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- 【リクエスト】小説 デュラララ腐
- 日時: 2015/05/03 23:54
- 名前: IA (ID: 5kOzRZ6l)
どうも、IAです。
このスレはリクエストされた小説を書く為のスレです!なので、いろんな設定の小説が出てきます。
まだ、そんなに書いていませんが…。
全力で書くので、リクエストがあれば、どんどん書き込んで下さい。いつでも、受け付けてます。
目次 ※増えるごとに最新します。
1.【廃病院跡地が廃病院になる前の話】
2.【カルマの坂】
3.【堕天使と天使】 更新中…
では、お楽しみください!
- Re: 【リクエスト】小説 デュラララ腐 ( No.1 )
- 日時: 2015/04/02 06:37
- 名前: IA (ID: 5kOzRZ6l)
無機質に響く心臓の音。そして、灰色のチューブに流れる俺の血と薬。吐き気が襲うような薬品の匂いにも、もうすっかり慣れてしまった。
味気のない病院食はもう飽きた。というか、食べたくない。
すべてがつまらなく、こんな退屈なものになってしまった。
「あーあ、何でこんなことになっちゃったんだろ」
こうなってしまってはロクにパソコンも打てないし、携帯もここは病院なので使えない。することといえば、のんびりと外の景色を眺めるだけだ。
「じゃ、もう一眠りしようかな...」
何もすることがない俺はさっさと目を閉じ、時間の経過を待とうと思ったのだが。
「よう...臨也君」
聞き覚えのある声が部屋に響く。
ねぇ、神様?
確かに俺は退屈だって言ったよ。でも、だからってシズちゃんを呼ぶことないよね。そんなに俺のこと嫌いなのかい?
「返事がねぇってことはもう、死んじまったって解釈していいのか...?」
「...そんな訳ないじゃん。てか、なんの用?俺忙しいんだけど」
もちろん嘘だ。
シズちゃんは何の躊躇いもなく俺に近寄ると、俺の寝ているベッドに腰かけた。
「え...」
俺は思わず動揺する。
「テメェが病気だって言うからその面拝ませてもらわせにきたんだよ」
シズちゃんは片手で俺の頬を思いっきりつねる。
俺の頬は悲鳴を上げながら真っ赤に染まっていく。
俺は自分では気付かなかったが涙目だったようで、眉間に少しシワを寄せた。
「ちょっと...痛いよシズちゃん。何すんのさ」
それでもシズちゃんはやめない。
今回は手出しの仕様がないので、抵抗はしないが、回復したら覚えとけよ。
「けっ...抵抗しねぇ奴痛ぶってもなぁ...」
シズちゃんは俺の頬から手を離すと、ポツリと呟く。
さっきまで頬をつねってた奴の言うことか...?
「それで臨也。お前の病名って分かったのか?」
「何?シズちゃん、そんなことに興味あるの?」
シズちゃんが意外なことを聞いてくるので、俺は内心驚く。
「あ?別にそんなんじゃねぇよ。教えたくねぇんなら別に...」
「原因は分からない。まぁ、つまりは原因も分からないなら、どんな病気かも分からない。あ、でも呼吸障害とかの一種かもって医者は話してたけど」
俺はシズちゃんの言葉を遮る様に話した。
「臨也...?俺、まだ話してたよなぁ…」
「まぁまぁ、そんな怒んないでさ」
あからさまに不機嫌になるシズちゃんをなだめる。シズちゃんは舌打ちをするも、立ち上がった。
「んじゃな。俺まだ仕事あるから」
「えっ?あ、うん」
シズちゃんはそれだけ言うと、この部屋を去っていった。
「な、何だったんだ...?」
そして彼は、この日を境に頻繁に俺の見舞いに来るようになった。