社会問題小説・評論板

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いじめっ子といじめられっ子と傍観者と偽善者
日時: 2012/10/28 17:42
名前: はこりんご (ID: mJV9X4jr)

はじめまして、はこりんごです!

コメントとかアドバイスしてもらえたらうれしいです。
絶対返事します。

荒らしなどはやめてください。




 登場人物

杉沢 夢   (すぎさわ ゆめ)

赤石 栗香  (あかいし りか)

畑井 加奈  (はたい かな)

光達 沙奈  (ひかりだ さな)

渚羽 琴音  (なぎさわ ことね)

高杜河 七海 (こうずか ななみ)

南野 香菜李 (みなみの かなり)

陸野衣 千夏 (りくのえ ちなつ)




プロローグ
>>1

第一章
>>2 >>3 >>4 >>5 >>6
>>7 >>8 >>9 >>10 >>11
>>12 >>15 >>16 >>19

第二章
>>24 >>25 >>28 >>30 >>33




 お客様
うさ(。+`・∀・)b様
フレア様
麻衣様
エリア様
灰歌音 麗歌様
エルセ(かの)様

Re: いじめっ子といじめられっ子と傍観者と偽善者 ( No.23 )
日時: 2012/10/22 13:50
名前: はこりんご (ID: mJV9X4jr)

次から第二章に入ります!


Re: いじめっ子といじめられっ子と傍観者と偽善者 ( No.24 )
日時: 2012/10/19 20:20
名前: はこりんご (ID: mJV9X4jr)



第二章 『もう、昔みたいには笑えない』


「あぁ。もういいや」

その一言に、教室は静まり返った。

栗香は死んだような目をしていた。
世界が終わったかのような表情で、今にも死にそうな笑顔をうかべていた。

「え?」

ついとっさにでた言葉はその一言だった。


私は、栗香にいわれた物をすべて買った。
万引きは__________しなかった。
お母さんにすべてを話した。するとお母さんはお金をくれたのだった。


そして、今私は栗香にノートと、そこに書いてあるものをわたそうとしているところだった。

しかし、栗香は受け取らなかった。

「栗香。どうかしたの?」

加奈が聞くと栗香は涙を流しながら答えた。

「もう、夢をいじめるのはやめる」

衝撃のそのセリフにみんな動揺した。
もちろん私も。

「え?どういうこと?ねぇ。ねぇ?」

加奈が、栗香に問いかけるが答えはかえってこなかった。

教室中が、ざわめいた。

Re: いじめっ子といじめられっ子と傍観者と偽善者 ( No.25 )
日時: 2012/10/19 22:03
名前: はこりんご (ID: mJV9X4jr)

「夢。ちょっと話したいことがあるの。
 今ちょっといいかな?」

栗香がそう言うと私はふるえていた。
無意識だった。恐怖が止まらなかった。

「大丈夫。いじめはもう、しないよ。」

栗香は涙をこらえたような顔でわらっていた。



「まず。何から話すべきかな?」

栗香のその問いに私は言いたいことすべてをおさえて、無言で栗香を見つめた。

「じゃあ、まずはいじめをはじめた理由から、かな?」

栗香はひとり言のように、ゆっくりと話しだした。

「夢をいじめた理由は、昔の私に似ていたから。
 昔。私はいじめにあっていた。
 小学生の時、主犯は親友だった。
 悲しくて、辛くて、死にたかった。
 そんな時、そいつが言ったの、
 『お前みたいな性格の人間はいじめられるために生まれてきたの!』って。
 私は、その言葉を嫌った。しかし、私はその言葉を信じたの。
 なぜなのかはわからない、でも。
 もしかしたら、まだあの子を信じていたのかもしれない。
 だからあの子の言葉を信じたのかもしれない。
 そして私はあなたに会った。
 昔の私そっくりな私に‥‥‥‥運命だと思った。
 昔の私そっくりな性格だったあなたを私はいじめた。」

私は顔を真っ赤にして栗香の顔をたたいた。

自分でも、自分の行動に驚いた。

「ごめんなさい、でも、言い訳じゃないの。
 私たちは、いじめられる運命だったのよ!」

私の中でいろんな感情が同時におしよせた。

栗香の言葉が、いじめられっ子のように思えた。
栗香が、偽善者にも見えた。
栗香が誰なのかわからなくなった。

「運命って何よ!?
 私はそんな運命じゃなかった、こんな運命にしたのはあなたよ!
 あなたのしたことを、運命なんかのせいにしないで!」

私は思いっきり叫んだ。

栗香は泣いていた。しかし、
私にはその涙が、許せなかった。

「あなたが悪いのよ!」

栗香は涙をふいて、私を見た。
目がまっ赤になっていた。
これまでに見たことのない栗香だった。

栗香は話を続けた。

「いじめていると、だんだん。いじめが楽しくなったの。
 そして、親友だった子の気持ちがわかる気がした。
 いつのまにか私は、私がうけたいじめよりももっとひどいことをしていた。
 そして昨日。その親友だった子と話したの。
 『私もあなたの気持ちわかったの!友達に戻ろう!』っていうと、その子は
 『私も、私のしたことのひどさがやっとわかった。あなたがここまでするなんて』
 と言って、私の差し出した手を握らなかった。
 ショックだった。戻れると思っていたからこそ、ショックだった。
 その子が最後に言った言葉は、
 『自分が今やっていること、私よりもひどいよ。わかってる?』
 上から目線で冷静にそう言うと、
 光達沙奈は、いつも通りの関係に戻ったの。
 ただのクラスメイトに」

光達沙奈__________偽善者。
まさか本物の偽善者だったとは思ってもいなかった。

裏の顔なんて知らなかった。

私は栗香に最後の質問をした。

「いじめをした理由も、やめた理由も。
 __________光達沙奈?」

栗香はうなずいた。

私は怒りを必死にこらえた。

そして、何も言わずに教室へ戻った。

光達沙奈と話すつもりはない。

もう、これ以上苦しみたくない。

真実は苦しみをうむだけだ。それなら、真実などどうでもいい。
光達沙奈が、栗香をいじめた理由も、何もかも。どうでもいい。

「夢。ねぇ。」

突然加奈が話しかけてきた。

「昔みたいにとはいわない‥‥‥‥
 ねぇ。私たち、1からやり直そう!
 私も夢をいじめないと私をいじめるって栗香におどされたの、
 だから!お願い。1からやり直そう。」

絶望。怒り。悲しみ。憎しみ。そんなものでは例えきれない思い。

加奈へ言いたいことはただ一言だった。

「無理」

私の言葉に再び静まり返る教室。

鳥の声がかすかに聞こえた。

加奈の目には涙があふれていた。

しかし、これが私の本音だ。

嘘はもうつかない。すべてに正直になろう。
そしたら、いつか____________________復讐の時が来るから。

Re: いじめっ子といじめられっ子と傍観者と偽善者 ( No.26 )
日時: 2012/10/19 23:36
名前: 灰歌音 麗歌 (ID: 9cJ6xZl9)

ふ、復讐かあ…

Re: いじめっ子といじめられっ子と傍観者と偽善者 ( No.27 )
日時: 2012/10/20 01:28
名前: はこりんご (ID: mJV9X4jr)

灰歌音 麗歌様

コメントありがとうございます。
復讐です‥‥‥‥。
と言っても、おおまかにしかまだ考えていませんが‥‥‥‥‥。
続き、読んでいただけたらうれしいです!


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