BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- ダレンとクレプスリーがラブラブだったりそうじゃなかったり
- 日時: 2014/02/12 17:17
- 名前: キレウサギ (ID: IzBKD/r0)
探したけどダレンシャンの小説ってないんだね・・・。
というわけで私が第一号になります。(単なる自己満)
駄文です。
もし・・・もしもだけど・・・、「こんな話書いて」ってリクエストあれば・・・。
- Re: ダレンとクレプスリーがラブラブだったりそうじゃなかったり ( No.28 )
- 日時: 2014/06/23 13:04
- 名前: キレウサギ (ID: cebg9jtM)
クレダレ大好物です。でも最近はクレスティもいいかなーって・・・。
ネタがない・・・。
- もう少しだけ・・・ね? ( No.29 )
- 日時: 2014/06/25 12:09
- 名前: キレウサギ (ID: g7gck1Ss)
「まーだーねむくないってー!」
「やかましいさっさと寝ろ。まったく、大して強くもないくせにがぶ飲みしおって・・・。」
「じゃんじゃん注いでくるみんながわるいー。」
抱えていたダレンをハンモックに寝かせると、ダレンは猫のように体を丸めて満足気に溜め息をついた。
「いいか、おとなしくしてろよ。我が輩は戻るからな。」
「や、待って、行ったらダメ!」
その場を離れようとしたら、ダレンの手が我が輩の服のすそをつかみ、引き止められた。
「!なんだ一体・・・。」
「もう少しだけ一緒にいてよ・・・。」
猫なで声でそう言われる。酔ってるせいかありえないくらい甘えモードだ。
離してくれそうもないので、仕方なくそばにあったイスを引き寄せ、ハンモックの横に座った。
「えへへ。」
「・・・早く寝ろ。」
「んー・・・、クレプスリー。」
まるで子どもに戻ったようだ。まぁ7年ぶりにシルク・ド・フリーク戻ってきて嬉しかったのだろうが。
歓迎会と称した飲み会では、注がれるがままに飲みまくり、早々とつぶれてしまった。我が輩は床に転がって邪魔になっていたダレンを抱え、テントまで連れてくるはめになった。
「なにやら盛り上がっておるな。」
離れたところから一際大きな歓声が聞こえてきた。バンチャも久々にトラスカと会ったせいか、自らの流儀を「まぁいいか」と言って破り、ビールやらブランデーやらを浴びるように飲んでいた。
「クレプスリーも向こうに行きたい?」
「いや・・・別にそうではないが・・・。」
「行きたいって言っても行かせないよ?」
「・・・・・・。」
テントの中が薄暗くても、ダレンがイタズラをした子どものような顔をしているのが分かった。
「クレプスリー。」
「なんだ。」
「なんでもないよー。」
「・・・寝ろ、酔っ払いが。」
まったく付き合ってられん。これだから酔っ払いは・・・。
「・・・嘘。やっぱり行ってもいいよ。」
「なんだいきなり。」
「僕のことは放っといてクレプスリーも騒いできなよ。」
不貞腐れたように頬を膨らませそう言った。
・・・本当は行ってほしくないのか。
「行ってもいいのか?」
「いいよ。でも行く前に・・・。」
「行く前に・・・なんだ?」
「おやすみのキス・・・。」
「・・・は?」
言ってる意味が分からず間抜けな声が出た。
「してくれないの・・・?」
「・・・お前という奴は・・・。」
ダレンの希望通り、額の髪をかきあげ軽く口付けをする。
「ほら、もう寝ろ。」
「ん・・・もうちょっと・・・。」
そう言うと我が輩の首に腕を回してきた。
「もうちょっとして・・・ね・・・?」
ぎりぎりまで顔を近づけ、そっと目を閉じる。
「何を考えて・・・」
「してくれないなら、僕からしちゃうよ?」
言うが早いがダレンの腕に力が入り、唇が重ねられていた。ブランデーの甘い香りが鼻をくすぐる。
ダレンもダレンだが、それに抗えない我が輩も同じか・・・。
求められるがままに深いキスを交わし、そしてゆっくりと離れる。
「おやすみ・・・クレプスリー・・・。」
「ああ、おやすみ・・・。」
ダレンは幸せそうな笑顔を見せた後、すぐに寝息を立て始めた。
我が輩は近くにあったタオルケットをかけてやり、そっとテントを出る。
歓迎会が終わったらもう一度ここに来て、ダレンが目覚めるまでそばにいてやろう。
*******
酔っ払いダレンです。は・・・激しく恥ずかしい・・・!///お酒のパワーってすごいよね。なんでもしてくれる。時系列的には、ダレンが純化した後、シルク・ド・フリークに戻ってちょっとしてからです。
これを書くにいたって、お酒についてちょいと調べました。甘い香りという表現はどうしても出したかったので、甘いお酒でウィキッてみるとブランデーが出てきました。
- 特別な日 ( No.30 )
- 日時: 2014/06/27 16:00
- 名前: キレウサギ (ID: IzBKD/r0)
今日は今朝からみんなソワソワしていた。
本人達はバレてないつもりなんだろうけど、バレバレだよ。
まぁおもしろいから気づかないフリしてたけど。
さてさて何をしてくれるのやら・・・。
***特別な日***
ロウソクの火を吹き消すと、盛大にクラッカーが鳴った。
「ハッピーバースデーダレン!!」
「ありがとうみんな。」
クラッカーの火薬の匂いにむせながらみんなにお礼を言う。目の前には僕の背丈くらいあるケーキがあり、僕の真後ろには過剰包装されたプレゼントが高く積み上げられていた。
「ほらダレン、早くケーキ切れよ!」
「分かってるからそんな急かさないでよ。」
エブラがフォークとお皿を持って待ち構えている。まったく僕の誕生日会なんて、ケーキを食べるための口実なんじゃないか?
「みんなシャンパンは持ったか?」
ミスタートールがぐるっとテントを見回し、みんなが持っていることを確認すると自らのシャンパンを持った手を高く上げた。
「では、ダレンの誕生日を祝って・・・乾杯!」
「かんぱーい!!!」
グラスの合わさる音が鳴り響き、僕の誕生日会という名目がついたパーティーが始まった。
「ねぇエブラ・・・。」
「なぁ〜んだよダレン〜。」
「酔ってるし!お酒なんか飲むからだよ・・・。」
「酔って・・・ヒック、らいよ。」
「いや酔ってるから。」
「酔ってねぇ〜ってば。」
・・・だめだこいつ。へべれけで話ができる状態じゃない。と言っても、テントの中にいるほとんどの人がべろんべろんだけど・・・。かくいう僕も、少し体が火照ってる。
トラスカは程よく飲んでるからあまり酔ってないけど、言葉が分からない。通訳のエブラはあの通りだし・・・。ミスタートールはいつの間にか姿を消してるし。
「・・・はぁ。」
しょうがない、自分で探しに行くか。
「まぁ探しに行くって言っても、ここにしかいないけどね。」
少し離れたところにあるテントの前に立つ。電気がついているから中にいるのは間違いない。
「クレプスリー、入るよ。」
テントを開けると、目的の人物はやはり中にいた。今日は僕の誕生日だってのに、のん気にひとりでワインを飲んでいた。
「向こうで飲めばいいのに。」
「騒がしくて落ち着いて飲めるか。」
僕は中に入り、勝手に奥からイスを引っ張り出してクレプスリーの左隣に座った。
「誕生日会は終わったのか?」
「終わるもなにも、みんな僕をほったらかして好き勝手に騒いでいるよ。」
クレプスリーは「そうか」とひとことだけ言うと、空になったグラスにワインを注いだ。
「お前も飲むか?」
「えっ、いいの?」
「今日だけだ。」
そう言うとクレプスリーは戸棚からワイングラスを取り出し、ワインを注いで僕に渡してくれた。
「我が不肖の弟子の記念すべき日を祝って、乾杯。」
「そいつはどうも。」
お互いにグラスを合わせると、一口ワインを口に含む。
「・・・美味しい。」
「ほう、シャン君はワインの味が分かるくらいには成長しておったか。」
「バカにするなよ。」
僕はさらに半分ほど飲み、グラスを机の上においた。
「あんたは僕に何もくれないの?」
「何をだ。」
「誕生日プレゼント。」
「最高級のワインをタダ飲めたではないか。」
「分かってないなぁ。まあクレプスリーらしくて別にいいけど・・・。」
「お前こそ我が輩をバカにするでない。」
クレプスリーは足元においてあった旅行かばんを開けると、中から小包を取り出し僕の膝の上においた。
「・・・あるんじゃん。」
「我が輩を誰だと思っとる。」
「なんでも完璧にこなすラーテン・クレプスリー様さ。」
「分かってるではないか。」
「ねぇ開けてもいい?」
「ああ。」
包装を丁寧にはがし、箱を開ける。中に入っていたのは革表紙のノートと、高そうな万年筆だった。
「僕が日記帳なくなりそうって言ってたの、覚えてたんだ。」
「まぁな。」
「これ、高かったんじゃないの?」
「微々たるものだ。」
クレプスリーが僕のためにこれを選んでくれたんだと思うと、なんか少し嬉しい。
「まったくバンパイアのくせして誕生日などで騒ぎおって。」
「僕はまだ半分人間だからいいの。」
箱のふたを閉め、グラスを手に取り残っていたワインを全部飲む。
「僕ちょっと向こうの様子見てくるね。」
「行け行け。戻ってくるな。」
「戻ってくるよ。」
僕はグラスを片付け、きびすを返す。
「ああダレン、少し待て。」
入り口に向かおうとしたらクレプスリーに呼び止められた。
「何?」
「ちょっとここに来い。」
クレプスリーは自分の目の前をさして手招きする。言われたとおりにクレプスリーの目の前に立つと、
「っう、わ!」
突然顔をつかまれ、ぐっと引き寄せられた。目の前にクレプスリーの顔がある。10cmほどしか離れていない。
「な、なんだよ。」
「ハッピーバースデー・・・ダレン・シャン。」
クレプスリーはそう言うと、僕の額にキスをした。
「!!!」
自分の顔がみるみる赤くなっていくのが、自分でも分かった。そんな僕の様子を見たクレプスリーは悪戯な笑顔を見せた。
「ほら、行ってもいいぞ。」
「っ!言われなくても・・・!!」
僕は弾かれたように走り出し、テントを飛び出した。
気恥ずかしくて顔が火照る。
けど、僕の心は嬉しさで飛び跳ねていた。走りながら、自然に顔が緩む。
いつものクレプスリーはあんなことしない。
きっとあんなクレプスリー、シルク・ド・フリークのなかでは僕しか知らない。
*********
何が書きたかったのか自分でも分からない・・・。
ダレンの誕生日の日はクレプスリーもいつもより優しいんだろうなという考えから書いてみようと思ったものだか、最終的にはクレプーとダレンをどうしたかったのかすら謎。
完璧な自己満足小説。
- 素直に ( No.31 )
- 日時: 2014/07/30 10:29
- 名前: キレウサギ (ID: cebg9jtM)
自分の力を示すため。
師の汚名を雪ぐため。
僕は石を選ぶ。
**素直に**
「いったい!しみるよクレプスリー!」
「我慢しろ。本番はこんな火傷ではすまん。」
体中にできた小さな火傷に、クレプスリーは薬を容赦なく擦り込んできた。
「ほれ、終わったぞ。」
「ハハッ・・・ありがと。」
どこもかしこも、ヒリヒリする。火傷なんかよりも痛いんじゃないだろうか。
明日、僕は第三の試練に挑戦することになっている。
試練内容は『炎の間』。みんなの話からすると、相当厳しく危険な試練らしい。
今日一日エラがしてくれた特訓だって結構きつかったのに、あれより厳しくなるのかと思うと怖いし気持ちも萎えてくるけど、泣き言は言ってられない。
「今日はもうこのまま寝ろ。明日試験中に倒れでもしたら命はないぞ。」
「うん・・・。」
クレプスリーはそれだけ言うと、さっさと部屋に戻る準備を始めた。
「・・・・・・。」
(ねぇ、クレプスリー。なんであんたはそんなに平然としていられるの?)
明日には僕、いないかもしれないんだよ?
「クレプスリー。」
「なんだ?」
「・・・いや、なんでもないよ。おやすみ。」
言えない。言えるわけない、そんな事。
「・・・ああ、おやすみ。」
僕は、黙って部屋から出て行くクレプスリーを見送った。
続きますよ。
- 素直に ( No.32 )
- 日時: 2014/07/30 10:28
- 名前: キレウサギ (ID: cebg9jtM)
(おやすみったって・・・、緊張しちゃって寝れないんだけど・・・。)
クレプスリーが出て行った後、自分もハンモックに寝転がってみたが、全く寝付けなかった。
寝ようとすればするほど目がさえて、まどろむことさえできない。
「・・・・・・。」
僕はとうとう寝ることを諦め、ハンモックから体を起こした。
「静かだなー・・・。」
僕は誰もいない廊下を1人で歩いていた。
あまりにも眠れないから運動もかねて散歩に出ることにしたのだ。
今バンパイア・マウンテンの中で起きているのは、僕と見張り役ぐらいだ。
「あれっ?ここって・・・。」
当ても無くふらふらと歩いていたら、いつの間にかクレプスリーの部屋の前に来ていた。
「僕って・・・バカみたいだなぁ・・・。」
(いや・・・バカだな・・・)なんて思いながら、部屋の扉代わりの布をめくる。
当然ながら中は暗く、クレプスリーは棺のふたを開けたまま寝ていた。
(珍しい。いつもはきっちり閉じているのに・・・。)
僕は静かに中に入り、足音を立てないようにゆっくりと棺に近づいた。
「・・・・・・。」
棺の脇に膝をつき、クレプスリーの寝顔をじっと見つめる。
たいしていい顔でもないけど、ひどく醜いって訳でもない。これは予想だが、おそらく若い頃はそこそこの美形だっただろう。(クレプスリーの若い頃なんて想像つかないけど)
「クレプスリー・・・。」
(キス、したいな。)
僕は突然そう思った。
僕は、クレプスリーのことが好きだ。親愛なんかじゃなくて、きっとこの胸の高鳴りは、デビーの時と同じ。
棺のふちに手をかけると、少しだけきしんだ。「起きたかな?」と思ったけど、クレプスリーは身じろぎひとつしなかった。
上半身をかがませ、クレプスリーに顔を近づける。さすがに唇にはできないけど、頬にならできるかも・・・。