社会問題小説・評論板

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ナニイロセカイ(半実話)-完-
日時: 2017/10/16 10:34
名前: 雪姫 (ID: O62Gt2t7)

赤。青。黄。世界はさまざまな色に染まっている。
あなたのはナニイロセカイ___?





。○ 。○ 。○ 。○ 。○ 。○ 。○ 。○ 。○ 。○ 。○

スレ設立日2017/9/15〜10/15完結

*肌寒い秋の日の出来事_。[>>07]
*サクラ色の世界     [>>08]
*静寂の世界       [>>09]
*空気の世界       [>>12]
*寄生虫の世界      [>>16]
*裏切りの世界      [>>17]
*一人の世界       [>>18]
*空想の世界       [>>19]
*オレンジ色の世界    [>>20]
*嫉妬の世界       [>>21]
*敵となった世界     [>>22]
*ハートの世界      [>>23]
*砕け散った世界     [>>24]
*肌寒い秋の日の出来事_。[>>25-26]
*その後の世界      [>>27]
*あとがきの世界     [>>28]

。○ 。○ 。○ 。○ 。○ 。○ 。○ 。○ 。○ 。○ 。○

肌寒い秋の日の出来事_。 ( No.7 )
日時: 2017/09/28 12:08
名前: 雪姫 ◆kmgumM9Zro (ID: idqv/Y0h)

※ぷろろーぐ的なもの書き直し。




あれはいつのことだったかな_?





夏が終わり




秋が来た




少し肌寒い日のこと_




トントン。




誰かが階段を上がっています



トントン。



女の子が静かに一歩一歩ゆっくりと階段を上がっています



トント



到着。目の前に続く道は立入禁止と書かれた黄色いテープで塞がれています




彼女はテープを引きちぎって




キィ





ドアを開けて中へ入いります




ビュゥゥゥウウ




冷たい風が彼女の頬を撫で





世界を区切る壊れたフェンスの方へ





上を見上げれば 雲一つない青い世界




下を見下げれば 部活動中かな?



運動部員たちがグラウンドで走り回っている 茶色い世界




ポタ…。ポタ…。





晴天の空




彼女の心はどんより曇り空




ポタ…。ポタ…。




雨が彼女の頬を濡らしています






フェンスを乗り越えて世界の外側へ





世界の内側からは楽しそうな笑い声





ぽんっと誰かが背中を押します





ふわりと浮き上がった体は そのまま__




















地面のアスファルトに飛び散った赤い液体





救急車のサイレンの音






彼女は死んだのかな、とただ純粋にそう思った





肌寒い秋の日の出来事_。













サクラ色の世界 ( No.8 )
日時: 2017/09/28 12:07
名前: 雪姫 ◆kmgumM9Zro (ID: idqv/Y0h)





サクラの花びらが舞う季節



満開の桜が綺麗 絶好のお花見日和




今日 わたしは通っていた小学校を卒業します_。





「ううぅ。寂しくなるね」

「みんな元気でね」

「—ちゃんもね!」

色々やることが終わって最後に教室で行われる涙のお別れ会。みんな涙を流して顔がぐちゃぐちゃ。

「皆さん中学校に行っても元気でね…シクシク」

あ。先生まで…。
皆涙を流して仲のいい子達は抱き合ったりして別れを惜しんでいます。
わたしも空気を読んで泣いたりした方が良いのかな? と頑張って泣こうとするけど、涙は出て来ませんでした。
色々試行錯誤して悲しい気持ちなろうとしたけど、どうしても涙は出せませんでした。

「—ちゃん!」

名無しの誰かがわたしを呼びます。

「離れ離れになっちゃうけど元気でね!」

手を握られなにか言ってます。

「バイバイッ」

名無しの誰かは一通り何かを言い終わると満足そうな顔をして他の友達の所へ走って行きました。
あの子は誰だったっけ? 顔は知っているけど名前は知らないあの子。

「みんなとの別れはもういいの?」

迎えにやって来たお母さんの所へ行くと第一声がこれでした。
「もういいの?」
もういいの? …よくわからない。なにがもういいのか、どうなったらもうだめなのか、私にはよくわかりませんでした。


今日で仲の良かった友達の半数とお別れしました。


知り合いの大半は同じ中学校に通います。


新しい学校での新しい生活が始まります_。











—始まりは嫌いです。








—新しいことは嫌いです。







ー新しい学校





ー新しい教室






—新しいクラスメイト






—新しい友達








全部。全部。全部。全部大嫌い___!!























満開に咲いたサクラが散りました。




先週降った大雨のせいで満開に咲き誇ったサクラの花びらは全て地面に叩き落とされて枝にはもうなにもありません。

真っ裸になったサクラの木。そしてわたしの心と同じどんより曇り空。

わたしが泣けない代わりにお空が泣いています。大粒の涙を流して泣いています。

大きな体育館。

大きすぎて自分は小さなアリさんになってしまったのかな、と錯覚してしまいそうなくらい広くて大きな体育館。
緑色のシートが床に広げられ、沢山のパイプ椅子が並べられています。

「じゃあ順番に座ってってー」

先生の指示のもと。言われるがままに指定された席に座りました。周りを見れば知らない子ばかりで少し不安になって来ました。

「じゃあ。あともう少ししたら入学式が始まりますからね」

と言っている先生の声も聞こえない程、体育館の中はがやがやしています。
うるさい。こわい。沢山の人に囲まれてきもちがわるい。

"タスケテッ”

と心の中で叫んだわたしの悲鳴は誰の耳にも届かない。

入学式が始まって、校長先生の気が遠くなるような長い話し、よくわからない退屈なカルキュラムが全て終わったところで入学式が終了。

はぁーやっと終わった。解放されると息をついたつかの間

今度は教室案内。自分の教室を自分で探さなければいけない。あー。いつになったらこの地獄から解放してくれるの?

北にある校舎の三階に一年生の教室があるらしい。
一歩、一歩、丁寧に階段を上がっていく。ああ……気が重い。あと階段がきつい。どうせなら二階がよかった、もしくは一階。

心の中で文句を言いながら三階に辿り着くと、沢山の生徒達が群がえっていました。
…このまま引き返そうかな? とも思ったけどそうはいかないので仕方ないから、教室の出入り口の引き戸に貼ってあるというわたしの名前を探します。

教室は全部で七つ。
七つもあるんだ…多いよ。しかもひとクラス四十人って多すぎだよ……窮屈すぎて吐きそうだよ…。

人込みをかき分け一つ一つ、貼り出された紙を見て行きます。

ない。

ない。

ない。

ない。

あった。

五つ目の教室でわたしの名前がありました。

<アリス>

名前があ行である意味良かったかも…探すのが楽だから。
でも名前順で座ると確実に席が先生の目の前になるから、あれは困るけどね。先生と目が合ったら絶対授業で当てられるから。授業で当てられたら目立つからすごく嫌だった。

他に知っている人の名前はないのかなと探そうとしたけど

「邪魔よっ」

他の人に押されて逃げるように教室の中へ入ることしか出来ませんでした。

「でさー」
「わーい」

教室の中も中でずっこく賑やかでした。うるさいです。
そして知っている顔は何人かいました。でも顔は知っているというだけで名前はおろか話したこともない人ばかりでした。

ああ_オワッタな。ただ単純にそう思いました。

「えーあたし達席とーい」
「ほんとだー最悪〜」

黒板の前に人が集まっています。
話している内容を聞いてみると、自分の席が書かれている紙が貼り出されているそうです。

教室探しの次は席探しか……なんとも疲れる学校です。

また人込みをかき分けて黒板の前へ。左端から上下に順番に見て行きます。

ない。ない。な——あった。

男女二人。横に隣り合わせになった席の列をひとつと数えてそれが廊下、教室の中央、窓側の3列。
夏は日差しが熱いくてかなわない窓側の席、授業中先生にあてられる確率が高い中央の席、冬は隙間風が寒い廊下側の席。
うん、どれもどっこいどっこいですね。微妙です。まだ出入り口に近く、登校して来たらすぐに席に座れて、帰りのHRが終わったらすぐに帰れる、廊下側も後ろから二番目の席になったらは不幸中の幸いということにでもしておきましょう。
じゃないと悲しすぎて落ち込みます。

自分の席に座ってスイッチオフです。シャットダウンします。机の上にうつ伏せになって、瞼を閉じるんです。
自分の世界にこもってしまえば、煩わしい外の雑音なんて聞こえてこないから。
音の無いわたしの世界はとっても素敵な場所ですよ_?


静寂の世界 ( No.9 )
日時: 2017/09/30 16:40
名前: 雪姫 ◆kmgumM9Zro (ID: 7ZQQ1CTj)

_。






___。








__________。














ナニもナイ。












真っ暗闇の世界










光モ音モ何もナイ世界











静寂ノ世界












わたしだけの世界だったのに__。








「——ちゃんっ!!」


誰かに体を大きく揺らされ、机の上から起き上がらせられました。
ゴツン。とおでこを机に打っていたいです。

「だいじょうぶぅ?」

静寂の世界からわたしを無理やり連れ出したのは、低学年の頃仲良くしていた女の子

<じゅっちゃん>

ずっごく可愛いわけでも可愛くないわけでもない顔。でも親がお金持ちがからずっごくおしゃれさんで、持ってる物は全部可愛い女の子。
そういえばこうやって話すのは何年ぶりだろ?

「久しぶりだねっ」

ニコニコした表情で話しかけてくるじゅっちゃんに、わたしは苦笑い。それでもかまわす彼女は話し続ける。
話している内容を聞いていると、どうやら彼女とはわたしは同じクラスになったそうです。
じゅっちゃんもわたししかクラスに友達がいなかったそう、だから仲良くしようねっとのことです。

でもまたこの子と一緒に過ごさないといけいのか_。

そう考えるととても憂鬱な気持ちになりました。

Re: ナニイロセカイ(半実話) ( No.10 )
日時: 2017/09/30 23:28
名前: マユ (ID: MHTXF2/b)

お返事ありがとうございました。ところで雪姫さんは何歳ですか?教えて頂けばうれしいです。

僕は中学校の入学式の時、担任と握手したんですけど、顔なんて全く見ませんでした。んで始めて先生の顔を見たのがクラスの集合写真でした。

昨日、数学で完璧に空気でした。どうしようかと思っていたんですが、途中空想の友達を作って遊んでました。

Re: ナニイロセカイ(半実話) ( No.11 )
日時: 2017/10/05 10:32
名前: 雪姫 ◆kmgumM9Zro (ID: KACJfN4D)

>>10

おはようございます。

年齢ですか? 22ですよ(^^♪

駄目な社会人代表です笑

授業中、空想の友達を作って遊ぶっあるある♪

私も良くやってました。ってゆうか今でもやってます(オイw

ぼっち歴ながすぎて空想の友達しかいないというw


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