだかるワルロボがいた。

レジェンド「あの二人が侵入者か…《トルネードエナジー》」

炎の柱が二人を掠める。

魔理沙「な、なんだぁ!?」
レジェンド「降りて来い!拙者が相手だ。」
霊夢「あぁ、ワルロボね。修行の成果も見たいし、戦おうじゃない。」

霊夢と魔理沙はレジェンドの下に降り立った。

-人間の里-

慧音は午後の授業も終わり、里を散歩していた。今日は妹紅もいる。

妹紅「そういえば、ワルロボ異変はどうなったんだろうな?」
慧音「一週間経っても里には何も起きていないし、大丈夫だろう。」

二人が歩いていると、里の外れから何かが歩いて来るのが見えた。その姿は、一週間程前、難なく撃退したワルロボのザコだった。

妹紅「…ワルロボ!」

ザコ「ん?…あぁーー!!見つけたァァァ!!』

ザコは二人のもとに走り寄った。

慧音「お前はあの時のロボットじゃないか。」
ザコ「その通り!俺はザコだ!」
妹紅「今更何をしに来たんだよ。」
ザコ「ふ、ふ、ふ、俺は生まれ変わったんだ!そこの……」
慧音「私か?私は上白沢慧音って言うんだ。」
ザコ「そこの慧音ぇ!俺はお前にリベンジに来たぁ!!」
慧音「リベンジ?」
ザコ「そうだ!あの後、負けた俺は命蓮寺で修行した!あの時の屈辱を破らせてもらうぞ!」
慧音「リベンジか…その挑戦、受けて立つ!」
妹紅「お、慧音が乗り気って珍しいな。」
慧音「私に勝つために真面目に修行したのに、断られちゃ、元も子も無いからな。」
ザコ「ありがとうぅぅ!」

そして、戦いは砂漠でする事になった。

-鋼鉄の砂漠-

鋼鉄の砂漠の西にある巨大なオアシスに慧音と妹紅、ザコは歩いてきた。オレンジ色に染まる空、夕日が沈みそうな砂漠の下で、戦いが始まる。

慧音「やるからには本気で行かせてもらうぞ。」
ザコ「そうじゃないと面白く無いもんな…ふふふ、俺には秘密兵器がある!」
妹紅「秘密兵器?」

二人を離れた所から見る妹紅が疑問に思う。

ザコ「ザコだと思って舐めてかかってこい…地獄を見せてやろう!』
慧音「そうか、ならば避けてみろ!《産霊・ファーストピラミッド》!」

三つの魔法陣で弾幕を張った。

ザコ「よし来たぁ!」

ザコは間を走り抜け、こっちを狙って放たれる大玉の弾を避けながら、「ザコウェーブ」を慧音に放つ。

慧音「飛び道具だと!?」
ザコ「今だ!」

慧音が驚いている隙に、ザコは慧音の真上にジャンプする。

ザコ「オラァ!《シンクウタメパンチ》!」

青白く光るアームで顔面に殴りかかる。慧音はとっさに後退し、ギリギリの所で避けた。

慧音「なかなかやるな。これはどうだ?《始符・エフェメラリティ137》!」

放たれた魔法陣が炸裂し、無数の弾がザコに迫る。

ザコ「うぉぉぉぉ!」

慧音の周りを回るように走り、一気に弾幕を避ける。

慧音「まだだ!《終符・幻想天皇》!」

魔法陣にレーザーを撃たせながら、全方位に弾幕をばら撒く。

ザコ「…そろそろか。」

慧音から距離を取ったザコの体が突然、青白く光る。

慧音「…なんだ!?」
ザコ「これが俺の秘密兵器だ!」

光が消えると、そこに立っていたのはザコに似たような見た目のロボットだった。
足パーツは豪華になり、水色の体はオレンジ色に染まり、全体に模様が入り、ザコの見るからにしょぼいデザインはロボット然に変わっていた。

慧音「姿を変えた!?」
スーパーザコ「はっはっはっ!俺は修行のおかげで進化した!その名も…`スーパーザコ`だっ!!」
妹紅「…凄い雑魚って事か?」
スーパーザコ「違う!凄くなったザコって意味だ!喰らえ《ザコキック》!」
慧音「早い!」

スーパーザコは、進化前と打って変わって、物凄い速さで飛び蹴りを慧音に放った。慧音はなんとか防御する。

スーパーザコ「後ろガラ空きだぜ!」

いつの間にか、回り込んだスーパーザコは慧音を地面に叩き落とした。

慧音「うぐっ…いつの間に!」
スーパーザコ「進化した俺は圧倒的な機動力を手に入れたのさ!《ザコナゲ》!」

倒れた慧音を担ぎ上げ、放り投げる。立ち上がろうとする慧音に「ザコキック」をお見舞いした。

慧音「おぐっ…!」
スーパーザコ「その速さでは俺に追いつけないぞ!」

そう、スーパーザコの真価はその機動力にあり、ズバ抜けた速さとバランスの良い必殺技で敵を翻弄するのがスーパーザコの戦い方だ。しかも、今のスーパーザコは、ワルナッチ城を守る-上位互換-ロボットと同程度の強さを発揮していた。

慧音「負けっぱなしだと思うなよ!《ラストワード・日出づる国の天子》!」

蝶々の形をした弾幕を放ちながら、大量にレーザーを放つ。しかし、距離を取りながら弾幕の隙間に「ザコキック」で近付かれ、間合いに入る。

スーパーザコ「間合いに入ったぁ!《ザコウェーブ》!」

至近距離で飛び道具を喰らった慧音は弾幕を止めてしまう。怯んだ所をスーパーザコは容赦無く攻撃する。

慧音「うぐっ…ごはぁっ…!」

腹部をアームや足パーツで連続して攻撃される。そして、スーパーザコは`キメワザ`を発動する。

スーパーザコ「これで終わりだァァァ!!《ザコアッパー》!」
慧音「がはっ…!」

縦方向にアッパーを繰り出す。モロに喰らった慧音は後方に思いっきり吹っ飛ばされた。スーパーザコは慧音の前に立ち尽くす。

慧音「うぅっ…おえぇっ…!」

胃液を吐き、呼吸を乱していた。しばらくして妹紅が駆け寄った。

妹紅「慧音!」
慧音「はぁ…はぁ…大丈夫だ。」
スーパーザコ「…ご…ごめん、やりすぎた…」
慧音「いいんだ。私は本気で戦った…お前は私を打ち負かしたんだ。人妖だし、これぐらいすぐ治る。」

スーパーザコは安心すると、沈みかける夕日を眺めた。

スーパーザコ「…聖さん…ありがとう!俺は勝ちました!」

こうして、慧音にリベンジして見事勝利したスーパーザコ。ザコと言う汚名を挽回したのだ。

慧音「お前はこの後どうするんだ?」

口を拭いながら、スーパーザコに問いかける。

スーパーザコ「ホウオウ様から命令が来たんだ。レジェンドと一緒に侵入者を迎え撃てってな!」
妹紅「慧音に勝ったんだ。簡単に負けるなよ?」
慧音「そうか、頑張るんだぞ。」
スーパーザコ「あぁ、二人ともありがとう!」

スーパーザコはジェットパックで飛び立つ。霊夢、魔理沙とレジェンドがいる場所へ…

続く…

Re: 東方闘機伝 26話 砂漠の決闘 ( No.26 )
日時: 2023/01/04 00:03
名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)

-鋼鉄の砂漠-

霊夢と魔理沙を睨むレジェンドのもとにスーパーザコが飛んで来た。

レジェンド「お主はザコ!?」
スーパーザコ「違う…俺は修行して進化したスーパーザコだ!」
レジェンド「そうか、あの二人とちょうど戦う所だったのだ。」
スーパーザコ「よっしゃ!俺も相手するかぁ!」
魔理沙「これで数は揃ったな。」
霊夢「じゃ、できるだけ連携してよね?」
魔理沙「任せとけって!」

霊夢はお赦い棒を、魔理沙は八卦路を構える。レジェンドとスーパーザコは二手に分かれて二人の前に立った。


-霊夢vsレジェンド-
レジェンド「お主がホウオウ様の言っていた博麗の巫女か…」
霊夢「そうよ。アンタ誰よ?あの塔に行きたいんだけど通してくれる?」
レジェンド「駄目だ。拙者は砂漠の警備を任されたレジェンドだ。安易とホウオウ様に会わせるわけには行かない。」
霊夢「ならば、あなたを倒すまでね。」
レジェンド「博麗の巫女、拙者が勝負だ!超強力のアッパーでお陀仏させてやる!」
霊夢「どうあっても幻想郷を脅かす者は、退治するまでよ!」

霊夢は後退すると、弾幕を放ってレジェンドを遠距離から攻撃する。

レジェンド「飛び道具に頼る卑怯者めが!《ヒールプレス》」

勢い良くジャンプしたレジェンドは高速で霊夢の真上に飛び、足蹴りを放った。霊夢はレジェンドの俊敏な攻撃に驚きながらもお赦い棒
で軽くいなす。

霊夢「驚いたじゃない!見てなさいよ!《霊符・夢想封印》!」

虹色の光弾をレジェンドに何発か放つ。レジェンドは「ニーアタック」で霊夢の後ろに回り込むと、追尾する光弾を「トルネードエナジー」で一気に叩き落とした。

レジェンド「フン、これが博麗の力か?」
霊夢「馬鹿にしてくれたわね…《霊符 夢想封印・集》!」

斜めに移動しながら、レジェンドに向かってお札や小型の光弾を大量に放った。その弾幕をレジェンドは軽々と避けてみせた。

レジェンド「弾幕なら妖夢殿との稽古で避け方は掴んだ!その程度でやられる拙者では無い!」

レジェンドは煽りながら、霊夢に「ニーアタック」で接近する。しかし、霊夢は笑みを浮かべていた。

霊夢「こっからが本気よ。《宝符・陰陽宝玉》!」

霊夢が前に手を降りかざす。レジェンドの目の前で、手の先から閃光と共に球型の爆発が起きた。

レジェンド「うぉぉ!?」
霊夢「まだまだよ!《夢符・封魔陣》!」

攻撃を喰らってよろめいたレジェンドの真下に、一枚のお札を叩きつける。すると、お札を中心にして、四角形の波動がレジェンドに直撃した。倒れ込むレジェンドを霊夢は見下すように見ていた。

レジェンド「何ぃ!スペルカードは弾幕だけじゃ無いのか!?」
霊夢「博麗を舐めるからよ。霊力だって使えるんだから。」
レジェンド「…だが、それがどうしたって言うんだ?」
霊夢「え?…きゃぁぁ!」

自慢するように語る霊夢の隙をついて、レジェンドは起き上がり、両手で霊夢を掴む。

霊夢「な、何するのよ!」
レジェンド「拙者達ワルロボは接近戦がメインだ。近距離戦はこっちの方が有利!《ソニックスロー》」

霊夢を掴んだレジェンドは水平に後方へ大ジャンプし、地面に叩きつけた。

霊夢「くっ…!」

ズシャァ…と、砂煙を上げながら、霊夢は遠くに吹っ飛ばされた。砂漠だったからまだ良かったものの、もしも普通の地面で投げられていたら大怪我していただろう。

レジェンド「このまま形をつけてやる!《トルネードエナジー》」

霊夢に近寄って、技を放った。

レジェンド「拙者の勝利だ!」

アッパーと共に地面から上がる炎の柱は霊夢を包み込んだ。しかし、炎が消えた後には無傷の霊夢が立っていた。

レジェンド「な…なんだと!?」
霊夢「だから、博麗を舐めるなって言ったじゃない。《夢想天生》!!」

霊夢は空に浮くと、周りに八つの陰陽玉を展開し、絶えず弾幕を放ち続けた。

レジェンド「《トルネードエナジー》…何!?効いていないだと!」

トルネードエナジーで霊夢を攻撃しても、ダメージは通らなかった。レジェンドは無数の弾に直撃し、爆散した。

レジェンド「ぐあぁぁぁ!!」

霊夢「さて、魔理沙は勝ったかしら?」

何事も無かったように、魔理沙いる方向に飛ぶ。レジェンドは理解出来なかったが、あの「夢想天生」は、弾幕ごっこでなければ勝てる者がいない究極奥義。霊夢の「主に空を飛ぶ程度の能力」の本質とも言える技であり、ありとあらゆるものから浮くことで完全なる無敵状態となるという反則技なのだ。

-魔理沙vsスーパーザコ-
魔理沙「動くと撃つ!間違えた。撃つと動くだ。今すぐ動く。」
スーパーザコ「は?日本語おかしいぞお前!」
魔理沙「先制攻撃させてもらうぜって事だよ。ま、お前ぐらいちょっとした弾幕でコテンパンだ。」
スーパーザコ「ふふふ…舐めて掛かってこい。地獄を見せてやろう!」
魔理沙「よし、腕が鳴るぜ!そういえば、名前はなんだ?」
スーパーザコ「俺は元ワルロボ軍団の尖兵…スーパーザコだ!」
魔理沙「めっちゃ雑魚って意味か?」
スーパーザコ「違ぁう!凄くなったザコって意味だ!」
魔理沙「悪い悪い、私は霧雨魔理沙。-普通の魔法使い-だぜ。」
スーパーザコ「魔法使いか、対戦よろしくな!」
魔理沙「よろしく!それじゃ、闘おうぜ!」

魔理沙は宣言通り、八卦路を構えて攻撃する。

魔理沙「避けられるかな?《彗星・ブレイジングスター》!」

マスタースパークに匹敵する極太の光と共に、箒に乗った魔理沙がスーパーザコに突進する。

スーパーザコ「おおっと危ねぇ…だが、今の攻撃のおかげで新しい技を思いついたぞ!」

魔理沙が旋回してもう一度突進する。難なく避け切ったスーパーザコは、攻撃を止めた魔理沙に突進技を繰り出した。

スーパーザコ「喰らえぇ!《シンクウザコキック》!」

体を青白く光らせながら、超高速のザコキックを魔理沙に放った。その速さはワルロボのスターが放つ「バッククラッシュ」を超えた技だった。

魔理沙「避け切ったのか?中々やるな…って、うわぁ!」

振り向いた魔理沙が見たのは「シンクウザコキック」をこちらに放つザコの姿。顔面スレスレでどうにか避ける。スーパーザコは魔理沙を通り過ぎてキックを止める。火花を散らしながら、静止した。

魔理沙「危なっ!」
スーパーザコ「まだ攻撃は続いているぞ!《ザコウェーブ》!」

間髪入れずに攻撃を放つ。魔理沙は箒で上に一気に飛ぶ。

魔理沙「こっちだってまだあるぜ!《星符・ドラゴンメテオ》!」

真上から極太ビームを放った。

スーパーザコ「ギャァァァァ!!」

直撃したが、吹っ飛んだスーパーザコはすぐに体勢を立て直した。

スーパーザコ「あ、危なかった…以前の俺だったらここで負けてたな、だが今回はそうはいかないぞ!《ザコキック》!」

空中の魔理沙をキックで撃墜する。

魔理沙「ま…まずい!」
スーパーザコ「もらったぁぁぁぁぁ!!《ザコアッパー》!」

落ちて来る魔理沙にアッパーが決まった。突き上げられたアームは魔理沙の腹部にめり込んだ。

魔理沙「げふぅっ…!うぐっ…おえぇっ…」

胃液を吐き、意識を失いかけるが、気力でなんとかバランスを保つ。

魔理沙「はぁ…はぁ…うぅっ…痛ぇ…」

お腹をさすりながら、立ち尽くす。

スーパーザコ「残念だが、容赦無く叩きのめせってホウオウ様の命令が来たからな…失神するまで追撃するぞ。」

魔理沙に容赦無く攻撃する。腹部を狙って何発もパンチを叩き込んだ。

魔理沙「がはっ…うえぇっ!」

意識が朦朧とする魔理沙には、反撃する余裕すら無かった。

スーパーザコ「…無理だ。」

スーパーザコは魔理沙の様子を見て戦闘不能と判断したのか、攻撃をやめた。

スーパーザコ「レジェンドは負けたみたいだな…次はあの巫女か。」

霊夢を倒しに魔理沙を置いて立ち去ろうとするが、魔理沙は諦めていなかった。

魔理沙「…待て!」

魔理沙は懐から一つの瓶を取り出すと、中身を一気に飲み干した。魔理沙の周りは魔力が溢れている。

スーパーザコ「ま、まだ立ち上がるのかよ!?」
魔理沙「この瓶の中身は魔力増強剤と回復薬だ。おかげで体力は全開だぜ!」

魔理沙は八卦路を取り出した。

スーパーザコ「やっぱり昏睡させる必要があったかぁ…」

立ち上がった魔理沙に罪悪感を覚えると共に、闘争心も再び燃えたぎった。

スーパーザコ「今度こそ容赦しない!《シンクウザコウェーブ》!!」

魔理沙を本当に仕留めるつもりで全力の技を放った。これまた魔理沙の火力の強い技を見て編み出した新技だった。青白く光る火炎弾を魔理沙に飛ばす。

魔理沙「これで決める!《魔砲・ファイナルマスタースパーク》!!」

超極太ビームが火炎弾とぶつかる。

魔理沙「うぉぉぉ!いっけぇぇぇ!」

勝ったのは魔理沙の攻撃だった。飛び道具を消しとばし、スーパーザコをビームが覆い尽くす。

スーパーザコ「うぎゃぁぁぁぁぁ!!」

爆散しなかったものの、スーパーザコは戦意を無くした。

スーパーザコ「俺の負けだ…良い戦いだったぞ。」
魔理沙「いや、私の負けだ。先にダウンしかけたのはこっちだぜ?」
スーパーザコ「あの時はお前が人間だったから、本気で攻撃しなかったんだ。心の弱さの問題さ。」
魔理沙「…そうか。」
スーパーザコ「ほら、あっちを真っ直ぐ行けば塔だ。」
魔理沙「ありがとう!またな!」
スーパーザコ「あぁ、頑張れよ!」

魔理沙は箒に乗って、塔を目指した。

魔理沙「霊夢!こっちは勝ったぜ!」
霊夢「私もよ。塔はこっちかしら?」
魔理沙「そうだぜ。ほら、あれじゃないか?」

二人は塔に辿り着く。夕日は既に沈み、空は黒雲で埋め尽くされていた。

続く…

Re: 東方闘機伝 27話 雷鳴の鳴り響く、黒雲の下で ( No.27 )
日時: 2023/01/04 17:27
名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)

魔理沙「霊夢!こっちは勝ったぜ!」
霊夢「私もよ。塔はこっちかしら?」
魔理沙「そうだぜ。ほら、あれじゃないか?」

レジェンドとスーパーザコを倒した二人は塔に辿り着いた。門の前にはガーボーグが立っている。

ガーボーグ「遂に来たか…二人共。」
魔理沙「あれから修行して来たんだぜ!」
ガーボーグ「確か、霊夢と魔理沙とか言う人間だったな。レジェンドとスーパーザコも打ち負かしたようだな。後一息でホウオウ様のいるワルナッチ城だ……ここまで来て負けるのは悔しいだろうなー。俺は恐怖の四天王ロボその3・ガーボーグ。たっぷり悔しがらせてやる!」

鉄球を地面に叩きつけて威嚇する。

ガーボーグ「今回はお前らが血反吐を吐こうが死のうが、俺は助けない。死にたくなけりゃ、今引き返してももいいんだぞ?」
魔理沙「今更何言ってんだ?覚悟の上だぜ!」
霊夢「こっちも勝ちにいかせてもらうわ!」
ガーボーグ「二人同時にかかって来い!だが、そう言っていられるのも今の内だ。そういう奴が俺に勝った事はホウオウ様とスカポンしかいないからなぁ。」

黒雲に覆われ、暗くなった砂漠に雷鳴が鳴り響く。勝負が始まった。

ガーボーグ「お手並拝見だ。《ハンマーウェーブ》」

ガーボーグは胴体を鉄球で叩いて、波動を出す。霊夢は飛んで避けると、御札をガーボーグに向かって投げる。着弾した御札は爆発した。

ガーボーグ「物騒な紙切れだな…」
霊夢「妖怪退治用の物だけど、威力は高いのよ?」

お赦い棒でガーボーグに殴りかかった。棒はガーボーグの頭部に直撃し、火花を散らした。

ガーボーグ「なんだこの棒!?《アームウォーク》」

一見、木製の棒に見えるが霊夢にとっては武器である。霊力を纏っているお赦い棒は、妖怪化した人間を切り裂く程の威力も持っている。ガーボーグは見た目以上の威力に驚くが、すぐに応戦する。鉄球で前進しながら、足パーツで蹴りを放ち、霊夢を追い詰める。

霊夢「ノロマね。そんなんじゃ当たらないわ!」

霊夢は本気を出せば丁半博打で負けなしの幸運、危険をすんでのところで回避する直感を持っている。 特に異変解決時の直感は非常に優れていて、ガーボーグの攻撃も軽々と避けた。霊夢は真上に飛ぶと、スペルカードを発動した。

霊夢「さっさと終わらすわよ!《夢想封印》!」

霊夢から色とりどりの光弾が放たれた。しかし、発動中の隙をガーボーグは見落とさなかった。

ガーボーグ「…必殺技と言うのは、大体が隙を晒して出す物だ。《メタトルネード》!」

ガーボーグは体を少し縮め、駒のように周りながら空中に浮かぶ霊夢に突進する。

霊夢「…がっ…!」

右腕に突進したガーボーグの鉄球が直撃した。弾幕を止めて、距離を取る。

霊夢「これぐらい…《珠符・明珠暗投》!」

青白く光る陰陽玉をガーボーグに何個か放つ。地面に着地したガーボーグは「メタトルネード」を再度発動した。すると、霊夢の弾幕をすり抜けるように突進して、今度は左腕を攻撃した。

霊夢「うぐっ…弾幕が効かない!?」
ガーボーグ「やっと気づいたようだな…俺の必殺技、-鋼鉄の旋風-に!」

霊夢に向かって語りかける。

ガーボーグ「俺のメタトルネードは無敵、突進、対空の三拍子が揃った必殺技だ。この技を発動した時の俺には、概念を無視してあらゆる攻撃を無効化する事ができるのさ!」

メタトルネード。ガーボーグが-恐怖-の四天王ロボと言われる原因でもある技だ。この技一つで対空・中距離からのけん制への差し込み・切り返しが全てできてしまう。 落下時にスキができるが、落下速度が速いため慣れないと追い討ちに苦労する。相手が行動を起こした瞬間に差し込む事を繰り返せば、 それだけでほとんどの敵は手も足も出なくなる。

ガーボーグ「どうした攻めて来いよ!」

結界で防御しながら後退りする霊夢に接近し、間髪入れずに鉄球で殴り続ける。しかし、もう一人相手がいる事を忘れていた。

魔理沙「二人でかかって来いって言ったのはお前だからな!《邪恋・実りやすいマスタースパーク》!」

ガーボーグの後ろに立っていた魔理沙が八卦路から細いレーザーを放った。ガーボーグには効いていない。

ガーボーグ「そんな攻撃じゃ俺は怯まんぞ!」

魔理沙に向かって後ろ向きのまま、水平に鉄球を放った。しかし、レーザーが切れたと同時に虹色の極太ビームが放たれた。

ガーボーグ「なんだとっ!?」

装甲に傷はついていないが、直撃したせいで一瞬バランスを崩した。その隙を霊夢は逃さなかった。

霊夢「ありがとう!魔理沙!《神霊 夢想封印・瞬》!」

ガーボーグの周りを高速で飛び、全方位から弾幕を撃ち続ける。連続攻撃を喰らってさすがにガーボーグもダメージが蓄積していた。しかし、ガーボーグはワルロボの中で唯一、-どれだけ攻撃されても気絶-しないロボットだった。ワルロボは一気に大ダメージを受けると頭部のパーツが落ちて、はめ直さなければいけなくなる。この時に大きい隙が生まれるのだが、ガーボーグだけはどれだけダメージを喰らっても気絶状態にはならないのだ。

ガーボーグ「舐めやがって!」

天候の悪さもあって、いつも以上に闘争心が上がっていたガーボーグは、メタトルネードで魔理沙に近づく。

魔理沙「撃ち落としてやるぜ!《恋心・ダブルスパーク》!」

八卦路から2回連続して空にマスタースパークを放つ。しかし、落下速度の速いガーボーグには当たらなかった。魔理沙の近くに降りたガーボーグは両手で魔理沙を持ち上げ、「リフトスロー」で真後ろに投げる。魔理沙は背中を地面に強く打ち付ける。

魔理沙「がはっ…!」
ガーボーグ「もう終わりか?《アームウォーク》」

立ち上がる魔理沙にすぐさま攻撃する。交互に繰り出す足パーツの攻撃が直撃した。

魔理沙「うぐっ…ま…まずい!」

「リフトスロー」で投げられた時に箒は落としてしまった。

ガーボーグ「これで終わりだ!《ハンマーウェーブ》」

魔理沙に向かって高速で飛び道具を飛ばした。しかし、当たる寸前で結界を張った霊夢に防御されてしまう。

霊夢「負けるのはアンタよ!《夢想天生》!!」

展開された八つの陰陽玉から絶え間無く弾幕が放たれた。ガーボーグは必死に霊夢を攻撃するが、全く効かない。

ガーボーグ「攻撃が効かないだと…ぐあぁぁぁぁ!!」

弾幕を大量に浴びて、吹っ飛ぶ。ガーボーグは戦意を失い、降参した。

ガーボーグ「…負けを認める。塔に入っていいぞ。」
魔理沙「よっしゃぁ!」
霊夢「じゃあね、ガーボーグ。」
ガーボーグ「さっさと行け…」

塔の中に入った二人の背中を後ろから見守る。一人になった所で呟く。

ガーボーグ「夢想天生…か…」

二人は、とうとうワルナッチ城へ侵入した。待っているのは上位互換ロボット達。ホウオウとの決戦が迫った。

続く…

Re: 東方闘機伝 28話 集結する主人公達 ( No.28 )
日時: 2023/01/05 13:00
名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)

-鋼鉄の砂漠-

霊夢と魔理沙が塔を登った直後、レミリアとフラン、ジェルが塔の前にやってきた。

ガーボーグ「…レミリア?」
レミリア「あら、ガーボーグじゃない。咲夜を取り戻しに来たわよ!」
ガーボーグ「そうか…霊夢と魔理沙はもう城に入る頃だろう。」
フラン「魔理沙達もいるの!?」
ガーボーグ「ついさっきまで俺と戦ってたからな。ほら、さっさと行けよ。咲夜さんを助けてこい。」
レミリア「図々しくなったわね…良心回路を取ったから?」
ガーボーグ「いや、俺は元々好戦的じゃないし、良心回路は着けても着けなくても変わらない。紅魔館に入った時は敬語で我慢していたがな。」
レミリア「まぁいいわ。行きましょ、フラン。」
フラン「はーい!ジェルも早くしてね⭐︎」
ジェル「……へい。」

3人は塔の中に入って行った。すると、次は一人の女性が歩いてきた。

ガーボーグ「まだ来るのかよ!!多すぎだろ!?」
妖夢「え!?ご…ごめんなさい!」
ガーボーグ「…あー、お前に怒ってるわけじゃないんだ。さっきスカーレット姉妹と霊夢、魔理沙が登った所だからな。」
妖夢「そうですか…私も城に入りたいのですが…」
ガーボーグ「どうしてだよ。」
妖夢「レジェンドと修行した成果を試したいんです!」
ガーボーグ「上位互換ロボは俺に比べたら弱いがな…」
レジェンド「待ってください!」

なんと、砂漠の中央からスーパーザコとレジェンドが戻ってきた。

レジェンド「妖夢殿はワルロボの技にも対応できるように特訓しました…怪我人が増えるかもしれないと言う心配は大丈夫です!」
ガーボーグ「…本当は霊夢と魔理沙を城に入れたく無かった。一週間前、-裏切り者-に惨敗したあの二人がこのまま行けば死んで…」
スーパーザコ「ガーボーグ様が人間を傷つけたく無いのは分かってるぜ!俺達もこの人間と行くから…」
ガーボーグ「分かった。くれぐれも気をつけて行くんだ。」
妖夢「ありがとうございます!」
スーパーザコ「よーし、行くか!…そういえば、名前はなんて言うんだ?」
妖夢「私は白玉楼に住んでいる魂魄妖夢と申します。」
スーパーザコ「そ…そうか。俺はスーパーザコだ。」

3人は塔を登って行った。ガーボーグは完全に独りとなる。

-雲海-

妖夢達が塔を登ると、レミリアと話している霊夢がいた。

妖夢「霊夢さん達も来てたんですね!」
魔理沙「妖夢も来たのか…スーパーザコもいるじゃん!」
スーパーザコ「さっきぶりだな!普通の魔法使いさんよぉ〜。」

霊夢、魔理沙、妖夢、レミリア、フラン、ジェル、レジェンド、スーパーザコの8人が周りを見渡す。遠くに雲の上に佇むワルナッチ城が見える。雲海の上で、新たな戦いが始まろうとしていた。

続く…

Re: 東方闘機伝 29話 ザコの下剋上 ( No.29 )
日時: 2023/01/05 21:44
名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)

霊夢、魔理沙、妖夢、レミリア、フラン、ジェル、レジェンド、スーパーザコの8人が周りを見渡す。遠くに雲の上に佇むワルナッチ城が見える。雲海の上で、新たな戦いが始まろうとしていた。砂漠にいた時間が長かったのか、暗かった空は夜が明けそうだった。

スーパーザコ「ここは八体のワルロボが城を守っている。手分けして戦おう!」
魔理沙「分かったぜ!」
霊夢「みんな負けないようにね。」
レミリア「フン、私がロボット如きにやられるとでも?」
フラン「お姉ちゃんは館で一回負けたじゃん。」
レジェンド「これは拙者の下剋上でもあるな…妖夢殿、ご無事を祈ります。」
妖夢「レジェンドさんも頑張ってください!」
ジェル「畜生…ここまで来たらやってやるよ!あの-上位互換-ロボット達に一泡吹かせてやる!」

全員が散らばった。城の至る所でそれぞれの-上位互換ロボット-が待ち構えていた。

-雲海-
塔を登った所はワルナッチ城では無く、城の周りを囲む橋だった。橋の側面には均等に柱が立っており、遠くに気流に包まれた城が微かに見えた。スーパーザコはその場に留まっていた。なぜなら、遠くから自分達を見ている影に気づいていたからだ。

スーパーザコ「出てきやがれ!相手してやるよ!!」

突如、スーパーザコの周りに火花が散った。後ろから何かが近づいてきた。

カエン「ん?……あぁ〜〜〜!!お前はザコだな!姿が変わってるなぁ!」

スーパーザコのもとに来たのは、イーロボのホノオの上位互換ロボット-カエン-だった。元のロボットよりも、情熱的なワルロボだ。

スーパーザコ「やっぱお前か…後、俺は修行してスーパーザコに進化したんだよ。」
カエン「修行したのか!?確かに強そうだな…それにしても、この幻想郷とか言う場所…スッゲェ綺麗だな!!ホウオウ様も気に入ってるぜ!」
スーパーザコ「…そうだな、ここの人妖も優しいし…」
カエン「へぇ〜!俺も地上に行きたいなぁ…ま、今は城の警備中だからな!そういえば、ザコは何しに来たんだ?」
スーパーザコ「俺達が今、異変を起こしてるのは知ってるだろ?」
カエン「あぁ!ホウオウ様から送られた幻想郷についてのデータ見たからな!」
スーパーザコ「俺は他の仲間とお前ら上位互換ロボットに一対一の勝負を挑んでんだ。」
カエン「なるほど!一気に攻めようって言うのか。じゃぁ、俺は今からスーパーザコと戦うのか?」
スーパーザコ「その通りだ。俺は…かつての俺を超えるために来た!」
カエン「ふぅ〜、熱くなってキタァ!いっちょ戦うか!」

カエンとスーパーザコの戦いが始まった。

カエン「本気で行くぜぇ!《レインボーウェーブ》」

ウェーブ状の火炎弾を飛ばす。スーパーザコは「ザコウェーブ」で応戦した。

カエン「お、飛び道具が撃てるようになったのか!スゲェ!」
スーパーザコ「ま…まぁな。」

カエンは楽しそうに話すが、飛び道具を放ったカエンは今、スーパーザコに間髪入れずに攻撃をしていた。

カエン「ガードばっかじゃ、つまらねぇぜ!オラァ!《セオイスープレックス》」

スーパーザコを掴み、カエンは飛び上がった。空中で一回転してスーパーザコを地面に叩きつける。

カエン「まだまだ行くぞ!《レインボータックル》」

丸めた体を燃やしながら、スーパーザコに突進する。

スーパーザコ「うぎゃー!!」

スーパーザコは連続攻撃に耐えられず、頭部を落とした。

カエン「よっしゃ気絶だ!」

スーパーザコに足払いをして転ばせる。

カエン「これで決めるぞ!《レインボータック…」
スーパーザコ「舐めるなよ!《ザコアッパー》!」
カエン「うぉっ!?」

素早く立ち上がり、持ち前の機動力でカエンに接近し、アッパーを繰り出す。

スーパーザコ「俺はあの時の俺とは違う!《ザコキック》!」

吹っ飛んだカエンに飛び蹴りで追撃する。カエンも頭部を落とし、気絶した。

スーパーザコ「オッラァ!《ザコナゲ》!」

隙を突いて、後ろに投げ飛ばした。スーパーザコは-キメワザ-を放つ準備をした。

カエン「これでも攻撃を止めないか?《レインボーフレア》」

カエンは地面をアームで叩く。すると、カエンの周りに炎で出来た壁が出現した。この壁は如何なる突進攻撃も受け付けない。

スーパーザコ「俺には飛び道具もあるって知ってるだろ!《シンクウザコウェーブ》!」

赤い閃光を散らすウェーブ弾が放たれた。ウェーブ弾は「レインボーフレア」を貫通した。飛び道具はカエンに直撃する。

カエン「しまった!飛び道具は防げな…ギャァァァ!」

カエンは力無く、後ろに倒れ込んだ。

カエン「いやぁ、強くなったな!スーパーザコ!」
スーパーザコ「いや、カエンも昔から変わらないな。最初はきつかったぞ。」
カエン「そんな事ないぜ、俺を倒したんだからよぉ!じゃ、またな!」

カエンは爆散して、どこかに行ってしまった。

スーパーザコ「カエン先輩にも勝てた…修行の成果が出てるな!…他の奴らは大丈夫かな…」

他の仲間の心配をしながら、スーパーザコは城を目指して歩き出した。さっきまで暗かった空に太陽が昇り始めた。オレンジ色に染まる空の下、次はレジェンドが戦おうとしていた。

続く…


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