社会問題小説・評論板

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

虐め無くし屋〜その虐め、やめさせます〜
日時: 2009/10/25 17:47
名前: 朝架 ◆uqC/dldH8Q (ID: QT5fUcT9)

初めまして、又はこんにちは!朝架です。

前に書いてたのが消えてしまったので、立て直しです。
更新スピードが異常に速かったりするのは、前作のコピーですので、パクリではありません。
え、なに、疑ってないって?(何

グロ表現がある可能性があります。苦手な方はお気を付けください。
それ以外の方は出来れば見ていってほしいです♪

ではでは、宜しくお願いします!


お客様

らん様  ライト様  綺羅様  樹里様  おもち様  クロウ様  M4A1 元AK-1万様
☆まぁ☆様  あっち様  神矢様  ムー様

題名協力・ライト様

感謝感謝ですっ!

Re: 虐め無くし屋〜その虐め、やめさせます〜 ( No.6 )
日時: 2009/08/07 22:08
名前: 朝架 ◆uqC/dldH8Q (ID: XmoVN9aM)

第3話


昼休み。

今日は体育館に連れて行かれた。

初めは少し抵抗したが、もう、諦めた。

体育館に着いた途端、前に放り出される。

そこにいたのは、クラスの全員。

「えー、みなさーん。これから、紅邨和葉で遊びたいと思いまーす。反論がある人は、前に進み出てくださーい。」

誰も進みでない……ように思われた時。

1人が進み出て、言った。

「遊びたい、じゃなくてぇ、虐める、ってちゃんと言ってやったら?」

……どうせ。

どうせどうせ。

そんなことばっかりだ。

「では、これから、紅邨和葉を虐めたいと思います!」

「ready・go♪」

始まった。

虐めと言っても、殴る、蹴る、罵るなどの解りやすいものだ。

基本は、罵りながら蹴ってくる。

こういうときは、意識を其処に向けないようにする。

すると、少しは痛みが和らぐ気がするから。

罵りだって、ただの雑音。

この程度の痛み、慣れている。

何時でも、涙は見せない。

勝ち誇ったように見せたくない。

勝ったとなんか思わせない。




昼休みが終わると、皆、急いで其処から出ていく。次は掃除だから。

私は、ボロ雑巾の様になりつつ、何とか立ち上がって、出ていく。

掃除なんてできないほど、フラフラだ。

で、また、こう言う。

「おい、紅邨!ちゃんと掃除しろよ〜」

出来ないようにしたのは、誰だっけ?

Re: 虐め無くし屋〜その虐め、やめさせます〜 ( No.7 )
日時: 2009/08/07 22:13
名前: 朝架 ◆uqC/dldH8Q (ID: XmoVN9aM)

第4話


放課後、学校から帰って、今は家。

玄関近くの廊下で、ぼーっとしている。

もうすぐ母さんが帰ってくる。

そしたら、悪夢の再開だ。




ガチャッ

体が、大きく振動した。

ドアが開いた音は、普段母さんが帰ってくるより、少し早い時間だった。

また、始まる———……

「あ、お姉ちゃん」

その声の主は、妹の二葉だった。

いつも、食べ物は二葉が少し分けてくれるし、大抵失敗するが、母さんを説得してくれることもある。

二葉は、私にとって、神様のような存在だった。

「あ、ほら、お姉ちゃん、これ」

二葉は、コンビニに行っていたのか、片手に持っていた袋の中から、何かを取り出した。

それは、パンだった。

二葉は、女神の様な笑顔で、これ、食べていいよ、と言ってくれた。

これで私は少し空腹を満たした。

「二葉、有難う。本当に、有難う」

もう、涙が出てしまいそうだ。

「ううん、お礼なんていいよ。ごめんね、いつも母さんを止められなくて……これからも、頑張ってみるから……」

何故、こんな風に優しい子が、私の妹で、

あいつの娘なのか。

それが、私が今までで一番悩んだこと。

二葉は、笑顔で私に手を振り、2階へと上がっていった。

そして、それからしばらく経った後。

ガチャッ

…………ドアの音。

とうとう来た。

とうとう覚める。

私にとってのナイトメアが———……

Re: 虐め無くし屋〜その虐め、やめさせます〜 ( No.8 )
日時: 2009/08/07 22:17
名前: 朝架 ◆uqC/dldH8Q (ID: XmoVN9aM)

第5話


今日の母さんは、無性にイラついているようだ。

こういう日は、私への当たりが酷い。

全部が、私に向けられるんだから。

「和葉、和葉!こっちへ来な!早く!」

急いで玄関へ走っていく。

この間、ずっと私は心で叫んだ。

怖いよ、怖いよ、

コワイヨ、コワイヨ——……

「さっさと行きな、台所まで!」

台所……

一番危険物の集まる所。

今日は何をされるのか……





母さんが、ガスコンロに火をつけた。

メラメラと燃える炎。

ずっとずっと、燃えている。

「燃えなさい」

……え?

なん、て……?

「燃えなさいって言ってるのよ、この役立たずの面汚しが!」

母さんが私の腕を乱暴につかむ。

私も乱暴に抵抗した。

——だが、無理だった。

抵抗なんて、とてもしきれなくて——……

とうとう、触れた。

私の腕に、炎が。

「あああああああ、ああ、あああ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」

つい、出る叫び声。

もう、何も考えられない。

腕が、焼ける、焼けるッ——!

母さんの手をついに振りほどいて、とりあえずリビングへと逃げた。

「何よ、逃げるって言うの?」

それ以外にどうしたって、私がコレから逃げる術はないから。

「何よ、なによ何よナニヨ、あんたは私が生んだんだ!あんたは、あたしの言うことだけを聞いてれば良いのよっ!」

狂ったように。

とても、とても——……

「クク、ククク……」

……不意に、声が聞こえた。どこかから。

男の……人?

「なんで解んないんだ?ダメなことしてるのはあんただって。この世に存在しないでいるべきなのは、あんただって———……」

Re: 虐め無くし屋〜その虐め、やめさせます〜 ( No.9 )
日時: 2009/08/07 22:22
名前: 朝架 ◆uqC/dldH8Q (ID: XmoVN9aM)

第6話


……誰——?

でも、誰だとしても母さんの気を私から逸らしてくれた……。

「何よ?人の家に勝手に上がり込んでる奴に言われたくないわよ!」

「だって、しょうがねえじゃん?俺だって仕事だし」

「変な会社に勤めてるのねえ?社長の顔が見てみたいもんだわ」

母さんは、ずっと顔の見えない相手と話している。

私もどこにいるか分かってない。

「会社?ハハッ、俺まだ17歳だぜ?組織にははいってるけどな」

そんな人がこの部屋のどこかに潜んで母さんと会話している……?

これ以上ない位変な感じだ。

思わず、フフッと笑ってしまった。

「ああ、後な、マスターの事侮辱するな。それ以上言ってみろ?
………殺すぞ」

母さんは、怖がることも怯えることもなく、むしろ嘲笑った。

「殺す?ひゃはは、出来るものならやってみなさいよ!」

「あ、マジで?良いなら本気で殺るから。」

この人、もしかしたら薬でも……。

そう思うほど、馬鹿らしい様な会話。

「じゃあ、自分の死が解るように、カウントしといてやるな。5,4——……」

流石に母さんも此処まで行くと対応しきれないようだ。まだ、笑い続け、罵り続けている。

「3,2,1———……」

私は、気付いた。

この人の最後の一言に恐ろしいほどの殺気が込められていることに———……

Re: 虐め無くし屋〜その虐め、やめさせます〜 ( No.10 )
日時: 2009/08/07 22:24
名前: 朝架 ◆uqC/dldH8Q (ID: XmoVN9aM)

第7話


「0」

ボキッ

……何の音?

不吉な音。

「ああああああああああ!」

この声が上がった方向……

母さんの方を見た。

すると、とてもおぞましく、奇妙な光景が目に入った。

……そこには、男の人に後ろから思い切り右手を捻られ、骨が折れて苦しむ母さんの姿があったのだ。

男の人は、無造作に母さんを地面に倒れさせて、背中をおもいっきり踏んだ。

「よお、どうだ、餓鬼に足蹴にされる気分はよ?」

そう言って、左手も思いっきり踏んで骨を折った。

「ぐ、あああああっ!」

母さんの獣のような声。

私は、それを見ても動けずにいた。

ただ、母さんがやられるのを見ていると、少し清々しかった……。

「か、和葉ぁっ!何やってるの、助けなさいよっ!」

……今更?何それ……。

そう思ったが、とりあえず助けようと思い、少し動こうとした。

すると、男の人がこちらに向かってきて、

「いいよ、あんな奴助けなくて。俺のが終わるまで、じっと見てて?」

と言い、私の前髪を少し上げて私の額にキスをした。

こんな時になんだが、たぶん今私の顔は真っ赤だろう。

「さて、十分に可愛がってやりたいところだが、俺は今は時間、少ないんだ。だから特別に今すぐ楽にしてやるよ」

そう言って男の人は母さんの背中をふんづけたまま、肩にあった剣を抜いた。

「じゃ、またもし生き返ったら、もっといい生き方しろよ?じゃあな」

そう言い、男の人が取った行動。

「……アシャスの栄光が共に」

母さんの首を、剣で切断したのだ———……


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。