BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 百合の咲きたるあの丘で
- 日時: 2015/10/01 21:21
- 名前: のれり (ID: R4l9RSpR)
はじめましての方もそうでない方も、おはこんばんは!のれりです。
学園物の百合を書きます。
得意でない方はブラウザバックをお願いします。
読んでくださる皆さんに楽しんでいただけるよう、頑張ります!
応援よろしくお願いします!
→あらすじ
主人公の神崎 椎那(かんざき しいな)は幼い頃の約束を守るため、
私立百合ケ丘学園に入学する。
だがそこは、普通の女子校ではなくて——…。
→お客様
○音夜 天 様
○苺 様
○miru* 様
○華月 様
- Re: 百合の咲きたるあの丘で ( No.19 )
- 日時: 2015/09/13 19:30
- 名前: のれり (ID: R4l9RSpR)
miru*様
おはこんばんは、いらっしゃいませ☆
扉の中もなかなか居心地がいいもので笑←
え…?化学反応?
そんな難しい言葉使っちゃダメですよ!わかりません笑←おい
会長さんは美人さんですよー!
椎那とは…………あはははは笑
ではでは!
miru*さんも更新頑張ってください!
p.s.シーナはかわいい!!(確信)
華月様
はじめまして、おはこんばんは!
そう言っていただけると嬉しいです!(*´▽`*)
たしかに、百合は少ないですよね…(泣)
ではでは!
- Re: 百合の咲きたるあの丘で ( No.20 )
- 日時: 2015/09/21 17:05
- 名前: のれり (ID: R4l9RSpR)
「ね、ねぇ……神崎さん?」
一人の少女が前に出て、私の名前を猫なで声で呼んだ。
おそらく、この八人の少女____いや、ちゃんと数えると七人だった……。
と、とりあえず。
私のことを取り囲んでいる少女の軍勢のリーダー格が、私に用があるようだ。
嫌な予感しかしない。
「あ、あのね?か……神崎さんのお母様って……か、神崎学園長かしら……?」
ところどころどもりながらも、顔を赤くして、もじもじと聞いてきた。
なんだ、そんなことか。
チラリと咲先生の方を見ると、未だに少女達の拘束は解けないらしく、咲先生はぐったりとしていた。今日は部活もないのに……と、咲先生がつぶやいたのが聞こえてきた。きっと、今日のHRが終わったら、ゆっくりするつもりだったんだろう。ほんとに、かわいそうになってきた。
「神崎さん?」
視線をさっきの少女に戻すと、あのリーダー格の子がしびれを切らしたかのように、眉根を寄せ膨れ面で私のことをじっと見ていた。
「あ、ご…ごめん。えと……神崎…学園長のこと、だよね?うん……私の、親……だけd……」
「ああ!!やっぱりそうなのねっ!?素敵素敵ッ!ねえ、お母様は、一体どういった方なの!?」
私が話し終わらないうちに、リーダー格の子が感嘆の声をあげた。
そして、ジリジリと軍団が、そのリーダー格の子を援護するかのように私に詰め寄ってきた。
「ねえ、家ではどんな話をなさるの?」
「学園長は、どんなご趣味をお持ち?」
「どんなところに住んでおいでなのかしら?一度、連れて行ってくださらない?」
「紹介してほしいわ」
ドンドンと詰め寄ってくる、少女軍団。
怖い怖い怖い!
私が、壁まで追い詰められた時だった。
「やめてあげて。そういうのは、ダメ」
どこからか、鈴がなるような可愛らしい声が聞こえてきた。
が、その声がどこからなのか、わからない。
私を含めた、八人がキョロキョロとあたりを見回した時だった。
ぐい、と袖を掴まれ、私は少女軍団からの包囲から強引に出された。
その勢いで、手と腰を強く床に打ち付けてしまった。
「今、チャンス。走る」
顔を上げると、そこにはあの金髪少女__私と同じ名前を持つ、シーナちゃんが立っていた。
シーナちゃんは私の腕を掴んで立たせると、私の手を掴んで走りだした。
「……!?あ、どこに行くの!?」
後ろから、先ほどの少女たちの叫び声と、かけるような音が聞こえてきたが、次第に消えていった。
前で手を引きながら走るシーナちゃんの背中がとても頼もしく見えた。
そして、分かったことが一つ。
私を引っ張ったことといい、私を軽々と立ち上がらせたことといい、どうやらシーナちゃんは見かけによらず怪力らしいということ。
- Re: 百合の咲きたるあの丘で ( No.21 )
- 日時: 2015/09/22 11:38
- 名前: 苺 (ID: 3CAtWHbZ)
>のれり様
そうなんですよね、でも百合の作品が増えてほしいですよね^^
ありがとうございます、でも私の場合は凄く駄作ですから読まれるんでしたら覚悟してくださいね(笑い
そして入賞おめでとうございます。
さすがは、のれり様です♪
今回も素敵な小説でした。
続きも頑張って書いてくださいね。
- Re: 百合の咲きたるあの丘で ( No.22 )
- 日時: 2015/10/01 19:47
- 名前: のれり (ID: R4l9RSpR)
苺様
ありがとうございます!
さすが、だなんて持っいないお言葉です(≧∇≦)
ではでは!
苺様も更新頑張ってください!
- Re: 百合の咲きたるあの丘で ( No.23 )
- 日時: 2015/10/03 19:19
- 名前: のれり (ID: R4l9RSpR)
百合2輪目
「ここまでくれば、大丈夫」
シーナちゃんはピタリと止まると、私の手をパッと離した。
「あ……た、助けてくれて、ありがとう」
私は、先ほど打ち付けてしまった手と腰をさすりながらも、シーナちゃんにお礼の言葉を述べた。
「うん」
「………あ……えっと………?」
しまった。
会話が続かない。
なんて声をかけるべきなんだろう。
そもそもなんで、なんの関わりもない私を助けてくれたんだろうか。
私が、そんなことをうだうだと考えていた時だった。
「
部屋、一緒」
「え?」
突然発せられたシーナちゃんの言葉の意味を、瞬時に把握できなかった。
『部屋……一緒……………?』
あぁ、そういうことか
「もしかして、部屋の位置がわからない?」
シーナちゃんは、こちらに背を向けたままコクンとうなずいた。
シーナちゃんの金色に輝く髪が、ふわりと揺れた。
そんな仕草が、とても可愛らしく思う。
「私とシーナちゃん、同じ部屋だったんだね。部屋はたしか__…102号室…でよかったかな?」
「そう。102」
シーナちゃんは、今度はこちらを振り返った。
「……………っ。そ、それじゃ、寮に……行こっか」
なんてかわいいんだろう。
白い肌に、ポッカリと浮かぶようなピンクのかわいい唇。
人形のような、どこまでも蒼く、澄んだ瞳____…。
それに、シーナちゃんは表情筋が発達していないようで、変化のない様子から、本当に人形なんじゃないかと疑うほどだ。
「うん」
シーナちゃんは私の一歩後ろからついてきた。
歩く姿は、てくてくという擬音がぴったりな感じだった。