社会問題小説・評論板
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- 問題児優等生と平凡な僕
- 日時: 2015/12/04 17:44
- 名前: 和奏 (ID: 1CPnMR4A)
こんにちは!
新しく小説をかかせていただく事になりました、和奏と言います。
よろしくお願いします!
この「問題児優等生の日常」は、ギャグ系でお送りしていきたいと思います。
小説を書くのは久しぶりで、と言うか途中で挫折してしきたので、自信など全く無いのですが、見守っていっていたただければなぁーと思います。
更新は不定期になるかも知れませんが、大体三日に一回、書いていきたいと思います!
学生なので、基本夕方や夜になると思います。休日は、まちまちになってしまうと思います。
題名変更いたしました。内容が日常では無くなって来ているので(・・;)
- Re: 問題児優等生と平凡な僕 ( No.23 )
- 日時: 2015/12/12 23:18
- 名前: 和奏 (ID: 1CPnMR4A)
高城・松原「失礼します…?」
黒田「おっ!来たかー、ちゃんと弁当持って来たな?」
高城・松原「は、はい…」
放送の通り、現国資料室まで来てみると、黒田先生のドヤ顔が出迎えてくれた。
高城「先生?何の用なんですか?弁当持って来いなんて…」
黒田「まぁまぁ、取りあえず座れよ。」
高城「は、はぁ…」
僕達は、側にあった椅子へと腰を下ろした。
黒田「えーっと、ここに君達を呼んだのは…次の五時間目の現国の授業で使う資料を探してもらうためです!」
高城・松原「へ…?」
黒田「いやー悪いな!現国担当高城だろ?でも、女子一人にやらせるのもなぁーと思いまして!頼む!松原!一緒に手伝ってくれ!」
松原「は、はぁ…。それは構わないですけど、どうして弁当を持って来いなんて…?」
高城「それ、私も気になってた。何で?」
黒田「あーそれは、ここで食べてもらって、すぐ手伝ってもらおうかと…」
高城「…先生。この部屋入った瞬間思ったけど、この前片付けてるって言ってから全然片付けて無いでしょう!何処まで自分で片付けたくないんですか!!」
黒田「アハハ…、んな怖い顔すんなって。お前ら二人で話せる場作ってやるんだから、それで許せよー。んじゃ!そゆことで、持ってく資料は分かるよな!後はよろしく〜。」
黒田先生は、そう言い残して資料室から、出て行ってしまった。
そうして残ったのは、話すのが一週間ぶりで気まずい高城さんと僕だった…。
- Re: 問題児優等生と平凡な僕 ( No.24 )
- 日時: 2015/12/16 22:29
- 名前: 和奏 (ID: 1CPnMR4A)
高城「はぁ…先生ってば、片づけ少しも手つけてないな…。まったく…。」
少しの間の沈黙を破ったのは、高城さんだった。
松原「高城さんって、現国係だったんですね」
高城「そうそうww一年生の頃から現国係でさ、先生あんなだから、大変で大変でw」
松原「そうだったんですね」
高城「うん。ってか、ごめんね、手伝ってもらうことになっちゃって…」
松原「全然大丈夫ですよ!僕で力になれるか分かりませんが…」
高城「いやいや!すっごい助かるよ!実際このグチャグチャの部屋の中から、使う資料だけを探し出すのって結構大変だからさ…」
松原「…が、頑張りましょう…」
高城「うん…」
そうして、僕達は現国資料室の掃除&資料探しに取りかかった。
・・・
大変ではあったが、ある程度は綺麗になった…と思う。
…まぁ、最初よりはマシなほうだろう。
そして、資料の方は…
高城「あっ!あった、これだ!あったよ!松原君!!」
松原「よ、良かった…。」
高城「お疲れ様。松原君、疲れたでしょ?」
松原「は、はい…。」
…今回ばかりは、自分の体力の無さがうらめしい。ほぼ、高城さんが片づけた様なものだ。
そして、無事、探しだした資料は授業で使われ、僕達の苦労は報われた。
授業後、黒田先生からお礼を言われ、これまた黒田先生の提案で、僕と高城さんは一緒に帰ることになった。
高城「今日は本当にありがとね、松原君。」
松原「いや、そんな、お礼を言われる程じゃ…」
高城「……」
松原「?高城さん?」
高城「松原君、さ、何でそんな敬語なの?」
松原「え…?えと、何でって言われても…」
高城「じゃあさ、…私に対しては、敬語は止めてよ。ね?」
表裏の無い笑顔で言う高城さん。う…。
松原「わ、わかっ、た…」
高城「うん!これからは、それでよろしく!」
そんなこんなで…
これからはもっと喋るのがぎこち無くなりそうだ…。
- Re: 問題児優等生と平凡な僕 ( No.25 )
- 日時: 2015/12/22 22:54
- 名前: 和奏 (ID: 1CPnMR4A)
なんやかんやで、高城さんと良く話すようになり、放課後は図書室で本の話をしたりしてから、その後一緒に帰ることも多くなった。
そんな事が続き、一週間、二週間と時が過ぎ、五月になった。この月は、あまり好きじゃない…なぜなら、体育祭があるからだ…。
僕は、昔から運動が大の苦手で、だから運動会とか体育祭には、いい思い出がひとつも無い…。
・・・
黒田「よーし、じゃあ体育祭の出る種目きめるぞー。…後は実行委員よろしくー」
黒田先生のやる気の無い声が響く。
「えーでは、決めていきまーす。100m走出たい人ー…、障害物競争出たい人ー…」
なるべく沢山走らない競技…それは、二人三脚!…去年もこれに出た。今年もこれに出よう。
「二人三脚出たい人ー」
松原「はい!」
「松原君とー…もう一人いないー?」
高城「はい!はいはい!」
「高城さん…もう、100m走にも障害物競争にも出るでしょ。流石に三種目は…」
高城「えー…そんなぁ…、じゃあ障害物やめるから二人三脚出させて!」
「だめだよー、高城さんうちのクラスの即戦力なんだから!」
高城「うぅ…だめか…」
「だめです。じゃあ、他に二人三脚出たい人ー…」
こうして、次々と皆の出る種目が決まり、いよいよ明日から練習が始まる。
はぁ…気が重い…。
- Re: 問題児優等生と平凡な僕 ( No.26 )
- 日時: 2015/12/30 22:02
- 名前: 和奏 (ID: 1CPnMR4A)
次の日、グラウンドに出て、体育祭の練習が始まった。
二人三脚のもう一人の出場者は、クラスで目立って、男子からも女子からも、人気のある泉有珠(いずみありす)さんに決まった。
僕は、クラスの皆から視線を感じる事が多くなり、そのせいで、僕の気は重くなるばかりだ…。
泉「さ、松原君。練習しましょう?」
目の前の彼女は、優しい雰囲気を纏いつつも、僕から見たら少し、ゾクッとする様な笑顔を僕に向けていた。
松原「は、はい…」
僕は、戸惑いながらも練習に集中して、周りからの視線を気にしないように努めた。
・・・
黒田「練習終わりー。後片付けして教室戻れー。」
黒田先生のこの言葉を皮切りに、生徒達がやっと終わったと言わんばかりに、ささっと片づけを終え、グラウンドから離れていく。
泉「私達も、終わりにしましょう。」
松原「は、はい…」
どうしても、泉さんのあの笑顔は苦手だ。
…そう思うと、何故か高城さんの笑顔が浮かんできた。
やっぱり、高城さんの笑顔が一番いいよなぁ……って!何考えてるんだ僕は…。
僕は、頭を横にブンブンふって、今さっき浮かんだ考えを消した。
松原「そろそろ教室に戻ろう…」
そう、歩いていると、廊下からさっき聞いたばかりの声が聞こえた。
泉「マジ、あの松原って子キモいねwあんなのと組むんだったら、他の男子と組めばよかったー」
え…?
- Re: 問題児優等生と平凡な僕 ( No.27 )
- 日時: 2016/01/07 23:01
- 名前: 和奏 (ID: 1CPnMR4A)
…今の、泉さん…だよね?
…随分、印象が変わってる気がするけど…。
…でも、やっぱりそうだよね、僕なんか…最近、高城さんと関わっていて忘れていたけど、僕は…人と関わりなんて、持っちゃいけないんだ…。
僕は、今の泉さんの言葉を聞かなかった事にして、教室へと戻った。
・・・
高城「松原君!練習どうだったー?」
…高城さんは、相変わらず元気そうだな…。
松原「…大変だったよ。」
高城「だよね!私、沢山走らされちゃってさーずっごい疲れた…」
僕は、高城さんに甘え過ぎているのかもしれないな…。