社会問題小説・評論板

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カケラ
日時: 2011/09/02 17:03
名前: 海月 (ID: 5obRN13V)

どうもこんにちは、海月と言います。

この話が、名前を変えてから初投稿です。

海月は学生のため更新が非常に遅いです。



登場人物&プロローグ>>1
第1章・>>2>>5>>8>>13>>14
第2章・>>15>>16>>17>>18>>23>>24

Re: 始まりの争い ( No.10 )
日時: 2011/07/29 18:46
名前: バード ◆Nlab369rtc (ID: Na9x.zIG)
プロフ: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?677099

コイツ病院が来いなんで無視していいですよ。

Re: 始まりの争い ( No.11 )
日時: 2011/07/29 21:01
名前: もか (ID: tfKYI02A)

海月さん
あ、タメでいいんですか?
じゃあそうするね☆
うちも更新しよ…。

Re: 始まりの争い ( No.12 )
日時: 2011/07/30 14:50
名前: 海月 (ID: 5obRN13V)

闇の四天王ガーティアス>
あのですね、そういうことを言うのは「終わらない戦い」だけにしてください。
始まりの争いは真面目に更新していこうと思うので。
終わらない戦いの方でこういうコメをしてくれたらちゃんと返しますから。
とにかくここではこういう発言?はあまりしないでください。
第3者が見たら荒らしと勘違いされるかもしれませんので。
終わらない戦いではどんどんそういう発言しちゃってください。
というかもうしてますけどね(笑)


もか>
更新ガンバ☆
私もがんばるぜ(・ε・)

Re: カケラ ( No.13 )
日時: 2011/08/29 17:24
名前: 海月 (ID: 5obRN13V)

「お。吉澤、クラス同じだったんだー」

環は、吉澤と呼ばれた…吉澤 春菜の方へと駆けていった。

ちなみに吉澤と、苗字呼びなのは中学校時代、「はるな」という名前の女子が1クラスに3人も居たからだ。

「久しぶりー!卒業式以来じゃん」

「だよねー。また馬鹿やろうなー」

吉澤は一般世間で言う、ギャルというやつだ。亜子もギャルのうちに入るのだが、亜子はそれを否定している。

「あ、吉澤髪染めたねー」

「うん。藤高、髪染めOKだったから来たようなもんだし」

吉澤の髪はブラウン系の色で染まっている。後で言っていたがハニーブラウンという色だそうだ。

染めているといえば亜子も綺麗な赤茶色だがあれは地毛だ。小学校の時から亜子とは仲が良いが、小学校の時からこの色だった。

パーマはかけているようだが。

「はは、そんだけ?」

「うん。そんだけに決まってんじゃん。てか環は?染めないの?」

「んー…うちは親が五月蝿いからねー…」

環は自分の黒と茶色が混ざったような色合いの髪を結構気に入っていた。染めるつもりは更々無い。

「そっかぁー。環が染めたら、絶対似合うと思うよー」

「そうかな?えーでも、春菜のハニーブラウンもめっちゃ似合ってるよ」

とお互いを褒めた。ギャルの間でお互いを褒めるのは日常茶飯事だ。たとえそれがお世辞でも。

ここに亜子が自分はギャルじゃない、と言う理由がある。亜子は物事をはっきりと言う性格だ。そんな亜子にとってお世辞は、最も嫌いなものだった。

「たーまき!ちょっと来て!」

「…うん。ごめん、呼ばれたから」

と環は春菜に断りを入れ、亜子に向かって歩き出した。


亜子の目の前に行くと、亜子はにっこりと笑った。

「…何?亜子」

「まだ利用してんの?あの子のこと」

あの子とは春菜のことだ。亜子も春菜のことは一応知っている。中学校時代に同じクラスになったことがあるのだ。

「…春菜は、良い子だよ。何かあったらすぐに教えてくれるし、友好関係広いし。有効に使わないと」

環はさらっと言い切った。環は春菜のことを道具としか見ていない、と思わせる発言だった。

「でも、それ、春菜ちゃんは…」

気が付いてる、と続けようとした。

そう。春菜は環に自分が道具としてしか見られていないことを知っている。正確に言うと亜子がうっかり口を滑らしたのだ。

「分かってるよ、春菜は。それでも私の近くにいるの」

可笑しいよね、と環は自嘲気味に話した。

「私のことが恐ろしいんだってさー。逆らっちゃいけないってギャルたちに言ってたみたいだし」

亜子は驚きを隠せなかった。それは、環に対してか春菜に対してか…自分でもよくわかっていなかった。

「…春菜ちゃんは、中2の時…同じクラス、だったもんね」

「……そう。あの事を知っている数少ない人間なんだから」

それだけ言うと環は「じゃあ行ってくるね」と言い、春菜のもとへともどって行った。

To Be Continued・・・

Re: カケラ ( No.14 )
日時: 2011/08/29 17:25
名前: 海月 (ID: 5obRN13V)

しばらくすると、担任らしき教師が教室に入ってきた。

「おー、席着けー。…今日から1年3組の担任になった斎藤だ。よろしく」

熱血系の、人当たりのよさそうな男性教師だった。軽く自己紹介をし、授業の聴き方などの説明を受け、その日の授業は終わった。





「環ー帰ろー」

「あーうん。じゃあ久々にみんなで帰ろうよ」

環が提案するとすぐ近くにいた穣が「賛成ー!」と言ってきたので5人で帰ることになった。

下駄箱につき、上履きと靴を履き替え歩きだす。

少し歩いたところで環がずっと後ろを歩いている女子の存在に気がつく。

そしてその女子をじっ…と見つめる。尤もその女子は環の視線に気が付いてないのだが。

「…環?どうした?」

環の目線を疑問に思った亜子が問う。

4人の目線が環に集まる。

「え、あ、あぁ…何でも」

ない、と続けようとしたところでいきなり誰かが大声をあげた。

「あぁぁ!朝の子じゃん!」

声をあげたのは皓我だった。女子…愛美の方もさっきまでは俯きながら歩いていたが、皓我の声に驚き顔をあげた。

「……え、あ、朝の…!」

愛美も相当驚いているようだ。歩いていた足が止まっている。

「え、何々?知り合い?」

2人の様子が気になる穣。

「あー…朝言ったじゃん。女の子のお話の相手してたら遅れたーって」

「あー言ってたね。で、その子の話を聞いていた、と」

環は飲み込みが良いのでその時の様子を脳内で再現できたようだ。それは俊介も同じだったようで「あー納得」とつぶやいていた。

「えっと…家、こっちなの?」

二コリ、と微笑みながら愛美に話しかける環。

「は、はい。最近、引っ越してきたんです」

引っ越し…という単語が出てきたときにピクリ、と反応する穣と亜子。愛美は少し気になったが口には出さなかった。

「そうなんだ!上沢(かみざわ)方面ってさ、同学年の子…っていうか家が少なくて。嬉しいな!」

環の言うように、上沢方面には家が少ない。殆どが山なのだ。環らの住んでいるところはちょうど山のふもとになる。

藤高等学校は上沢方面から徒歩30分はあるところにあるのだ。上沢方面の殆どの高校生は徒歩10分ほどのところにある高校に通っている。

上沢方面から藤高等学校に通っているのはこの場にいる6人だけだ。

「ね、名前何ていうの?私は安藤環。よろしくね」

「え、えと…春日、愛美って言います…」

「愛美ちゃんだね!よし、覚えた」

すっかり仲良くなった環と愛美。そんな2人の様子を見て亜子が、

「松山亜子。よろしく愛美」

と亜子がいきなり愛美のことを呼び捨てにするため愛美がテンパったらしい。

「ふぇ、あ、うん!よろしく亜子…ちゃん」

「あはは!ちゃんは要らないけど今日はそれで我慢してあげるー」

それから3人の男子も自己紹介をし、すっかり愛美もこの5人に馴染んだようだった。みんなを呼び捨てにすることにもなり、愛美もようやくそれに慣れていた。






「あ、私の家ここ」

と愛美が指をさすのは新築の洋風の二階建ての家。きっと中も可愛らしい物で溢れているのだろう。

「あ、結構家近いね」

と、環が自分の家を愛美に教える。

「愛美の家の通りの突き当たりを左に曲がってすぐのところが私の家。今度遊びに来て!ほかのみんなの家も教えるから!」

「うん!」

「じゃあね、また明日。あ。朝もさ、一緒に学校行く?」

という亜子の提案。みんなも、「そうしようよ」とか「愛美が迷惑じゃなければ…」などと言っている。

「え、いい、の?」

「良いに決まってんじゃん!じゃあ明日7時に愛美の家行くから!」

半ば強引に、だが一緒に学校に行くことになった。愛美は嬉しくてたまらなかった。

「分かった!また明日!」






(よかった。お母さーん!友達出来たよー!)


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